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英語の第3文型|英会話に必須の5パターンとは?

 2017/06/20 文法
この記事は約 17 分で読めます。
黒板の前の先生

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。

笑顔のアキラ

今日は、第3文型(SVO)について説明します。

第3文型は、中学1年で習う文法であり、「I play golf.」(私はゴルフをします)のようなシンプルな英文です。

第3文型を使いこなせなければ、英会話は不可能です

英語の基礎となる超重要単元なので、この記事を読んでマスターしてください。

第3文型の構造

すべての英文は、以下の5つの文型にどれかに分類することができます。

第1文型:主語(S)+動詞(V)
第2文型:主語(S)+動詞(V)+補語(C)
第3文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
第4文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)
第5文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)

この中で第3文型は、「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」という3つの要素で成り立つ英文です。

たとえば、以下のような英文です。

My husband eats cup noodles every day.

夫は、毎日カップヌードルを食べます。

上の英文は、以下のように分解できます。

主語:My husband(夫)
動詞:eats(食べる)
目的語:cup noodles(カップヌードル)
修飾語:everyday(毎日)

目的語とは

英語の目的語(O)とは、「コーヒーを飲む」の「コーヒー」など、動詞(V)の対象となる要素のことです。

I drink coffee every morning.

私は毎朝、コーヒーを飲みます。

アキラ
主語、動詞、目的語、補語など、文の要素について詳しくは、『第1文型とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座』で「英語の文の要素」を読んでほしい。

第3文型で使われる動詞

動詞は、「自動詞」と「他動詞」に分類することができ、第3文型で使われるのは「他動詞」です。
他動詞には目的語が必要です。

自動詞:主語以外の人・物に影響を及ぼさない動詞
他動詞:主語以外の人・物に影響を及ぼす動詞

以下の英文は第1文型で、「sleep」(眠る)は自動詞です。

My baby sleeps 15 hours a day.

私の赤ちゃんは、1日に15時間眠ります。

「sleep」は自動詞なので、「my baby」(私の赤ちゃん)以外には影響を及ぼしていません。
つまり、「My baby sleeps.」(私の赤ちゃんは眠ります)だけで意味が成立します。

アキラ
第1文型については、『第1文型とは?中学英語で挫折した人のやり直し文法講座』を読んでほしい。

一方、以下の英文の「use」(使う)は他動詞です。

My sister used my bicycle.

妹は私の自転車を使いました。

「use」は他動詞なので、主語の「my sister」だけでなく、「自転車を使う」というように目的語の「my bicycle」にも影響を及ぼしています。
もし、目的語の「my bicycle」(私の自転車)がなければ、「My sister used.」(妹は使いました)だけなので、何を使ったのか分かりません。

ナオ
何かややこしいな‥
アキラ
一般的には、「~を+動詞」という形にならないのが自動詞で、「~を+動詞」という形になるのが他動詞や。

たとえば、「赤ちゃんは眠る」の「眠る」は「~を眠る」という形にならないから自動詞。
「コーヒーを飲む」の「飲む」は「~を飲む」という形になるから他動詞

例外はあるけど、だいたいの目安としては使えるはずやで。

第3文型で使われる動詞はすべて「他動詞」です。

I play basketball.

私はバスケットボールをします。

主語=I
他動詞=played
目的語=basketball

もし上の英文に目的語がなかったら「I play.」(私はします)となり、何をするかが分からないので文章が成り立ちません。

第3文型の目的語になる要素

目的語として使われるのは、名詞・代名詞、名詞の役割を果たすものです。
「名詞の役割を果たすもの」には、不定詞の名詞的用法、動名詞、「that」を使う名詞節があります。

目的語になる要素

  1. 名詞・代名詞
  2. 不定詞の名詞的用法
  3. 動名詞
  4. 「that」を使う名詞節
  5. その他

1.名詞・代名詞

名詞・代名詞は、動詞の目的語としてよく使われます。

My husband drinks coffee every morning.

夫は、毎朝コーヒーを飲みます。

上の英文では、名詞である「coffee」(コーヒー)が動詞「drinks」の目的語です。

He drinks it at Starbucks.

彼は、それをスターバックスで飲みます。

上の英文では、代名詞の「it」が目的語です。


なお、形容詞が名詞を修飾している場合もあります。

Kate and I watched an interesting movie last night.

昨晩、ケイトと私は面白い映画を見ました。

上の英文では、形容詞である「interesting」が名詞である「movie」を修飾しています。

ですので、「Kate and I」が主語、「watch」が動詞、「movie」が目的語です。

2.不定詞の名詞的用法

不定詞とは、「to + 動詞の原形」のことで、以下の3つ用法があります。

名詞的用法:~すること(例)to eat pancakes:パンケーキを食べること
形容詞的用法:~するための(例)a book to read:読むための本
副詞的用法:~するために(例)to study English:英語を勉強するために
アキラ
不定詞について詳しくは、『英語の不定詞とは?文法で挫折した人も安心のカンタン3パターン』を読んでほしい。

この中で「~すること」という意味の名詞的用法が動詞の目的語として使われます。

My son Kenji wanted to go to an amusement park yesterday.

息子のケンジは、昨日、遊園地に行きたかった。

上の英文は、以下の構造です。

主語:My son Kenji(息子のケンジ)
動詞:wanted(ほしかった)
目的語:to go(行くこと)

上の英文は、直訳では「息子のケンジは、昨日、遊園地に行くことをほしたかった」です。

これを日本語らしく言い換えると、「息子のケンジは、昨日、遊園地に行きたかった」となります。

もう1つ例文を挙げます。

My daughter likes to dance.

娘は、踊ることが好きです。

主語:My daughter(娘)
動詞:likes(好き)
目的語:to dance(踊ること)
アキラ
不定詞の名詞的用法については、『to不定詞の名詞的用法とは?必須の3パターンを7分で解説する』で詳しく説明している。

3.動名詞

動名詞とは、動詞の末尾を「~ing」の形に変えたもののことで、「~すること」という名詞として使うことができます。

たとえば、「読む」という動詞の「read」を「~ing」形に変えた「reading」は「読むこと」という意味です。

My father finished reading today’s newspaper.

私の父は、今日の新聞を読み終えました。

主語:My father(私の父)
動詞:finished (終えた)
目的語:reading today’s newspaper(今日の新聞を読むこと)

直訳では、「私の父は、今日の新聞を読むことを終えました」になります。
これを日本語らしくすると、「私の父は、今日の新聞を読み終えました」になります。

アキラ
動名詞について詳しくは、『動名詞とは?英会話に必須の4パターンを8分で解説』を読んでくれ!

4.「that」を使う名詞節

「that」の後ろに主語+動詞を続けると、「~こと」という意味の名詞のかたまり(名詞節)を作ることができます。

以下に例を挙げます。

Ken plays baseball.
ケンは野球をします。

that Ken plays baseball
ケンが野球をすること

名詞節は、以下のように目的語として使うことができます。

I hope that Mary will pass the exam.

メアリーが試験に合格することを期待しています。

主語:I(私)
動詞:hope(期待する/望む)
目的語:that Mary will pass the exam(メアリーが試験に合格すること)

上の英文は、直訳では「私は、メアリーが試験に合格することを期待しています」です。
これを会話的な日本語に変えると、「メアリーが試験に合格するといいですね」のようになります。

5.その他

以下のような「疑問詞 + to不定詞」も動詞の目的語として使われます。

when to~(いつ~するべきか)
how to~(どのように~するべきか)
where to~(どこに~するべきか)
what to~(何を~するべきか)
which to~(どちらを~するべきか)

以下に例文を紹介します。

I didn't know how to open the can.

どうやってカンを開ければいいかを私は知りませんでした。

主語:I(私)
動詞:know(知っている)
目的語:how to open the can(どのようにカンを開ければいいか)

My son knows what to do next.

息子は、次に何をするべきかを知っています。

主語:My son(息子)
動詞:knows(知っている)
目的語:what to do next(次にするべきこと)

第2文型と第3文型の違い

第2文型(SVC)の英文と第3文型(SVO)の英文は、どちらも動詞の後ろに名詞があります。

でも、第2文型と第3文型の英文では、以下のような違いがあります。

  • 第2文型の英文:主語と補語(C)がイコール関係になる。
  • 第3文型の英文:主語と目的語(O)がイコール関係にならない。

以下に例文を紹介します。

These girls are my daughters.

あれらの少女たちは私の娘です。

上の英文では「these girls」(あれらの少女たち)=「my daughters」(私の娘)という関係が成り立っているので第2文型です。

My daughters play the piano.

娘たちはピアノを弾きます。

上の英文では、「my daughters」(娘たち)と「the piano」(ピアノ)はイコール関係にはなりません。
だから、この文は第3文型だと判断できます。

アキラ
第2文型について詳しくは、『第2文型(SVC)とは?基礎から学べるやり直し文法講座』を読んでくれ。

第3文型と第4文型の違いと書き換え

第3文型と第4文型は、まったく違う文型ですが、似たような意味の英文を作ることができます。

ここでは、第3文型と第4文型の違いと書き換えについて説明します。

第3文型と第4文型の違い

第3文型は、動詞の後ろの目的語が1つある英文です。

一方、第4文型は、動詞の後ろの目的語が2つある英文です。

第3文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)

I bought a car.
私は車を買いました。

第4文型:主語(S)+動詞(V)+目的語1(O)+目的語2(O)

My father bought me a car.
父が、私に車を買ってくれた。

第4文型では、目的語1は「~に」という意味を表し、目的語2は「~を」という意味を表します。

このように、目的語が1つあるか2つあるかが、第3文型と第4文型の大きな違いです。

第3文型と第4文型の書き換え

第3文型と第4文型は、まったく違う文型ですが、同じような意味の英文を作ることができます。

以下に第3文型と第4文型の例文を紹介します。

<第3文型>
My father made a desk for me.
父は、私に机を作ってくれました。

<第4文型>
My father made me a desk.
父は、私に机を作ってくれました。

上の英文はどちらも「父は、私に机を作ってくれました。」という意味があります。

第3文型と第4文型を書き換えるには、以下のように目的語1と目的語2を入れ替えます。

第3文型では、目的語1の前に前置詞「to/for」が必要ですが、第4文型では必要ありません。

第4文型

前置詞に「to」を使うか「for」を使うかは、動詞によって決まります。

「to」を使う動詞の例
give(与える)
hand(手渡す)
pay(支払う)
read(読む)
teach(教える)
tell(話す)

「to」は方向を表すので、人のところに物が移動するのをイメージしてください。

My mother sent me an e-mail last night.

My mother sent an e-mail to me last night.

私の母は昨晩、私にメールを送りました。

「for」を使う動詞の例

buy(買う)
call(呼ぶ)
cook(料理する)
get(手に入れる)
make(作る)
prepare(準備する)

「for」は「~のために」という意味があります。

My daughter bought me some eggs.

My daughter bought some eggs for me.

娘は、私のために卵を買ってきました。

アキラ
第4文型について詳しくは、『第4文型(SVOO)の使い方|初心者でも9分で学べる基礎文法』で詳しく説明している。

第3文型を英会話で使いこなすには

第3文型を自由に使いこなせるようになると、英会話のときに色々なことを言えるようになります。

でも、文法を頭で理解しただけでは、英語を話せるようにはなりません。
英語を話せるようになるには、そのための勉強が必要です。

自由に英語を話せるようになる勉強法については、メールマガジンで詳しく説明しています。

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ライター紹介 ライター一覧

アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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