英語の第5文型とは?文法が苦手でも10分で理解できる簡単パターンを紹介
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英語の第5文型について説明します。
英語の文章はすべて、第1文型から第5文型のどれかに分類することができます。
この記事では、第5文型について基礎から説明していますので、最後まで読めば文法が苦手な人でも第5文型を理解できるはずです。
第5文型は実はとてもシンプルです。ぜひこの機会にマスターしてください。
第5文型がわかると、TOEICや英検のような試験と英会話の両方で、大きく飛躍できるはずです。
英語の第5文型(SVOC)とは
英語の第5文型とは、「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)」で成り立つ英文のことです。
第5文型(SVOC)で登場する補語(C)は、目的語(O)の意味を補います。
次の英文を見てください。
I call the dog Bandit.
私はその犬をバンディットと呼びます。
上の英文を要素ごとに分けると、以下のようになります。
主語(S):I(私は)
動詞(V):call(呼びます)
目的語(O):the dog(その犬を)
補語(C):Bandit(バンディットと)
補語である「Bandit」は、目的語である「the dog」を説明する言葉であることが分かると思います。
言い換えると、第5文型では以下のように「目的語(O)=補語(C)」という関係が成り立ちます。
「the dog」=「Bandit」
主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)
主語(S):「~は」
動詞(V):「~する」
目的語(O):「~を/~が」など
補語(C):「~と/~に」など
もう1つ第5文型(SVOC)の例文を紹介します。
He makes me happy.
彼は私を幸せにします。
この英文は、以下の要素からできています。
主語(S):He(彼は)
動詞(V):makes(~にします)
目的語(O):me(私を)
補語(C):happy(幸せに)
この英文でも、以下のように「目的語(O)=補語(C)」という関係が成り立っていることが分かります。
「me」=「happy」
第5文型で使う動詞
第5文型で使われる代表的な動詞は以下の通りです。
name「~を~と名付ける」
find「~を~であると気付く」
keep「~を~にしておく(維持する)」
see「~が~するのを見る」
leave「~を~のままにしておく(放っておく)」
make「~を~の状態にする」
have「~を~してもらう、させる」
次の例文を見ていただくと分かりやすいと思います。
I found the movie interesting.
私は、その映画が面白いと思いました。
主語(S):I
動詞(V):found(find-found-found)
目的語(O):the movie
補語(C):interesting
She left the window open.
彼女は、その窓を開いたままにしました。
主語(S):She
動詞(V):left(leave-left-left)
目的語(O):the window
補語(C):open
I saw some fish swimming in the river.
私は、川で魚が泳いでいるのを見ました。
主語(S):I
動詞(V):saw(see-saw-seen)
目的語(O):some fish
補語(C):swimming
I cannot have you doing such a thing.
君にそんなことをさせておくことはできません。
主語(S):I
動詞(V):have
目的語(O):you
補語(C):doing
第4文型と第5文型の見分け方
第4文型(S + V + O1 + O2)と第5文型(S + V + O + C)は形が似ていますが、まったく別の文法表現です。
第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)の見分け方は、以下の関係が成り立つかどうかを確認することです。
第5文型:「目的語(O)=補語(C)」
それでは実際に、例文を用いて確認していきましょう。
I gave her a bag.
私は彼女にカバンをあげました。
上の英文は「her」=「a bag」ではないので、第4文型(S + V + O1 + O2)です。
We named the cat Socks.
私たちは、その猫をソックスと名付けました。
上の英文では「the cat」=「Socks」なので第5文型(S + V + O + C)です。
動詞の後に続く語句がイコール関係かどうかを考えると、第4文型か第5文型かを簡単に区別することができます。
知覚動詞とは
知覚動詞とは、「~が・・・するのが聞こえる」など、五感を表す動詞のことです。
第5文型では、知覚動詞がよく使われます。
代表的な知覚動詞を以下に紹介します。
(視覚的な動詞):see / watch / look at
「~が…するのを聞く」
(聴覚的な動詞):hear / listen to
「~が…するのを感じる」
(感覚的な動詞):feel
第5文型で知覚動詞を使うときは、補語には、原形不定詞、現在分詞、過去分詞のいずれかを使います。
現在分詞:動詞の~ing形のこと。例)going/watchingなど
過去分詞:動詞の過去分詞形のこと。例)gone/watchedなど
知覚動詞を使う英文もご紹介します。
I watched the magician shuffle the cards.
私は、手品師がトランプを切るのを見ていました。
主語(S):I
動詞(V):watched
目的語(O):the magician
補語(C):shuffle
上の英文では、補語として「shuffle」という原形不定詞(動詞の原形)が使われています。
I saw my friend playing tennis.
私は、友人がテニスをしているのを見ました。
主語(S):I
動詞(V):saw
目的語(O):my friend
補語(C):playing
上の英文では、補語として「playing」という現在分詞が使われています。
I heard my name called by my mother.
私は、母によって名前が呼ばれるのを聞きました。
主語(S):I
動詞(V):heard(hear-heard-heard)
目的語(O):my name
補語(C):called
上の英文では、補語として「called」という過去分詞が使われています。
使役動詞とは
使役動詞とは、「~に・・・させる、してもらう」など、「人に何かをさせる」という意味の動詞のことです。
第5文型では、使役がよく使われます。
代表的な使役動詞を以下に紹介します。
have「~してもらう」
let「(自由に)~させておく」
「make」は、母親が子供に部屋を掃除させるときなど、強制的に何かをさせるときに使う使役動詞です。
「have」には「make」ほどの強制力はありません。
「~してもらう」というくらいの意味合いです。
使役動詞を使うときは、補語には、原形不定詞、過去分詞、形容詞を用います。
My father made me clean my room.
父は、私に部屋を掃除させました。
主語(S):My father
動詞(V):made(make-made-made)
目的語(O):me
補語(C):clean
上の英文では、補語として原形不定詞「clean」が使われています。
He had his car fixed.
彼は車を直してもらいました。
主語(S):He
動詞(V):had
目的語(O):his car
補語(C):fixed
上の英文では、補語として過去分詞「fixed」が使われています。
This book makes me happy.
この本は私を幸せにしてくれます。
(この本を読むと幸せな気分になります)
主語(S):This book
動詞(V):makes(make-made-made)
目的語(O):me
補語(C):happy
上の英文では、補語として形容詞「happy」が使われています。
自由に英語を話せるようになるには
この記事では、英語の第5文型(SVOC)について説明しました。
第5文型は、TOEICや英検などの試験でも英会話でも必須なので、この記事をしっかり読んで理解してください。
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