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houseとhomeの違いとは?正しい使い方と前置詞を例文で解説

 2023/04/19 英会話
この記事は約 13 分で読めます。
家について話し合うカップル

househomeは、日本語ではどちらも「家」という意味を持つ言葉ですが、何が違うかわかりますか?

あなたはhouseとhomeを正しく使い分けられているでしょうか?

どちらも「家」という意味なので、とりあえずどちらを使っても意味は通じます。

でも、文脈に合った正しい使い方をしなければ、誤解されたり微妙に違うニュアンスが伝わったりします。

この記事では、houseとhomeの違いと使い方、相性のいい前置詞などについて、例文を使って説明します

また、「家」に関連するその他の表現とスラングも紹介しますので、この記事を読むだけで「家」に関連する英語はほぼマスターすることができます

最後まで読んで、今日からhouseとhomeを英会話で使いこなしてください。

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houseとhomeの違い

houseとhomeは、どちらも英会話でよく使われる似たような単語ですが、微妙に意味が違います。

houseは、一般的に建物や住居を指します。

具体的には、家、アパート、ビル、マンションなど、人が居住するための建物全般を表します。

The real estate agent showed us several houses before we found the right one.
不動産業者は、私たちが適した物件を見つけるまで何軒かの家を見せてくれました。

この例文では、houseは単に建物としての「家」を意味していますね。

一方、homeは、個人の生活の中心や心のよりどころ、または家族や友人との愛着のある場所を表します。

つまり、homeは、安心感や幸福感を与える場所であり、住居だけでなく、人が集まって楽しむための空間、または居心地の良い場所を表します。

It's always nice to come back home after a long day at work.
長い一日の仕事の後、家に帰るのはいつも良い気分です。

この例文に出てくるhomeは、単なる建物ではなく「安らぎの場所」という意味を持っています。

こういうときにはhouseではなくhomeを使います。

なお、一人住まいでも、ある程度の期間そこに住んでいて、心の拠点と感じる場所であればhomeと呼びます。

意味(my homeとmy houseの違いは?)

my homeとmy houseの違いは、単に物理的な場所としての住居を指すのか、または感情的なつながりを持つ場所を指すのかの違いです。

my houseは、単に住居を指す言葉であり、所有物としての物理的な建物を表します。
この言葉は、家を購入したり、家を建てたりする場合によく使われます。

My house is located in the suburbs of the city.
私の家は都市の郊外にあります。

上記の例文に出てくるmy houseは、単に建物としての家を指しています。

一方、my homeは、「家」という概念に感情的なつながりを持つ場所として表現する言葉です。

この言葉は、家族や友人、地域社会などとの関わりや、思い出や愛着が深い場所を指すことが多く、単なる物理的な場所を超えた意味を持ちます。

日本語で言うなら、「(楽しい)我が家」「マイホーム」というイメージでしょうか。

I grew up in a small town, and my childhood memories are all tied to my home.
私は小さな町で育ち、私の子供時代の思い出はすべて私の家に結びついています。

この英文では、my homeは単なる建物ではなく、思い出の染みついた場所という意味があります。

品詞の違い(名詞、副詞、形容詞、動詞)

homeの品詞

homeには、名詞、副詞、形容詞の意味があります。

名詞として使う例を以下に示します。

名詞のhomeは、単に「家」という意味です。

This is your new home.
これがあなたの新しい住まいです。

次に、副詞として使う場合ですが、homeという1語で「家に」「故郷に」のように「~に」という意味が加わります。

そのため、以下の例文のようにgo homeだけで「家に帰る」という意味になります。

I want to go home.
家に帰りたい。

homeに「家に」という意味があるため、「~に」という意味の前置詞toをつけてgo to homeとは言いません。

最後に、形容詞としては「家庭の」「自家製の」という意味になり、名詞の前に使います。

home cooking:家庭料理

houseの品詞

houseには「家」という動詞の意味と、「(建物などが)~を収容する」という動詞の意味があります。

houseを名詞として使う例文を1つ紹介します。

I'm looking for a new house to buy.
新しい家を買うために探しています。

以下に、houseを動詞として使う例文を紹介します。

This apartment building houses 23 families.
このアパート(マンション)には23家族が暮らしています(23家族を収容する)。

前置詞(at homeとin the houseの違いは?)

at homeの意味

at homeは、「自宅にいる」という意味ですが、家の中だけでなく、庭や周辺地域など広い範囲を意味することが多いです。

I'm at home right now.
今、自宅にいます。

また、at homeには「くつろいでいる」「気楽」という意味もあります。

I always feel at home when I visit my grandparents' house.
祖父母の家を訪れるとき、私はいつも心が安らぎます。

in the houseの意味

in the houseは、たとえば、リビングルーム、寝室、台所など、家の中にいることを表す表現です。

また、houseは単に建物を指す言葉であるため、in the houseと言った場合、自分の家ではなく他人の家にいるという場合もあります。

There's no one in the house.
家の中には誰もいません。

houseとhomeの使い分けを例文で解説

houseとhomeの使い分けを例文を使って説明します。

houseは名詞・動詞なので、以下のような使い方ができます。

Please come over to my house for dinner tonight. (houseは名詞)
今夜はディナーに私の家に来てください。

It will be difficult to house all the refugees.(houseは動詞)
すべての難民を収容するのは難しいでしょうね。

homeは名詞・形容詞・副詞なので、以下のような使い方ができます。

I feel so relaxed when I'm at home. (homeは名詞)
家にいると本当にリラックスします。

Can you give me your home phone number?(homeは形容詞)
自宅の電話番号を教えてください。

After traveling for months, I was happy to finally return home and relax.(homeは副詞)
数か月旅行をした後、私はついに家に帰ってリラックスできたのでうれしかった。

ただし、英会話をするうえでは品詞を区別できる必要はありませので、使い方だけしっかり覚えておきましょう。

「家」に関するその他の表現

homemaker/ housewifeの違い

housewifeは「専業主婦」を表す言葉で、家事や子育てなどの家庭内の仕事に専念している既婚の女性を指します。

ただし、女性の社会的地位や役割が多様化する中で、やや古臭い言葉として認識される場合があります。

homemakerは、家庭で家族のために食事や掃除、洗濯、子育てなどを行う人を指す言葉です。

昔から使われてきたhousewife(専業主婦)という言葉は、house(家)wife(妻)という2つの言葉に分けられることから想像できるように、女性と家を関連づけるような意味が含まれています。

そこで考え出された新しい言葉がhomemakerで、男性に対しても女性に対しても使うことができます

辞書によっては「主婦」という訳語が載っていますが、「主婦」と訳してしまうとhousewifeの代替語としてhomemakerという言葉を作った意味がなくなってしまいます。

しかし、残念ながら、今のところピッタリ合う日本語訳はありません。

主にアメリカで使われている言葉です。

household/familyの違い

householdは、同じ屋根の下に暮らす人をまとめて指す言葉です。

住んでいる人たちは親族の場合もあれば、親族でない人の場合もあります。

familyは、親族のグループを指す言葉で、 同じ住居に住んでいる場合もあれば、別の住居に住んでいる場合もあります。 

homing/ house/ housingの違い

homingは、「家に帰る~」「巣に戻る~」という意味の形容詞です。

つまり、自分の居場所や生まれた場所に戻ることを表します。

たとえば、homing instinct(帰巣本能)のように使うことができます。

houseは、すでに説明したとおり、1つの建物としての「家」を表す言葉です。

これに対してhousingは、「住宅」や「家屋」という概念を表す言葉で、マンションやアパートなどの集合住宅も含まれます。

たとえば、housing market(住宅市場)、housing benefit(住宅手当)、student housing(学生寮)のように使うことができます。

homework/houseworkの違い

homeworkは、学校で与えられる宿題のことを指します。

一方、houseworkとは、家庭での家事全般のことを指します。

つまり、料理、掃除、洗濯、掃除機かけ、子育てなど、家庭での様々な作業全般を指します。

hometown

hometownは、「故郷」や「生まれ故郷」という意味のある単語です。

自分が生まれ育った場所や、自分自身を根付かせた場所を指すことが多く、感情的なつながりが強い場所を指しています。

dwelling

日本語では「住居」「住宅」「居住施設」などと訳される単語です。

住居がどのような形態であっても、人が生活するために居住する場所を表す言葉です。

at home

at homeは、「自宅にいる、家にいる」という意味の表現です。

たとえば、I'm at home.は「自宅にいます」という意味になります。

また、at homeには、「快適で、居心地が良い」という意味もあります。

たとえば、I feel at home in this town. は「この町では居心地が良い」という意味になります。

be home to

be動詞 home to~には、「~がある(存在する)」という意味があります。

This park is home to many different species of birds.
その公園には、多種多様な鳥が住んでいます。

spiritual home

spiritual homeは「心のふるさと」のことです。

物理的な場所ではなく、個人的な信念や価値観が根付いている場所やコミュニティを指します。

たとえば、宗教的な共感を持つ人々が集まる場所や、芸術や文化の愛好家が交流する場所などが、個人的なspiritual homeとなることがあります。

back home

back homeは、「故郷では」「故郷の」という意味で副詞・形容詞的に使える表現です。

He missed his family and friends back home, but was determined to make a new life in a foreign country.
彼は故郷の家族や友人たちを懐かしく思っていたが、外国で新しい人生を築く決意をしていました。

Homeに関連するスラング

ここでは、家と似たような意味を持つスラングなどを紹介します。

crib: 囲いのあるベビーベッドを意味する言葉ですが、家という意味もあります。

shack: 掘っ立て小屋という意味の言葉です。

nest: 鳥などの動物の巣という意味の言葉ですが、比喩的に人が住む場所を表すこともあります。

den: 動物のねぐら、犯罪者の隠れ家、ゆったり過ごすための私室という意味があります。

houseとhomeの違いを理解して正しく使い分けよう

この記事では、homeとhouseの違いと使い方について説明してきました。

主な違いは以下のとおりです。

house:一般的に建物や住居を指す。

Please come over to my house for dinner tonight. (houseは名詞)
今夜はディナーに私の家に来てください。

home:個人の生活の中心や心のよりどころ、または家族や友人との愛着のある場所を指す。
「家に」など「~に」という意味が付くことがある。

I want to go home.
家に帰りたい。

まずは、この違いをしっかり覚えたうえで、他の使い方を覚えましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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