recommendの使い方と意味をマスターしよう!間違いやすい使い方も紹介!
「勧める」「推薦する」と聞いて思い浮かべる単語は何ですか?
多くの人が”recommend”を思い浮かべるかもしれませんね。
では、あなたはrecommendを正しく使いこなせる自信はありますか?
この記事ではrecommendの主な使い方と意味を5種類と、recommendに似た意味を持つ単語とのニュアンスの違い、そして間違いやすいrecommendの使い方について解説します。
この記事を読めば、自信を持ってrecommendを使いこなせるようになるでしょう!
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目次
recommendの使い方
recommendの使い方は主に下記の5種類です。
- recommend + 名詞・動名詞
- recommend + that + S + (should) V原形
- recommend + 名詞 + to V原形
- recommend + モノ + to 人
- recommend + 名詞 + for / as …
※S=主語、V=動詞
それぞれの使い方と意味について例文を用いて詳しく解説します。
recommend + 名詞・動名詞「〜(すること)を勧める」
これが最もよく使われる形です。
この場合、recommendの後ろの名詞や動名詞は「〜を」を意味する目的語の扱いになります。
動名詞〜ingを見ると現在進行形なのではないかと考えてしまう人がいますが、これは動名詞で「〜すること」を意味するので、日本語に訳す場合は気をつけましょう。
また、「〜すること」を意味する不定詞(to + 動詞の原形)を動名詞の代わりに置けるのではないかと考える人がいるかもしれません。
しかし、recommendは、finishやmindのように動名詞しか伴うことができない動詞です。こちらも併せて気をつけてください。
ちなみに、recommend以外に動名詞しか伴うことができない動詞は下記の通りです。
- mind 「気になる」
- enjoy 「楽しむ」
- give up「諦める」
- finish 「終える」
- escape 「避ける」
- postpone(またはput off)「延期する」
- stop 「やめる」
- deny 「否定する」
- avoid 「避ける」
それでは、例文を使ってrecommend + 名詞・動名詞の使い方と意味を確認しましょう。
私の上司はこのレストランを勧めていました。
He recommends doing exercise every day.
彼は毎日運動することを勧めています。
recommend + that + S + (should) V原形 「SがVすることを勧める」
recommend + that + S + (should) V原形は、学校の定期試験やTOEICなどの資格試験でよく見かけます。
覚えておきましょう。
テストで狙われやすいポイントは、that節は主語が三人称単数系形であっても、動詞が必ず「原形」になるということです。
これは主語の後にshouldという助動詞が隠れているからです。
shouldを始め、wouldやcouldといった助動詞の後には、必ず動詞の原形を伴います。
アメリカ英語では、shouldを省略して動詞の原形を伴い、イギリス英語ではshould + 動詞の原形を伴うことが一般的です。
recommendのように「提案」や「要求」のニュアンスを持つ動詞の後にthat節を伴うと、that節はS + (should) V原形という形になるというルールがあります。
「提案」や「要求」のニュアンスを持つ動詞の代表例は下記の通りです。
- 要求する:demand / require / ask / request
- 命令する:order / command
- 主張する:insist / urge
- 提案する:propose / suggest
- 勧める:recommend
- 忠告する:advise
- 決定する:decide
これらは、TOEICなどの資格試験でもよく狙われるポイントであるため、覚えておきましょう。
それでは例文を使ってrecommend + that + S + (should) V原形の使い方と意味を確認します。
私は彼に家族との時間を増やすように勧めました。
recommend + 名詞 + to V原形「〜がVすることを勧める」
これは文法上誤りのある表現ではないのですが、あまり使われる表現ではありません。
上記のrecommend + that + S + (should) V原形の方が一般的です。
不定詞を伴う要求や提案を表す動詞の代表例は下記の通りです。
- encourage 「勇気づける」
- advise 「助言する」
- ask「お願いする」
ジョシュは私にこの本を読むように勧めてきました。
recommend + モノ + to 人「人にモノを勧める」
「誰に」「何を」お勧めしたのかを言いたいときには、recommend + モノ + to 人で表現します。
前置詞をforにする人が多いですが、”to”なので間違えないように気をつけましょう。
また、この”to”は前置詞であって不定詞ではないので注意してください。
トムは私にこのTシャツを勧めてくれました。
recommend + 名詞 + for / as …「〜を…としておすすめします」
recommend + 名詞 + for / as …で「〜を…としておすすめします」という意味を持つ表現になります。
先ほどの表現では、recommendの後にtoを伴いましたが、この表現の場合はforまたはasになるため注意してください。
マネージャーはアニータをその役職に推薦しました。
I highly recommend Joey as a student council president.
私はジョイを生徒会長として強く推します。
recommend / advise / suggest/ proposeの意味の違い
recommendと似たようなニュアンスや意味を持つ語は下記の3つです。
- advise
- suggest
- propose
ここではそれぞれの語の意味やニュアンスの違いについて解説します。
recommend「勧める」
recommendは相手に自信を持って勧めたり、推薦したりする際に使う語です。
特に、目的を達成するためにすべきことや、自信を持って相手にお勧めするときに使います。
そのためポジティブな内容であることが多いです。
彼女は私にそこに電車で行くように勧めました。
advise 「忠告する」
adviseは、その分野におけるプロや専門家がお勧めしたり、忠告したりする際に用いる語です。
そのためrecommendよりも強い意味を持ちます。
また、フォーマルな場面で使われることが多い点も特徴です。
その医者は彼にしばらく家で安静にするようにアドバイスしました。
suggest 「提案する」
recommendは自信を持ってお勧めする際に使うと説明しましたが、suggestはもう少し控えめに勧めたい際に使います。
ちょっとした提案やカジュアルな場面で使うことがおすすめです。
ジェーンは私たちに、そのレストランで朝食をとることを提案しました。
propose「提案する」
proposeは、suggestやrecommendよりも強く積極的な提案をする際に使われます。
ビジネスシーンや研究発表などのフォーマルな場面や、結婚の申込の際に用いられることが一般的です。
副社長は、その規則を改正するべきであると提案しました。
recommend O1+02という形にできるの?
「Sは〜に…をお勧めする」と表現したい場合、recommend O1+02と第4文型の英文にできるのではないかと考える人がいるかもしれません。
例えば、下記のような文章です。
オードリーは私にその映画を勧めてきました。
文法として誤りはありませんが、このような使われ方はほとんどしません。
「Sは〜に…をお勧めする」と表現する場合は、recommend + モノ + to 人を使うようにしましょう。
間違いやすいrecommendの使い方
最後に間違いやすいrecommendの使い方を2つ紹介します。
使わないように気をつけてください。
I recommend you.
「あなたにお勧めします。」と言いたいとき、”I recommend you.”と表現したくなるかもしれませんがこれは間違いです。
なぜなら、recommendの後ろには「〜を」にあたる目的語、つまりお勧めする人やモノが来るからです。
つまり、”I recommend you.”は「あなたをお勧めします。」という意味になってしまうとうことです。
気をつけてください。
recommend 人 to モノ
「人にモノを勧める」と表現したいときにrecommend 人 to モノという語順にする人もいますが、これも誤りです。
理由は上記にもありますが、recommendの後には「〜を」を意味する語句、つまりお勧めするモノや人を伴うからです。
「人にモノを勧める」と表現したい場合は、recommend + モノ + to 人という語順にしてください。
くれぐれもモノと人の位置が逆にならないように気をつけましょう。
recommendの正しい使い方を身につけよう!
recommendには主に下記の5つの使い方と意味があります。
- recommend + 名詞・動名詞「〜(すること)を勧める」
- recommend + that + S + (should) V原形「SがVすることを勧める」
- recommend + 名詞 + to V原形「〜がVすることを勧める」
- recommend + モノ + to 人「人にモノを勧める」
- recommend + 名詞 + for / as …「〜を…としておすすめします」
recommend O1+02は、文法的に誤りのある用法ではありませんが、あまり使われないため注意してください。
また、recommendの直後には「〜を」に当たる目的語がくることから、”I recommend you.”や” recommend 人 to モノ”のように「〜に」に当たる目的語を直後に置かないように気をつけましょう。
この記事を参考にしながら、recommendの正しい使い方を身につけてください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、recommendの意味と使い方について説明します。
recommendは重要単語の1つですし、日常英会話でよく使われます。
この記事を最後まで読んで、今日からrecommendを使いこなしてください。