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原形不定詞とは?今日から英会話で役に立つ3パターン

 2017/05/22 文法
この記事は約 15 分で読めます。
高校生の授業

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今日は、英語の原形不定詞について説明します。

不定詞は中学の英語で習うので「不定詞なら分かる」という人は多いと思います。

でも、「原形不定詞はちょっと・・・」いう人は多いのではないでしょうか。

原形不定詞とは、簡単に言ってしまうと「to speak」⇒「speak」のように「to不定詞」から「to」を取ったものです。

でも、to不定詞と原形不定詞は使い方がまったく違うので、名前は似ているけれど別ものとして覚える必要があります

この原形不定詞について、この記事では使い方を3つに分けて説明します。

日常会話でも英文でもよく使われる表現なので、この記事を読んで原形不定詞をマスターしてください。

不定詞とは

原形不定詞について説明する前に、復習のために、そもそも「不定詞」とは何かについて説明します。

復習は必要ない方は、ここは飛ばして『原型不定詞とは』から読んでください。

不定詞とは、動きや状態を表す「動詞」の原形の前に「to」を付けたもののことです。

たとえば、「speak」(話す)という動詞の原形の前に「to」を付けた「to speak」などを不定詞と呼びます。

不定詞の例

run ⇒ to run
eat ⇒ to eat
walk ⇒ to walk

アキラ
不定詞についてもっと詳しく知りたい場合は、『英語の不定詞とは?文法で挫折した人も安心のカンタン3パターン』を読んでほしい。

原型不定詞とは

原型不定詞(zero infinitive)とは、不定詞の「to」がなくなった形を指しています。

つまり、原型不定詞は動詞の原形と同じ形です。

原形不定詞の例

to run ⇒ run
to eat ⇒ eat
to walk ⇒ walk

原型不定詞は、以下の3つの形でよく使われます。

1.‥に~させる(してもらう)

主語+使役動詞(make、have、let)+目的語(O)+原型不定詞

2.‥が~するのを・・・する(見る、聞く、感じるなど)

主語+知覚動詞(see、hear、feelなど)+目的語(O)+原型不定詞

3.人が~するのを手伝う、助ける

主語+help+人+原型不定詞

文型が得意な人なら分かると思いますが、これらはどちらも第5文型です。

アキラ
第5文型については、『英語の第5文型とは?文法が苦手でも10分で理解できる簡単パターン』で詳しく説明している。

以下に、上に紹介した原形不定詞の使い方について詳しく説明します。


1.使役動詞+原型不定詞(‥に~させる/~してもらう)

使役動詞とは、他者に何かをさせるときに使う動詞です。

日本語では「~させる」という意味になりますが、「make」、「have」、「let」は、それぞれニュアンスが異なります。

使役動詞の意味の違い

make:強制的に~させる
have:~してもらう(あまり強制的ではない)
let:~することを許可する

原形不定詞は、使役動詞とともに以下の形で使われます。

主語+使役動詞(make、have、let)+目的語(O)+原型不定詞

以下に例文を紹介します。

My mother made me clean my room.
母は、私に部屋を掃除させました。

I will have my daughter call you back later.
後で、娘に折り返し電話をかけさせます。

※「call back」=折り返し電話をかける

My husband let our son stay up late last night.
昨夜、夫は、息子が夜更かしするのを許可しました。

※「stay up late」=夜更かしする

ナオ
「My husband」は三人称単数やのに、なんで「lets」にならへんの?
アキラ

「let」は、原形と過去形が同じなんや。

上の例文では、主語が「My husband」という三人称単数やから、もし現在のことを話しているんだったら「let」の語尾に「s」が付いているはずやろ。

そやけど、例文では「let」の語尾に「s」が付いていない。

ということは、上の英文の「let」は現在形じゃなくて過去形やと判断できるわけや。

三人称単数については、『三人称とは?挫折組でも5分で分かる三人称単数の意味と使い方』を読んでな!

ナオ
なるほど!
アキラ
それから、「~してもらう/~させる」など使役動詞の使い方について詳しくは、下の記事を読んでくれ。

⇒「してもらう」は英語で?5パターン20文を使って説明します
⇒「させる」の英語※何かしてもらうときに便利な動詞7選

2.知覚動詞+原型不定詞(‥が~するのを見る/聞く/感じる)

知覚動詞とは、「見る、聞く」など人間の五感を表すときに使う動詞です。

代表的な知覚動詞として、以下があげられます。

see:~を見る
watch:~を(注意深く)見る
hear:~を聞く
feel:~を感じる
notice:~に気が付く

原形不定詞は、知覚動詞とともに以下の形で使われます。

主語+知覚動詞(see、hear、feelなど)+目的語(O)+原型不定詞

以下に、知覚動詞を使う例文を紹介します。

I saw my son cross the street.
私は、息子が道路を横切るのを見ました。

I heard someone call my name.
私は、誰かが私の名前を呼ぶのを聞きました。

Did you notice someone knock on the door?
あなたは、誰かがドアをノックするのに気付きましたか。

ナオ

原形不定詞と動詞の原形は同じなんやろ?

だったら、なんで「原形不定詞」みたいな呼び方せなあかんのん?

アキラ

原形不定詞と動詞の原形は、見た目は同じやけど、文法上の分類では別のものとして扱われるんやで。

まあ、ネイティブはそんなこと考えながら話してるわけじゃないけどな。

ナオ
下の英文みたいに「~ing」が使われるのを見たことがあるけど、原形不定詞と~ing形の違いは何なん?

I saw my son crossing the street.
私は、息子が道路を横切るのを見ました。

アキラ
原形不定詞を使う文は、「動作の始めから終わりまでを見ていた」という意味で、~ing形を使う場合は、「動作の一部を見ていた」という意味になる。

だから厳密には、下のようになるわけや。

I saw my son cross the street.
私は、息子が道路を横切るのを一部始終見ました。

I saw my son crossing the street.
私は、息子が道路を横切るのを一部だけ見ました。

ナオ
ほ~ん。
アキラ
それから、知覚動詞について詳しくは、『英語の第5文型とは?文法が苦手でも10分で理解できる簡単パターン』の『知覚動詞とは』を読んでほしい。

3.help+原型不定詞(人が~するのを手伝う)

原形不定詞は、「help」を使う英文でもよく使われます。

「help+人+原型不定詞」の形で使われて、「人が~するのを手伝う」という意味になります。

help+人+原型不定詞

以下に例文を紹介します。

I helped her carry the bag.
私は、彼女がカバンを運ぶのを手伝いました。

ただし、「help」を使う構文は、原型不定詞ではなくto定詞を使うこともできます。

I helped her to carry the bag.
私は、彼女がカバンを運ぶのを手伝いました。

原形不定詞を使ってもto不定詞を使っても意味は同じです。

だから、どっちを使ってもOK!

原形不定詞の受動態

使役動詞や知覚動詞を使う文を受動態にすると、原形不定詞はto不定詞に変わります。

My mother made me clean my room.
母は、私に部屋を掃除させました。

I was made to clean my room by my mother.
私は、母に部屋を掃除させられました。

I saw my son cross the street.
私は、息子が道路を横切るのを見ました。

My son was seen to cross the street.
息子は、道路を横切るのを見られました。

ナオ
「have」の場合は、下の英文みたいに言える?

I will have my daughter call you back later.
後で、娘に折り返し電話をかけさせます。

My daughter will be had to call you back later.
娘は、後で折り返し電話をかけさせられます。

アキラ
それはダメ。

使役動詞の「have」や「let」が受動態になることは、ほとんどない。

ナオ
ふ~ん。
アキラ
受動態については、『受け身の英語、初心者もカンタンに使いこなせる受動態の作り方』を読んでほしい。

原型不定詞と動詞の原形の違い

英語を勉強していると、「原型不定詞」と「動詞の原形」という言葉が出てきます。

どちらも同じように見えるのに呼び方が違うので、「いったい何が違うの?」と疑問に思うことがあると思います。

「原型不定詞」と「動詞の原形」は、どちらも同じように「動詞の現在形で三単現のsなどが付いていない形」「to不定詞からtoを取った形」を意味しています。

呼び方は違いますが意味することは同じですので、参考書などで「原型不定詞」と「動詞の原形」の両方が使われていても気にしないでください。

原形不定詞を英会話で使いこなすには

この記事では、原形不定詞の使い方について説明しました。

原形不定詞は日常会話でも英文でもよく使われるので、この記事でしっかりと覚えてください。

英会話で使いこなせるようになる勉強法

この記事を読めば、原形不定詞の使い方を知ることができます。
でも、使い方を頭で理解しただけでは、英会話で使いこなすことはできません。

覚えた文法や表現を英会話で使いこなすには、そのための勉強が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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