夫の海外赴任でアメリカに来て3年!英語を話せない原因と3つの対策
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
どれくらいの期間、海外で生活すれば英語ぺらぺらになれると思いますか?
半年?
1年?
2年?
「私は英語が得意だったから、3か月もあれば日常英会話くらいはできるようになるだろう」と思う人もいるかもしれませんね。
でも現実はなかなか厳しいんですよ。
3か月どころか、3年過ぎても英語を話せない!なんてこともざらにあります。
今回、英会話ハイウェイにメールをくださった女性もそんな一人です。
彼女は、ご主人の海外赴任のためにアメリカに3年も住んでいるけれど英語を話せなくて悩まれています。
目次
読者から届いたメール
私は今、夫の海外赴任についてアメリカに来て●●州に住んでいます。
もうすぐ3年が過ぎるのに英語を話せません。
アメリカ人の個人レッスンを受けたり、自分で英語の勉強してみたりしても上達しません。
もう何をどうしたらいいのか分からず、できない自分に自信が持てないで、毎日家で過ごしています。
–後略–
海外で3年も生活しているのに英語を話せない理由
「海外で生活していると、日常英会話くらいは自動的に身につく」と考えがちです。
でも、現実はそんなに甘くなくて、海外で生活しても自動的に英語を話せるようになることはありません。
また、個人レッスンを受けても、期待するほど上達しません。
実際に、月5000円くらいで毎日英語を練習できるオンライン英会話がありますが、それで英語ペラペラになったって話をあんまり聞きませんよね?
ただ漫然と個別レッスンを受けても、英会話は上達しないんです。
英語を話せない原因は、人によっていろいろ違いますが、主に以下の原因が考えられます。
- 基礎知識が足りない。
- アウトプット練習が足りない。
- 細かいことにこだわりすぎ。
- 失敗することを恐れすぎ。
以下に、1から順に説明しますね。
基礎知識が足りない。
そもそも、十分な英語の知識を持っていなければ、英語を話すことはできません。
日常会話をするのに必要な単語と基礎文法の知識がなければ、英語を話せるわけがないですよね。
日常的な英会話をするためには、最低でも中学で習う範囲の単語と文法を知っている必要があります。
「中学レベルの英語は勉強したのに英語を話せないのはなぜ?」
と思ったら、その理由は2の「アウトプット練習が足りない」に進んでください。
アウトプット練習が足りない。
教材などを使って単語や文法を覚えても、それだけでは英語を話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、覚えた知識を頭から取り出す練習(アウトプット)が必要です。
というのも、単語や文法、例文などを覚えたり、オーディオを聞いたりするのは、情報を取り入れるインプット作業なんです。
これに対して、英語を話すのは、頭の中にある知識を取り出すアウトプット作業なので、インプット作業とは脳の使い方がまったく違うんですね。
英語を話せるようになるには、インプットを十分にしたら、次はアウトプットをたくさん練習する必要があります。
アウトプット練習のやり方としては、自由な英作文をたくさんしたり、実際に外国人と英会話をしたりということがあります。
アウトプットの詳しい練習法については、以下の記事で説明しているので読んでください。
⇒英会話が独学で身に付く!最短で英語が話せる3ステップ勉強法とは?
細かいことにこだわりすぎ。
受験やTOEICのために熱心に勉強した真面目な人ほど、この罠に陥りがちです。
試験の英語では、三人称単数の「s」が抜けていたり時制を間違えたりするなど、ちょっとした間違いでもすべてバツを付けられます。
そのために、受験やTOEICのために真面目に英語を勉強した人は、「ちょっとした間違いでもしてはいけない」という意識が心に刷り込まれてしまい、英語を話そうとしても言葉が出てこなくなってしまいます。
たとえば、「He has a dog.」と言うべきところを「He have a dog.」と言っても意味は通じますし、誰もあなたを批難したり、あなたは頭が悪いと考えたりすることはありません。
言い間違いは誰にでもあることですし、意味が通じれば小さな間違いは誰も気にしないのです。
でも、学校英語で「小さな間違いはすべてバツ」と学んだために、潜在意識のレベルで自分の行動を制限してしまうのです。
失敗することを恐れすぎ。
3.「細かいことにこだわりすぎ」に似ていますが、失敗することを恐れすぎるのも英会話の上達を妨げています。
外国人と話すとき、
「変な英語を話してしまったら恥ずかしい」
「言ったことが通じなかったらどうしよう?」
「相手の英語を聞き取れなかったらどうしよう?」
など、不安になる要素はたくさんあります。
でも、そうした失敗を恐れていると、怖くなって英語を一言も話せなくなってしまいます。
初めて英会話レッスンで外国人と話したとき、緊張して何も言えんかった。
それ以来、「また何も言えんかったらどうしよう」と思って、外国人と話すのが怖くなってしまった。
海外赴任で英語を話せるようになる勉強法
海外赴任をした場合、仕事をする本人(たいていは夫)は、職場で英語を話す必要に迫られるため、最初は苦戦しつつも少しずつ英語を話せるようになる人が多いようです。
でも、夫の海外赴任についてきた妻など、絶対に英語を話さなければいけない環境にない人は、なかなか英語が上達しなくて苦戦することになります。
でも、周りはすべて英語という環境をうまく利用すれば、英語は話せるようになります。
そのためには、以下の3つを徹底的に実践することをおすすめします。
- 中学レベルの基礎英語を学ぶ。
- 英作文をたくさんする。
- 個人レッスンを受ける。
以下に、1から順に詳しく説明します。
中学レベルの基礎英語を学ぶ
できれば、日本にいる間に単語と文法の勉強をしておくことをおすすめします。
勉強せずに海外に来てしまった場合は、できるだけ分かりやすい中学レベルの文法教材と単語教材を手に入れて勉強しましょう。
手に入れるのが難しい場合は、日本にいる家族や友達に送ってもらうのがいいと思います。
英作文をたくさんする
中学レベルの基礎知識を学んだら、英作文をたくさんしましょう。
自己紹介や家族の話、趣味の話など、外国人と会話で話題になりそうなことをすべて英作文します。
英作文することで、頭の中にある英語の知識を整理してアウトプットする練習になります。
英作文の練習には、ノートに書く英作文と、頭の中だけでする英作文があります。
ノートに書く英作文は、間違っているところを後で見つけやすいというメリットがあります。
辞書を引いたり参考書を見たりしながらでもいいので、毎日、英作文しましょう。
頭の中だけでする英作文は、実際の英会話に近い状態でアウトプット練習できるというメリットがあります。
辞書や参考書などは見ずに、頭の中だけで英作文して、声に出して言う練習をしましょう。
どちらも大切ですので、どちらも練習してください。
個人レッスンを受ける
英会話の練習相手になってくれる現地の人を見つけて、個別で英会話レッスンを受けます。
英会話レッスンを受けるときのポイントは、おしゃべりな人を避けて、あなたがたくさん話せるように促してくれる人を見つけることです。
大切なのは、あなたがたくさん英語を話すことです。
個人レッスンの効果を最大限に引き出す方法についは、「英会話教室の効果を10倍引き出す勉強法!失敗しない11テクニック」の「本当に効果が出る英会話教室の使い方」で説明しています。
参考に読んでください。
効率的なリスニング練習法
「英語のリスニングは、とにかく英語をたくさん聞けば上達する」と考えがちですが、実際は、ある程度のレベルまで上達すると、そこで止まってしまいます。
そして、いったん上達が止まると、いくら練習しても上達しないから、「才能がないかも」と悩むことになってしまいます。
でも、正しい方法で練習すれば、リスニングはどんどん上達します。
リスニングがモリモリ上達する練習法については、以下の記事で詳しく説明しています。
⇒英語のリスニング勉強法|誰でも効果が出る上達のコツを7つ厳選
上の記事を読んで、あなたの弱点は何かを見極めて、正しい練習法でネイティブの英語を聞き取れるようになってください。
とにかくたくさん英語を話そう!
外国人に話しかけられたときに、英語を聞き取れなかったり、言いたいことを言えなかったりすると、外国人と話すのが怖くなってしまうことがあります。
でも、「どんなに英語ペラペラの人でも、最初はあなたと同じように何も話せなかった」ということを忘れないでください。
最初は何も話せない状態から、何度も失敗を繰り返しながら少しずつ上達していったのです。
英語が母国語でないあなたが英語を話せなかったとしても、誰も馬鹿にしたり笑ったりすることはありません。
失敗することを恐れずに、どんどん英語を話してみましょう。
ちなみに、独学で英語を話せるようになる勉強法を無料のメール講座で公開しています。
以下のページから参加してください。
でも、同じような境遇の方から、ときどきメールをいただくことがあります。
「地元の英会話スクールに通っているけど英会話が上達しない」
「子供は英語を話せるようになったのに自分は英会話が上達しない」
「近所の人と会っても、相手の話を聞くばかりで自分からは何も言えない」
など、他の方も悩まれているみたいですよ。