「優しい」は英語で?英会話で役に立つ厳選フレーズ26選
「優しい」は英語でどう言えばいいでしょうか?
「優しい」という言葉には、「優しい男性」の「優しい」から「環境に優しい」の「優しい」まで、いろいろな使い方があります。
だから、中学生のときに英語で習った「kind」という言葉だけでは、正しい意味を伝えることができません。
そこでこの記事では、「優しい」の英語を意味ごとに4つに分けて説明します。
ここで紹介する表現を覚えれば、外国人との会話で「優しい」と英語で言いたいときに困ることはなくなるはずです。
なお、この記事で紹介した英文の音声を収録した【動画】を記事の後半で公開しています。
正しい発音を練習して、今日から英会話で活用してください。
なお、「優しい」などの英語表現を外国人との会話で自由に使いこなせるようになる勉強法は『英会話の勉強法!独学3ステップ学習なら迷わずにペラペラになれる』で説明しています。
この記事とあわせてお読みください。
「優しい」は英語で?
「優しい」の英語として、「kind」「nice」「good」「sweet」「gentle」が日常会話でよく使われます。
これらは使い方は似ていますが、ニュアンスが少し違います。
以下に、それぞれ説明します。
Kind
最も一般的な「優しい」の英語は「kind」です。
「kind」は、「親切な」「思いやりのある」「優しい」という日本語に訳されます。
Your mother was very kind to me.
あなたのお母さんは、私にとても優しかった。
I thanked the doctor for his kind words.
私は、優しい言葉をかけてくれたことを医者に感謝しました。
※「thank」=感謝する
It is very kind of you to feed my cat while I was away.
私が留守の間に猫にエサをあげてくれてありがとう。
(私が留守の間に猫にエサをあげてくれるとは、あなたはとても親切ですね)
※「feed」=エサをやる
She did it out of kindness.
彼女がそれをしたのは親切心からです。
(彼女は、優しさからそれをしました)
She has a kind heart.
彼女は優しい心の持ち主です。
He is kind to women.
彼は女性に優しい。
This soap is kind to the skin.
この石鹸は肌に優しい。
nice
口語では「親切な」や「優しい」の英語に「nice」をよく使います。
「いい人」なら「a nice person」です。
She is always nice to me.
彼女はいつも私に親切にしてくれます。
It's nice of you to come to see me off.
見送りに来てくれてありがとう。
(見送りに来てくれるとは、あなたは親切ですね)
※「see off」=見送る
good
「good」も「優しい」という意味の英語として使われます。
She was good to me when I was sick.
私が病気だったとき、彼女は優しくしてくれました。
It was good of you to share your story with me.
話を聞かせてくれてありがとうございます。
(話を聞かせてくださるとは親切ですね)
※「share」=共有する
sweet
「優しい」の英語として「sweet」を使うこともあります。
ただし「sweet」は女言葉です。男性はあまり使いません。
You’re so sweet.
あなたって優しいのね。
It is sweet of you to come and see me.
私に会いに来てくれるなんて優しいのね。
「kind」と「nice」と「good」と「sweet」は何が違うん?
以下のような違いがある。
「It's kind of you to~」=~とは、あなたはなんて親切な人なんでしょう
「It's nice of you to~」=~とは、あなたはなんて良い人なんでしょう
「It's good of you to~」=~とは、あなたはなんて良い人なんでしょう
「It's sweet of you to~」=~とは、あなたはなんて優しい人なんでしょう
「nice」は、感覚的・主観的に「あなたって、いい人ね」のようなイメージ。
「good」は、客観的に見て「正しい人」というイメージ。
「sweet」は、女言葉。ある程度親しい人にしか使わない。
英語の初心者のうちは、とりあえず「It's kind of you to~」を使ったらいいと思う。
gentle
人を傷つけたり脅かしたりしないように気配りするという「優しい」は英語で「gentle」です。
「ladies and gentleman」(淑女と紳士の皆さん)と言うときの「gentle」ですね。
日本語としては、「優しい」「温和な」「上品な」「家柄がいい」という意味があります。
My mother is a gentle woman with a soft voice.
私の母は、柔らかい声を持った優しい女性です。
He looked angry, but his voice was gentle and warm.
彼は怒っているように見えましたが、声は優しくて温かいものでした。
The teacher answered my questions with a gentle smile.
先生は、優しい笑顔で私の質問に答えてくれました。
思いやりがある
優しい人は思いやりがあります。
ここでは、「思いやりがある」「気配りできる」という意味の英語「sensitive」「considerate」「sympathetic」「sympathetic」「understanding」を紹介します。
sensitive
他人の気持ちを理解して気配りができることを英語で「sensitive」と言います。
日本語では「気配りができる」「思いやりがある」「配慮がゆきとどく」などと訳されています。
動詞形は「sense」(感じる)です。
My husband is very sensitive to other people's feelings.
夫は他人の気持ちにとても敏感なんです。
considerate
他人の気持ちを考えて適切に対処できることを英語で「considerate」と言います。
日本語では「思いやりがある」「察しがいい」と訳されています。
動詞形は「consider」(熟考する)です。
My boss is always polite and considerate towards his subordinate.
私の上司は、部下に対していつも丁寧で思いやりがあります。
※「subordinate」=部下
sympathetic
人の気持ちを理解して共感することを英語で「sympathetic」と言います。
日本語では「同情的な」「思いやりがある」と訳されています。
名詞形は「sympathy」(同情、共感)です。
The nurse was sympathetic to me when I was ill.
私が病気だったとき、看護師は同情的でした。
thoughtful
他人への思いやりがあること、情け深いことを「thoughtful」と言います。
日本語では「思いやりがある」「思慮深い」「親切な」と訳されます。
動詞形は「think」(考える)です。
My husband is a very thoughtful person.
夫は、とても思いやりのある人です。
understanding
他人の言動を理解したり、間違いを許したりできることを英語で「understanding」と言います。
日本語では「話がわかる」「寛大な」と訳されます。
動詞形は「understand」(理解する)です。
Unfortunately, my boss lacks understanding when it comes to other's feelings.
残念なことに、他人の感情については、私の上司は理解がありません。
※「lack」=~を欠いている
(子供に)優しすぎる/甘やかす
「優しい」ということは、行き過ぎると甘やかすことにつながります。
ここでは「寛大な」「甘やかす」という表現を紹介します。
generous
「寛大な」「気前がいい」という意味の英語は「generous」です。
My father was generous to children.
父は子供に対して寛大でした。
indulgent
ほしがるものを何でも与えて「甘やかす」という意味の英語は「indulgent」です。
Grandparents tend to be indulgent towards their grandchildren.
祖父母は孫に対して甘すぎる傾向があります。
soft
「寛大すぎる」「甘い」という意味の英語は「soft」です。
He will take advantage of you if you are too soft on him.
彼に甘くしすぎたら、彼に利用されるわよ。
※「take advantage of~」=~を利用する
環境に優しい
環境に優しいというときの英語は「friendly」を使います。
Our product is friendly to the environment.
弊社の製品は環境に優しいです。
If you use environmentally-friendly products, you can help reduce your impact on the environment.
環境に優しい製品を使えば、環境への影響を減らす手助けができます。
※「reduce」=減らす、「impact」=影響、「environment」環境
※「help + 動詞」=(動詞)するのを助ける
なお、「環境に優しい」は「eco-friendly」とも言います。
【動画あり】ネイティブ発音を身につけよう!
この記事で紹介した英文の音声を収録した動画を公開しています。
正しい発音を身につけて、今日から英会話で活用してください。
「優しい」の英語を会話で使いこなすには
「優しい」は英語でどう言えばいいか、意味ごとに4つに分けて説明しました。
ここで紹介した表現を覚えれば、外国人との会話で「優しい」と英語で言いたいときに困ることはなくなるはずです。
「優しい」の英語を使いこなすコツ
この記事で紹介した「優しい」のような英語表現は、以下のように英語と日本語の意味だけを覚えても、英会話で使いこなすことはできません。
覚えた語句を英文の中に入れて、英会話で自由に使えるようになるには、正しい勉強法で覚える必要があります。
勉強法について詳しくは、以下のメールマガジンで説明しています。
▼英会話上達を加速するには以下の記事がおすすめ▼
⇒「意地悪」の英語|そのまま使える便利な表現5種類を4分で学ぼう
⇒英会話が独学で身に付く!最短で英語が話せる3ステップ勉強法とは?
「It is ・・・ of(人)to~」は、「~してくれるとは、(人)は・・・ですね」というお決まり表現。
日常会話でよく使うから、覚えておいたら役に立つで。
「It is ・・・ of(人)to~」について詳しくは、『英語の不定詞とは?3つの用法と必須の表現をわかりやすく解説する』の『It is との組み合わせ』で説明している。