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第4文型(SVOO)の使い方|基礎から書き換えまで10分で学ぼう

 2017/06/21 文法
この記事は約 11 分で読めます。
指を4本立てる女性

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今日は、第4文型について説明します。

第4文型は、「主語+動詞+目的語+目的語」という要素で成り立つ英文です。

たとえば、「My husband gave me a birthday present.」(夫が私に誕生日プレゼントをくれました)のような英文です。

主語:My husband(夫)
動詞:gave(くれた)
目的語:me(私に)
目的語:a birthday present(誕生日プレゼント)

つまり、上の英文の「me」と「a birthday present」のように、第4文型では目的語が2つ出てきます。
そのせいか、目的語の並べ方が分からなくなってしまう人が多いようですね。

この2つの目的語を正しい順序に並べることが、第4文型を使いこなすポイントです。

正しい英語を使いこなせるように、この記事で第4文型を基礎からしっかりと学んでください。

アキラ
主語、動詞、目的語など、文の要素について詳しくは、『第1文型とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座』の「英語の文の要素」で説明している。

主語や動詞の意味が分からない場合は、まずは読んでほしい。

第4文型(SVOO)とは?

第4文型とは、「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)」という4つの要素で成り立つ英文です。

第4文型の特徴は、動詞の後ろに目的語が2つあることです。

1つ目の目的語は「間接目的語」と呼ばれ、「~に」にあたる言葉が入ります。
間接目的語には、主に「人」を表す言葉が入ります。

2つ目の目的語は「直接目的語」と呼ばれ、「~を」にあたる言葉が入ります。
直接目的語には、主に「もの」を表す言葉が入ります。

第4文型の形

主語 + 動詞 + 間接目的語(人)+ 直接目的語(もの)
(主語)は、(人)に(もの)を(動詞)する

以下に例を挙げます。

I gave my husband a watch for his birthday.

誕生日に、私は夫に時計をあげました。

主語:I(私)
動詞:gave(あげた)
間接目的語:my husband(夫)
直接目的語:a watch(時計)
修飾語:for his birthday(誕生日に)
ナオ
「時計を」「夫に」って順番ではあかんのん?

I gave a watch my husband for his birthday.

みたいに。

アキラ
それはダメ!

日本語なら言葉の順序が変わっても意味は通じるけど、英語では、言葉の順序がしっかりと決まっている。

言葉を逆にしたら意味が通じない。


「~に」にあたる間接目的語に代名詞を使う場合、「目的格」を使います。

代名詞(単数)

主格 所有格 目的格 所有代名詞
1人称 I my me mine
2人称 you your you yours
3人称 he
she
it
his
her
its
him
her
it
his
hers
なし

代名詞(複数)

主格 所有格 目的格 所有代名詞
1人称 we our us ours
2人称 you your you yours
3人称 they their them theirs

以下に例を挙げます。

My wife gave me a nice fountain pen.

妻は、私に素敵な万年筆をくれました。

I will give you my old bicycle.

あなたに古い自転車をあげます。

アキラ
2つ目の目的語である直接目的語に「it」を使う表現は避けられることが多い。

たとえば、

My sister gave me it.
私の姉はそれを私にくれました。

は、間接目的語が「me」で直接目的語が「it」やろ。

こういう言い方はせずに、以下の英文みたいに第3文型を使うのが普通や。

My sister gave it to me.
私の姉はそれを私にくれました。

第3文型について詳しくは、『英語の第3文型|英会話に必須の5パターンとは?』を読んでくれ。

第4文型と第3文型の書き換え

第4文型(SVOO)の英文は、第3文型(SVO)に書き換えることができます。

My father made me a desk.
父は、私に机を作ってくれました。

My father made a desk for me.
父は、私に机を作ってくれました。

第4文型を第3文型に書き換えるには、動詞の後ろに「もの」を移動します。
そして、前置詞を置いてから「人」を置きます。

主語 + 動詞 + 目的語(もの)+ 前置詞(to/for)+ 人
ナオ
何かよく分からんわ‥
アキラ
要するに、間接目的語と直接目的語を入れ替えて、間に前置詞(「to」か「for」)を入れるゆうことや。
第4文型


第4文型で使う動詞

第4文型から第3文型に書き換えるとき、2つの目的語の間には、前置詞の「to」か「for」を入れます。

どちらの前置詞を使うかは、動詞によって決まります。

第4文型で使う動詞は、「to」を使う「give」型の動詞と、「for」を使う「buy」型の動詞に大きく分けることができます。

「to」を使う「give」型の動詞

以下の「give」型の動詞では、第3文型に書き換えるときに「to」を使います。

「give」型の動詞

give(与える)
hand(手渡す)
pay(支払う)
read(読む)
teach(教える)
tell(話す)

動詞はたくさんあるので、すべて覚えるのはムリがあります。

そこで、第4文型から第3文型に書き換えるときに「to」と「for」のどちらを使うべきかの基準として、モノ(情報)が移動するかどうかを使います。

つまり、人に向かってモノ(情報)が移動するときは、方向を表す前置詞「to」を使います。


第4文型から第3文型への書き換えの例文

My mother sent me an e-mail last night.

My mother sent an e-mail to me last night.

私の母は昨晩、私にメールを送りました。

Mike showed me pictures of his grandson.

Mike showed pictures of his grandson to me.

マイクは私に、彼の孫の写真を見せてくれました。

ナオ
「teach」や「tell」の場合は、何も移動せえへんで!
アキラ
モノは移動せんけど、知識や情報が移動すると考えたらええんや。

「for」を使う「buy」型の動詞

以下の「buy」型の動詞では、第3文型に書き換えるときに「for」を使います。

「buy」型の動詞

buy(買う)
call(呼ぶ)
cook(料理する)
get(手に入れる)
make(作る)
prepare(準備する)

これらの動詞では、モノの移動はありませんので「for」を使います。

「for」は「~のために」という意味があります。


第4文型から第3文型への書き換えの例文

My daughter bought me some eggs.

My daughter bought some eggs for me.

娘は、私のために卵を買ってきました。

My husband cooked me dinner.

My husband cooked dinner for me.

夫は、私のために夕食を料理しました。

「to/for」の選び方

「to」:人に向かってモノ(情報)が移動するときに使います。
「for」:モノ(情報)の移動がないときに使います。

英語を自由に話せるようになるには

この記事では、英語の第4文型について説明しました。

普段から英語を話す環境にない人が英語を身に付けるには、こういった文法を勉強するのが効率的です。

でも、文法を覚えただけでは英語を話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための勉強が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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