「冗談」の英語表現3つと関連英語フレーズを紹介【例文付き】
「冗談を意味する英語ってどんなのがあるの?使い分け方は?」
「『冗談だよ』って英語で何て言うの?」
「相手に冗談を言われたときに英語で何て返せばいいのか分からない…」
英会話を学習している方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
海外、特に英語圏の国々は日本以上に「冗談」を日常会話に入れるため、「冗談だよ」という意味を表す表現や、冗談を言われたときの適切なリアクション方法を知っておくことで、良好かつスムーズなコミュニケーションが実現しやすくなります。
この記事では、下記の点について詳しく解説します。
- 「冗談」を意味する英語表現
- 「冗談だよ」と言いたいときに使える英語表現
- 「冗談でしょ?」と言いたいときに使える英語表現
- 相手に冗談を言われたときの英語での返答の仕方
これを読めば、英語で冗談を言われたり、逆に冗談を言ったりするときにもスムーズに相手とやり取りできるようになるでしょう。
冗談を含めた楽しい英会話をしたい人は必読です。
英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラ、ナオ、Yui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。
たった3か月で、自分の言葉で英語を自由に話せるようになる独学法については、無料のメール講座をご確認ください。
目次
「冗談」を意味する英語表現
「冗談」を意味する英語表現は3つあり、それぞれ下記の通りです。
- joke
- kid
- play
しかし、それぞれの表現で細かなニュアンスや使い方が異なるため正しく使い分けることが必要です。
ここでは、それぞれの英語表現の意味や使い方について例文を用いて詳しく解説します。
joke
“joke”は日本語でも「ジョーク」として使われている言葉であるため、馴染みがある人も多いでしょう。
名詞としても、動詞としても使うことができます。
詳細は次章で紹介しますが、”Just joking.”または”I’m just joking.”で「ただの冗談だよ。」という意味の表現で、日常生活で耳にする機会が多いです。
SNSやテキストメッセージなどでは、”JK”と略語で使われることもあります。
その場を笑わせたり楽しませたりするときに使う表現です。
ぜひ覚えておきましょう。
そのコメディアンの冗談は、会場全体の観客たちを笑いに包んだ。
kid
“kid”は名詞では「子ども」という意味がありますが、動詞の場合は「冗談を言う」という意味になります。
「子どものようなことをする」から派生して「冗談を言う」となったそうです。
“joking”と比較すると、誰かをからかって不快な気持ちにさせたりするようなネガティブな冗談に対して使われることが多いです。
下記のようにさまざまな語句と組み合わせて使います。
- kid yourself「自惚れる」「ごまかす」
- kid around 「ふざける」「じゃれあう」
- kid about「からかう」
- All kidding aside, 〜「冗談はさておき〜」
これを機に、これらの表現の意味と使い方を覚えて、実際に英会話で使ってみましょう。
kid yourself「うぬぼれる」「ごまかす」
“kid yourself”は、下記のような意味を持つ英語表現です。
- 甘い考えをする
- うぬぼれる
- ごまかす
甘く考えないでほしい。このプロジェクトを期限までに終わらせるためには、君が思っている以上に多くの労力が求められる。
kid around 「ふざける」「じゃれあう」
“kid around”は「ふざける」や「じゃれあう」という意味を持つ英語表現です。
怒っているときだけでなく、叱ったり注意したりするときにも使えます。
彼らは会議中にいつもふざけ合っていますが、決断を迫られたときにはいつも真剣になります。
kid about「からかう」
“kid about 〜”で「〜をからかう」という意味の英語表現です。
“kid + 人 + about 〜”にすることで「人の〜についてからかう」という意味で使えます。
彼女の外見についてからかうのはやめなさい。
All kidding aside, 〜「冗談はさておき〜」
「冗談はさておき」や「冗談は置いといて」は、相手の冗談を無視して元のトピックに話題を戻すときや真剣な話をするときに使う表現です。
英語では” All kidding aside”となります。
“all”を除いて” kidding aside”と使われたり、” All kidding apart”と使われたりすることもあるのでまとめて覚えておきましょう。
冗談はさておき、あなたのこのプロジェクトへの尽力を心の底から感謝しています。
play
“play”と聞くと、「(楽器やスポーツなどを)する」や「遊ぶ」という意味を持つ単語であると考える人が多いですが、「冗談を言う」という意味で使われることもあります。
“I’m just playing.”で「冗談だよ。」という意味です。
「遊ぶ」から派生して「冗談を言う」という意味に派生したのでしょう。
「冗談だよ」と言いたいときに使う英語フレーズ
日常生活で「冗談だよ!」は比較的よく使われるフレーズで、英語では下記のように複数の表現があります。
- I’m just joking (kidding / playing). 「冗談だよ」
- I’m just teasing you. 「ちょっとからかっただけだよ」
- I’m just picking on you.「ちょっと意地悪してみただけだよ」
- I’m pulling your leg. 「冗談だよ」
- Just messing with you. 「からかってるだけだよ」
ここでは、それぞれのフレーズが持つ意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
I’m just joking (kidding/playing). 「冗談だよ」
自分の発言や行動について「冗談だよ」と言いたいときに使う表現として、最も一般的なものが下記の3つです。
- I’m just joking.
- I’m kidding.
- I’m playing.
まずは、最低限これらの表現は押さえておきましょう。
僕がクッキーを全部食べたなんて本気で思ってないよね?冗談だよ。
I’m just teasing you. 「ちょっとからかっただけだよ」
“I’m just teasing you.”は、冗談を言うだけでなく、相手をからかったり、ちょっかいを出したりしたときに使う表現です。
しかし、他の表現と同様に”just”がついていることから、悪意はなく少しふざけていただけであることをニュアンスとして含んでいます。
みんなに君の秘密をバラすって言ったけど、あれは冗談だよ。
I’m just picking on you.「ちょっと意地悪してみただけだよ」
“pick on 人”で「人を(からかうようなことを言って)いじめる」という意味を持つ表現であることから、”I’m just picking on you.”で「ちょっと意地悪してみただけだよ」となります。
”tease”の場合は、からかわれている人もその状況を楽しんでいることが多いですが、”pick on”の場合は相手も不快に感じるほどのからかいや意地悪のことを指すことが一般的です。
ネガティブな意味で使われることが多いので、使用する際には正しく使い分けましょう。
ちょっとからかっただけだよ。
そんなに真剣に受け止めないでよ。
I’m pulling your leg. 「冗談だよ」
“pull your leg”は直訳すると「足を引っ張る」という意味ですが、英語の慣用句で「人をからかう」という意味になります。
“your”とありますが、状況に応じて、”his”や”her”など他の代名詞に置き換えて使ってください。
心配しないで。他の国に移住するなんて真剣に考えてないよ。ただの冗談だから。
Just messing with you. 「からかってるだけだよ」
“mess”はもともと「散らかす」という意味を持つ動詞で、”mess with 人”で「人を散らかす」=「人をからかう」という意味になりました。
“I’m messing with you.”「冗談だよ。」や、” Don’t mess with me.”「からかうな。」といった使い方をします。
しかし、” Don’t mess with me.”については、「ふざけるな!」と怒りを露わにする際に使うフレーズで、強い表現です。
使用する相手や状況によっては関係性が壊れてしまう可能性もあるため、使い方には十分注意しましょう。
会議にピエロの格好をして登場するって言ったけど、あれは冗談だよ。
「冗談でしょ?」と言いたいときに使う英語フレーズ
海外では日常生活のなかでよく冗談を言うことから、「冗談でしょ?」「本当?」と言う場面も多いです。
そのため、「冗談でしょ?」「本当?」を意味する下記のようなフレーズを覚えておくと、雰囲気を壊さずに済みます。
- You are kidding! あるいはAre you kidding?「冗談でしょ?」
- No way!「まさか!」
- You’ve got to be kidding me. 「まさか!」
- Stop kidding around. 「冗談でしょ? ふざけないで」
ここでは、それぞれの表現の意味と使い方を詳しく説明します。
ぜひ覚えて実際の英会話でも使ってみてください。
You are kidding! あるいはAre you kidding?「冗談でしょ?」
“You are kidding!”または” Are you kidding?”で「冗談でしょ?」という意味を持つ表現で、最も一般的です。
相手の笑えない冗談に対して怒りながら「冗談でしょ?」と言うときもあれば、相手の発言に対して楽しそうに「冗談でしょ?」と言うときもあり、「冗談でしょ?」という表現はさまざまな場面で使いますね。
“You are kidding.”と、” Are you kidding?”はいずれの場面で使用することも可能です。
喜怒哀楽を交えて表現しましょう。
また、相手がこの表現を使ったときには、文脈や言い方から相手の感情を察してください。
A: ねえ、聞いてよ。パリオリンピックの開会式のチケットを2枚入手したよ!
B: Are you kidding?
B: えっ、冗談でしょ?
No way!「まさか!」
“No way!”は「まさか!」という意味を持つ表現で、相手が言った信じられないような冗談に対して、「絶対嘘でしょ!」と感情を込めてリアクションする際に使うフレーズです。
A: トムが数学のテストで満点取ったの知ってる?
B: No way! He isn’t good at math at all!
B: まさか!トムは数学が全然得意じゃないもん!
You’ve got to be kidding me. 「まさか!」
“You’ve got to be kidding me.”も” No way!”と同様に、相手の発言に対して「信じられない!冗談でしょ?」と言いたいときに使う表現です。
“have got to +動詞の原形”で「〜に違いない」や「〜であるはずだ」という意味を持ちます。
“gotta”と略されることもあり、海外ドラマや洋画では” You gotta kidding me.”と使われることの方が多いです。
A:昨晩UFOを見たんだ。
B: You’ve got to be kidding me.
B: まさか! そんなわけないでしょ。
Stop kidding around. 「冗談でしょ? ふざけないで」
相手の冗談に対して、「ふざけないで」「からかわないで」と叱ったり怒りを表明したりするときに使える表現が”Stop kidding around.”です。
また、このフレーズは相手に褒められたときに「やめてよ。冗談でしょ。」と恥ずかしそうに答えるときにも使えます。
A: ねぇ、ヘンリーとキャサリンが婚約を解消したみたいだよ。
B: Stop kidding around! They’ve known each other for more than 30 years and they are already like a family!
B: 冗談だろ?彼らは30年以上もお互いを知っていて、もうすでに家族みたいだったんだぜ?
相手に冗談を言われたときの英語での返答の仕方
相手に「冗談だよ」や「冗談でした!」と言われたときには、笑って受け流すこともできますが、下記のようなリアクションを取ることで会話を続けやすくなります。
- Oh, you are so funny. 「あなた、面白いね」
- Yeah. 「うんうん。」
- Yeah, but …「いや、でもさぁ」
ぜひ覚えて、相手が冗談を言ったときに使ってみましょう。
ちなみに定番のアメリカンジョークについて知りたい人は、『分かるかな?どこが面白いのか分からないアメリカンジョーク20選』もあわせて読んでみてください。
英会話で冗談はつきもの!冗談を言うとき&言われたとき上手に対応しよう!
この記事では、下記の点についてさまざまな表現の意味と使い方について例文を交えて詳しく解説しました。
- 「冗談」を意味する英語表現
- 「冗談だよ」と言いたいときに使える英語表現
- 「冗談でしょ?」と言いたいときに使える英語表現
- 相手に冗談を言われたときの英語での返答の仕方
海外、特に英語圏の国の人々は日常生活の中でよく「冗談」を言うことから、この記事で紹介したフレーズを覚えて実際に英会話で使うことで、よりスムーズなコミュニケーションが実現するでしょう。
ぜひ本記事を英会話の学習に役立ててください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
今回は「冗談」の英語について説明します。
よく使う表現なので、最後まで読んで正しい使い方をマスターしてください。