「遠慮」の英語は?遠慮する/遠慮なくなど今日から使える6パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「遠慮」の英語についてお話します。
「遠慮」というと、「遠慮する」「遠慮深い」「遠慮がち」など、いろいろな使い方があり、日常会話でよく使います。
たとえば、外国人の友達を家に招待したときに、「遠慮なくくつろいでください」と言いたいかもしれませんよね。
今回は、「遠慮」の英語を使い方別に6つに分けて説明します。
覚えておけばすぐに英会話で応用できるので、使いたい表現をぜひ覚えてしまってください。
遠慮することを相手に求める
まずは、相手に遠慮するように求めるときの言い方を紹介します。
本当は「~するな」と言いたいのですが、角が立たないようにできるだけ柔らかく言うときに使う言い方ですね。
Please refrain from smoking in this room.
この部屋でタバコはご遠慮ください。
「refrain from~ing」には、「~を控える」「~を遠慮する」という意味があります。
だから、「Please refrain from~ing」の形で「~を遠慮してください」という意味になります。
I am sorry, but you are not invited to this meeting.
残念だが、君は今回の会議は遠慮してくれたまえ。
(この会議に招待されていません)
この英文では、「遠慮する」という言葉は使われていませんが、「you are not invited」(あなたは招待されていない)と言うことで「遠慮してくれ」という意図を伝えています。
遠慮しないようにすすめる
「遠慮なく~してください」は英語でどう言えばいいか、例文を使って紹介します。
Please don’t hesitate to ask any questions.
遠慮なく何でも質問してください。
「hesitate」には「行動をためらう」という意味があります。
だから、「Please don't hesitate to~」なら「ためらわずに~してください」という意味になります。
つまり、「遠慮せずに~してね」ということです。
使いやすい表現なので覚えておきましょう。
If you want to eat some more, please help yourself!
もっと食べたかったら遠慮なく取ってください。
「help oneself」は、「自分で取って食べる」「~を勝手に使う」という意味があります。
友達を食事に招待したときなどに役に立ちます。
Please make yourself at home.
(自分の家にいるかのように)遠慮なくくつろいでください。
「Please make yourself at home.」はお決まり表現なので、このまま覚えておきましょう。
友達が家に来たときに使う「くつろいでください」という意味の言葉ですが、注意するべきことが1つあります。
それは、日本人なら「遠慮なくくつろいでください」と言われても、勝手に冷蔵庫を開けて飲み食いするようなことはありません。
でも、アメリカ人にとってこの言葉は、「本当に自分の家にいるかのようにくつろいでください」という意味なので、勝手に冷蔵庫を開けたりするかもしれません。
それを理解した上で使いましょう。
自分が遠慮する
自分が遠慮するというのは、平たく言えば「No」と言うということですね。
「No」だけ言うと強い拒絶の意味があるので、少し表現を柔らかくするために言葉を工夫した方がいい場合があります。
I appreciate your offer, but I’m afraid I will have to pass this time.
せっかくだけど、今回のお誘いは遠慮させていただきます。
(あなたの申し出を感謝しますが)
「pass」は、「通り過ぎる」「通過する」とともに「遠慮する」「やめておく」という意味もあります。
だから、「今回は止めておくよ」と言うときは「I will pass this time.」と言います。
A: Go on, have another drink! It’s on me.
A:おい、俺のおごりだからもっと飲めよ!
※「It's on~」=~のおごり
B: No, thank you. I’ve had enough.
B:いや、遠慮しとくよ。十分に飲んだから。
「遠慮する」という意味のシンプルなお断りフレーズは「No, thank you.」です。
「No」だけでなく「thank you」を付けているので、「no」だけ言うよりもずっと表現が柔らかくなります。
なお、「I've had enough.」は「もう十分です」という意味ですね。
自分が遠慮しない
ここでは、自分が遠慮しないときの言い方を紹介します。
To be honest, I find your kindness intrusive.
遠慮なく言わせてもらうと、君の親切は押しつけがましいんだよ。
※「kindness」=親切さ、「intrusive」=押しつけがましい
「to be honest」は「率直に言うと」という意味なので、「遠慮せずに言うと」という意味で使えます。
A: Go on, have another drink! It’s on me.
A:おい、俺のおごりだからもっと飲めよ!
B: If you say so, I’ll indulge in another one.
B:それじゃあ、遠慮なく飲ませてもらうよ。
「indulge in~」は、「~をむさぼる」「~を好きなように楽しむ」「~にふける」という意味があります。
飲み食いするときに便利なフレーズです。
遠慮がちに(控え目に)
ここでは「遠慮がちに~する」の英語での言い方を紹介します。
My daughter’s friend asked shyly for seconds.
娘の友達は、遠慮がちに「おかわりをください」と言いました。
「shy」には「内気な」「気弱な」などの意味がありますが、「shyly」という形で使うと「恥ずかしそうに」という意味になります。
上の英文で使われている「ask shyly」なら直訳的には「恥ずかしそうに尋ねた」ですね。
He seems very reserved when he speaks but is very straightforward in action. So be careful.
彼は遠慮がちな話し方をするけれど、行動するときはまったく遠慮がないから気を付けて。
※「straightforward」=率直な
「reserve」という動詞には「予約する」という意味があります。
でも、人の性格について話すときに「reserved」という形容詞形で使うと「遠慮がちな」という意味になります。
遠慮深い
最後は、「遠慮深い」の英語を紹介します。
Don’t be so modest. Go on and eat as much as you want.
なんだ、君は遠慮深いなあ。好きなだけ食べればいいのに。
(遠慮するなよ)
「modest」には「遠慮深い」「謙虚な」という意味があります。
Overly cautious behavior may be interpreted as lack of confidence, so you need to be careful.
遠慮深い態度は自信がないと思われることがあるから気を付けろよ。
※「overly」=過度に、「cautious」=注意深い、「behavior」=振る舞い、「interpret」=解釈する、「lack」=不足、「confidence」=自信
「overly cautious」は「過度に注意深い」という意味なので、意訳して「遠慮深い」と解釈されます。
英会話が独学で身に付く勉強法とは?
この記事では「遠慮」は英語でどう言えばいいかを例文を使って説明しました。
パターンを覚えておくと日常英会話で便利に使えるので、ぜひ覚えてしまってください。
ただし、よく使うフレーズやパターンを覚えただけでは、英会話は身につきません。
英会話を独学で身に付けるには、そのための特別な練習が必要です。
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普通にしていただけやけども、アメリカ人から見たら「modest」に見えたらしい。