英語を話せる文法の覚え方!2ステップで試験も英会話も楽勝になる
必死で文法を勉強したのに、外国人と英語で話すときにぜんぜん役に立たなかった。
そんな経験をしたことがある人は多いはずです。
受験や英検、TOEICなどの試験では文法が重視されますよね。
でも、試験向けの文法の覚え方では、苦労して文法を覚えても英会話のときに役に立たないのです。
そこで、この記事では、英検やTOEICなどの筆記試験で正しい答えを出せるだけでなく、英会話のときに正しい英語で話せるようになる文法の覚え方についてお話しします。
従来の文法の覚え方では、筆記試験の文法問題には解答できるようになりますが、英会話のときに役に立たない死んだ文法知識が身に付いてしまいます。
そんな使えない文法知識を身に付けても意味がないので、正しい覚え方で文法を身に付けて、正しい文法で英語を話せるようになってください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
文法は勉強しすぎないのがコツ
大学受験や英検、TOEICの英語では、かなり難しい文法ルールまで覚えることが求められます。
もちろん、覚えた文法ルールを英会話のときに使いこなせれば問題ありません。
でも、英会話で簡単な基本文法すら使いこなせないのに高度な文法を覚えても、プラスになることは何もありません。
まずは、簡単な文法を英会話で使いこなせるようになることが先決です。
高度な文法や細かいことは上級者になってから
あまり知識が多すぎると、知識が邪魔になって英語を話せなくなることがあります。
たとえば、「2時間前にニューヨークに到着しました」と言いたい場合、
I arrived in New York two hours ago.
かな、いや「arrived at」が正しいかな・・・などと気になって言葉が出てこなくなったりします。
正解は「arrive in」なのですが、会話を中断して「in」か「at」を考え込むより、どちらでもいいのでさっさと言ってしまった方がいいです。
それくらい間違っていても通じるし、「in」か「at」のために会話を中断するより、会話を続けることの方が大切やからな。
別の例を紹介します。
「私が昨夜聴いた音楽はベートーベンの曲でした」と言いたい場合、簡単な文法しか知らない人なら、
I listened to music last night.
私は昨夜、音楽を聴きました。
It was by Beethoven.
それはベートーベンの曲でした。
のように短い英文ですぐに言うことができます。
知っていることが少ないので迷いがないのです。
でも、まだ英語を話せないのに高度な文法知識だけ持っていたら、「『昨夜聴いた音楽』は関係代名詞を使って言わなきゃいけないなあ」などと考えてしまうので時間がかかります。
そして考えすぎるために、タイミングよく話すチャンスを逃してしまいます。
さらに、「昨夜聴いていた音楽」は「the music I listened to」でいいのかな、「the music which I listened to」かな、それとも「the music to which I listen」かなと、どうでもいいことで悩んでしまい何も話すことができません。
- 「the music I listened to」
- 「the music which I listened to」
- 「the music to which I listen」
そんなもん、どれでもええやん。
コミュニケーションは文法の試験じゃないから、間違ってても意味が通じたらええんや。
文法の正しさよりも、タイミングよく言うことの方が大切や。
あまりに文法を勉強しすぎると、「at/in/on」のような前置詞の使い分けや、文法の知識が邪魔になって、言葉が出てこなくなるんですね。
だから、英会話初心者のときは、基礎文法だけ知っていたら十分。
英会話で簡単な基礎文法を使いこなせるようになってから、もっと難しい文法を覚えたら間に合います。
これが文法の覚え方で一番重要なポイントです。
間違えていても通じたらOK
受験やTOEICでは、かなり細かい文法事項まで正確に覚えることが求められます。
それで、「in」と「at」を間違っていたりするとペケになります。
でも、英会話はそんなに厳密なものではありません。
少々間違ってもネイティブに通じるし、文法を間違っていても誰も気にしません。
たとえば、主語が三人称単数で現在形の文では、動詞に「s/es」が付くという文法ルールがありますよね。
簡単な例をあげると、
I study English.
私は英語を勉強します。
みたいに主語が「I」のときは動詞は原形の「study」だけど、主語が「he」のときは
He studies English.
彼は英語を勉強します。
みたいに動詞が「studies」に変わるってことです。
でも、文法を間違えて
He study English.
と言っても100パーセント通じます。
別の例を紹介します。
正しくは
He doesn't know anything.
彼は何も知りません。
と言いたい場合
He don't know nothing.
と言っても通じます。
正しくは「doesn't」でなければいけないし、「doesn't~nothing」では二重否定なので間違いです。
どちらも筆記試験では完璧ペケだけど会話ならOKです。
文法って、わりと大らかなものなんですね。
だから「文法=法律」ではなく、「文法=目安」くらいに考えた方がいいですね。
だいたい合ってたら通じるし、通じたらコミュニケーションは成功なんですから。
文法問題集を解きまくるのは失敗への一本道
受験やTOEICで高得点を取るには、問題集をたくさん解いて文法問題に慣れるのが効率的です。
穴埋め問題や並べ替え問題、選択問題など、たくさん問題を解けば正解を見つけるコツが身に付くので、短期間に高得点を狙えるようになるからです。
でも、英会話のときには、穴埋め問題や並べ替え問題、選択問題は出てきません。
英会話で求められるのは、「瞬間的に英文を作って声に出して言うスキル」です。
問題集をいくら解いても、このスキルは身に付きません。
筆記試験でスコアアップすることが目的なら問題集で文法問題を解きまくるのもありです
でも、英語を話せるようになりたいなら、そんな文法の覚え方は効果はありません。
英会話に最低限必要な文法はこれ
英会話のために文法を覚えるときは、基本の5文型をしっかり勉強しましょう。
なぜなら、5文型を覚えると、どんな順序で言葉を並べればいいかが分かるからです。
日本語と英語では言葉の並べ方がまったく違うから、英語の順序を知らなければデタラメ英語になってしまうんですね。
たとえば、「私は学校で英語を勉強します」という短い1文でも、日本語と英語では以下のように違います。
英語:I(私は)study(勉強します) English(英語を) at school(学校で).
この違いをしっかりと理解していなければ、日本語の順番で英語が口から出てきて、以下のようなカタコト英語になることがあります。
そんな言い方するわけがないやろ!
バカにせんといてほしいわ。
そう思うやろうけど、実際にネイティブと話すときになったら、あせって文法なんか忘れてしまうことが多いんや。
そうなったら、生まれたときから使ってきた日本語の順序でついつい言うてしまうんやな。
英語で話せるようになる文法の覚え方
文法を使いこなして英会話ができるようになる文法の覚え方についてお話しします。
もちろん、受験やTOEICのような筆記試験にも対応できます。
英会話で文法を使いこなせるようになるには、文法を体で覚える必要があります。
体で覚えるとは言っても、まずは頭で理解していなければいけないので、最初に頭で理解する方法からお話しします。
まずは文法を頭で理解する
文法を覚えるためには、最初に使いやすい文法の参考書を選びましょう。
書店に行って、分かりやすく説明されている文法の本を選べば問題ありません。
どんな文法書でもかまいませんが、第1文型から第5文型についてきちんと説明されているものを選んでください。
どれがいいか聞かれたときは、私は以下のページで紹介している「中学英語がまるごとスッキリわかる本」をおすすめしています。
もちろん、他の参考書でもかまいません。
文法の本は、最初から最後までざっと読んで、内容を理解できたらそれでOKです。
「in」と「at」の違いや「a/an」と「the」の違い、第4文型と第5文型の書き換えなど、難しい説明がたくさん載っていると思いますが、理解できていれば覚えていなくてもOKです。
覚えなくてもいいって、どういうこと?
まずは理屈だけ分かったらOKや。
どうせこの後で、文法を体で覚えることになるからな。
文法を体で覚える
文法は、問題集を解きまくって頭で覚えただけでは英会話のときに役に立ちません。
覚えた文法を英会話で使えるようになるには、文法を体で覚える必要があるのです。
文法を体で覚えると、正しい文法で言葉が出てくるようになります。
そして、正しい文法で英語が口から出てくるようになる文法の覚え方は、
- 短い日本語文を見る
- 瞬間的に英語に訳して声に出して言う
という練習を繰り返すことです。
最初は文法単元ごとに練習して、慣れてきたら文法単元に関係なく練習します。
たとえば、「~に~を」という形の第4文型を覚えるなら
「上司は、私に新しい課題を与えました」
という文を見て
My boss gave me a new task.
と英作文して言い、
「彼女は、私に、この本をくれました」
という文を見て
She gave me this book.
と英作文して言い、
「彼は、私に、このプレゼントを送ってくれました」
という文を見て
He sent me this present.
と英作文して言い、
「デイブは、私に、英語を教えてくれました」
という文を見て
Dave taught me English.
と英作文して言う・・・
というように、同じパターンの短い英作文をたくさん練習します。
これを繰り返すことで、英語の文法を体で覚えることができるので、英語を話すときに文法を意識しなくても正しい英語が口から出てくるようになります。
この練習を瞬間英作文と言います。
瞬間英作文で基本の5文型ができるようになったら、不定詞や動名詞など他の単元の文法事項も同じ方法で練習しましょう。
瞬間英作文トレーニングに使える英会話教材は、以下のページで紹介しています。
⇒ どんどん話すための瞬間英作文トレーニングの感想・レビュー
⇒ 究極の英語スピーキング!中学3年の英文法で英語ペラペラになる方法
どの教材もシンプルで使いやすいですが、書店で手にとってレベルを確認してから購入されることをおすすめします。
文法を体で覚えることのメリット
上に説明した文法の覚え方を使って文法を体で覚えると、英会話のときに正しい文法で言葉が出てくるというメリットがあります。
しかし、メリットはそれだけではありません。
この文法の覚え方の他のメリットとしては、
- 受験やTOEICなどの文法問題は、見た瞬間に答えが分かるようになる。
- 「in」や「at」などの前置詞は、自然に正しいものを選べるようになる。
ということがあります。
だから、TOEICの文法問題などは、考えなくてもパッパッパと答えが分かるようになり、試験の時間が余ってしまうようになります。
英会話が上達する文法の覚え方
文法の覚え方は、
- 頭で理解する
- 体で覚える
という2段階で覚えることが、英会話のときに文法を使いこなせるようになる秘訣です。
この方法で覚えることで、英会話だけでなく筆記試験も対応できるようになります。
試験でしか役に立たない死んだ知識ではなく、現実世界で役に立つスキルを身に付けるために、ぜひ実践してください。
英語で自由に話せるようになる勉強法
この記事で紹介した文法の覚え方だけでなく、英語を自由に話せるようになる勉強法について詳しくは、メール講座で説明しています。
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えっ、どっちでもえんか?