無生物主語とは?必須の7パターンを6分で解説します。
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、英語の無生物主語について説明します。
無生物主語とは、「土砂崩れが彼の前進を妨げた」のように命のないモノが主語になる英文のことです。
もともと日本語には存在しない表現なので、慣れるまでは少し奇妙に感じるかもしれませんが、英語では普通の表現なので必ず使えるようになる必要があります。
この記事で、英語の無生物主語をマスターしてください。
目次
無生物主語とは?
無生物主語とは、生命がないものを主語にして「~する」「~させる」という形で表す表現のことです。
たとえば、「強い風が少年の前進を遅らせた」は、生命のない「強い風」を主語とする無生物主語の文です。
このような無生物主語の表現は、もともとの日本語には存在しませんでした。
日本語では通常、命があるものを主語にして、「~する」「~させる」という形で表現していたからです。
上の例文なら「強い風のために少年は前進が遅れた」のように表現していました。
日本語でも無生物主語の文を見かけることがありますが、それは英語の影響だそうです。
なお、「この絵は美しい」という文は、無生物の「絵」が主語ですが、ここでは無生物主語としては扱いません。
ここで無生物主語として扱うのは、以下の形で原因や理由、方法、手段、条件などを主語にする英文です。
無生物主語構文の用法
無生物主語の英語は、大きく以下の2種類に分けられます。
- 原因・理由を主語にする。
- 方法・手段・条件を主語にする。
それぞれについて以下に説明します。
原因・理由を主語にする
無生物主語が原因や理由を表している場合、日本語では「~のために」「~なので」のように訳すとスムーズに理解できます。
My husband's height makes him stand out in a crowd.
夫は背が高いので、人込みの中で目立ちます。
(夫の身長は、彼を人混みの中で目立たせます)
※「stand out」=目立つ
A bad cold prevented Ichiro from going to school.
ひどい風邪のために、イチローは学校に行けませんでした。
(ひどい風邪は、イチローが学校に行くのを妨げました)
方法・手段・条件を主語にする
無生物主語が方法や手段、条件を表している場合、日本語では「~すれば」「~によって」のように訳すとスムーズに理解できます。
Ten minutes' walk will take you to the station.
10分歩けば駅に着きますよ。
(10分の徒歩は、あなたを駅に連れて行くでしょう)
Moderate exercise will make you feel better.
適度な運動をすれば、気持ちよくなりますよ。
(適度な運動は、あなたに気持ちよく感じさせます)
This path will lead you to the village.
この道を行けば、その村に着きますよ。
(この道は、あなたをその村に導くでしょう)
無生物主語でよく使う動詞の一覧
無生物主語の英文でよく使う動詞を紹介します。
「~させる」
cause(force)+ A + to + 動詞(Aに~させる)
Bad weather caused us to cancel the BBQ party.
天気が悪かったので、バーベキューパーティーを中止しました。
(悪い天気が、私達にバーベキューパーティーを中止することを強要しました)
make + A + 動詞(Aに~させる)
What makes you think so?
どうしてそう思うのですか。
(何があなたにそう考えさせるのですか)
「~させない」
prevent(stop/keep)A + from ~ing(Aに~させない)
The violent wind prevented me from going any further.
強い風のために、それ以上は進めませんでした。
(強い風は、私がそれ以上進むことを妨げました)
「~を思い出させる」
remind A of B(AにBを思い出させる)
This picture reminds me of my high school days.
この写真を見ると、高校生の日々を思い出します。
(この写真は、私に高校生の日々を思い出させます)
「~に犠牲を払わせる」
cost A B(AにBの犠牲を払わせる)
My husband's careless driving almost cost him his life.
夫は不注意な運転のための命を落とすところでした。
(夫の不注意な運転は、彼に命の犠牲を払わせるところでした)
※cost-cost-cost
「~を許す」
allow + A + to + 動詞(Aが~するのを許す)
His pride didn't allow him to tell a lie.
彼はプライドが高かったので嘘をつくことができませんでした。
(彼のプライドは、彼が嘘をつくことを許しませんでした)
「~を伝える」
A say/show/tell~(Aが~を伝える)
The newspaper says that three people died in the car crash.
新聞によれば、3人がその交通事故で死にました。
(新聞は、3人がその交通事故で死んだと伝えています)
疑問詞が主語の無生物主語の英文
無生物主語の英文は、疑問詞を主語にしても作ることができます。
What makes her think she is ugly?
どうして彼女は自分が醜いと思うのだろう。
(何が彼女に、彼女は醜いと思わせるのだろう)
What brought you here?
どうしてここに来たのですか。
(何があなたをここに連れてきたのですか)
英語ペラペラになる勉強法
この記事では、英語の無生物主語について説明しました。
大人になってから英語を勉強して英語ペラペラになるためには、このような文法を最初に学ぶのが近道です。
でも、文法を勉強しただけでは英語を話せるようになりません。
英語を話せるようになるためには、そのための勉強が必要です。
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