現在完了とは?否定文・疑問文の作り方と3つの用法を9分で解説
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、現在完了について説明します。
現在完了には、聞き慣れない文法用語が出てくる上に、覚えることが多いので「難しい」という印象を持つ人が多いようですね。
でも、ネイティブの英会話では小さな子供でも使いこなす基本表現なので、現在完了を覚えなければ英会話は成り立ちません。
この記事では、現在完了について基礎から詳しく説明しますので、この機会に現在完了をマスターしてください。
目次
現在完了とは
現在完了とは、「過去から現在まで」つながる動作や状態を表すときに使う表現です。
現在完了は「have + 過去分詞」の形で表します。
主語 + have + 過去分詞
以下の過去形の例文を見てください。
I lived in Tokyo five years ago.
5年前、私は東京に住んでいました。
上の英文は、5年前という過去の出来事を表しています。
次に、現在形の英文を見てみましょう。
I live in Tokyo now.
今、私は東京に住んでいます。
上の英文は、現在を表しています。
そして、過去から現在までずっと東京に住んでいることを伝える場合には、以下のように現在完了を使います。
I have lived in Tokyo for five years.
私は5年間ずっと東京に住んでいます。
過去分詞とは?
英語の動詞には、「過去形」と「過去分詞形」があります。
現在完了では、動詞の過去分詞形を使います。
動詞には、過去形と同じように動詞の語尾に「ed」を付けて過去分詞形をつくる規則動詞と、不規則な活用をする不規則動詞があります
規則動詞
動詞の原形 | 過去形 | 過去分詞 |
listen(聞く) | listened | listened |
play(する) | played | played |
use(使う) | used | used |
study(勉強する) | studied | studied |
不規則動詞
動詞の原形 | 過去形 | 過去分詞 |
have(持っている) | had | had |
take(取る) | took | taken |
eat(食べる) | ate | eaten |
make(作る) | made | made |
なお、be動詞「am」「is」「are」の過去形と過去分詞形は以下のとおりです。
is | was | been |
am | was | been |
are | were | been |
現在完了の種類と使い分け
現在完了は、大きく『継続』、『完了・結果』、『経験』の3種類に分類することができます。
継続とは?
『継続』とは、過去から現在までずっと続いている状態を表し、「ずっと~している」という意味を表します。
過去形では、以下のように過去の一点で起こった出来事を表現しますよね。
これに対し、現在完了の継続では、以下のように過去の一点から現在まで継続している状態を表します。
現在完了の継続の英文には、時を表す「for」(~間)、「since」(~以来)という単語がよく使われます。
以下に例文を紹介します。
I played tennis three years ago.
私は3年前にテニスをしました。
上の過去形の英文では、3年前にテニスをしたという事実を伝えることができます。
これに対して以下の英文では、
I have played tennis for three years.
私は3年間テニスをしています。
3年前から現在まで、ずっとテニスをしていることが分かります。
I have studied English since I was a junior high school student.
私は中学生のとき以来ずっと英語を勉強しています。
上の英文では、中学生のときから現在まで英語の勉強を継続していることが分かります。
完了・結果とは?
現在完了の『完了・結果』は、「ちょうど終了したこと」や「結果」を表します。
日本語では、「ちょうど~したところ」や「~してしまった(その結果、今は~だ)」のように表現します。
『完了・結果』の英文には、「already」(すでに)、「just」(ちょうど、~したばかり)という言葉がよく使われます。
完了の例
I have just come home.
私はちょうど帰宅したところです。
I have already eaten breakfast.
私はすでに朝食を食べました。
結果の例
My daughter has lost her train ticket.
娘は、電車の切符をなくしてしまいました(その結果、今は切符を持っていない)
もし、上の英文を「My daughter lost her train ticket.」のように過去形で表現すると、「切符をなくした」という事実は伝わりますが、「その後、切符が見つかったかどうか」は伝わりません。
しかし、現在完了で表現すれば、「今も切符はない」ということが伝わります。
My son has gone to Tokyo.
息子は東京に行ってしまいました(その結果、今はここにいない)
もし、上の英文を「My son went to Tokyo.」と過去形で表現すれば、「東京に行った」という事実は伝わりますが、「その後、帰ってきたかどうか」は伝わりません。
しかし、現在完了で表現すれば、「帰ってきていない」ということが伝わります。
でも、むやみに使うと誤解されるから、昔から使われている「正しい言い方」を使う方がええよ。
経験とは?
『経験』とは、過去から現在までに経験を意味し、「~したことがある」という意味を表します。
現在完了の経験の英文には、以下のような表現がよく使われます。
never:1度も~ない
once:1回
twice:2回
three times:3回
four times:4回
many times:何度も
現在完了の経験の例を紹介します。
I have seen this movie before.
私は以前にこの映画を見たことがあります。
I have used that new camera once.
私は1度、あの新しいカメラを使ったことがあります。
主語が3人称単数のとき
主語が3人称単数のときは、「have」が「has」に変わります。
三人称単数とは、「he」、「she」、「it」に置き換えられる言葉のことです。
I have worked here for ten years.
私は、ここで10年間働いています。
↓
My husband has worked here for ten years.
私の夫は、ここで10年間働いています。
現在完了の否定文
現在完了形の英文を否定文にするには、「have (has) 」の後ろに「not」か「never」を置きます。
We have not seen her for years.
私たちは彼女に何年も会っていません。
なお、否定形は以下のように短縮することもできます。
have not ⇒ haven’t
has not ⇒ hasn’t
My son hasn’t played the piano since last year.
息子は、昨年からずっとピアノを弾いていません。
I have never been to Australia.
私はオーストラリアに行ったことがありません。
現在完了の疑問文
現在完了の英文を疑問文にするには、「have(has)」を主語の前に移動します。
そして、質問には「Yes, 主語 + have(has).」または「No, 主語 + have(has)not.」で答えます。
Yes, 主語 + have(has).
No, 主語 + have(has)not.
Have you finished your work yet?
あなたはもう仕事を終えましたか?
↓
Yes, I have.
はい。終えました。
No, I haven’t.
いいえ。まだです。
※「yet」=もう
Has she been busy since last night?
彼女は昨夜からずっと忙しいですか?
↓
Yes, she has.
はい。忙しいです。
No, she hasn’t.
いいえ。忙しくありません。
英語で自由に話せるようになる勉強法
この記事では、現在完了について説明しました。
日常的に英語を話す環境にない日本人が英語を話せるようになるには、文法をしっかり勉強することが必須です。
でも、文法を覚えただけでは英語を話せるようにはなりません。
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