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再帰代名詞の意味と用法をわかりやすく解説!慣用表現も紹介!

 2025/01/08 文法
この記事は約 11 分で読めます。
再帰代名詞
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は、再帰代名詞の意味と用法について説明します。

名前は難しいですが、使い方はシンプルなので、この記事を最後まで読んで正しく使いこなせるようになってください。

再帰代名詞って何?」
「再帰代名詞ってどんな使われ方をするの?」
「”by oneself”と”for oneself”の違いは?」

英語を学習している方でこのような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?

再帰代名詞とは、”-self / -selves”という形をとっており、「〜自身」という意味を持つ代名詞のことです。

慣用表現によく登場するため、日常生活でも耳にしたり目にしたりすることも多いでしょう。

本記事では、再帰代名詞の意味と用法、慣用表現について例文を用いて詳しく解説します。

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再帰代名詞とは

再帰代名詞とは、「動作主自身を表す代名詞」のことで、「〜自身」という意味を持ちます。

「再帰」とは字の如く「再び帰ること」を意味します。
つまり、目的語が主語に再び帰って同一のものを示すことから「再帰代名詞」と呼ばれるのです。

詳細は後述しますが、再帰代名詞は”help oneself to 〜”や”make oneself at home”などのように、慣用表現の一部として使われることが多いです。

再帰代名詞一覧

下記の表は、再帰代名詞を一覧表にまとめたものです。

1人称(「私」「僕」などの話し手)や2人称(「あなた」「君」などの聞き手)の場合は「所有格+self / selves」、3人称(話し手でも聞き手でもない第三者)の場合は「目的格+self / selves」で表します。

 

単数

複数

1人称

myself「私自身」

ourselves「私たち自身」

2人称

yourself「あなた自身」

yourselves「あなた達自身」

3人称(男性)

himself「彼自身」

themselves「彼ら自身」

3人称(女性)

herself「彼女自身」

themselves「彼女達自身」

3人称(その他)

itself「それ自身」

themselves「それら自身」

再帰代名詞の用法

再帰代名詞には大きく分けて2つの用法があり、それぞれ下記の通りです。

  • 再帰用法
  • 強調用法

本章では、それぞれの用法の意味と使い方について詳しく解説します。

再帰用法

再帰用法とは、再帰代名詞を「目的語」として活用する用法のことです。
この用法が使われるのは、下記の3つのパターンです。

  • 動詞の目的語
  • 前置詞の目的語
  • 再帰代名詞を使った慣用表現

ここでは、それぞれのパターンについて例文を用いて詳しく解説します。

動詞の目的語

動詞の目的語として、「〜を」あるいは「〜に」という意味で使われます。

You should treat yourself to something nice once in a while.
たまには自分にご褒美を与えるべきです。

前置詞の目的語

再帰代名詞が、前置詞の目的語として動作の対象を示すこともあります。

I’m so proud of myself for finishing the marathon.
マラソンを完走した自分をとても誇りに思います。

再帰代名詞を使った慣用表現

詳細は、「再帰代名詞を使った慣用表現」で紹介しますが、再帰代名詞は慣用表現として使われることも多いです。

Jessica enjoys spending time by herself in the evenings.
ジェシカは夕方に一人で過ごすのを楽しんでいます。

この例文の場合、”by herself”で「彼女自身」「彼女一人で」という意味を持つ慣用表現が含まれています。

再帰代名詞を使った慣用表現は、TOEICや英検などの資格試験でもよく狙われるためぜひ覚えておいてください。

強調用法

強調用法とは、名詞や代名詞を強調する際に使う用法です。
再帰代名詞を主語、補語、目的語などと一緒に使って、その意味を強める効果があります。

強調する語句の直後に再帰代名詞を置いてください。

例文で確認しましょう。

I myself saw the accident happen.
自身がその事故を目撃しました。
She designed the entire project herself.
彼女自身がそのプロジェクト全体を設計しました。

これらの例文を見ると「誰が」という部分を強調しています。
英文を読み上げる際には、再帰代名詞の部分を強く発音することが一般的です。

また、強調用法は再帰代名詞を抜いても英文が成立します。

再帰代名詞を使った慣用表現

最後に、下記の8つの再帰代名詞を使った慣用表現の意味と使い方について例文を用いて解説します。

  • help oneself to 〜「〜を自由に取って飲む・食べる」
  • make oneself at home 「くつろぐ」
  • beside oneself with 〜「〜で我を忘れる」
  • in oneself「それ自体」「本来は」
  • by oneself 「自力で」
  • for oneself「〜自身のために」
  • to oneself 「自分のためだけに」
  • make oneself understood 「〜を理解してもらう」「〜の考えが通じる」

help oneself to 〜「〜を自由に取って飲む・食べる」

“help oneself to 〜”は「〜を自由に取って飲む・食べる」という身を持つ慣用表現で、相手に飲食物を勧める際に使われることが一般的です。

ちなみに、”feel free to + 動詞の原形”も「ご自由に〜してください」と同じような意味を持つ表現であるため、セットで覚えましょう。

Please help yourself to some coffee.
どうぞコーヒーをご自由にお取りください。

make oneself at home 「くつろぐ」

“make oneself at home”は 「くつろぐ」という意味を持つ慣用表現で、ホストがゲストに対して遠慮せずリラックスして欲しいと伝える際に使われることが多いです。

この表現を使うことで、親しみやすく温かな雰囲気を作れます。

Please make yourself at home while I prepare some tea.
お茶を用意している間、どうぞくつろいでいてください。

ちなみに、この慣用表現で使われている”make”は使役動詞です。

使役動詞についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

▼あわせて読みたい記事

原形不定詞とは?今日から英会話で役に立つ3パターン

beside oneself with 〜「〜で我を忘れる」

“beside oneself with〜”は「〜で我を忘れる」という意味を持つ表現で、下記のように強い感情に圧倒されているときに使われることが一般的です。

  • 喜び
  • 怒り
  • 悲しみ
  • 驚き

感情の強さを強調するのに効果的な表現です。

She was beside herself with joy when she got the promotion.
彼女は昇進が決まったとき、喜びで我を忘れるほどだった。

in oneself「それ自体」「本来は」

“in oneself”は「それ自体」「本来は」という意味を持つ表現です。
この表現は、ある事柄がその存在や性質自体が十分であったり、重要であったりすることを強調する際に使われます。

特に議論や説明の中で、焦点を当てたい事柄を強調する際に便利な表現です。
アカデミックな場面だけでなく、日常会話でも使われます。

The idea in itself is brilliant, but it needs more development.
そのアイデア自体は素晴らしいですが、さらに改善する必要があります。

by oneself 「自力で」

“by oneself”は、 「自力で」「一人で」という意味を持つ表現で、他人の助けを借りずに何かをおこなったり、物理的あるいは精神的に孤独な状況を表したりする際に活用します。

ちなみに、“on one’s own”という表現も同じ意味を持っているため、セットで覚えましょう。

Anne completed the project by herself.
アンはそのプロジェクトを一人で完成させた。

for oneself「〜自身のために」

“for oneself”は、「〜自身のために」や「自分で」といった意味を持つ表現です。
自分自身の利益や目的のために何かをおこなう際に使われる点が、”by oneself”と異なります。

Melanie decided to live for herself instead of pleasing others.
メラニーは他人を喜ばせるのではなく、自分のために生きることを決心しました。

to oneself 「自分のためだけに」

“to oneself”は「自分のためだけに」という意味を持つ慣用表現で、個人の内面的な行動やプライベートな空間を強調する際に使われることが多いです。

Michael likes to have the mornings to himself to relax.
マイケルは、朝の時間を自分のためだけに使ってリラックスすることが好きです。

make oneself understood 「〜を理解してもらう」「〜の考えが通じる」

“make oneself understood”は「〜を理解してもらう」「〜の考えが通じる」という意味を持つ慣用表現です。

言語やコミュニケーションの障壁がある場面で、自分の気持ちや考えた通じたときによく使われます。

It was difficult for Jeff to make himself understood in a foreign country.
ジェフにとって、外国で自分の気持ちや考えを伝えるのは難しいことでした。

再帰代名詞を使う場面は多い!正しく使おう!

本記事では、再帰代名詞の意味と用法、慣用表現について例文を用いて詳しく解説しました。

再帰代名詞とは、”-self / -selves”という形をとっており、「〜自身」という意味を持つ代名詞のことですが、” by oneself”や ”make oneself understood”など慣用表現で使われることが多いです。

再帰代名詞を使った慣用表現は、TOEICや英検などの資格試験でも狙われやすいです。

この記事を参考にしながら、それぞれの慣用表現を覚えて英語表現の幅を広げましょう。

なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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