【比較動画あり】フィリピン人の英語ってどうなの?「なまり」はうつらない?
このコンテンツは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
・オンライン英会話は料金が安くて魅力的だけど、フィリピン人の英語って大丈夫なのかな?
・フィリピン人の『なまり』がうつったらどうしよう?
フィリピンの人に英語を習うときに、このような疑問がある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、
- フィリピン人の英語力はどのくらいのものか
- フィリピン人の発音・なまりはどんなものか
- フィリピン人の英会話レッスンでも大丈夫か
についてまとめました。
結論からお伝えすると、フィリピン人の英会話、英語力にまったく問題はありません。
英会話スクールやフィリピン留学に迷っている方はご安心ください。
発音のわかりやすい比較動画も載せているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
フィリピンの英語教育事情
フィリピンでは小学校から英語で授業が行われています。
日本のように英語の授業を受けるのではなく、算数や理科などすべての授業が英語で行われているんです。
すべての授業が英語で行われるので、誰もが英語を流ちょうに話すことができるし、洋画を英語のまま理解することができます。
つまり、フィリピン人は英語が上手です。
確かに、一般的なフィリピン人の英語には独特の訛り(なまり)がありますが、特に英語の先生になるようなフィリピン人は、アメリカ人と比べても大きな違いのないキレイな発音ができます。
フィリピン英語のなまりの特徴
一般的に日本人の英語は、「R」と「L」や「TH」と「S」の発音が上手く使い分けられていないことがあります。
これと同じように、フィリピン人の英語にも独特のクセがあります。
ここでは、フィリピン人の英語には、どのようなクセ(なまり)があるのかについてお話しします。
1.「F」と「P」の発音が区別されない。
「フ」と「プ」の音が区別されないことがあり、フィリピン人という意味の「Philipino」なら、「フィリピーノ」とか「ピリピーノ」のように発音されます。
「フ」と「プ」はぜんぜん違う音やん。変なの‥。
韓国人もよく「フ」の音と「プ」の音を間違えるから、日本人にとっての「R」と「L」みたいなもんかも知れんな。
2.「V」と「B」の発音が区別されない。
「blog」(ブログ)が「vlog」(ヴログ)と発音されたりします。
日本語には「v」の音がないので、「very」を「bery」と発音してしまうことがあります。
それに似ています。
3.「th」の音がない。
「there」が「デア」のように発音されたりします。
日本語にも「th」の音がないので、これも日本人のクセに似ていますね。
4.「he」と「she」の発音が区別されない。
これはフィリピン独特です。慣れるまでは少し混乱するかもしれないですね。
このように一般人にはフィリピン独自のクセはありますが、フィリピンはアメリカ植民地だったこともあり、基本的にはアメリカ英語が使われています。
また、大学教育を受けた人やアメリカ資本の会社で働いたことのある人など、教養のある人の英語はアメリカ人の英語と大差はありません。
特に英会話スクールの先生をするような人の英語は、大きな「なまり」はないので、「フィリピン人の英会話レッスンを受けたら変なフィリピンなまりの英語になる」というような心配は無用です。
参考までに、以下に典型的なフィリピン訛りの英語と英会話スクールの先生の英語を比べられる動画を紹介します。
【動画】典型的なフィリピンなまりの英語
【動画】フィリピン人の英会話スクールの先生の英語
上の2つの動画を見ると、発音がまったく違うことが分かるはずです。
英会話スクールの先生は、規定のテストに合格した人なのでキレイな発音の先生ばかりです。発音のことで心配する必要はありません。
「なまり」がうつったらどうするの?
それでもまだ「細かい点で違いがあるのでは?」と心配な方のために、少し厳しいことをお話しします。
日本人が大人になってから英語を勉強すれば、ほぼ間違いなく日本語なまりが残ります。
英語の発音を専門に指導するトレーナーについて、発音を専門的に教えてもらわないかぎり、ほぼ日本語なまりの英語になります。
一方、フィリピン人の先生の英語は、アメリカ人などネイティブから見ても問題ないキレイな発音です。
もし、あなたがフィリピン人の先生のように英語を発音できるようになれば、それは「あなたの英語はすばらしい」ということです。
だから、「フィリピンなまりがうつったらどうしよう?」と心配するのではなく、「フィリピン人の先生みたいに発音できるように頑張ろう」と考えた方がいいです。
フィリピン人の先生のように発音できるようになれば、ネイティブから「あなた何人?」と聞かれるはずですよ。
オンライン英会話の活用法
オンライン英会話は月5,000円くらいの料金で受講することができるので、英語を話す練習をするにはとてもお手軽です。
でも、オンライン英会話を受けて英語ペラペラになったという人をあまり見かけないですよね。
その理由は、英会話教室の使い方を間違っていることにあります。
英会話教室を使う上で一番の間違いは、「英語を教えてもらおう」という受け身の気持ちでレッスンを受けること。
英会話レッスンは、教えてもらう場所ではなく、自分で勉強したことを練習する場所です。
基礎文法や単語、よく使うフレーズなどを自分で勉強し、空き時間などを利用してリスニング練習もした上で、学習したことをアウトプットする場所としてオンライン英会話を活用してください。
そうすれば、オンライン英会話での学習効果を何倍も高めることができます。
英会話スクールを活用する秘訣については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
いろいろな国・地域で話されている英語の発音
ここまで読んでいただければ、フィリピン人の英会話講師でも大丈夫ということがお分かりかと思います。
それでも心配な方のために、次のような動画をご用意しました。
いろんな国・地域で話されている英語のアクセントの違いが分かる動画です。
英語の発音は国によっても異なりますし、同じ国でも地域によってまったく違うんですね。
日本ではアメリカ英語が人気ですが、アメリカ国内でも地域によって大きく異なる発音が使われています。
そして、どの発音が正しいとか、どの発音が世界の標準語だというようなことはありません。
どの発音も正しいのです。
フィリピン人の英語でも問題ありませんので、安心してレッスンを受けてください。
3分23秒くらいに日本人のマネがあるけど少し違うような気がするな‥
まあ、ネイティブの耳にはあんなふうに聞こえるということやろうな。
まとめ
フィリピン人の英語力、発音・なまりについてお話ししました。
オンライン英会話や留学でフィリピン人の先生から英語を学んでも問題ないことがお分かりいただけたかと思います。
だから、変なフィリピンなまりの英語になってしまうのではないかと心配せずに安心してレッスンを受けてください。
英会話教室で成功するかどうかは、どのようにスクールを活用するかによって決まります。
英会話レッスンの効果を10倍引き出す方法は、以下のページで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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アメリカ留学でホームステイしていたとき、最初にお世話になった家族はホストマザーがフィリピン移民で、次にお世話になった家族はホストファーザーがフィリピン移民だった。
ホストマザーはフィリピンなまりの英語だったけど、ホストファーザーはアメリカ人の英語とぜんぜん変わらなかった。
英会話スクールの先生をするような人なら、発音にまず問題はないだろうね。