これで完璧!「can be」の意味と使い方14選
英語の助動詞「can」は、中学の英語の授業で最初の方に習います。だから、「できる」という意味で使われている場合は、ほとんどの人が問題なく理解できるのではないでしょうか?
でも、「できる」という意味以外に、使い方によっては「~の可能性 がある」、「一体全体、どうして~だろう」、「~のはずがない」という意味もあります。
それどころか、「~しなさい」という軽い命令や、「~ぐらいしてもいいのに」、「~してもいいよ」、「~してもらえますか?」という意味もあります。
中学の英語で習う助動詞なのですが、英語学習者にとっては結構やっかいですよね。
そこでこの記事では、たくさんある「can」の使い方の中から、「can be」というようにbe動詞を伴うときの意味と使い方に焦点を当ててお話しします。
「can be~」は、日常会話でもとてもよく使う表現なので、意味と使い方を覚えておくと必ず役に立ちます。
覚えておいたらそのまま使える便利な英会話フレーズも紹介しますので、しっかりと読んで外国人と英語で話す機会があったときに試してください。
目次
「can」には5つの意味がある
「can be~」 についてお話しする前に、頭を整理するために「can」にはどのような意味があるかを確認しておきましょう。
助動詞「can」には、「能力」、 「可能」、「許可」、「依頼」、「可能性・推量」の5つの意味があります。
「能力」を表す
I can finish my homework within an hour.
「私は、1時間以内に宿題を終わらせることができる。」
「能力」の「can」は、宿題を終わらせる能力があるということを示しています。
「可能」であることを表す
Money can buy happiness according to Cambridge University.
「ケンブリッジ大学によると、お金で幸せを買うことができる(ということだ)。」
「可能」の「can」は、「~が可能である」ということを意味しています。「能力」の「can」に似ているけれど少し違います。
「許可」を表す
Can I use your phone?
「電話を使ってもいいですか?」
「許可」の「can」は、「~してもいいかどうか」を表します。
「依頼」を表す
Can you give me a ride?
「車で送ってくれる?」
「依頼」の「can」では、お願いの意味が込められています。
「車で送ることはできますか」と可能かどうかを聞いているのではなく、「~してくれる?」とお願いしているのです。
「可能性・推量」を表す
This kind of thing can happen quite often here.
「この種のことは、ここではかなり頻繁に起こる(可能性がある)」
どうですか?
何気なく使っている「can」ですが、実はいろいろな意味があるんですね。
肯定文 「can be~」の意味は?
では、「can be」についてお話しします。
「can be」は、「ある状態や条件が可能だ」という意味でよく使われます。以下に例文を紹介します。
It can be true.
「本当かもしれない」
本当の可能性があるが、本当でないかもしれない・・・ということですね。
Can it be true?
「それは本当だろうか」
そのようなことが本当なんてことがあるだろうか?という疑問を表します。
It can be possible.
「それは可能かもしれない」
Can it be possible?
「それは可能だろうか」
この文も、そんなことがありうるだろうか?そんなことが可能だろうか?と問いかけています。
Swimming in the river can be dangerous.
「川で泳ぐことは危険なことがある」
川で泳ぐのことがいつも危険というわけではないけれど、注意しなければ危険ですよ。危険なこともありますよ。という意味です。
Wireless mouse can be dangerous to your computer's health.
「ワイヤレスマウスは、コンピュータの健康にとって危険な可能性がある」
ワイヤレスマウスを使ったらコンピュータに有害だとは断言できないけれど、ひょっとしたら害を与える可能性もあるよ・・・という可能性を表す言い方です。
否定文「can't be~」の意味は?
「can't be」のように否定文で使われる場合、「~のはずがない」という意味を表すことができます。
たとえば、
She can't be ill. I just saw her ten minutes ago.
「彼女が病気のはずがない。10分前に会ったところだ」
be動詞は現在の状態を表しています。「病気になるはずがない」ではないので注意。
It can't be true.
「本当であるはずがない」
日本語なら、そんな馬鹿な・・・という感じですね。
You can't be serious.
「冗談でしょ(真剣なはずがない)」
マジかよ・・・みたいな。
You can't be hungry. You just ate a cheese burger.
「お腹が減っているはずがない。チーズバーを食べたところじゃないか」
さっき食べたはずなのに、またほしがっている人に言ってあげましょう。
そのまま使えるお決まり英会話フレーズ
「can be」、「can't be」には、いろいろな使い方があることを分かってもらえたと思います。
次は、覚えておいたらそのまま英会話で使える便利フレーズを以下に紹介します。
I can't be bothered.
「面倒くさいなあ」
「bother」には「~を悩ませる」という意味があります。
どうして「I can't be bothered.」が「面倒くさいなあ」なのか、文法的に説明するのは難しいですので、そのまま覚えて使ってください。
ちなみに、せっかくなので、日常英会話でよく使う「bother」を使う表現を紹介しておきます。
Don't bother.
「おかまいなく」
Don't bother me.
「邪魔しないでくれよ」
※「me」があるかないかで、意味がぜんぜん違うのでご注意。
I'm sorry to bother you, but would you do me a favor?
「お邪魔して申し訳ないのですが、お願いしてもいいですか」
ちなみに、著者がワーキングホリデーでニュージーランドに行ったときに、ルームメイト(ニュージーランドでは「flat mate」と言います)がよく使っていたのは
I can't be bothered.
「面倒くさいなあ」
です。
彼は仕事をするのも面倒になったと言って、仕事を辞めて生活保護で生活していました(涙)。
私は絶対にこのフレーズを使わないことにしています。
I can't be sure.
「確信はない」
「sure」は「確実な・確信して」という意味なので、「I can't be sure. 」は「確信することはできない」という意味ですね。
日常英会話でよく使う「sure」を含む英会話表現としては、
Make sure + 主語 + 動詞・・・
「必ず~してください」
の文があります。
たとえば、以下のように使えます。
Make sure the door is locked.
「必ずドアにカギがかけてください」
簡単ですね。
I can't be wrong.
「私が間違っているはずがない」
「wrong」は「間違っている」という意味。
「w」は発音せずに、舌を丸めて「ロング」と発音します。
「wrong」を含む英会話フレーズとしては、
Don't get me wrong.
「誤解しないでください」
Please tell me if I am wrong.
「私が間違っていたら教えてください」
を覚えておきましょう。
You can't be too careful.
「注意しすぎることはない」
「can be」の意味と使い方まとめ
「can be」の意味と使い方についてお話ししてきました。
「can」は中学1年で習う基本の助動詞ですが、いろいろな意味があって意外に使い道は広いですね。
英会話ではとてもよく使う表現なので、「できる」という意味だと油断せずに、いろいろな使い方を覚えておいてください。
外国人と会話するときに、きっと役に立ちます。
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