一般動詞とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英語の一般動詞について説明します。
英語の動詞には、一般動詞とbe動詞があります。
そして、一般動詞とbe動詞では、過去形、否定文、疑問文の作り方がまったく違います。
とても大切な部分なので、ここを正しく理解しておかないと、TOEICのような試験でも英会話でもずっと間違いを引きずることになります。
一般動詞の使い方は英語学習のキモです。
中学の英語で文法が苦手だった人も分かるように基礎から説明するので、この記事を読んで正しく覚えてください。
一般動詞とは?
英語の一般動詞とは、「動き」や「状態」を表す動詞のことです。
「動き」や「状態」を表す動詞というのは、「見る」「聞く」「食べる」「走る」「住む/生きる」「好き」「嫌い」などです。
見る:see/watch/look:
聞く:listen/hear
食べる:eat
走る:run
住む/生きる:live
好き:like
嫌い:dislike/hate
確かにそうやけど、be動詞は一般動詞じゃないで。
be動詞以外の動詞が一般動詞と覚えといてな。
be動詞と一般動詞の違い
be動詞と一般動詞の違いについて説明します。
be動詞には、「am」、「are」、「is」、「was」、「were」の5種類があります。
英文の中でbe動詞を使うと、以下の例文のようにbe動詞の左右がイコール関係にあること意味します。
I am a sales person.
私は販売員です
上の英文では「私」=「販売員」という関係が成立しているのが分かるはずです。
一方、一般動詞とは、先ほど説明したように「動き」や「状態」を表す動詞のことです。
英語ではbe動詞以外はすべて一般動詞なので、「am」、「are」、「is」、「was」、「were」以外はすべて一般動詞ということになります。
I play tennis every Sunday.
毎週日曜日に、私はテニスをします。
上の例文では、一般動詞の「play」は「(テニスを)する」という動作を表しています。
I like meat better than fish.
私は、魚より肉の方が好きです。
上の英文では、一般動詞の「like」は「好き」という状態を表しています。
一般動詞の肯定文
一般動詞の肯定文を見てみましょう。
I study English after work.
私は、仕事の後に英語を勉強します。
「study」は、「勉強する」という「動作」を表す動詞です。
一般動詞のほとんどがこの仲間に入ります。
このほかに、「好き」という状態を表す「like」など「状態」を表す一般動詞があります。
I like Kei Nishikori.
私は錦織 圭が好きです。
「状態」を表す一般動詞の仲間には、「know」(~を知っている)、「have」(~を持っている)、「belong」(~に所属する)などがあります。
肯定文の語順
日本語と英語の語順を比較すると、以下のような違いがあります。
日本語 | 主語(私は) | 目的語(テニスを) | 動詞(する) |
英語 | 主語(I) | 動詞(play) | 目的語(tennis) |
つまり、日本語では動詞が文末に来るのに対し、英語では主語の後に動詞が来ます。
決して以下のような日本語の語順にはなりません。
× I tennis play.
× I Kei Nishikori like.
動詞の活用(変化)
be動詞は、主語に応じて「is」、「am」、「are」と変化します。
これと同様に、一般動詞も以下のように変化します(動詞の変化のことを「活用」と呼びます)。
- 三人称単数の「s」を付ける。
- 現在進行形の「ing」を付ける。
- 過去形に変える。
以下に、それぞれについて説明します。
(1)三人称単数(三単現)の「s」を付ける
三人称単数とは、「he」「she」「it」のいずれかに置き換えられる名詞のことです。
主語が三人称単数の現在形の英文には、一般動詞の語尾に「s」を付けるというルールがあります。
I play tennis.
私はテニスをします。
↓
He plays tennis.
彼はテニスをします。
主語が三人称単数でも、過去形の英文では三人称単数の「s」は不要です。
三人称単数について詳しくは、『三人称とは?挫折組でも5分で分かる三人称単数の意味と使い方』を読んでください。
(2)現在進行形の「ing」を付ける。
「be動詞」の後に「一般動詞+ing」を続けると「~をしている」という意味になります。
I play tennis.
私はテニスをします。
↓
I am playing tennis.
(今)私はテニスをしています。
(3)過去形に変える。
過去について話すときは、一般動詞の末尾に「ed」を付けるなどして過去形に変化させます。
She plays tennis.
彼女はテニスをします。
↓
She played tennis.
彼女はテニスをしました。
上の例文の「play」は、現在形の末尾に「ed」を付けることで過去形に変化します。
ただし、現在形と過去形がまったく異なる一般動詞もあります。
I eat a bowl of miso soup in the morning.
私は朝、一杯の味噌汁を飲みます(食べます)。
※英語ではスープは「食べる」と表現します。
I ate a bowl of miso soup in the morning.
私は朝、一杯の味噌汁を飲みました。
「eat」は「食べる」という意味の現在形で、「ate」は「eat」の過去形「食べた」という意味です。
ate=食べた
このように過去形になると違う形に変わる一般動詞は数多くあります。
以下にその一部を紹介します。
become – became(~になる)
begin – began(始める)
break – broke(壊す)
buy – bought(買う)
catch – caught(つかまえる)
choose – chose(選ぶ)
これらの一般動詞は、活用の仕方に規則性はないので、理屈ではなく1つ1つ覚えていくしかありません。
また、「cut」や「put」など、現在形と過去形が同じ形の動詞もあります。
1.He cuts the paper.
彼は紙を切ります。
↓
2.He cut the paper.
彼は紙を切りました。
上の英文1では、動詞の「cut」に「s」が付いています。
動詞に三人称単数の「s」が付くのは現在形だけなので、この英文は現在のことを語っていることが分かります。
しかし、英文2では動詞の「cut」に三人称単数の「s」が付いていません。
過去形の動詞には三単現の「s」は付かないので、英文2は過去形であることが分かります。
したがって、「彼は紙を切ります」(現在形)ではなく、「彼は紙を切りました」(過去形)が正解です。
一般動詞の疑問文
一般動詞を使う現在形の英文を疑問文にするには、文頭に「Do」を付けます。
You play tennis.
あなたはテニスをします。
↓
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。
They play tennis.
彼らはテニスをします。
↓
Do they play tennis?
彼らはテニスをしますか。
ただし、主語が三人称単数の場合には、「Do」ではなく「Does」を使い、さらに動詞を原形に戻します。
He plays tennis.
彼はテニスをします。
↓
Does he play tennis?
彼はテニスをしますか。
上の英文では、「plays」の「s」が消えて、原形の「play」に変わっています。
過去形の英文を疑問文にするには、主語が何であろうと「Did」を使い、さらに動詞を原形に戻します。
You played tennis.
あなたはテニスをしました。
↓
Did you play tennis?
あなたはテニスをしましたか。
They played tennis.
彼らはテニスをしました。
↓
Did they play tennis?
彼らはテニスをしましたか。
She played tennis.
彼女はテニスをしました。
↓
Did she play tennis?
彼女はテニスをしましたか。
一般動詞の疑問文に返事するには、「do」「does」「did」を使います。
Do they play tennis?
彼らはテニスをしますか。
Yes, they do./No, they do not(don't).
はい、します。/ いいえ、しません。
※「don't」は「do not」の短縮形
Does he play tennis?
彼はテニスをしますか。
Yes, he does./No, he does not(doesn't).
はい、します。/ いいえ、しません。
※「doesn't」は「does not」の短縮形
Did she play tennis?
彼女はテニスをしましたか。
Yes, she did./No, she did not(didn't).
はい、しました。/ いいえ、しませんでした。
※「didn't」は「did not」の短縮形
一般動詞の否定文
一般動詞を使う英文を「~でない」という否定文に変えるには、「do not」、「does not」、「did not」を動詞の前に置き、動詞を原形に変えます。
You play tennis
あなたはテニスをします。
↓
You don’t play tennis.
あなたはテニスをしません。
※「don’t」は「do not」の省略形
He plays tennis.
彼はテニスをします。
↓
He doesn’t play tennis.
彼はテニスをしません。
※「doesn’t」は「does not」の省略形
They played tennis.
彼らはテニスをしました。
↓
They didn’t play tennis.
彼らはテニスをしませんでした。
※「didn’t」は「did not」の省略形
英語を自由に話せるようになるには
この記事では、一般動詞とは何か、一般動詞とbe動詞の違い、過去形や否定形の作り方について、中学の英語で文法が苦手だった人でも分かるように基礎から説明しました。
英語学習では避けて通れない重要単元なので、繰り返し読み直して確実に身に付けてください。
一般動詞を英会話で使いこなすには
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