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【例文付き】”for”と”to”の違いと使い分けを分かりやすく解説!

 2024/12/11 文法
この記事は約 12 分で読めます。
forとtoの違い
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は、forとtoの違いと使い分けについて説明します。

forとtoは、意味や使い方に似ているところがあって、正しく使い分けるのが難しい前置詞です。 この記事を最後まで読んで、意味の違いと使い分けを身につけてください。

「”for”と”to”の違いって何?どうやって使い分ければいいの?」

「そもそも”for”と”to”には、それぞれどんな意味があるの?」

“for”と”to”について勉強している英語学習者の方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?

“for”と”to”はそれぞれさまざまな意味を持つ前置詞ですが、それぞれの使い分け方は意外と簡単です。

本記事では、”to”と”for” の違い、それぞれが持つ意味と使い方と、”to”と”for”の簡単な見分け方について詳しく解説します。

読み終わる頃には、”to”と”for”の違いが分かり自信を持って正しく使い分けられるようになるでしょう。

アキラ

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【例文付き】前置詞”to”の基本的な意味と使い方

前置詞”to”には、大きく分けて下記の6つの意味があります。

  • 目的地・方向
  • 結果
  • 時間・期限
  • 結合・付加
  • 比較
  • 一致

本章では、それぞれの意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。

目的地・方向

“to”には「〜に」「〜へ」という意味があり、目的地や方向を表すときに使います。

I’m going to Australia next month.
私は来月オーストラリア行きます。
The birds flew to the south for the winter.
鳥たちは冬を越すために南の方飛んで行きました。

結果

“move”や”fall”など変化を表す動詞に伴って結果を表すときに、”to”が使われます。

「程度」や「度合いの変化」に用いられることが多いです。

His hard work led to success.
彼の努力は成功つながりました。
The argument escalated to a serious conflict.
その議論は深刻な対立発展しました。

時間・期限

“to”は「時間」や「期限」を表すこともあります。

この場合は、「○時まで〜分」というニュアンスで使われることが多いです。

例文で確認しましょう。

The construction will be conducted from September 12th to October 31st.
その工事は9月12日から10月31日まで実施されます。
The meeting starts at a quarter to three.
会議は3時15分前に始まります。(会議は2時45分に始まります。)

結合・付加

ある対象に向かって結合するときや、付加を表すときに”to”を使うことがあります。

Rachel added some sugar to the coffee.
レイチェルはコーヒー砂糖を加えました。
Paul connected the laptop to the projector.
ポールはノートパソコンをプロジェクター接続しました。

比較

本来、比較をする際には”than”が「〜よりも」という意味で使われることが一般的ですが、”than”の代わりに”to”を用いることもあります。

”than”ではなく”to”を使って比較を表す表現は下記の通りです。

定期試験やTOEICや英検などの資格試験でよく狙われるため、覚えておきましょう。

“than”ではなく”to”を用いる比較級

・superior to 〜「〜より優れている」


・inferior to 〜「〜より劣っている」


・senior to 〜「〜より年上である」


・junior to 〜「〜より年下である」


・prefer A to B 「BよりもAが好きである」


・prior to 〜「〜よりも前に」

 例文を確認しましょう。

This smartphone is superior to the previous model in terms of performance.
このスマートフォンは、性能の面で前のモデルよりも優れています。
He is junior to me by two years.
彼は私より2歳年下です。

一致

2つの物事が同じ方向に進んで重なる際に、”to”が使われることがあります。

They danced to her piano.
彼らは彼女のピアノに合わせて踊りました。
The color of the curtains matches to the furniture in the room.
カーテンの色は部屋の家具に合っています。

【例文付き】前置詞”for”の基本的な意味と使い方

前置詞”for”には、大きく分けて下記の7つの意味があります。

  • 影響
  • 時間
  • スケジュール
  • サポート・賛成
  • 目的・目標
  • 理由
  • 範囲

本章では、それぞれの意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。

影響

”for”には「影響」の意味があり、「〜にとってVすることは…である」といった形で使われることが多いです。

Doing regular exercise is good for our health.
定期的な運動は私たちの健康良いです。
This decision is important for the future of the company.
この決定は会社の未来にとって重要です。

時間

“for”は、過去から現在までの時間や期間を説明する時に使われることもあります。

Sarah has been studying Spanish for more than 10 years.
サラはスペイン語を10年以上勉強しています。
We lived in Egypt for 5 years.
私たちはエジプトに5年住んでいました。

スケジュール

何かを予約したり、スケジュールを組むときに”for”が使われることがあります。

We’ve planned a surprise party for Michael’s birthday.
マイケルの誕生日のためにサプライズパーティーを計画しました。
The flight is booked for December 20th.
フライトは12月20日予約されています。

サポート・賛成

団体や人をサポートするときや意見などに賛成するときに、”for”を使うことがあります。

I’m for your idea to start a new project.
私は新しいプロジェクトを始めるというあなたのアイディアに賛成です。
She has always been a strong advocate for human rights.
彼女は常に人権を強く支持しています。

目的・目標

「〜のために」と目的や目標を表す際に、”for”を使うことがあります。

Could you bring a glass of water for me, please?
のために、グラス1杯の水を持ってきてもらえますか?
He bought flowers for his wife.
彼は奥さんのために花を買いました。

理由

理由を説明する際に”for”を使うことがあります。

不定詞の“to”と似ていますが、”for”の後には名詞か動名詞を伴うことが一般的です。

He was praised for his hard work.
彼はその勤勉さ賞賛されました。
The company was fined for violating safety regulations.
その会社は安全規則を違反したことで罰金を課されました。

範囲

“for”は「〜にしては」「〜の割に」という意味で、特定の範囲や基準の中での評価や判断をする際に使われることがあります。

The food is quite delicious for the price.
値段の割に、その食べ物は美味しいです。
John’s really fast for his age.
ジョンは年齢の割にとても速いです。

【応用編】前置詞”to”と不定詞”to”の違い

“to”には、前置詞と不定詞の2つの働きがあり、それぞれ意味や使い方が異なることができ、さらに注意してください。

 

前置詞の” to”

不定詞の” to”

意味

「〜に」「〜へ」など

・「〜すること」

・「〜するための」

・「〜するために」

後ろにくる語(句)

名詞または動名詞

動詞の原形

後ろに伴う語句から、「前置詞」と「不定詞」を見分けられます。

簡単!“to”と”for”を正しく使い分けよう

“to”と”for”の使い分け方が分からないと悩む英語学習者が多いですが、下記の2つの方法で使い分けられます。

  • 動詞によって使い分ける
  • イメージによって使い分ける

本章では、それぞれの使い分け方について例文を用いて詳しく説明します。

動詞によって使い分ける

まず、「動詞」による使い分け方ですが、下記のように使い分けてください。

  • 「相手が必要な動詞」の場合は”to”:give, pass, tell, showなど
  • 「相手が不要な動詞」の場合は”for”:buy, make, getなど

例えば、「私は妹にオレンジをあげました。」という文章の場合、「与える」という動作は相手がいることで成立する動詞です。

そのため、下記のように”to”を使います。

I gave an orange to my sister.

一方で、「私は彼女にケーキを作りました。」という文章の場合、「作る」という動作は相手がいなくても自分だけで成立する動詞です。

そのため、下記のように”for”を使います。

I made a cake for her.

その動作が「相手がいることで成立するか」という観点で、”to”と”for”を使い分けられます。

イメージによって使い分ける

また、”to”と”for”それぞれが持つイメージによって使い分けることもできます。

“to”と”for”のイメージの違いは、下記の通りです。

  • “to”は自分から相手や目的となるものに「到達している」
  • “for”は自分から相手や目的となるものに「向かっている」状態で「到達はしていない」

例文を見て、確認しましょう。

例えば、「その新幹線は大阪に行った。」の場合は、大阪に到着したことがニュアンスとして読み取れるため、”The Shinkansen went to Osaka.”となります。

それに対して、「その新幹線は大阪に向けて出発した。」の場合は、まだ大阪には到着していないことがニュアンスとして含まれていることから、”The Shinkansen left for Osaka.”となるわけです。

相手や目的物に到達したかどうかというイメージで、”to”と”for”を使い分けることができます。

“to”と”for”の違いを理解して正しく使い分けよう!

本記事では、”to”と”for”の違いについて説明しました。

“to”と”for”はそれぞれさまざまな意味を持ちますが、使い分ける際には下記の2点をチェックしましょう。

見分け方

詳細

動詞によって使い分ける

–       「相手が必要な動詞」の場合は” to”: give, pass, tell, showなど

–       「相手が不要な動詞」の場合は”for”:buy, make, getなど

イメージによって使い分ける

–       “to”は自分から相手や目的となるものに「到達している」

–       “for”は自分から相手や目的となるものに「向かっている」状態で「到達はしていない」

 この表を参考にしながら、”to”と”for”を正しく使い分けられるようにしてください。

   なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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