不定詞の形容詞的用法とは?10分で学べる重要ポイント5点
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、不定詞の形容詞的用法について説明します。
不定詞の形容詞的用法とは、「~するための」「~するべき」という意味の表現で、「あなたに見せたい写真があるんですよ」と言うときの「見せたい写真(見せるべき写真)」の部分で使われます。
小さな子どもでも日常英会話でよく使う表現なので、英会話に必須の表現の1つです。
この記事で分かりやすく説明しますので、この機会に不定詞の副詞的用法をマスターしてください。
目次
不定詞の形容詞的用法とは
不定詞とは、以下のように動詞の原形の前に「to」を付けた形のことを言います。
たとえば、「to eat」「to drive」などです。
動詞の前に「to」を付けるので「to不定詞」と呼ぶこともあります。
原形不定詞については、『原形不定詞とは?今日から英会話で役に立つ3パターン』を読んでくれ。
不定詞の形容詞的用法とは、不定詞を使って「~する」という意味の動詞を「~するための」「~すべき」という意味に変える用法です。
↓
to show you(あなたに見せるための/あなたに見せるべき)
不定詞の形容詞的用法には、以下の2つの場合があります。
- 名詞を修飾する場合
- 「something」などを修飾する場合
これら2つについて、以下に説明します。
名詞を修飾する場合
名詞を修飾する場合、不定詞の形容詞的用法は、以下の形で使います。
例)water to drink
このように不定詞を使うことで、前にある名詞や代名詞を修飾して「~するための」「~すべき」などの意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
a book to read:読むべき本
pictures to show you:あなたに見せるべき写真
places to visit:訪問するべき場所
以下に、不定詞の形容詞的用法を使う例文を紹介します。
My son needs a tutor to teach him English.
息子には、彼に英語を教える家庭教師が必要です。
※「tutor」=家庭教師
「to teach him English」(彼に英語を教えるべき)が「a tutor」(家庭教師)を修飾して「彼に英語を教える家庭教師」という意味になります。
第4文型について知りたい場合は、『第4文型(SVOO)の使い方|基礎から書き換えまで10分で学ぼう』を読んでほしい。
What are you doing ? You have a lot of homework to do.
何をしてるの? あなたには、やるべき多くの宿題があるのよ。
上の英文では、「to do」(やるべき)が「a lot of homework」(多くの宿題)を修飾して「やるべき多くの宿題」という意味になります。
「something」を修飾する場合
不定詞の形容詞的用法では、「something + to不定詞」の形で「何か~するもの」という意味を表すことができます。
以下に例をあげます。
something to eat:何か食べるもの
something to drink:何か飲むもの
something to write with:何か書くもの(ペンなど)
something to write on:何か書くもの(紙など)
以下に「something」と不定詞の形容詞的用法を使う英文を紹介します。
I want something to drink.
私は何か飲む物がほしい。
My daughter needs something to write with.
娘は、何か書くものが必要です。
「something」に修飾語を付ける場合
「何か冷たい飲み物」など「何か~な飲み物」と言いたいときは、「something + 形容詞 + to不定詞」のように、「something」と不定詞の間に「cold」(冷たい)など形容詞を入れます。
something cold to drink:何か冷たい飲み物
something hot to eat:何か熱い食べ物
something interesting to read:何か面白い読み物(本)
以下に「something + 形容詞 + to不定詞」を使う例文を紹介します。
That boy needs something cold to drink.
あの男の子は、何か冷たい飲み物が必要です。
I need something interesting to read for weekend.
私は、週末用に何か面白い読み物(本)が必要です。
「something」を否定文や疑問文で使う場合
「something」は、否定文や疑問文では「anything」に変わります。
Do you need anything to eat?
何か食べる物は必要ですか。
I don't need anything to eat right now.
今、食べる物は何も必要ありません。
「nothing」を使う場合
否定文では「anything」の代わりに「nothing」(何もないもの)を使うこともできます。
たとえば、「anything」を使う以下の否定文は、
I don't have anything to do today.
今日は、やることがありません。
以下の例文のように「nothing」を使っても同じ意味になります。
I have nothing to do today.
今日は、やることがありません。
「nothing」を使うときは、否定を表す「don't」などは使いません。
「someone/somebody」を修飾する場合
「物」ではなく「人」について話すときは、「something」ではなく「someone/somebody」を使います。
Her son was looking for someone to play with.
彼女の息子は、誰か一緒に遊ぶ相手を探していました。
「someone to play with」は「一緒に遊ぶ誰か」だから「誰か一緒に遊ぶ相手」という意味になります。
「someone/somebody」を否定文や疑問文で使う場合
「someone/somebody」は、否定文や疑問文では、それぞれ「anyone/anybody」に変わります。
Her son was not looking for anyone to play with.
彼女の息子は、一緒に遊ぶ相手を探していませんでした。
「nobody/no one」を使う場合
否定文では「anyone/anybody」の代わりに「no one/nobody」(誰もいない)を使うこともできます。
I don't need anyone to help me.
私には、私を助ける人は必要ありません。
I need no one to help me.
私には、私を助ける人は必要ありません。
「no one/nobody」を使うときは、否定を意味する「not」は付けません。
不定詞の後ろに前置詞が付く理由
不定詞の形容詞的用法では、以下の例文のように不定詞の後ろに前置詞が付くことがあります。
I need something to write with.
私は、何か書く道具が必要です。
この「with」がない場合、「I need something to write.」(私は、何か書くものが必要です)なので、これでも意味が通じそうに見えますが、この文は間違いです。
「~を使って」という意味の「with」があることで、「道具」が必要であることが伝わります。
以下の文を見ると「with」が必要であることが分かるはずです。
I wrote it with a pen.
私は、ペンを使ってそれを書きました。
ペンなど道具が必要ということを意味するには「with」が必要なのです。
一方、紙やノートなどが必要な場合は、「with」ではなく「on」を使います。
I need something to write on.
私は、何か書く物(紙など)が必要です。
この例文で「on」を使う理由は、以下の例文を見たら分かるはずです。
I wrote it on the paper.
私はそれをその紙に書きました。
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事では、不定詞の形容詞的用法について説明しました。
日本で生活しながら英語を話せるようになるには、こうした英文法を勉強することが必須です。
でも、英文法を勉強しただけでは、英語を話せるようになりません。
英語を話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
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不定詞の全体象(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法のすべて)については、『英語の不定詞とは?文法で挫折した人も安心のカンタン3パターン』を読んでくれ!