「アライグマ」は英語で?覚えておくと役立つタヌキとの違いなどを解説
このコンテンツは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
アライグマは英語で何と言うでしょうか?
答えは「racoon」と言いますが、タヌキとの違いや、表現の仕方を知っている人は少ないと思います。
そこでこのページでは、アライグマとタヌキの違いや、アメリカでのアライグマの扱いについてお話しします。
日本とアメリカでは、アライグマへの考え方がまったく違います。
英語でアライグマを話すときに役立つと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アライグマは英語で?
アライグマは英語で「racoon(ラクーン)」と言います。
ラクーンという言葉は、アメリカ・バージニア州のジェームズタウン辺りで話されていたアメリカ・インディアン(ネイティブ・アメリカン)の言語です。
彼らの言葉でラクーン味は「手で洗う生き物」という意味だそうです
「ラクーン」は、口語では「coon(クーン)」と呼ばれることもあります。
アライグマは害獣?アメリカでの扱い
日本では「あらいぐまラスカル」の影響で、愛らしい動物というイメージが定着しているアライグマですが、アライグマの原産地であるアメリカではまったく違います。
アライグマは凶暴なうえ、狂犬病を運ぶため非常に危険なので、害獣として認定されています。
私がアメリカでホームステイしていた家では、家の裏庭で猫にエサを与えていました。
すると、毎晩アライグマがやって来て、猫のエサを食べていました。
家の中から網戸1枚を隔てた場所で、アライグマが猫のエサを両手でつかんで、モグモグと食べているのです。
日本人にはラスカルのイメージがあるから「可愛いなあ」と思いがちですが、ホストファーザーは激怒して、撃ち殺してやると息巻いていました。
ホストファミリーには3歳の女の子がいたので、アライグマが近所に住んでいるような環境では、危険すぎて安心できないのです。
凶暴な野良犬がウロウロしているところを想像してください。そんなところで3歳の子供を遊ばせられないですよね。
友達に銃を借りてきてたんやけど、撃とうと思ったら銃が故障して撃てんかったんや。
住宅地で銃を撃ったら逮捕されるさかい、近所に音が聞こえんようにサイレンサーを取り付けたら、サイレンサーが壊れたらしい。
ウソみたいやけど本当の話。
アライグマとタヌキの違い
アライグマと狸(たぬき)は見た目が似ていますが、まったく違う生き物です。
アライグマはアライグマ科アライグマ属の動物であるのに対し、たぬきはイヌ科タヌキ属に分類されます。
アライグマはもともと北アメリカが原産なので日本には存在しなかったのですが、外来種として連れてこられて繁殖しています。
たぬきは、もともと日本や朝鮮半島、中国、ロシア東部などに分布しています。
本来はアメリカやヨーロッパに生存しない動物なので、欧米人に「たぬき(racoon dog)」の話をしても理解してもらえないかもしれません。
タヌキの英語での呼び方、「たぬき寝入り」などの英語での言い方については、以下のページで解説しています。
タヌキとの見分け方
アライグマとたぬきはまったく違う動物ですが、見た目に似ている部分があります。
でも、以下の3つのポイントを抑えていれば簡単に見分けることができます。
しっぽの縞々
アライグマの尻尾には縞々(しましま)がありますが、タヌキの尻尾には縞々がありません。
指の長さ
アライグマは、指1本1本が長く、物をつかむことができます。
一方、たぬきの足は犬に似た形をしています。
顔の模様とヒゲ
アライグマとたぬきは、目の周りの白い部分の形が違います。
また、アライグマには白くて長いヒゲがあります。
タヌキの方が丸くて優しい顔をしてるな。
顔は優しいけど性格は凶暴やから気を付けてな。
あらいぐまラスカル
日本人にとってアライグマといえば、やはり「あらいぐまラスカル」ですよね。
「あらいぐまラスカル」は、スターリング・ノース(Sterling North)氏が、アメリカ・ウィスコンシン州で過ごした少年時代を振り返って書いた実話です。
ラスカルは、実はアライグマではなくレッサーパンダではないかという意見があるようですが、実物はやはりアライグマでした。
アニメのラスカルがレッサーパンダに似ているのは、アライグマの配色はあまり可愛くなかったので、より可愛くなるように配色を変えたためです。
まとめ
アライグマは英語で「racoon(ラクーン)」と言います。
見た目がタヌキに似ているけれど、まったく違う動物なんですね。
アライグマは凶暴な動物なので、どこかで見かけたとしても絶対に近づかないようにしましょう。
それで、アライグマを殺したん?