ワーキングホリデーとは何か?成功の秘訣と体験談を公開します
この記事では、ニュージーランドのワーキングホリデー経験とアメリカのカレッジ留学経験、アメリカでの就職経験のある現役のプロ翻訳者であるアキラが、ワーキングホリデーとは何かについて説明します。
「ワーキングホリデーに行きたいけど、ワーキングホリデーって他の留学と何が違うのかな?」
「ワーキングホリデーのビザを取るには、どんな条件があるのかな?」
「ワーキングホリデーって、どれくらいの費用がかかるの?」
など、「ワーキングホリデー」という言葉は聞いたことがあっても、その内容がよく分からないということがあると思います。
海外留学したいと考えたとき、いくつかの選択肢があります。
大きく分けて、以下の3つです。
- 語学留学
- 大学留学
- ワーキングホリデー(ワーホリ)
ワーキングホリデーとは、日本と協定を結んだ国に一定期間(1年程度)滞在して、仕事をしてもよし語学学校に行ってもよしという、とても便利な制度です。
語学留学や大学留学に行くには、1年に数百万円という大金がかかります。
でもワーキングホリデーなら、それほどお金がかからないので、予算が少ない人にはとても都合のいい制度なのです。
この記事では、実際にニュージーランドにワーキングホリデーに行った筆者の体験談を交えて、ワーキングホリデーとは何かについて説明します。
ワーキングホリデーの書籍やサイトに載っているような表面的な情報ではなく、実際に現地に行った人にしか分からない体験談を紹介しますね。
目次
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、現地で仕事をしながら最長1年(イギリスは2年)間、海外生活を体験できる制度のことです。
現地で仕事ができるので予算が少ない人でも生活費をかせぎながら滞在できるし、英語力に自信がない場合は語学学校に行くこともできます。
行ける国はどこ?
日本人がワーキングホリデーで行けるのは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェーです。
人気があるのは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3国です。
これらの国は、ヨーロッパの国と比べると治安がいい上に、物価が比較的低いので低予算のワーホリに魅力的なのです。
100万円で1年間生活できるってこと?
当時は、100万円で十分だったな。
物価や為替レートの変動があるから、いくらあれば十分とは言いにくいけど、ニュージーランドの場合、日本より物価が安いことは間違いない。
それに、もし足りんようになったら仕事を見つけたらええだけや。
英語を話せなくても仕事が見つかるかなあ?
日本人観光客相手の仕事やったら、英語を話せなくても大丈夫や。
あと、体力に自信があるなら農場で働くことやな。
ビザを取得できる条件・年齢は?
ワーキングホリデーのビザを取るのに、TOEIC何点以上のような条件はありません。
英語力が低くても行くことができます。
ただし、ビザを取るには年齢制限があり、アイルランドは18歳から25歳、その他の国は18歳から30歳です。
ほとんどの国に30歳まで行けるので、ワーキングホリデーに行く人は、社会人としてある程度の経験を積んだ人が多いように思います。
実際、会社勤めが嫌になってワーホリに行ったという人に行ったという人を何人も見た。
と言うか、そんな人ばっかりだったな。
ワーキングホリデーに必要な費用・お金
ワーキングホリデーのビザを取得するには、現地で仕事をしなくてもしばらくは生活できることを証明するために、資金証明書を提出しなければいけません。
各国が求める条件は、以下のとおりです。
ニュージーランド(4,200ドル)
カナダ(2,500ドル)
韓国(250,000円)
フランス(3,100ユーロ)
ドイツ(2,000ユーロ)
イギリス(1,800ポンド)
アイルランド(500,000円)
デンマーク(15,000デンマーククローネ)
台湾(200,000円)
香港(20,000香港ドル)
ノルウェー(9,785ノルウェイクローネ)
各国が求める最低資金は変更される可能性があるので、日本ワーキングホリデー協会のページで再確認されることをおすすめします。
でも、僕は250万円もお金を持ってる人を見たことがない。
そんなにお金があるんやったら、たいていの人は語学学校に行って英語を勉強するんじゃないかと思う。
僕が会った人のほとんどは、お金がなくてヒ~ヒ~言ってたな。
たぶん、そういうアンケートに答えた人というのは、お金に余裕があるから業者にお金を払って手続きをしてもらった人なんじゃないかと思う。
僕が持って行ったのは100万円だったし、業者を使っていないからアンケートなんか誰にも頼まれんかった。
僕がニュージーランドで出会ったある日本人女性なんか、バイトで50万円貯めてワーホリに行ってた。
50万円から飛行機代を引いて、残りは30万円くらいしか持ってなかったから、ノンビリしてたらあっという間にピンチになってしまう。
なかなか勇気があるなあと感心したもんや。
旅行しまくったらお金がかかるし、安い部屋に定住したら安上がりにすむ。
個人的には、100万円くらいは持って行きたいなあ。
ワーホリに行く前にやるべきこと
行く前にやるべきことは、パスポートやビザの取得などたくさんあります。
でも、そういうことは書店で手に入る本に載っているので、ここでは本には載っていないことをお話しします。
ワーホリに行く前にやるべきことは、
- 目標を明確にする
- 英語を勉強する
目標を明確にする
ワーホリに行く目的は人それぞれです。
私がワーホリで出会った人は、
- 英語を話せるようになりたい。
- スノーボードをやりまくりたい。
- サラリーマン生活に疲れたので、しばらくノンビリしたい。
- 海外で仕事をしてみたかった。
など、いろいろな目的の人がいました。
ノンビリすることが目的なら、特に目標を決める必要はありません。
でも、英語を話せるようになりたいなら、
- 具体的にどれくらいの英語力を目指すのか、
- 仕事をすることが目的なら、どんな仕事をするのか、
を決めておきましょう。
目標が具体的であればあるほど、たくさんのことを達成して充実した1年を過ごすことができます。
英語を勉強する
ワーホリの目的が何であれ、英語でコミュニケーションをとれなければ、現地で苦労することになります。
英語学習が目的でない人でも、旅行者向けの英会話教材に載っていることくらいは言えるように練習しておいた方が安心です。
また、英語を身に付けることが目的なら、日本にいる間に基礎文法と挨拶の仕方くらいは覚えて、できれば英会話レッスンを受けて英語に慣れておく方がいいです。
どんなふうに勉強すれば短期間に英語を話せるようになるかは、以下のページで説明していますので参考にしてください。
⇒ 留学3か月前でも間に合う英語勉強法|経験者に学ぶ5つのポイント
⇒ 独学で英語ペラペラになるには?最短で話せる3ステップ勉強法
ワーホリに必要な英語力は?
ワーキングホリデーに必要な英語力と、日本にいる間にしておくべき勉強についてお話しします。
極論すると、生活するだけなら、英語力はほとんどなくてもなんとかなります。
といいますか、ワーホリに行っているほとんどの人は英語をほとんど話せませんし、それでも問題なく生活できています。
カタコトの英語だけで、バックパックを背負って自由自在に旅行したり、現地で仕事に就いたりしている人は大勢います。
どうしてそんなことができるかと言うと、普段の生活に必要な英語力というのは、買い物のときのレジの会話みたいに本当に簡単なことだけなんですね。
現地で生活していると、そういう英語はなんとなく理解できるようになってくるので、こちらからは単語だけ言って何とかコミュニケーションをとるという人がとても多いです。
サバイバルするだけなら、それで何とかなります。
仕事をするにしても、日本人相手のお土産物屋、日本人相手のツアーガイド、和食レストランなど、日本人相手の仕事なら英語はほとんど必要ありません。
後は、農場で力仕事をするという手もありますが、やはり英語は求められません。
最初から英語ペラペラなら、現地の人がするような別の仕事もあるはずですが、英語を話せない人が就ける仕事というのは、英語が必要ない仕事に限定されるんですね。
ワーホリに行く前に英語を勉強するべきか?
すでにお話ししたように、日本にいる間にできるだけ勉強しましょう。
英語を話せなくても何とかサバイバルできるなら、日本で勉強しなくても、現地に行ってから勉強すればいいじゃないかと思うかもしれません。
日本で勉強するより、英語環境で勉強した方が効率よく英会話が身に付きそうなので、そう考えるのも無理はありません。
でも、日本にいる間にできるだけ英語を勉強しておくことをおすすめします。
なぜなら、海外に行っても自動的に英会話が身に付くことはないからです。
英語圏で生活すると自動的に英語を話せるようになると信じている人がいますが、現実は違います。
単語や表現を覚えたり、積極的にネイティブと話したりしなければ英語を話せるようにはなりません。
でも、そもそも、まったく英語を話せない状態ではネイティブと話すことはできません。
だから、日本を離れる前に最低限の英会話力を付けておく必要があるのです。
語学学校に行くべきか
ワーキングホリデーに行く人には、最初の数か月は語学学校に通って英語を勉強する人が多いようです。
というのは、日本にいる間に留学業者を通じて語学学校とホームステイに申し込んでおけば、以下のようなメリットがあるからです。
- 現地に到着したらすぐに英語の勉強を始められる。
- 飛行機で現地の空港に到着したときにホストファミリーが出迎えてくれる。
語学学校に行ったら英語を話せるようになるの?
今、英語をまったく話せない人が3か月間、語学学校に行ってホームステイしたとして、英語ペラペラになれるかというと、かなり難しいと思います。
私が見たかぎりでは、そんな人は一人もいませんでした。
何とかサバイバルできるくらいのレベルの人がほとんどでした。
というのも、語学学校の生徒は日本人の留学生がとても多く、ネイティブは先生だけという状態になるため、ネイティブと英語を話す機会があまりないからです。
ホームステイならホストファミリーと英語を話す機会があるので、夕食のときに積極的に話せば上達の助けになります。
その場合でも、3か月という期間では、英語力ゼロから英語ペラペラになるのは困難です。
で、語学学校に行くべきなの?
海外経験がなく、まったく英語ができないのなら行った方が安心です。
日本にいる間に、業者を通じて宿泊先を決められるし、語学学校に行くと同じワーホリ仲間がいるので安心だからです。
また、日本にいる家族の人も安心してくれます。
ちなみに、僕は語学学校には行かんかったし、ホームステイもせんかった。
宿泊先も決めずにニュージーランドに行って、現地に到着して宿探しから始めた。
女性にはおすすめしないけど、自信があれば男性はそれもアリと思う。
ホームステイはするべきか
英会話の練習をたくさんして英語力を伸ばしたいなら、ホームステイをした方がいいです。
なぜなら、語学学校に行くだけでは英語を話せるようにはならないし、英語を話せなければネイティブの友達はできないので、英語の練習相手を見つけられないからです。
ホストファミリーなら、夕食の時間から寝るまでに会話の時間をとってくれる可能性があります。
積極的に話しかければ、語学学校よりずっと英語力アップに役立つはずです。
ただし、ホストファミリーにもピンからキリがあって、裕福な家庭が外国人留学生を受け入れていることもあれば、貧乏な家庭がお金目当てで留学生を受け入れていることもあります。
貧乏でもまともな家庭であれば問題ありませんが、言動がおかしい人が家族にいたり、会話の時間をとってもらえないようなら、ホームステイ先を変更した方がいいです。
安全は?
オーストラリアやニュージーランド、カナダなどは、ヨーロッパの国などに比べるとはるかに安全です。
日本の旅行会社や留学業者の案内を見ても、「安全」ということが強調されています。
でも、それを鵜呑みにしていては痛い目にあいます。
私はニュージーランドのクライストチャーチに滞在していましたが、日本人がひどい目にあったという話を何度も聞きました。
- 男性が道を歩いていたら、突然白人に殴られた。
- 男性がバス停でバスを待っていたら殴られた。
- 女性がユースホステルでレイプされた。
- 男性がヒッチハイクしたら山奥に連れて行かれてレイプされた。
- 男性が、親切な白人の家に遊びに行ったら、強いアルコールを飲まされてレイプされかけた。
- 女性が、ホストファーザーや高校生の息子に体を求められた(ホストマザーに相談しても逆ギレするだけ)。
※「ユースホステル」=ベッドルームやキッチンが共同の素泊まりの宿
こうした話は、英語が話せない上に恥ずかしくて警察に届けない人が多いので表沙汰になることはあまりありません。
でも、業者が宣伝する「安全」という言葉を信じていたら痛い目にあいます。
聞いた話では、東洋人の男性はお尻がよく締まるいうことや。
被害にあわないためには、どうしたらいいの?
被害者にならないためには、当たり前のことをきっちり守ることです。
たとえば、
- 日が暮れてからは、一人で出歩かない。必要ならタクシーを使う。
- ユースホステルでは、タンクトップやショートパンツみたいな露出の多い服装はしない。
- ホームステイでも、タンクトップやショートパンツみたいな露出の多い服装はしない。
- ヒッチハイクをしない。
- 知らない人についていかない。
- 金目の物は見えないようにして持ち歩く。
- 貧困地帯には近づかない。
のようなことです。
貧困地帯ってのは、どうやって見分けるんや?
それから、家がボロかったり、庭が草ボーボーだったりしたら要注意や。
「貧乏人=悪人」ではないけど、東洋人の移民が増えたせいで自分の仕事がなくなったと被害妄想になってる人もおるからな。
また、日本人は、「照れたとき」や「困惑したとき」に笑顔を見せることがあります。
日本人どうしなら、照れ笑いを理解できますが、欧米人は「この日本人は自分に微笑みかけている。気があるのに違いない」と解釈して言い寄ってくる可能性があります。
むやみに笑顔を見せるのは止めて、本当に楽しいときだけ笑顔を見せるようにしましょう。
また、くれぐれも業者の言う「安全神話」を真に受けずに、しっかりと自分を守ってください。
ワーキングホリデー、帰国後は?
夢のように楽しいワーキングホリデーですが、1年(イギリスは2年)で終わりを迎えます。
はっきり言って、1年はあっという間に過ぎてしまいます。
そして、ワーキングホリデーが終わって帰国後には、現実社会が待ち受けています。
大学を休学してワーホリに行った人は、そのまま大学生に戻るだけですが、社会人の人は就職活動が待ち受けています。
もし、「海外生活を1年ほど経験したら、箔(はく)がついて就職なんか簡単だろう」とか「1年ほど海外で生活したら英語ペラペラになれるから、英語を使う仕事を選び放題だろう」と考えていたら間違いです。
留学経験者は大勢いるので、よほどの田舎でないかぎり、ワーホリを1年したくらいでは優位に立つことはできません。
また、よほど必死に勉強しなければ、1年で英語ペラペラは困難です。
また、英語を活かして就職するにはTOEICで高得点を取らなければいけないので、TOEICの準備も必要になります。
つまり、ワーキングホリデーの帰国後は、厳しい現実が待っているということです。
特に20代後半でワーホリに行った場合、帰国したときには30歳前になっているので、就職のときに不利になる可能性があります。
で、どうしたらいいの?
帰国後に何をするかを決めてからワーホリに行くことをおすすめします。
たとえば、帰国後は貿易会社で働くなど具体的なことを決めてからワーホリに行って、現地ではその目標に少しでも近づくように行動します。
貿易会社で働くなら、英会話をしっかり練習する、貿易関連の英語表現を覚える、現地の貿易会社で仕事ができないか掛け合ってみるなどです。
帰国後に貿易会社で働きたいのに、現地でお土産屋の店員をしてもあまり役に立ちません。
帰国後のことを決めてから行く!
これがワーキングホリデーの帰国後に困らない秘訣です。
体験談:理想と現実
自己紹介のページでお話ししているように、私は大学卒業後にジャスコで警備員のバイトをして100万円を貯め、ニュージーランドにワーキングホリデーに行きました。
ここでは、行く前に私が想像していたことと、実際に経験したことをお話しします。
理想:みんな英語を勉強するためにワーホリに行く
現実:自転車で旅行する人やアウトドアが好きな人など、目的は人それぞれ
理想:1年後には英語ペラペラ
現実:ワーホリで英語ペラペラの人を見たことがない
理想:ニュージーランドは安全
現実:他の国よりは安全(地域によって安全な場所と危険な場所がある)
理想:現地の友達がわんさかできる
現実:英語を話せなければネイティブの友達を作るのは難しい(可愛い女の子は例外)
理想:日本人は珍しいので、現地の人が向こうから話しかけてくる
現実:日本人はそこら中にいるので、珍しくないし誰も話しかけてこない
留学の本を見たら、夢みたいに楽しいことばっかり書いてあるからな。
でも、ワーホリに行った1年は、今までの僕の人生でも最高に充実してた時期と言っても過言ではない!
思い出がキラキラ輝いているというのは、こういうことやろうな。
あれがなかったら難しかったな。
ワーキングホリデーとは何か?
この記事では、私が体験したワーキングホリデーの現実についてお話ししました。
市販されているワーホリの案内書や、留学業者のパンフレットには、いいことばかり書かれています。
でも、それを鵜呑みにしていると、現地に行ってから痛い目にあうことになるので、この記事では厳しい現実についてもお話ししました。
しかし、「ワーキングホリデーとは怖いものだなあ」とか「ワーホリは止めとこう」とは思わないでください。
しっかりとした目標を決めて行けば、ワーキングホリデーで過ごす1年は、あなたの人生の宝物とも言える1年間になるはずです。
ワーキングホリデーを10倍充実させる方法
ワーキングホリデーを10倍充実したものにするには、最低限のことは英語で言えるようになってから行くことです。
英語でコミュニケーションできれば、友達がたくさんできるし、日本人観光客相手じゃない現地の仕事も見つけられるかもしれん。
だから、ワーホリに行く前にある程度は言いたいことを英語で言えるように勉強することをおすすめします。
どのように勉強すれば短期間に英語を話せるようになるかは、無料のメール講座で説明しています。
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僕は23歳のときにニュージーランドに行った。
バイトで100万円くらい貯めてから行ったけど、最初はお金が足りるかどうか不安だった。
でも、食料品も家賃も日本よりかなり安かったから十分に足りた。