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「could」の使い方7つの活用テクニックで英会話が活き活きする!

 2016/06/23 文法
この記事は約 8 分で読めます。
couldの使い方

助動詞の「could」は、学校では「can」の過去形と習います。

でも実際は、「~できた」という意味で使われることはあまりありません。

それじゃあ、いったい「could」はどう使えばいいのでしょう?また、「~できた」と言いたいときは、どうしたらいいんでしょうね。

悩むところです。

そこで今回は、「could」の使い方について説明します。

そのまま使える「could」を含む例文をたくさん紹介するので、英会話のときにバンバン使ってください。

「can」の過去形としての「could」の使い方

過去を表すcould

学校では「can(できる)」の過去形として「could(できた)」を習いますが、実際には「できた」という意味で「could」を使うことはありません。

だから、たとえば、

I can finish my homework in ten minutes.

「私は10分で宿題を終わらせることができる」

の過去形は

I could finish my homework in ten minutes.

ではなく

I was able to finish my homework in ten minutes.

なんですね。

 

では、どんなときに「can」の過去形として「could」を使うかというと、時制を一致させるときに使います。

たとえば、

I think I can finish the job by noon.

「その仕事を昼までに終わらせることができると思う」

を過去形にする場合

I thought I could finish the job by noon.

「その仕事を昼までに終わらせることができると思った」

のように、「think」と「can」の両方を過去形にしなければいけない。

これを時制の一致と言います。

こういうときに過去形として「could」を使います。

「~できた」という意味ではあまり「could」は使わないので注意してください。

「もし~なら~できるだろうに」:仮定を表す「could」

金持ちになりたい男性

よく使われる「could」の意味としては、「(もし・・・なら)~できるのに」というのがあります。

たとえば、

If my parents were rich, I could study abroad.

「もし親が金持ちだったら、留学できるだろうに(親は金持ちじゃないから留学できない)」

のような使い方です。

実際とは反対のことを仮定しているので、こういう用法を仮定法と言います。仮定法では現在のことを表現するときは、「If my parents were rich」のように過去形を使います。

このように「もし・・・なら~できるんだけど、実際はできない」というのが、「could」の使い方の1つです。

ちなみに、以下の英文のように「If ~」を使わなくても使えます。

You could be kinder to your wife.

「奥さんにもっと優しくなれるだろうに(実際は優しくない)」

「奥さんにもっと優しくしたらどうですか」と言いたいときに使ってください。

「~できたのに」:後悔を表す

後悔する女性

could have + 過去分詞

という形で使うと「~できただろうに(しなかった)」という過去に対する後悔を表すことができます。

たとえば

I could have beaten the burglar.

「強盗をやっつけることができただろうに(しなかった)」

※「beat」=やっつける、打ち負かす、活用はbeat-beat-beaten

「could have + 過去分詞」は、「やればできたのに、しなかった」という後悔を表す表現です。

筆者は、過ぎ去ったことをあれこれと悔やむのは意味がないと考えているので、この表現は使わないことにしています。

「~できたらなあ」:願望を表す

夢見る男性

実際にはできないことを「~できたらなあ」と言う表現です。

「I wish」の後に「could」を使う文を続けます。

I wish I could quit my job now.

「今すぐ仕事を辞められたらいいのに(辞められない)」

とか

I wish I could fly like a bird.

「鳥みたいに飛べたらいいのに(飛べない)」

のように使います。

このままの形に好きな単語を当てはめて使ってください。

「~ていただけませんか」: 依頼を表す

お願いする女性

中学の英語の教科書や英会話教材に必ず出てくる表現です。

Could you say that again?

「もう一度言ってもらえますか」

Could you tell me how to get to the station?

「駅にはどう行けばいいか教えてもらえますか」

文法的なことは深く考えずに、そのまま覚えてしまいましょう。

「~かもしれない」: 可能(性)・推量の「could」

クエスチョンマークの雲

可能性はあるけれど、本当のところは分からない、というときの表現です。

What she said could be true.

「彼女が言ったことは本当かもしれない」

Finishing the homework could take a whole week.

「宿題を終わらせるには1週間かかるかもしれない」

「~のはずがない」: 「could」の否定形「couldn't」

そんなはずがないと怒る女性

「couldn't」を使う表現の使い方を紹介します。

「could'nt」は「~はずがない」という意味ですが、会話の中ではぜんぜん違う意味になることがあるので日本人には少し難しいです。

だから、あまり深く考えずにそのまま覚えて会話で使いましょう。

I couldn't agree more.

「大賛成だ」

これは少し分かりにくいですね。「これ以上賛成できるはずがない」⇒「大賛成」という理屈です。

理屈を理解しようとするより、このまま覚えた方がいいです。

It couldn't be better.

「最高だ」

「今より良いことがあるはずがない」⇒「最高」という理屈。

これも覚えてしまいましょう。使うチャンスはたくさんあるはずです。

I couldn't care less.

「どうでもいいよ」

「care」は「心配する」という意味の動詞です。

「これより少なく注意することができるはずがない」⇒「ぜんぜん気にしていない」

 

「couldn't」を使う表現は難しいので、覚えておいてそのまま使うのがおすすめ!

「could」と「was able to」の違い

couldとable toの違い

昔は「~できた」という意味を表すときは、多くの場合「could」ではなく「was able to」を使います。

たとえば、以下のように使います。

I was able to answer all the questions.

「私はすべての質問に答えることができた」

これを「could」を使って

I could answer all the questions.

と言えば、

「私はすべての質問にこたえることができる(しかし、答えていない)」

と解釈されます。

「could」のお決まり英会話フレーズ

お決まりフレーズ

それでは、「could」のお決まり英会話フレーズを紹介します。そのままで使えます。

たったの10個なので、別のページに移動する前に覚えてしまいましょう。

I could eat a horse.

「馬でも食べられるくらい腹ぺこだ」

Could you do me a favor?

「お願いしてもいいですか」

How could you say such a thing?

「よくもそんなことが言えるものだ」

I couldn't agree less.

「大反対だ」

I couldn't agree more.

「大賛成だ」

I couldn't help it.

「どうしようもなかったんだ」

I wish I could.

「できたらいいのに(できない)」

You could say that.

「まあ、そうかもね」

Couldn't be better.

「最高だよ」

※「It couldn't be better.」の「it」が省略されています。

You could do it if you tried.

「やればできるさ」

「could」の使い方まとめ

「could」の使い方について説明しました。

「could」は、「~できるだろうに」という仮定法の意味で使われることが多くあります。

だから、「could」は「can」の過去形というふうに覚えていたら、まったく意味が分からなくなってしまいますね。

仮定法は、高校の文法の授業で習う単元ですので、ぜひとも使いこなしたい場合は、高校レベルの文法を勉強してください。

「とりあえず今はいいや」という場合は、よく使う表現だけ覚えておけば、日常英会話はなんとか間に合います。

このページで紹介した表現だけでも覚えておきましょう。

 

ところで、英会話でよく出てくる「ought to」って助動詞を知っていますか?

辞書には「~するべき」という意味が載っていますが、ネイティブは「should」とは使い分けているんですよ。

以下のページを読んで「ought to」の使い方をマスターしてください。

⇒ ネイティブはこう使う!「ought to」の意味と使い方5つの技

 

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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