「回避する」「避ける」を意味する英語表現5選|関連表現もあわせて紹介
あなたは「避ける」や「回避する」を意味する英語表現を知っていますか?
「避ける」「回避する」を意味する英語表現は5つあります。
しかし、それぞれの表現で状況や避けるモノなどが異なるため、正しく使い分けることが大切です。
この記事では、「避ける」「回避する」を意味する英語表現5つの意味と使い方について例文付きで詳しく解説します。
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目次
「回避する」「避ける」を意味する英語表現5選
「回避する」「避ける」を意味する英語表現は5つあり、下記の通りです。
- avoid
- refrain
- prevent
- dodge
- evade
しかし、それぞれの表現で使用する場面が異なるため、細かいニュアンスまで覚えておくことが大切です。
本章では、これらの英語表現の意味や使い方について例文を用いて詳しく解説します。
avoid「回避する」「避ける」「よける」
「回避する」「避ける」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが”avoid”である人も多いでしょう。
“avoid”は「自分の意思で悪いことから避ける」ときに使います。
後ろ動詞を伴う際には、必ずing形にしてください。
また、「避ける」や「回避する」以外にも「〜を無効にする」という意味もあるため、セットで覚えておきましょう。
期限に間に合わないことを避けるために、ハンナはそのプロジェクトに早めに着手し始めました。
refrain「避ける」「控える」「我慢する」
“refrain”は下記のような意味で使われることが多いですが、「避ける」と同じニュアンスを持ちます。
- 〜を控える
- 〜をやめる
- 我慢する
タバコや飲酒など自分がやりたいことを避ける場面で使ってください。
また、“refrain from + 動詞のing形”「〜することを控える」という形で使われることが多いです。
このフレーズは、英検やTOEICなどの資格試験でも頻出であるため、覚えておきましょう。
会議中はスマートフォンのご利用をお控えください。
prevent「回避する」「予防する」
“prevent”には下記のような意味がありますが、「回避する」と同じようなニュアンスで使われます。
- 〜が起こらないようにする
- 予防する
- 防止する
“avoid”は、自分で自分自身をコントロールしてその行為を避けるときに使いますが、”prevent”は自分でコントロールしてその状態や事象が発生することを未然に防ぐ時に使うことが一般的です。
状況に応じて正しく使い分けましょう。
また、”prevent + 目的語(日本語で「〜を」や「〜に」に該当する語句) + from + 動詞のing形”で、「〜が…することを防ぐ」という形で使われることが多いです。
ぜひ覚えておいてください。
不審者が建物に侵入することを防ぐために安全対策が講じられました。
dodge「(ボールなどを)避ける」
“dodge”はボールなど物理的なものから避けたりよけたりするときに使う英語表現です。
学生のときに体育の時間に行った「ドッジボール」の「ドッジ」は、この単語が由来となっています。
“dodge a bullet”は直訳すると「銃弾をよける」となりますが、「危機一髪で回避する」「惨事を免れる」という比喩的な意味で使われる表現です。
ぜひ覚えておきましょう。
また、大谷選手が在籍するアメリカの野球チームの”Dodgers”もこの単語が由来です。
元々Dodgersはニューヨークのブルックリンに拠点を置くチームでした。
当時はブルックリンには路面電車(Trolley)が多く走っており、その路面電車を避けながら歩く必要があったことから、当時のチームの愛称は”Trolley Dodgers”でした。
そこから”Dodgers”がチーム名となり、Brooklyn Dodgersが生まれて、ロサンゼルスに移転して今のような形になったという経緯があります。
迫りくる自転車からよけるために、ジョージは素早く横に移動しました。
evade「(物理的なもの、あるいは抽象的なものを)避ける」「逃れる」
“evade”も「避ける」や「逃れる」という意味を持つ英語表現です。
物理的なものだけでなく、「質問を避ける」「税金を避ける」など抽象的なものに対しても使えるため汎用性が高いです。
また、”evade”を使う際には計画的で狡猾な避け方を表すことが多く、ネガティブな印象を与えることになるため、使用する場面や相手には気をつけましょう。
数ヶ月間にわたり逃げおおせた容疑者を逮捕することをその探偵は決意しました。
「避ける」の関連英語表現
次に、下記の「避ける」に関連した英語表現を例文付きで紹介します。
- 混雑を避ける
- 3密を避ける
- リスクを回避する
- 危険な場所を回避する
- 緊急回避
- 攻撃を回避する
混雑を避ける
インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症に罹患しないようにするために、「混雑を避ける」ことはよくあることでしょう。
「混雑を避ける」を英語で表現すると、”avoid the crowds”です。
“the crowds”で「混雑」を意味し、自分の意思で避けようとしていることから”avoid”を使います。
私たちは混雑を避けるために朝早くに美術館に行くことにしました。
3密を避ける
新型コロナウイルスが流行し、感染が拡大しないようにするための対策として「密閉・密集・密接」を避ける、つまり「3密を避ける」ことが推奨されました。
現在は使われていないかもしれませんが、外国人に「新型コロナウイルスが流行った時に、日本はどうだったの?」と尋ねられたときに使える表現です。
ぜひ覚えておきましょう。
まず、「3密」は英語で”Three Cs”となります。
それぞれの言葉は、下記のように全て”C”で始まっているからです。
- 密閉:Closed spaces
- 密集:Crowded places
- 密接:close-contact settings
この場合の「避ける」は上記のような状態にならないよう意図的に避けるものであることから”avoid”を使います。
つまり、「3密を避ける」は英語で”avoid the Three Cs”です。
パンデミックが発生したとき、私たちは3密を避けることを推奨されていました。
ちなみに、コロナに関連する表現としては、『不要不急は英語で?30新型コロナにまつわる英語フレーズ30選』も読んでください。
リスクを回避する
「リスクを回避する」は、”avoid risk”または”prevent risk”を使います。
しかし、前章でも説明したように、同じ「避ける」「回避する」という意味であっても”avoid”と”prevent”は厳密にはニュアンスが異なります。
下記のように、正しく使い分けられるようにしましょう。
- “avoid”を使うとき:リスクそのものを避けるとき
- “prevent”を使うとき:リスクを回避して、その事象や出来事が発生することを防ぐとき
リスクを回避するために、一般的に投資家は分散投資をします。
The company conducted thorough safety checks before launching the new product to prevent risk.
リスクを回避するために、新製品を発売する前にその会社は徹底した安全確認を行いました。
危険な場所を回避する
旅先や見知らぬ場所、あるいは夜道などで危険な場所には行かないように注意することもあるでしょう。
そのような場面で使える表現が” avoid dangerous places”、または” to stay away from 〜”です。
それぞれ「危険な場所を避ける」、「〜に近寄らないようにする」という意味になります。
一人旅をしているときに四つは危険な場所を避けることが賢明です。
Monika decided to stay away from negative influences and focus on her goals.
モニカは自分の目指すべきものに集中するために、ネガティブな影響を与えるものから離れることを決意しました。
緊急回避
「緊急回避」は英語で”emergency avoidance”と表現します。
“emergency”は「緊急の」を意味する形容詞で、「イマージェンシー」と発音してください。
“avoidance”は”avoid”の名詞で「回避」を意味します。
「アボイダンス」と発音してください。
その会社の緊急回避の手順は予期せぬ事態になった際にスタッフの安全を確保するために作られました。
攻撃を回避する
「攻撃を回避する」を意味する英語表現は”avoid attack”が一般的です。
しかし、前章でも紹介したようにその攻撃が銃弾や弓矢など物理的なものである場合は、”dodge”を動詞として使うこともできます。
その街はかろうじてテロリストたちからの攻撃を免れました。
「回避する」「避ける」の英語は場面や状況に応じて使い分けよう!
この記事では、「避ける」や「回避する」を意味する英語表現の意味と使い方について説明しました。
「避ける」「回避する」を意味する英語表現は、下記の5つです。
- avoid
- refrain
- prevent
- dodge
- evade
しかし、それぞれの表現で状況や避けるモノなど細かいニュアンスが異なるため、使い分けに注意が必要です。
この記事を参考にしながら、それぞれの表現を正しく使い分けられるようになりましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は「回避」の英語について説明します。
よく使う表現なので、最後まで読んで正しい使い方をマスターしてください。