「疲れる」は英語で?度合いとニュアンス別の使える表現11選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
「ああ、疲れた!」
「この仕事は本当に疲れるなあ」
って英語でパッと言えますか?
「疲れる」という言葉は、日本語では日常的に使う言葉ですが、英語で言おうとしたら「この言い方でいいのかな?」と不安になることはないでしょうか?
こんにちは。英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
中学生のときに英語の授業で「疲れる」の英語は「tired」だから「私は疲れました」は「I am tired.」だと習いますよね。
でも、ひとことに「疲れる」と言っても、以下のようにいろいろな疲れ方があります。
- 体が疲れる。
- 精神的に疲れる。
- 体よりも脳が疲れている。
- くたくたに疲れている。
- 精も根も尽き果てた。
- 人生に疲れている。
だから、どんなときでもとりあえず「tired」を使っていいものかどうか迷ってしまいますよね。
この記事では、「疲れる」は英語でどう言えばいいか、「疲れの度合い」や「ニュアンス」ごとに紹介します。
日常英会話で気軽に使えるシンプルな英語フレーズを紹介するので、外国人と話すときに活用してください。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
疲労感(低):基本的な「疲れる」の英語
一般的によく使う「疲れる」の英語は、「be動詞 + tired」です。
どんなときでも使える便利な表現なので、まずはこの「be動詞 + tired」を使いこなせるように練習しましょう。
この表現を使うときのポイントは、「tire」は「疲れさせる」という意味なので、「疲れた」と言いたいときは受動態である「be動詞 + tired」という形で使うことです。
以下に例文を紹介しますね。
I am tired because I cleaned my home the whole day today.
今日は1日中、家の掃除をしていたので疲れました。
※「the whole day」=1日中
I'm so tired as I worked for the first time in a while.
久しぶりの仕事だったからとても疲れました。
※「for the first time in a while」=久しぶり
I get tired speaking in English as I’m not used to it.
慣れない英語で喋るのはとても疲れます。
※「as~」=~なので、「be動詞 + used to + 名詞/動名詞」=~に慣れる
I’m tired with my life.
私は人生に疲れました。
※「tired with~」=~に疲れる
「I am tired.」は、「私は今疲れた状態にある」という意味。
つまり「今の状態」を説明している。
「I get tired.」は、「疲れていない状態から疲れた状態へと変化する」という意味。
つまり、さっきまで疲れていなかったけど、何かした結果として今は疲れているということや。
ほんなら、「be動詞 + tired from~」という言い方と「be動詞 + tired of~」という言い方を見るけど、何が違うん?
「be動詞 + tired from~」は、どうして疲れたのか原因を「from」の後に言うんや。
たとえば、
I am tired from work.
仕事で疲れました。
I am tired from doing homework.
宿題をして疲れました。
のように「from」の後ろに名詞か動名詞を続けることができる。
これは主に肉体的な疲れについて言いたいときに使うわけや。
「be動詞 + tired of~」は、「疲れる」というより「うんざりする」という意味の英語やな。
I am tired of your lies.
あなたのウソにはうんざりだ。
I am tired of doing homework.
宿題をするのにはうんざりだ。
のように使うことができるで。
それじゃあ、「I feel tired.」ってのは何?
「疲れていると感じる」って意味になるけど、「I am tired.」と何が違うん?
「I am tired.」と「I feel tired.」は、同じ意味と考えたらええよ。
ただし、日常会話では「I am tired.」の方がよく使われるように思うで。
なお、人を主語として使うときは、上の英文のように「be動詞 + tired」という形になりますが、物事を主語にするときは「be動詞 + tiring」(疲れさせる)という形で使います。
This work is tiring.
この仕事は疲れるなあ。
Oh, that was tiring!
あ~疲れた!(宿題が終わったときなど)
また、物事を主語にするときは、使役動詞の「make」を使って「主語 + make + 人 + tired」の形も使えます。
Running makes me tired, but I feel great.
走るのは疲れるけれど、気持ちいいです。
使役動詞の「make + 人 ~」は「人を~にする」という意味やから、「Running makes me tired」は直訳すると「走ることは私を疲れさせる」ということやな。
Going for a drink with my boss makes me tired mentally as I have to pay attention to him.
上司と飲みに行くのは、気を使うので精神的に疲れます。
※「mentally」=精神的に、「pay attention to~」=~に気を配る
This work makes my brain tired.
この仕事は脳が疲れます。
Woman: I’ll figure out a way to take care of our living costs, so please concentrate on your music career.
女:生活費は私が何とかするから、あなたは音楽活動に集中して!
Man: That kind of thing makes me tired actually.
男:そういうの疲れるんだよね。
※「figure out」=考え出す、「take care of~」=~の面倒を見る、「living costs」=生活費
※「concentrate on~」=~に集中する、「actually」=実際のところ
自分勝手な男やな!
疲労感(中):「疲れ果てる」の英語
「体力を使い果たしてしまった」「くたくたに疲れてもう動けない」と言いたいときは、「exhaust」を使います。
「exhaust」を発音するときは「h」の音は無視して「イグゾースト」のように発音します。
「ゾ」を強く発音するのがポイントです。
「exhaust」は「疲れ果てさせる」という意味なので、人を主語にして「疲れた」と言いたいときは「be動詞 + exhaust」という受動態で使います。
I'm exhausted from work.
仕事で疲れ果てています。
I’m exhausted because my baby has been having night terrors for about a week.
ここ1週間ほど、赤ちゃんの夜泣きのせいで眠れなくて、疲れ果てています。
※「night terror」=夜泣き
なお、物事を主語にして「~は疲れるなあ」と言うときは、「be動詞 + exhausting」という形を使います。
My boss, Yamada, forces me to do work he doesn’t like.
上司の山田さんは、自分が嫌いな仕事を私に押しつけるんですよ。
So, it’s so exhausting working with him.
彼と働くのは本当に疲れます。
※「force + 人 + to + 動詞」=人に無理矢理~させる
A: You look tired.
A:何か疲れてるね。
B: I’m exhausted because of working overtime over and over.
B:残業続きでくたくたに疲れているんです。
※「work overtime」=残業する、「over and over」=繰り返し
疲労感(高):「精も根も尽きる」の英語
精も根も尽きてボロボロになるくらい疲れてしまったときは「wear out」を使います。
「wear」には、「着る」という意味と「摩耗する/疲れさせる」という意味があります。
そして「wear out」という形で使えば「もう使えないほど摩耗する/ ボロボロになるほど疲れさせる」という意味になります。
The workouts wear you out but are really good.
運動する疲れ果てるけれど、本当に気持ちいいよ。
なお、「wear out」は「疲れさせる」という意味なので、人を主語にするときは「be動詞 + worn out」(wear-wore-worn)という受動態で使います。
After the race, he was totally worn out.
レースの後、彼は完全に疲れ果てていました。
※=「totally」=完全に
I feel so worn out after shopping all day.
1日中買い物して本当に疲れ果てました。
その他の言い方
「疲れる」には、上に紹介した以外にもいろいろな言い方があります。
それらすべてを上手に使いこなすことができればいいのですが、あまりたくさん覚えていても、どれを使えばいいのか迷ってしまうことになります。
だから、まずは上に紹介した表現をしっかりと覚えるようにしてください。
覚えておくと英会話で役に立つ表現
以下に紹介する「使える」の英語は、英会話で使いこなせなくてもいいので、他の人が言うのを聞いたときに意味を理解できるようにしておきましょう。
You should relax well at least on the weekend, otherwise you’ll get fatigued.
週末くらいはゆっくり休まないと、疲れがたまりますよ。
※「otherwise」=そうでなければ
My doctor said that I should take a few days off work due to fatigue from working long hours.
長時間労働による疲労のため、数日、仕事を休むよう医者が言いました。
※「take a day off(days off)」=休暇を取る、「due to~」=~が原因で
仕事や運動で疲れたときは「tired」を使えるけど、「これ以上は無理」というくらい疲れがたまったときは「fatigue」を使う。
「fatigue」は「ファティーグ」と発音する。
「ティ」を強く発音するのがポイントや。
ぐったりして動けない状態やな。
「疲労する」の英語版みたいなもんかな。
She was weary from the long day at work so she went straight to bed when she got home.
彼女は、仕事で長い1日を過ごして疲れ果てました。だから、家に帰ったらベッドに直行しました。
「weary」は「疲れた」という意味やけど、文語的で古くさい感じがするから会話ではあまり使われていない。
古風な言い方を使って人を笑わせたいなら別やけどね。
ちなみに、肉体的な疲れには「tired」を使い、精神的な疲れには「weary」を使うという違いもある。
覚えるときの優先度は低そうやな。
I'm stressed out from work. I really need a vacation.
仕事のストレスで疲れ果てました。休暇が必要です。
「stressed out」は、ストレスのせいで精神的にへとへとに疲れ果てたときに使う。
これは分かりやすいな。
「ストレスのせいでアウトになった」と覚えよっと。
Be careful not to burn yourself out from working too hard.
働き過ぎて燃え尽きないように気を付けてください。
「burn」は「燃やす」という意味がある。
「burn out」なら「燃やし尽くす」という意味や。
猛烈に働いていた会社員が、急に力尽きて会社に行かなくなる感じかな。
Gosh, I’m beat. It’s been a long day. Let’s go and grab a beer.
あぁ、本当に疲れた。長い1日だったよ。ビールでも一杯いきましょう。
※「grab」=つかむ
「beat」は「へとへとに疲れた」って意味のスラングや。
「beat」は形容詞やから「be動詞 + beat」という形で使う。
「死ぬほど疲れた」と言いたいときは、「死」という意味の「dead」を付けて「I'm dead beat.」って言う。
男っぽいイメージの口語やから友達と話すときしか使ったらあかんよ。
会社の上司とかには使わんようにするわ。
I’m absolutely pooped from moving these tables around the office. I need a break.
オフィスのテーブルを動かしてもう本当にくたくたです。休憩しないと。
「poop」は「うんこをする」という意味があるけど、アメリカのスラングで「疲れさせる」という意味もある。
「疲れた」と言うときは受動態で「be動詞 + pooped」という形を使う。
あんまり使わん方が良さそうな言葉やな。
What a day! I’m knackered. I think it’s time I went home.
なんて1日でしょう!くたくたに疲れたので、もう帰宅しなきゃ。
「knacker」はイギリス英語のスラングで「へとへとに疲れさせる」という意味や。
これも「be動詞 + knackered」という受動態で使う。
ちなみに、「It's time I went home.」の「went」が過去形なのは、「家に帰る時間だけどまだ帰っていない」っていう意味やで。
文法用語で言うたら「仮定法」や。
I’m stonkered. I can do no more today. I’m off home.
くたくたなので、今日はこれ以上できません。帰ります。
形容詞の「stonkered」もイギリス英語のスラングや。
「I'm off.」は、立ち去るときによく使う表現や。
「ほんなら行くわ」みたいな感じ。
「I’m off home.」やったら「家に帰るわ」いうことやな。
気のせいかもしれんけど、イギリス英語の方が上品な感じがするな。
アメリカ英語は「うんこする」とか・・・まったく・・・
「お疲れ様です」は?
「疲れる」の英語は「tire」や「exhaust」など、ここまで紹介した言葉で表せますが、「お疲れ様です」はまったく別の表現を使う必要があります。
「お疲れ様です」の英語について詳しくは、以下の記事を読んでください。
覚えたフレーズを英会話で使いこなすには
この記事では、「疲れる」の英語を度合いとニュアンス別に紹介しました。
この記事で紹介した例文は、そのままで使うことも単語を入れ替えて使うこともできるので、「疲れる」と英語で言いたいときに困ることはなくなるはずです。
自由に英語で話せるようになるには
この記事の英文を使えば「困る」に関係する英語は何でも言えるようになるはずです。
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「I am tired.」について質問。
「I get tired.」っていう言い方があるけど「I am tired.」との違いは何なん?