「よろしく」は英語で?意味別に4種類の使い方を10分で学ぼう
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
「よろしく」って日常的によく使う表現ですよね。
でも、「よろしく」を英語で言おうとすると、言葉に詰まってしまいませんか?
こういう日常的で簡単な言葉って、英語で言うのが意外に難しいんですよね。
しかも、日本語の「よろしく」は使い方によって複数の意味があるので、英語で言うときはそれぞれの意味に合わせた言葉を選ぶ必要があります。
この記事では、「よろしく」の英語を「何かを頼むときのよろしく」、「挨拶のよろしく」、「ほどよく」という意味のよろしく、「~みたいに」という意味のよろしくに分けて紹介します。
日常的によく使う表現なので、この記事を読んで「よろしく」の英語をマスターしてください。
何かを頼むときのよろしく
人に何かを頼むときに言う「よろしく」の英語を紹介します。
まずは、「それじゃあ頼んだよ」という意味の「よろしく」です。
Sorry to do this to you, but do you think you could have this done by today? Thanks.
悪いけど、この仕事を今日中に終わらせてもらえる?よろしくね。
(こんなことを君にして悪いけど、これを今日中に終わらせることができると思う?ありがとう)
日本語では「頼んだよ!」という意味の「よろしく」は、英語では「Thanks.」と言うだけです。
カンタンですね。
たとえば、以下のように使える。
My daughter had her futon spread.
娘は布団を広げました。
※「spread」=広げる(spread-spread-spread)
特に、何を完了したのかを強調するときによく使う。
A: Right then, I’ll take care of this for you.
A:それじゃあ、この仕事、私がやっておいてあげるね。
B: Thank you. I’ll leave it in your hands.
B:はい。よろしくお願いします。
※「Right」=よろしい、「then」=それじゃあ、「take care of~」=~の面倒を見る
※「leave~in someone's hands」=~を(人)に任せる
上の英文では、「よろしくお願いします」の代わりに「あなたにお任せします」という意味で「I’ll leave it in your hands.」を使っています。
(銀行振り込みで商品を購入した人への手紙で)
Please pay the amount shown above by May 6th .
上記の金額を5月6日までにお支払いください。どうぞよろしくお願いします。
※「pay」=支払う、「amount」=金額
上のような英文では「どうぞよろしくお願いします」という言葉を加える必要はありません。
ムリに「どうぞよろしくお願いします」という意味の英語を加えると不自然な英語になってしまいます。
We ask that you please pay the amount shown above by May 6th.
上記の金額を5月6日までにお支払いください。どうぞよろしくお願いします。
上の英文では、「we ask that you please」を使うことで、「よろしくお願いします」というニュアンスを出しています。
Thank you for your understanding.
ご理解のほどよろしくお願いします。
Thank you in advance for your help.
よろしくお願いします。
(ご協力に対して、先に礼を申し上げておきます)
「まだしてもらっていないことに対して、先に礼を言います」という意味やから、言われる方からしたら「忘れずにやれよ」と言われているみたいで押しつけがましい印象がある。
「Thank you in advance.」よりも、下のような言い方の方が安全や。
I look forward to hearing from you.
お返事をお待ちしています。
Thank you for your cooperation.
ご協力ありがとうございます。
挨拶のよろしく
挨拶のときに使う「よろしく」を紹介します。
日本語では「こんにちは~です。よろしくお願いします」ってよく言いますが、何をよろしくお願いするのか自分でもよく分かっていないことがほとんどです。
それだけに、英語で表現するのが難しい言葉です。
Nice to meet you. My name’s Hiro.
初めまして。ヒロシといいます。今後ともよろしくお願いします。
でも、場合によっては「よろしくお願いします」の代わりに下のような表現を使うこともある。
I look forward to working with you.
あなたと一緒に働けるのを楽しみにしています。
Let’s have a great year together.
良い1年にしましょう。
I’m sure we’ll get along.
きっと上手くやっていけるよ。
ちなみに、「~によろしくお伝えください」や「~がよろしくと言っていました」は以下のように言う。
お母さんによろしくお伝えください。
↓
Say hi to your mother for me.
Tell your mom I said hi.
Give your mother my best.
父があなたによろしくと言っていました。
↓
My father sends his regards.
My father says hi.
My dad sends his best.
ほどよく
「ちょうど良い具合に」「ほどよく」「適当に」という意味の「よろしく」の英語を紹介します。
Yamashita, deal with this issue.
山下君、この件は君がよろしく取りはからってくれたまえ(良い具合に処理してくれ)
上の英文に「適切に」という意味の言葉はありませんが、「deal with~」(~に取り組む)や「take care of~」(~に対処する)という言葉には「適切に、適当に、ほどよく」という意味が含まれています。
That guy was skipping work and going off to see his girlfriend.
あいつ、またバイトをサボって彼女とよろしくやってたよ(彼女とイチャイチャしてたよ)
※「guy」=やつ、男(口語)、「skip」=サボる、「go off」=出かける
~みたいに
普段の会話ではあまり使われませんが、小説などでよく見かける「~みたいに」という意味の「よろしく」の英語を紹介します。
He plays the saint, but I hear that behind everybody’s back, he’s up to some rather shady business.
あの人は、聖人君子よろしく振る舞っているけど、裏ではかなりあくどいことをしているらしいですよ。
(聖人君子みたいに振る舞う)
※「play the saint」=聖人ぶる、「I hear that~」=~と聞いている、「behind someone's back」=目の届かないところで、「up to~」=~をたくらんでいる、「rather」=かなり、「shady」=後ろ暗い、怪しい
英語を話せるようになる勉強法
この記事では、「よろしく」の英語を意味ごとに4つに分けて紹介しました。
特に最初の2つは日常英会話でよく使うので、使い方をしっかりと覚えてください。
ただし、よく使う英語フレーズを覚えただけでは英語を話せるようにはなりません。
英語を自由に話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
詳しい勉強法については、以下のページから無料で登録できるメールマガジンで説明しています。
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