第4文型(SVOO)の使い方|基礎から書き換えまで10分で学ぼう
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、第4文型について説明します。
第4文型は、「主語+動詞+目的語+目的語」という要素で成り立つ英文です。
たとえば、「My husband gave me a birthday present.」(夫が私に誕生日プレゼントをくれました)のような英文です。
動詞:gave(くれた)
目的語:me(私に)
目的語:a birthday present(誕生日プレゼント)
つまり、上の英文の「me」と「a birthday present」のように、第4文型では目的語が2つ出てきます。
そのせいか、目的語の並べ方が分からなくなってしまう人が多いようですね。
この2つの目的語を正しい順序に並べることが、第4文型を使いこなすポイントです。
正しい英語を使いこなせるように、この記事で第4文型を基礎からしっかりと学んでください。
第4文型(SVOO)とは?
第4文型とは、「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)」という4つの要素で成り立つ英文です。
第4文型の特徴は、動詞の後ろに目的語が2つあることです。
1つ目の目的語は「間接目的語」と呼ばれ、「~に」にあたる言葉が入ります。
間接目的語には、主に「人」を表す言葉が入ります。
2つ目の目的語は「直接目的語」と呼ばれ、「~を」にあたる言葉が入ります。
直接目的語には、主に「もの」を表す言葉が入ります。
主語 + 動詞 + 間接目的語(人)+ 直接目的語(もの)
(主語)は、(人)に(もの)を(動詞)する
以下に例を挙げます。
I gave my husband a watch for his birthday.
誕生日に、私は夫に時計をあげました。
動詞:gave(あげた)
間接目的語:my husband(夫)
直接目的語:a watch(時計)
修飾語:for his birthday(誕生日に)
I gave a watch my husband for his birthday.
みたいに。
日本語なら言葉の順序が変わっても意味は通じるけど、英語では、言葉の順序がしっかりと決まっている。
言葉を逆にしたら意味が通じない。
「~に」にあたる間接目的語に代名詞を使う場合、「目的格」を使います。
代名詞(単数)
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | |
1人称 | I | my | me | mine |
2人称 | you | your | you | yours |
3人称 | he she it |
his her its |
him her it |
his hers なし |
代名詞(複数)
主格 | 所有格 | 目的格 | 所有代名詞 | |
1人称 | we | our | us | ours |
2人称 | you | your | you | yours |
3人称 | they | their | them | theirs |
以下に例を挙げます。
My wife gave me a nice fountain pen.
妻は、私に素敵な万年筆をくれました。
I will give you my old bicycle.
あなたに古い自転車をあげます。
たとえば、
My sister gave me it.
私の姉はそれを私にくれました。
は、間接目的語が「me」で直接目的語が「it」やろ。
こういう言い方はせずに、以下の英文みたいに第3文型を使うのが普通や。
My sister gave it to me.
私の姉はそれを私にくれました。
第3文型について詳しくは、『英語の第3文型|英会話に必須の5パターンとは?』を読んでくれ。
第4文型と第3文型の書き換え
第4文型(SVOO)の英文は、第3文型(SVO)に書き換えることができます。
My father made me a desk.
父は、私に机を作ってくれました。
↓
My father made a desk for me.
父は、私に机を作ってくれました。
第4文型を第3文型に書き換えるには、動詞の後ろに「もの」を移動します。
そして、前置詞を置いてから「人」を置きます。
第4文型で使う動詞
第4文型から第3文型に書き換えるとき、2つの目的語の間には、前置詞の「to」か「for」を入れます。
どちらの前置詞を使うかは、動詞によって決まります。
第4文型で使う動詞は、「to」を使う「give」型の動詞と、「for」を使う「buy」型の動詞に大きく分けることができます。
「to」を使う「give」型の動詞
以下の「give」型の動詞では、第3文型に書き換えるときに「to」を使います。
give(与える)
hand(手渡す)
pay(支払う)
read(読む)
teach(教える)
tell(話す)
動詞はたくさんあるので、すべて覚えるのはムリがあります。
そこで、第4文型から第3文型に書き換えるときに「to」と「for」のどちらを使うべきかの基準として、モノ(情報)が移動するかどうかを使います。
つまり、人に向かってモノ(情報)が移動するときは、方向を表す前置詞「to」を使います。
第4文型から第3文型への書き換えの例文
My mother sent me an e-mail last night.
↓
My mother sent an e-mail to me last night.
私の母は昨晩、私にメールを送りました。
Mike showed me pictures of his grandson.
↓
Mike showed pictures of his grandson to me.
マイクは私に、彼の孫の写真を見せてくれました。
「for」を使う「buy」型の動詞
以下の「buy」型の動詞では、第3文型に書き換えるときに「for」を使います。
buy(買う)
call(呼ぶ)
cook(料理する)
get(手に入れる)
make(作る)
prepare(準備する)
これらの動詞では、モノの移動はありませんので「for」を使います。
「for」は「~のために」という意味があります。
第4文型から第3文型への書き換えの例文
My daughter bought me some eggs.
↓
My daughter bought some eggs for me.
娘は、私のために卵を買ってきました。
My husband cooked me dinner.
↓
My husband cooked dinner for me.
夫は、私のために夕食を料理しました。
「to」:人に向かってモノ(情報)が移動するときに使います。
「for」:モノ(情報)の移動がないときに使います。
英語を自由に話せるようになるには
この記事では、英語の第4文型について説明しました。
普段から英語を話す環境にない人が英語を身に付けるには、こういった文法を勉強するのが効率的です。
でも、文法を覚えただけでは英語を話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
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