英語の前置詞33選!英会話に必須の前置詞を厳選しました。
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英語の前置詞についてお話しします。
前置詞とは、「in」「at」「by」などのことで、日本語で言うなら「~に」「~を」「~で」などに当たる言葉です。
日本語で「息子は学校を休みました」と言いたいときに「息子は学校で休みました」と言ってしまうと、まったく違う意味になってしまいます。
英語でも同じように、前置詞を間違えると誤解されたり「外国人が話す変な英語」に聞こえる可能生があります。
このページでは日常英会話でよく使われる前置詞だけを厳選してまとめたので、繰り返し読んでしっかり覚えてください。
英語の前置詞とは?
英語の前置詞とは、「in」「at」「by」「from」「to」など、名詞や代名詞の前に置いて、時や場所、手段などを表す言葉のことです。
以下に、前置詞を使う英文の例をあげます。
My husband wakes up at six in the morning.
夫は、朝6時に起きます。
He works in Tokyo.
彼は東京で働いています。
He goes to work by bus.
彼は、バスで仕事に行きます。
前置詞の後に続く言葉
前置詞の後に続ける言葉を前置詞の目的語と呼びます。
前置詞の目的語は、名詞、代名詞、動名詞のいずれかです。
I went shopping with my daughter.
私は、娘と一緒に買い物に行きました。
上の英文では、前置詞「with」の後ろに名詞「my daughter」が続いています。
名詞には、「a/an/the」などの冠詞や「my/her/his」などの代名詞が付いていることがあります。
My husband looked at me when I entered the room.
私が部屋に入ったとき、夫は私を見ました。
上の英文では、前置詞「at」の後ろに代名詞「me」が続いています。
前置詞の後ろに続く代名詞は、必ず目的格です。
代名詞の目的格とは、「me」「you」「him」「her」「it」「us」「them」のことです。
詳しくは、『英語の代名詞とは?5種類の代名詞を基礎から12分で解説します』を読んでください。
My husband is interested in studying Chinese.
夫は中国語を勉強することに興味があります。
上の英文では、前置詞「in」の後に「study」の動名詞である「studying」が続いています。
前置詞の後に動詞が続くことはないので、以下のような英文は間違いです。
× My husband is interested in study Chinese.
時を表す前置詞
代表的な時を表す前置詞には「at」「on」「in」があります。
「at」⇒「on」⇒「in」の順に、時間的に大きな範囲を表します。
at | 時刻、時の一点 |
on | 曜日、日付 |
in | 月、季節、年 |
以下に例文をあげます。
My husband usually comes home at seven.
夫は通常、7時に家に帰ってきます。
上の英文で「at」は「7時」というピンポイントの時刻を示しています。
He comes home at six on Fridays.
彼は、毎週金曜日は6時に帰ってきます。
上の英文では、「金曜日」という曜日なので前置詞「on」が使われています。
「on Fridays」のように曜日を複数形にすると、「毎週~」という意味になる。
My son was born on April 8th.
息子は4月8日に生まれました。
It is really hot and humid in August.
8月は本当に暑くてじめじめします。
※「humid」=湿度が高い
My husband and I go skiing in winter.
冬に、夫と私はスキーに行きます。
Mr. Anderson moved to Japan in 2007.
アンダーソンさんは、2007年に日本に引っ越してきました。
間違い見っけ!
「月」の前は「in」やから「My son was born on April 8th.」は間違いやろ。
年や月の前の前置詞は「in」やけど、日付まで特定されるときは「on」になるんや。
たとえば、こんな具合・・・
in 1997(1997年に)
in March(3月に)
on March 10th(3月10日に)
ややこしいけど覚えるしかない。
~の前に/~の後に(before / after)
「~の前に」は「before~」、「~の後に」は「after~」を使います。
「before」と「after」は接続詞の役割も果たすため、「before」と「after」 の後ろは、名詞でも主語+動詞でもかまいません。
I study English after dinner everyday.
私は毎日、夕食の後に英語を勉強します。
My son watches TV before he studies.
息子は、勉強する前にテレビを見ます。
~まで(by / until)
「by~ 」(~まで)は、時間的な限度を表します。
つまり、「by~」によって指定された時間までなら、いつでもよいことを意味します。
Come back by six o'clock.
6時までに帰ってきなさい。
上の英文では「by six o'clock」なので、6時より前ならいつでもいいという意味ですね。
「until (till)~ 」(~まで(ずっと))は、ある時点まで動作が継続することを表します。
My daughter studied in the library until six o'clock.
娘は、6時まで(ずっと)図書館で勉強しました。
「Come back by six o'clock.」だったら、6時までなら3時でも5時でも、いつでもええわけや。
一方、「until」は、そのときまで動作が継続していることを示している。
そやから、「My daughter studied in the library until six o'clock.」は、「6時までずっと勉強していた」という意味になる。
~の間(for / during / through)
「for~ 」(~の間)は、期間の長さを表します。
「for」の後には、「for three hours」(3時間)、「for five days」(5日間)、「for two weeks」(2週間)、「for ten months」(10か月間)、「for some time」(しばらくの間)など、「期間の長さ」を表す表現が来ます。
I was in London for three weeks last summer.
去年の夏、私は3週間ロンドンにいました。
「during~ 」(~の間じゅう)は、特定の期間を表します。
「during」の後には、特定の期間を表す語句を置きます。
My son stayed in Okinawa during the summer vacation.
息子は、夏休みの間、沖縄に滞在しました。
「through~」(~の間ずっと、~の始めから終わりまで)は、期間全体を表します。
My daughter studied for the exam through the night.
娘は、一晩中(ずっと)試験のために勉強しました。
~から(from / since)
「from~」(~から)は、物事が始まる時点を指しています。
時だけでなく、「学校から」のように場所にも使えます。
「from~to・・・」(~から・・・まで)の形でよく使われます。
My husband works from Monday to Friday.
夫は、月曜日から金曜日まで働きます。
「since~」(~以来)は、「~ から今までずっと」という意味があります。
I have been busy since this morning.
私は今朝からずっと忙しい。
「since」は、現在完了形でよく使われます。
~以内に(in / within)
「in~」(~たてば)は、「in an hour」(1時間たてば)など、時間の経過を表します。
I will be back in an hour.
1時間したら戻ってきます。
「within~」(~以内に)は、「within two hours」など、時間の範囲を示します。
Finish your homework within thirty minutes.
30分以内に宿題を終わらせなさい。
場所・方向を表す前置詞
~で(at / in)
「at~」(~に/~で)は、比較的狭い範囲の場所を指します。
My daughter studies at the library after school.
娘は放課後、図書館で勉強します。
「in~」(~に/~で)は、比較的広い範囲の場所を指します。
My uncle lives in London.
私の叔父は、ロンドンに住んでいます。
図書館は狭い場所やのに、「in the library」って言うてたやん。
「at」は、特定の地点を指すときに使い、「in」は、場所の内部を指すときに使うという区別もある。
たとえば、「at」を使う以下の英文の場合、「駅」を1つの地点として考えている。
I was waiting for my father at the station.
私は駅で父を待っていました。
だから、駅の前で待っていたかもしれないし、駅の中で待っていたかもしれん。
日本語で「駅で待ってるで」って言うときも、駅の前で待ってるのか、駅の中で待ってるのか分からんやろ。
それと同じや。
一方、「in」は、その場所の中という意味がある。
だから、以下の英文は、駅構内で待っていたという意味になる。
I was waiting for my father in the station.
私は駅(の中)で父を待っていました。
~の上に(on)
「on~」は、「~の上に」と訳されることが多いですが、必ずしも何かの上にある必要はありません。
以下の図のように、横でも下でも、対象物に接している状態を意味します。
The ball is on the table.
ボールは、テーブルの上にあります。
The picture is on the wall.
写真は、壁にかけられています。
~の上方/下方に(above / below)
「above」(~の上方に)と「below」(~の下方に)は、対象物に接していない状態を表します。
対象物の真上・真下にある必要はありません。
The start button is above the stop button.
開始ボタンは停止ボタンの上にあります。
This building is above the town.
この建物は、町より高い位置にあります。
The address of the company is printed below the logo.
会社の住所は、ロゴの下に印刷されています。
~の上/下に(over / under)
「over」(~の上に)と「under」(~の下に)は、対象物の真上か真下にある状態を指しています。
対象物に接触している場合もあります。
The plane flew over the buildings.
飛行機は、ビルの上空を飛びました。
※fly-flew-flown
My daughter swam under the bridge.
娘は、橋の下で泳ぎました。
※swim-swam-swum
My wife spread the cloth over the table.
妻は、テーブルの上に布を広げました。
※「spread」=広げる、spread-spread-spread
~の近く/遠く(near / far)
「near~」(近い)は、日本語の「近く/近い」とほぼ同じような意味です。
My house is near the station.
私の家は駅の近くにあります。
「far」(遠い)は、日本語の「遠い」とほぼ同じような意味です。
The supermarket is far from my house.
スーパーマーケットは、家から遠くにあります。
~のそばに(by)
「by~」(~のそばに)は、「near」よりさらに近いところにある状態を表します。
「手が届くところ」というニュアンスもあります。
The girl by the door is my son's girl friend.
ドアのそばにいる女の子は、息子の彼女です。
~の間に(between)
「between A and B」(AとBの間に)は、2つの物・人の間にある状態を示します。
My son sat between my husband and me.
息子は、夫と私の間に座りました。
※sit-sat-sat
~の間に (among)
「among」(~の間に)は、3つ以上の物・人に囲まれている(混じっている)状態を示します。
The song is very popular among young people.
その曲は、若い人の間でとても人気があります。
~の周りに(around)
「around」(~の周りに)は、対象物の周りにあるイメージです。
The children sat around the table.
子供たちは、テーブルの周りに座りました。
~の前に(in front of)
「in front of~」(~の前に)は、人・物が対象物の前にある状態を示します。
時間的な表現(「夕食の前」など)には使えません。
The taxi is in front of the house.
タクシーは家の前にあります。
~の後ろに(behind)
「behind~」(~の後ろに)は、人・物が対象物の後ろにある状態を示します。
後ろに隠れているというイメージです。
The taxi is behind the house.
タクシーは、家の後ろにあります。
「behind~」には、「~より遅れている」という意味もあります。
My daughter is behind the other students in math.
娘は、数学で他の生徒より遅れています。
~を通って (through)
「through~」(~を通って)は、空間や時間を通り抜けるイメージです。
We drove through the town to go camping.
私たちは、キャンプに行くためにその町を(自動車で)通過しました。
My son entered the house through the window.
息子は、窓を通って家に入りました。
~を横切って(across)
「across~」(~を横切って)は、河川や道路、境界などを横切る動作を示します。
My son ran across the street.
息子は、走って道路を横切りました。
~の中へ(into)
「into~」(~の中へ)は、何かの中に入るイメージの言葉です。
The Chinese tourists went into the souvenir shop.
中国人の旅行者たちは、お土産屋に入っていきました。
※「souvenir」=お土産
~から(out of)
「out of~」(~から)は、中から外に移動するイメージです。
My daughter went out of the room without saying anything.
娘は、何も言わずに部屋を出て行きました。
~にそって(along)
「along」(~にそって)は、道路や河川など、線や流れに沿っている状態を示します。
Go straight along the street.
道路にそって真っ直ぐ進んでください。
その他の前置詞
~を使って/~と一緒に(with)
「with~」には、「~を使って」という意味と、「~と一緒に」という意味があります。
My husband peeled an apple with a knife.
夫は、包丁を使ってリンゴの皮をむきました。
※「peel」=皮をむく
I often go for a walk with my wife.
私はよく、妻と一緒に散歩に行きます。
※「go for a walk」=散歩する
~で/~によって(by)
「by~」には、「(乗り物)で」という意味と、「~によって」という意味があります。
My husband goes to work by bus.
夫は、バスで仕事に行きます。
This book was written by Shakespeare.
この本は、シェークスピアによって書かれました。
~を使って/~を身に付けている(in)
「in」には、「(材料・言語)を使って」、「~を身に付けている」など、複数の意味があります。
My daughter writes her diary in English everyday.
娘は毎日、英語で日記を書きます。
My wife went to the party in her red dress.
妻は赤色のドレスを着てパーティーに行きました。
~の/~から(of)
「of~」は、「~の」という所有や所属と、「~から」という材料を示す意味があります。
Let me show you the picture of my girlfriend.
彼女の写真を見せてあげるよ。
This desk is made of wood.
この机は木でできています。
~について(about)
「about~」には、「~について」という意味があります。
What do you think about the movie?
映画についてどう思いますか。
~なしで(without)
「without~」には、「~なしで」「~することなく」という意味があります。
My husband likes coffee without milk.
夫は、ミルクを入れないコーヒーが好きです。
※「coffee with milk」=ミルク入りのコーヒー
My son started eating without saying “Itadakimasu.”
息子は「いただきます」を言うことなく食べ始めました。
~のように(like)
「like」は、動詞では「~が好き」という意味ですが、前置詞として使うときは「~のように」という意味があります。
Don't act like a child.
子供のように振る舞うのは止めなさい。
~として(as)
「as~」には複数の意味がありますが、前置詞として使うときは「~として」という意味で使われます。
My uncle is famous as a writer.
叔父は作家として有名です。
英語を話せるようになるには?
この記事では、英会話でよく使われる英語の前置詞を紹介しました。
必須の前置詞だけを集めましたので、繰り返し読んで覚えてしまってください。
ただし、英語を自由に話せるようになるには、英文や文法を覚えるだけでは不十分です。
英語を話せるようになるには、そのための専用の勉強が必要です。
詳しい勉強法についてはメール講座で説明しています。
以下のページから無料で参加して、不要になればいつでも解除できます。
気軽に参加してください。
「on Friday」って教科書に載ってるで!