【6パターンを解説】「無理しないで」は英語で?そのまま使えるフレーズを紹介
英会話ハイウェイは、プロ翻訳者であるアキラが、ネイティブの監修のもと、日常英会話で使う表現をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
「無理しないで」は英語でどう言えばいいでしょうか?
どんなシチュエーションでも使える万能表現があれば便利なのですが、英語では、
- 体調がよくない人に言う場合、
- 仕事などを頑張り過ぎている人に言う場合、
- つらいのに元気なふりをしている人に言う場合
など、それぞれ言い方が異なります。
そこでこの記事では、「無理しないで」は英語でどう言えばいいか、6つのシチュエーションに分けて説明します。
適切な「無理しないで」を使いこなせるようになりますよ。ぜひご覧ください。
目次
体調がよくない人に言う「無理しないで」の英語は?
take care of yourself
「take care of~」は「~の世話をする」という意味なので、「take care of yourself」は、「あなた自身の世話をする」という意味です。
だから、「自分の世話をしなさい」⇒「自分を大切にしなさい」⇒「無理しないで」のように英語では似たような意味を表すことができます。
「お大事に。無理しないでね」と伝えたいときに使いましょう。
A: I want to leave the hospital soon and play baseball.
A: 早く退院して野球がしたいなあ。
B: Take it easy. Take care of yourself first.
B: あせらないで。まずは無理しないでね(直訳:最初は自分の世話をしてください)。
日常会話でかなりよく使うから、覚えておいたら便利やで!
仕事や勉強を頑張り過ぎている人に
Don’t work too hard.
「Don’t work too hard」は、そのまま言葉どおり「働き過ぎないで」という意味です。
ですので、「無理しないで」という気持ちをそのまま伝えることができます。
仕事に夢中になりすぎて体を壊してしまうような人に言ってあげたいですね。
Wife: Darling, are you going to stay up all night again? Don’t work too hard.
妻: あなた、今日も徹夜なの?働き過ぎないでね。
※「stay up」=夜更かしする
Don't push yourself too hard.
「Don't push yourself too hard.」は、文字通りには「あなた自身を強く押しすぎないで」という意味です。
ついつい頑張り過ぎてしまう人に「無理しないで」と英語で伝えたいときに使ってください。
働き過ぎ、勉強し過ぎ、運動し過ぎなど、どんな状況でも使えるので、とても便利な表現です。
A: I decided to go jogging every morning from tomorrow by waking up at 5 a.m. to get first place in the marathon race.
A: マラソン大会で1位になるために、明日から朝5時に起きてジョギングすることにしたんだ。
B: That’s fantastic. But don’t push yourself too hard.
B: それはいいことだけど、無理しないでね。
※「by ~ing」=~することによって、「fantastic」=すばらしい
Take it easy.
「Take it easy.」には「気楽にね」という意味があります。
ですので、必要以上に気合いが入っている人に向かって使えば「無理しないで」という意味の英語として使えます。
A: I may get fired if my sales don’t increase.
A: このまま営業成績が伸びなければ、会社をクビになるかもしれない。
B: I understand you are worried, but please take it easy.
B: 心配なのは分かるけれど、無理しないで。
※「fire」=クビにする、※「increase」=増加する
つらいのに元気なふりをしている人に
「無理をする」というのは、肉体的なことだけでなく精神的なこともあります。
つらいのに元気なフリをしたり、悲しいのに笑顔を見せたりといったことです。
外国人の友達が無理をしているようなら「無理をしないで」と英語で声をかけてあげたいものですね。
Don't force yourself to smile
「force」は「強要する」という意味なので、「force yourself to smile」は「笑うようにあなた自身を強要する」という意味になります。
つまり、「笑うようにあなた自身を強要する」⇒「無理をして笑う」という意味です。
これを否定文で使うと「無理して笑わなくてもいいよ」という意味になります。
A: Phew, my divorce was officially finalized. I’m going to feel better now that I could break up with that woman.
A: ふう。やっと離婚が成立した。あんな女と別れられてスッキリするよ。
B: You don’t have to force yourself to smile. Just cry if you have to.
B: 無理に笑わなくてもいいんだよ。悲しいときは泣いてもいいんだ。
※「Phew」=ふう、「divorce」=離婚、「officially」=公式に、「finalize」=決着を付ける、「now that~」=今や~だから、「break up」=別れる
「無理して笑う」ってのは悲しいな。
そういう人にこそ「無理しないで」のひと言が必要やな。
本心を隠していい子ぶっている人に
先生や上司、親の前でだけ、いい子ぶる人っていますよね。
そういう人たちは自分をよく見せようとして「無理をしている」と言えます。
使い方によっては、ちょっと意地悪な言い方になってしまいますが、そういう人に「いい人ぶらなくてもいいんですよ。無理しないで」と言うときの言い方を紹介します。
pretend
「pretend」は、「~のフリをする」という意味です。
「いい人のフリをする」と言うことで「いい人ぶる」という意味になります。
A: Welcome back home, mother.
A: お帰りなさいませ。お母様。
B: Oh my, you don’t have to pretend to be so good.
B: まあ、いい子ぶらなくてもいいのよ。
予定や信念、好みを変えてまでやろうとしている人に
If you are ~, you don’t have to ~.
「If you are ~, you don’t have to ~.」は、「~なら、~する必要はない」という意味を表す言い方です。
「無理しないで」とひと言で表現するのではなく、「~が嫌なら無理にしなくていいよ」のように具体的に伝えることができます。
とても便利なので、このパターンを覚えてしまって、単語を入れ替えていろいろなシチュエーションで使いましょう。
If you don’t like fermented soy beans, you don’t have to eat them.
納豆が嫌いなら、無理に食べなくてもいいんですよ。
※「ferment」=発酵する、※「soy beans」=大豆
If you are tired, you don’t have to come shopping with me.
疲れているなら、無理してショッピングに付き合わなくてもいいんですよ。
「fermented soy beans」って覚えられへんわ。
日本に詳しい外国人と話すときなら「納豆」は「natto」でも通じるはずや。
go out of your way to~
「go out of your way to~」は、言葉どおりには「~するために道を外れる」なので、「(道を外れてまで)わざわざ~する」「無理して~する」という意味になります。
この表現を否定文で使うと、「無理して~する必要はない」という意味になります。
If you are busy, you don’t have to go out of your way to help me.
忙しいなら、無理して手伝わなくてもいいですよ。
Your house is far away, so you don’t have to go out of your way to pick me up.
あなたの家は遠いんだから、無理して迎えにこなくてもいいですよ。
※「pick up」=拾い上げる、(車で)迎えに行く
ついついやり過ぎてしまう人に
overdo
「overdo」には「やり過ぎる」という意味があります。
「overdo」は、「Don’t overdo~」のように否定の命令文で使えば「無理しないで」という意味を出すことができます。
A: Alright. I’ll stay up all night working today.
A: よ~し、今日は徹夜で仕事をするぞ。
B: Don’t overdo it as you are not young anymore.
B: もう若くないんだから、無理しないでね。
※「stay up」=夜更かしする
wear out
「wear out」は「疲れさせる」という意味なので、「wear yourself out」なら「あなた自身を疲れさせる」。
つまり、ヘトヘトになるまでやるということです。
「Don’t wear yourself out.」(あなた自身を疲れさせないで)のように否定の命令文で使えば、「無理しないで」という意味を出すことができます。
A: It’s the third day of working all night for the presentation.
A: プレゼンテーションの準備で徹夜3日目だ。
B: Don’t wear yourself out. It won’t be nice if you faint when presenting.
B: 無理しないでね。本番で倒れたら大変だから。
※「faint」=卒倒する、気絶する
言いたいことを英語で言えるようになるには
「無理しないで」は英語でどう言えばいいか、6つのシチュエーションに分けて説明しました。
適切な「無理しないで」の英語フレーズを選んで、使いこなせるように参考にしてください。
言いたいことを英語で言えるようになる勉強法
この記事で紹介したフレーズは、そのまま英会話で使ったり、単語だけ入れ替えて使ったりすることができます。
でも、それだけでは同じパターンの英語しか言えるようになりませえん。
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「take it easy」と「take care of…」は、よく見かけるなあ。