動名詞とは?英会話に必須の4パターンを8分で解説
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、動名詞の意味と使い方について説明します。
動名詞とは、動詞に「ing」を付けて「~すること」という意味に変えた言葉です。
動名詞を使えば、「暗い場所で本を読んだら目が悪くなるわよ」のようなことを言えるようになります。
動名詞を使いこなせるようになれば英語の表現力が大きく広がるので、この記事を読んで動名詞をマスターしてください。
目次
動名詞とは
動名詞とは、動詞の語尾に「ing」を付けることで「~すること」のように名詞化したもののことです。
以下に例を挙げます。
speak(話す)⇒ speaking(話すこと)
eat(食べる)⇒ eating(食べること)
動名詞を使うことで、以下のように英語の表現力を広げることができます。
I like french flies.
私はフライドポテトが好きです。
↓
I like eating french flies.
私はフライドポテトを食べることが好きです。
I like cooking french flies.
私はフライドポテトを料理することが好きです。
動名詞の使い方
動名詞には、大きく分けて以下の4種類の使い方があります。
- 主語として使う
- 動詞の目的語として使う
- 補語として使う
- 前置詞の目的語として使う
少しずつ覚えていったらええで。
動名詞を主語として使う
動名詞は主語として使うことができます。
主語として使う場合、動名詞は三人称単数として扱います。
英語学習で避けて通れない部分なので、あいまいなまま放置せずに、しっかり勉強することをおすすめする。
Making cakes is a lot of fun.
ケーキーを作ることは、とても楽しいです。
Reading in the dark is bad for your eyesight.
暗い中で本を読むことは、視力に悪いですよ。
(暗い場所で本を読むと目が悪くなりますよ)
動名詞を動詞の目的語として使う
動詞の目的語とは、「ケーキを食べる」の「ケーキ」など、動作の対象となる要素のことです。
My son likes video games.
息子はテレビゲームが好きです。
↓
My son likes playing video games.
息子はテレビゲームをすることが好きです。
My wife enjoys wine every night.
妻は、毎晩、ワインを楽しみます。
↓
My wife enjoys drinking wine every night.
妻は、毎晩、ワインを飲むことを楽しみます。
英語教材に必ず登場する言葉なので、意味を知らない場合は、この機会に復習しておこう!
動名詞を補語として使う
動名詞は、be動詞の後に置いて補語として使うことができます。
補語とは、動詞の意味を補う言葉のことで、主語とイコール関係になります。
My hobby is making cakes.
私の趣味は、ケーキを作ることです。
「my hobby」(私の趣味)=「making cakes」(ケーキを作ること)
My routine is running for 30 minutes in the morning.
私の日課は、朝、30分間走ることです。
「my routine」(私の日課)=「running」(走ること)
こうした文法用語を覚えておくと、参考書を理解できるようになるので、英語学習がうんと楽になる。
この機会に覚えてしまおう!
動名詞を前置詞の目的語として使う
前置詞(in/at/of/with/withoutなど)の後ろには、名詞か動名詞を続けるというルールがあります。
この前置詞の後に続ける言葉を「前置詞の目的語」と言います。
My daughter is good at English.
私の娘は英語が得意です。
上の英文では「at」という前置詞の後に「English」という名詞(目的語)が続いています。
前置詞の後には動名詞を目的語として使うことができるため、以下のように表現することもできます。
My daughter is good at speaking English.
私の娘は、英語を話すことが得意です。
動名詞を前置詞の目的語として使う例を他にも紹介します。
I am interested in traveling overseas.
私は、海外旅行をすることに興味があります。
Thank you for helping me.
助けてくれてありがとう。
(私を助けたことを感謝します)
Wash your hands before eating dinner.
夕食を食べる前に、手を洗いなさい。
(夕食を食べることの前に)
He left without saying goodbye.
彼は、さようならを言わずに去りました。
(さようならを言うことなく)
日本人にとって難しい箇所なので、図を使って詳しく説明している。
使い分けが分からない場合は、読んでおこう。
動名詞をとる動詞
動名詞は、特定の動詞と組み合わせてよく使われます。
以下に、その一部を紹介します。
You should stop smoking.
あなたはタバコを吸うことを止めるべきです。
※「stop~ing」=~するのを止める
I really enjoyed having dinner with you.
あなたと夕食ができて本当に楽しかったです。
(あなたと夕食を食べたことを本当に楽しみました)
※「enjoy~ing」=~することを楽しむ
I don't mind sleeping on the sofa.
ソファーで寝てもかまいません。
(ソファーで寝ることを気にしません)
※「mind~ing」=~するのを気にする
以下に、動名詞と組み合わせてよく使われる動詞を紹介します。
enjoy~ing:~することを楽しむ
give up~ing:~することを諦める
admit~ing:~したことを認める
finish~ing:~し終える
escape~ing:~するのを免れる
put off~ing:するのを後回しにする
stop~ing:~するのを止める
go fishing:魚釣りに行く
go shopping:買い物に行く
go swimming:水泳に行く
動名詞の意味上の主語
動名詞の動作主が、文全体の主語とは異なる場合、動名詞の前に意味上の主語を付けます。
たとえば、
My father doesn't like going out at night.
父は夜に出かけるのが好きではありません。
という英文では、「出かける」のは「父」なので、動名詞「going」の意味上の主語は「my father」ですよね。
次に、以下の英文を見てください。
My father doesn't like my(me) going out at night.
父は、私が夜に出かけるのが好きではありません。
この英文では、「好きではない」のは「父」で、「出かける」のは「私」です。
このように、文全体の主語と動名詞の動作主が異なる場合は、動名詞の前に意味上の主語を置きます。
意味上の主語は、かしこまった言い方では「my」などの所有格を使いますが、くだけた言い方では「me」など目的格を使います。
ただし、動名詞が主語のときは、常に所有格を使います。
My sister's getting up early surprised me.
姉が早起きしたので私は驚きました。
動名詞と不定詞の違いと使い分け
動名詞と不定詞の名詞的用法は、どちらも「~こと」という意味を表すことができます。
to run:走ること
でも、動名詞と不定詞では意味が違うことがあります。
My father stopped smoking.
父は、タバコを吸うのを止めました。
My father stopped to smoke.
父は、タバコを吸うために立ち止まりました。
また、不定詞については『英語の不定詞とは?文法で挫折した人も安心のカンタン3パターン』で説明している。
これも読んでおこう。
動名詞と現在分詞の違い
動名詞と現在分詞は、どちらも動詞のing形なので、見た目からは区別することができません。
現在分詞:walking
しかし、動名詞と現在分詞は、以下のように意味がまったく違うので、意味の違いから簡単に区別することができます。
例)walking(歩くこと)
現在分詞:名詞の前後に付いて、形容詞のように名詞を修飾します。
例)a man walking in the park(公園で歩いている男)
以下に、動名詞と現在分詞の例文をあげます。
My father enjoy walking in the morning.
父は、朝、歩くことを楽しみます。
上の例文では、動名詞「walking」は「歩くこと」という名詞の役割を果たしています。
I saw a man walking in the park.
私は公園で歩いている男を見ました。
この英文では、現在分詞「walking」(歩いている)は「a man」(男)を修飾しています。
このように、名詞の役割を果たすのが動名詞、名詞を修飾するのが現在分詞です。
動名詞との違いをしっかり覚えるために、あわせて読んでほしい!
英語ペラペラになるための勉強法
この記事では、英語の動名詞について説明しました。
大人になってから英語を身に付けるには、こうした文法を勉強するのが近道です。
でも、文法を覚えただけでは英語を話せるようになりません。
英語を話せるようになるには、そのための勉強をする必要があります。
英語ペラペラになるための勉強法については、メールマガジンで詳しく説明しています。
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「目的語」や「補語」って何かよう分からんわ。
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