社会人の語学留学ってどうなの?メリット&デメリット、費用など徹底解説
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今日は、オーストラリアでモナッシュ大学院を卒業し、オーストラリア在住のYuiさんが、社会人の語学留学のメリットとデメリット、費用などについて教えてくれます。
「この年齢になって語学留学をするべきか?」「会社を辞めてまで語学留学する価値はあるの?」と悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
Googleで「社会人留学」と検索すると、関連キーワードに「失敗」「後悔」「逃げ」といったネガティブなキーワードが出てきます。
社会人留学は時間とお金の無駄なのでしょうか?
私自身、社会人留学をしましたが、1度も後悔をしたことがありません。
社会人留学を有意義なものにして成功させるためには、計画的である必要があります。
この記事では、社会人留学を意味のあるものにするためのポイントやおすすめの留学先の国などをご紹介します。
社会人留学に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
社会人留学の種類
下記の表は、社会人におすすめの留学の種類をまとめたものです。
留学の種類 | 留学期間 |
– 短期留学 – 語学留学 – ホームステイ – 海外ボランティア – 親子留学 | 有給や連休を活用した短期の留学 |
– 長期留学 – 語学留学 – 海外ボランティア – 海外の大学・大学院への留学 – インターンシップ – ワーキングホリデー – 親子留学 | 休職や退職を考慮に入れた長期留学 |
社会人は、学生と比較すると経済力があるものの、時間がないのがネックです。
そのため、本格的かつ長期的な留学を検討する場合は、休職や退職を視野に入れる必要があります。
休職や退職はかなり大きな決断になるので、長期の社会人留学を検討する場合は、目的をきちんと定め、留学エージェントや留学経験者の意見を聞きながら考えることがおすすめです。
社会人の語学留学の期間
社会人の語学留学は主に下記の3つの期間に分かれます。
留学タイプ | 留学期間 | 特徴 |
短期留学 | 1週間〜3ヶ月 | 休職や退職が必要ない学生ビザでなく観光ビザで行ける 英語習得は難しい |
中期留学 | 3〜6ヶ月 | 海外生活に慣れることができる 日常的な英会話ができるようになる 退職はせずに休職で済ませることができるかもしれない |
長期留学 | 6ヶ月以上 | 英語力の向上が期待できる 退職する必要がある 現地での就職や永住権取得につながる可能性がある |
社会人の語学留学のメリット3つ
社会人の語学留学には下記の3つのメリットがあります。
- キャリアアップやキャリアチェンジに役立つ
- ビジネス英語が身に付く
- 人脈が広がる
それぞれのメリットについてご紹介します。
キャリアアップやキャリアチェンジに役立つ
留学タイプにもよりますが、留学することでマーケティングやITといった知識など、英語プラスアルファのスキルを身につけることが可能です。
このようなスキルが身につくと、留学後のキャリアアップやキャリアチェンジに役立てることができるでしょう。
ビジネス英語が身に付く
語学留学をすると語学学校に入学することが一般的です。
語学学校では、一般英語だけでなく、TOEFLやIELTSといった各種英語試験対策コースや、ビジネス英語コースなどさまざまなコースが提供されています。
社会人留学に行く方は、ビジネス英語関連のコースを選ぶ方が多いです。
留学を通してビジネス英語をマスターすることを目指しませんか?
人脈が広がる
日本にいたら外国人の友達を作ることは中々難しいです。
しかし、語学学校に留学すると、世界のさまざまな国から来た留学生に出会い、友達になることができます。
そして今はスマホやインターネットが普及しているので、留学後もやりとりや関係を続けることが簡単です。
留学を通じて世界中に友達を作って人脈を広げられます。
社会人の語学留学のデメリット3つ
続いて社会人の語学留学のデメリットは下記の3点です。
- 休職や退職をする必要がある
- コストがかかる
- 必ずしも留学がプラスになるとは限らない
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
休職や退職をする必要がある
1週間ほどの超短期の語学留学をすることもできますが、それほどの短い期間で英語力を劇的に向上させることは不可能です。
留学の効果を最大限にするためには、ある程度の期間や時間が必要になるため、休職や退職を検討しなくてはならないでしょう。
コストがかかる
留学には、語学学校の学費や渡航費などの費用がかかります。
そして留学先によっては日本よりも物価が高いため、生活費や滞在費もかさむかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
後述する費用を抑えるためのコツを実践したり、留学費用がかからない国を選ぶことで経済的負担を軽減させることができます。
必ずしも留学がプラスになるとは限らない
学生の留学と異なり、社会人留学に対する社会の目はより厳しいです。
「留学に行った」ということだけで評価されることはありません。
留学後のキャリアを考えると、語学力を向上させて、TOEICや英検といった資格試験で目に見える形で結果を残したり、留学先で仕事に活かせるスキルや知識を身につけることが大切です。
社会人の語学留学にかかる費用の目安
社会人の語学留学にかかる費用は留学先によって大きく変わるため、一概には言えませんが、下記がその費用の目安です(滞在費 + 生活費 + 授業料)。
参考にしてみてください。
留学の種類 | 費用の目安 |
短期留学 (1週間) | 10-40万円 |
長期留学(1年) | 200-400万円 |
ワーキングホリデー(1年) | 100-150万円 |
社会人の語学留学におすすめの国
社会人の語学留学におすすめの国は下記の4か国です。
- アメリカ
- オーストラリア
- フィリピン
- マルタ
それぞれの国のおすすめの理由をご紹介します。
アメリカ
アメリカは、ビジネスや会計といったキャリアアップやキャリアチェンジに役立つ知識を学べる講座を展開している語学学校がたくさんあります。
また広大な国であるため、地域や州によって文化や法律が異なり非常に興味深いです。
あなたに合った都市がきっと見つかるでしょう。
オーストラリア
オーストラリアは、日本と時差が1-2時間程度なので、日本で働きながら留学してもいつでも連絡を取れる点が安心です。
アメリカ同様、語学学校はさまざまなプログラムを提供しています。
小学校英語指導者やヨガインストラクターの資格を取得するプログラムが特に人気です。
留学後のキャリアチェンジに役立つでしょう。
フィリピン
フィリピンは、日本からわずか4-5時間のフライトで向かうことができ、日本との時差もわずか1時間なので、仕事のことが気になるあなたも安心して向かうことができるでしょう。
フィリピンは物価や語学学校の費用を安く抑えられる点が特徴です。
授業料が安いにもかかわらず、英語圏の国々と異なり、マンツーマンでみっちりと英語の授業を受けることができるためコスパが最高です!
短期間で英語力を向上させたい方におすすめします。
マルタ
マルタはヨーロッパにあるリゾート地です。
まだ留学先としての知名度が低いので日本人留学生が少ないです。
そのため英語語環境にどっぷりと浸かることができます。
マルタはヨーロッパの国であるにもかかわらず留学にかかるコストを抑えられるというメリットがあります。
英語の勉強をしながら観光も楽しみ、リフレッシュすることもできるでしょう。
社会人の語学留学の費用を抑えるコツ
社会人留学はお金がかかります。
留学にかかるコストを抑えるためのコツは下記の3つです。
- 観光のオフシーズンに渡航
- 大人数のシェアハウスに住む
- 現地では外食をせずに自炊する
それぞれのコツについて説明します。
観光のオフシーズンに渡航
観光のオフシーズンに渡航すると、フライトのチケットを5-10万円近く抑えることが可能です。
さらに、早めに予約することで更に安くチケットを入手することができるでしょう。
渡航費に関しては他にも、直行便ではなく乗り継ぎ便を活用したり、格安航空会社を活用するなどの方法を活用することで渡航費の節約ができます。
大人数のシェアハウスに住む
日本とは異なり、海外では1人暮らしではなく、シェアハウスの方が一般的です。
そして、シェアする人数が多いほど家賃が安くなる傾向があります。
そのため、滞在費を抑えるためにはシェアハウスを選ぶことがおすすめです。
しかし、大人数のシェアハウスに住むと、うるさくなってしまい勉強に集中できなかったり、シャワーやキッチンといった共有スペースを使いたいタイミングで使うことができないというデメリットもあるのでよく考えてくださいね。
現地では外食をせずに自炊する
留学先にもよりますが、外食は非常に高いです。
私はオーストラリアに留学していましたが、オーストラリアの外食費は1回で20ドル以上(約2,000円)かかっていました。
日本でも同じことが言えますが、外食より自炊の方が食費を抑えることができます。
留学に行くと、日本の食材が入手できなかったり高価なのでさまざまな食材で料理ができるように日本で練習しておくことをおすすめします。
社会人の語学留学の準備
社会人の語学留学に必要な留学準備は、留学する期間によって異なりますが、主に下記の準備をする必要があります。
- 語学学校の入学申し込みと入学手続き
- 学生ビザの申請
- 滞在先の確保
- フライトチケットの確保
- 職場への休職や退職の申請
- 年金や、国民健康保険、海外転出届などの手続き
- 郵便局や銀行などの住所変更
- 水道やガスなど公共料金の解約手続き
仕事をしながら、これらの手続きを1人で進めるのは大変でしょう。
その場合は、留学エージェントを活用することで、留学関係の事務手続きを代行してもらえるためおすすめです。
社会人の語学留学を成功させるためのポイント
社会人の語学留学を成功させるためのポイントについて紹介します。
語学留学の目標や目的を考える
上記にもありますが、社会人留学は学生の留学とは異なります。
「異文化交流がしたい」「海外生活を体験してみたい」という目標や目的ではダメです。
下記のように留学後のキャリアを見据えた目標を立てましょう。
「英語力をブラッシュアップしてTOEICで800点以上取れるようにする」
「自信を持って海外出張が行けるようにビジネス英会話を身につける」
「キャリアチェンジのために、英語だけでなくてマーケティングについて勉強する」
こうした目標を立てることで、留学中のモチベーションの維持にも役立ちます。
必ず設定するようにしてください。
出発前に英語の勉強をする
留学中に英語の勉強をすることはもちろんですが、社会人留学は英語プラスアルファを身につける必要があります。
そのため出発前から英語の勉強をしておくことで、現地でプラスアルファのスキルを習得することに専念できるでしょう。
少なくとも中学生レベルの英語力は身につけておくと安心です。
社会人の語学留学を成功させるためには計画と準備が必要!
社会人留学はデメリットもありますが、きちんと目的を持って計画的に準備をすれば、有意義な経験になります。
そして実際に留学に行けばわかりますが、語学学校には幅広い世代の留学生が世界各国から来ています。
日本人は「勉強=若者や学生がやるもの」というイメージを持っていますが、そんなことはありません。
語学の習得に年齢やキャリアは関係ないです。
社会人留学に興味がある方はまずは情報収集をしたり、留学エージェント探しを始めることをおすすめします。
留学前に英語力を最大限に伸ばす方法
語学留学するのだから、日本にいる間はあまり英語を勉強しなくても大丈夫!と考えていませんか?
もし、そんなふうに考えていたら、あなたの留学経験は、期待している結果の50%も達成できないでしょう。
英語をまったく話せない状態で留学したら現地の友達を作れないため、現地の人と会話をする機会が極端に少なくなり、英会話が上達しないからです。
留学前に英会話をある程度練習しておくことで、留学と同時に現地の友達を作り、英語漬けの留学生活を送ることが可能になります。
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