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「英文履歴書の書き方」を10倍活用する方法

 2016/11/24 ビジネス英語
この記事は約 13 分で読めます。
英文履歴書の書き方

このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラが、ネイティブの監修のもと、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。


英文履歴書って、どう書いたらいいのか分からない

とりあえず書いてみたけど、これでいいのかな?

海外の企業や外資系の企業に就職するときには、英文履歴書が必要になります。

履歴書の出来映え次第で採用・不採用が変わるので、できるだけ魅力的な英文履歴書を作りたいものですよね。

でも、英文履歴書の書き方なんて学校で習わないから、どう書けば分からないと思います。

そこで今回は、英文履歴書の書き方についてお話しします

履歴書は、就職活動のときに最初に見られて、履歴書がイマイチなら書類選考の時点で落とされてしまいます

どんなに優れたスキルを持っていても、面接を受けてあなたの良さをアピールすることすらできません。

希望の仕事に就けるように、この記事を参考にあなたに必要な英文履歴書を作ってください。

ビジネスに必要な英語を話せる勉強法について、『英会話フレーズ大特訓、初心者がビジネス英語をズバッと話せる2ステップ』で説明しています。

この記事『英文履歴書の書き方』と併せてお読みください。

私の「アメリカ就職活動」体験談

アメリカでのお仕事

英文履歴書について語る資格が私にあることを知っていただくために、まずは私のアメリカでの就職活動経験について少しお話しします

私は大学を卒業した後に、アルバイトで貯めたお金でアメリカのカレッジに留学しました。

そこで専攻したビジネスのクラスには、魅力的な英文履歴書(resume)の書き方を学ぶクラスがありました。

このときに約3か月かけて英文履歴書を何度も書き直し、ネイティブに英語の間違いを修正してもらうということを繰り返しました

履歴書が悪ければ、就職活動のときに書類審査で落とされるため、面接すら受けさせてもらえません。

だから、履歴書の出来映えがキャリアを左右すると言っても過言ではないほど重要なのです。

カレッジを卒業した後、この英文履歴書を使って現地(シアトル)で就職活動をしました

アメリカでの就職活動は、ネットの就職サイトや新聞の求人欄を見て、履歴書を就職サイト経由かファックスでめぼしい企業に送り、返事を待つということの繰り返しです。

履歴書を見た企業側があなたに興味があれば、電話がかかってきて面接(job interview)を受けることになります。

このようにして、私は最初に現地の貿易会社に就職し、その後、現地の大手IT企業に転職しました

帰国した現在は、自身が運営する翻訳通信講座で履歴書の添削もしています。

つまり、履歴書については少々「うるさい」男なのです。

英文履歴書と日本の履歴書の違い

『英文履歴書の書き方』(有元美津世著)から、英文履歴書と日本の履歴書の違いを紹介します。

英文履歴書の書き方

日本の履歴書と英文履歴書には大きな違いがあります。

一番の違いは、以下の点です。

日本の履歴書:決められたフォーマットに学歴や職歴を淡々と書くだけ
英文履歴書(欧米の履歴書):自分を売り込むための道具として魅力的に書く必要がある

以下は、日本と欧米の履歴書の違いについて、『英文履歴書の書き方』からの抜粋です。

欧米の企業では、必要に応じ人材募集をし、ポジションごとに細かく職務が決められています。応募者は、自分がそのポジション、職務にどれだけ適しているか、雇用主を説得しなければならないのです。決まったフォームに表面的なことを書くだけの日本の履歴書をそのまま英語に訳したのでは、自分を売り込むことはできません。
(『英文履歴書の書き方』2ページより)

このような違いがあるため、英文履歴書には以下のような特徴があります。

  • 決まったテンプレートはないので、パソコンを使って自由にデザインできる。
  • 年齢差別につながるため、年齢や生年月日は記載しない。写真も添付しない。
  • 最近の経歴を先に書く。
  • 仕事内容や業績を詳しく書く(日本では職務経歴書に書く内容を履歴書にまとめる)。
  • 仕事に役立ちそうなことならボランティア経験なども書く。

初めて英文履歴書を書く人にとって最も困るのは、「決まったテンプレートがなくて自由に作る」ということではないでしょうか?

あまりにセンスのないデザインでは品格を疑われますし、最低限のパソコンスキルを持っていなければ、見た目の良い履歴書を作ることができません。

デザインの仕事に応募するのでなければ、シンプルで読みやすい履歴書であれば問題ありません。
無理して見た目をよくしようとせずに、英文履歴書のテンプレートを使うのがおすすめです

『英文履歴書の書き方』に掲載されている履歴書は、こちらのページでサンプルをダウンロードできます。

英文履歴書の形式

英文履歴書のフォーマット

英文履歴書は、大きく以下の3種類に分けることができます。

  1. 伝統的なフォーマット(クロノロジカル・レジュメ)
  2. 長所を強調するフォーマット(ファンクショナル・レジュメ)
  3. 北米で主流のフォーマット(コンビネーション・レジュメ)

以下に、それぞれについて説明します。

伝統的なフォーマット

最も伝統的なフォーマットの英文履歴書はクロノロジカル・レジュメです。

「クロノロジカル(chronological)」には「時系列の」という意味があります。

クロノロジカル・レジュメでは、学歴・職歴を新しい順に書いていきます。

このフォーマットは、以下のような人に向いています。

  • 過去の職歴が希望職種と一致している人。
  • 一貫してキャリアが上昇している人。
  • 転職が少なく、安定した職歴の人。
  • 無職の期間がない人。
(『英文履歴書の書き方』10ページより)

ひと言で言えば、順調なキャリア人生を送ってきた人に向いた英文履歴書のフォーマットです

クロノロジカル・レジュメ

『英文履歴書の書き方』14ページより。クリックすると拡大します。

長所を強調するフォーマット

長所を強調するフォーマットの英文履歴書を「ファンクショナル・レジュメ」と言います。

このフォーマットでは、営業力、組織力、コミュニケーションスキルなど分野別に経験、技能、業績を記載します

このフォーマットは、以下のような人に向いています。

  • 転職回数の多い人。
  • キャリアを転向したい人。
  • 新卒などで職歴が少ない人。
  • 職歴にブランクのある人。
  • 年齢の高い人。
  • 過去の経験が現在の希望職種に結びついてはいないが、その目標に関連する技能を備えている人。
  • 応募する職に関連する技能を備えているが、必ずしもそれが職歴に反映されていない人。
  • 同じ職務の仕事を数社で経験した人。
(『英文履歴書の書き方』12ページより)

このフォーマットを使う人は、何かを隠そうとしていると考える担当者もいるので注意が必要です

ファンクショナルレジュメ

『英文履歴書の書き方』16ページより。クリックすると拡大します。

北米で主流のフォーマット

北米で主流の「コンビネーション・レジュメ」は、クロノロジカル・レジュメとファンクショナル・レジュメの両方の特徴を備えています。

自分のセールスポイントである技能・業績から書き始めます。

このフォーマットは、

  • キャリアを転向したい人。
  • 安定した職歴を築いてきた人。

のどちらにも適しています。

コンビネーションレジュメ

『英文履歴書の書き方』18ページより。クリックすると拡大します。

『英文履歴書の書き方』では、コンビネーション・レジュメを中心に解説されています。

あなたも自分で英文履歴書を書けるようになるのか?

私にもできるかな?

『英文履歴書の書き方』を読めば英文履歴書を書けるのか?気になるところですよね。

現実的な意見を言いますと、かなりの英語力を持っている人でなければ難しいでしょう。

たとえば、あなたは以下の日本語を英語で表現できるでしょうか?

非営利団体のために資金集めキャンペーンを企画実施。広告主捜し、広報宣伝活動なども担当。1000万円の資金を集めた。
(『英文履歴書の書き方』17ページより)

英文履歴書には、こういった内容をすべて英語で表現する必要があります。

しかも、外国人の担当者が見て納得する書き方でなければいけません。

そのため、『英文履歴書の書き方』だけに限らず、どのような英文履歴書の教材を参考にしたとしても、高い英語力を持っていなければ、しっかりした英文履歴書を書くのは困難です。

『英文履歴書の書き方』おすすめの活用法

君にもできる

先ほど、「高い英語力を持っていなければ、しっかりした英文履歴書を書くのは困難」と言いました。

しかし、それでは元も子もないので、高い英語力を持っていなくても、この本を活用して英文履歴書を作る方法についてお話しします。

まずは、『英文履歴書の書き方』をしっかり読んで、どのように英文履歴書を書けばいいのかを学んでください。

次に、完成させたい英文履歴書の品質を決めます。

英文履歴書の品質とは、以下のいずれが必要かということです。

  1. ほどほどの履歴書
  2. 厳しいネイティブでも納得する優れた履歴書
日本国内にある外資系企業に就職する場合で、それほど高いTOEICスコアが求められていない場合は、「1.ほどほどの履歴書」でも大丈夫かもしれません。

でも、高いTOEICスコアが求められるポジションや、海外の企業に応募するなら、「2.厳しいネイティブでも納得する履歴書」を作る方がいいでしょう。

いずれの履歴書を作るにしても、最初に下書きとして、以下の画像のように英文履歴書の形式で、日本語の履歴書を書きます。

英文履歴書の書き方19ページ

英文履歴書の書き方19ページ。クリックすると拡大します。

ここから先は、どのような品質を求めるかで作り方が変わってきます。

ほどほどの履歴書の書き方

さきほど日本語で書いた履歴書を丁寧に翻訳していきます。

書籍やネットで見つかるサンプルの英文履歴書を参考に、辞書を引きながら英語で書きます。

以上です。

もし、たいした英語力を持っていないのに、すばらしい英語で書かれた英文履歴書を提出したら、採用担当者は「あなたは素晴らしい英語力を持っている」と勘違いしてしまいます。

勘違いされたまま就職すると、採用された後で本当の英語力がバレたときに、とても苦しい立場に追い込まれます。

でも、「ほどほどの履歴書」はら、あなた自身の英語力が丸見えになります。

だから、この履歴書で採用されたなら、採用担当者は「あなたの英語力で仕事に対応できる」と判断したと考えられます。

本当の英語力を知ってもらった上で採用されるので、就職後に英語力不足でガッカリさせる可能性が低くなります。

厳しいネイティブでも納得する履歴書の書き方

日本語で書いた履歴書をプロの翻訳者に翻訳してもらいます。

英語が得意なだけの日本人が書いた英文履歴書と、英文履歴書を翻訳するプロが書いた英文履歴書では、出来映えに10倍の差があります。

だから、優れた履歴書がほしいならプロに頼むのが一番です。

英文履歴書を翻訳してくれる翻訳会社を見つけるには、Googleで「履歴書 翻訳」と検索します。

料金は翻訳会社によって違いますが、2万円くらいまでがだいたいの相場です。

しっかりした英文履歴書を作ることで希望の仕事に就けるなら、その後の収入を考えれば2万円は安い投資と言えるでしょう。

また、同じ英文履歴書を何度も使い回すこともできるし、部分的に変更して使うこともできます。

そう考えると、2万円を使ってしっかりした英文履歴書を作る価値は十分にあります。

ただし、あまりに英語力が低い人が、この方法で素晴らしい英文履歴書を作っても、面接のときに化けの皮がはがれてしまいます。

英語力には自信があるけれど、書類審査で落とされたくないので完璧を期したいというときに、この方法を使うことをおすすめします。

ナオ

他人に英文履歴書を書いてもらうなんて、何かズルくない?

アキラ

ぜんぜんズルくない!

自分が苦手な仕事は、得意な人にやってもらうのがビジネスの基本やからね。

たとえTOEIC 900点の人が何日もかけて英文履歴書を書いても、残念ながらネイティブの目には、たいした英文履歴書に見えない。

それくらい英文履歴書は難しい。

それよりもプロに英文を書いてもらった方が10倍いい英文履歴書ができるし、時間の節約になる。

どれだけ頑張るかで人生が変わるかも

成功に向かって歩く男性

英文履歴書は、就職・転職するときに一番先に審査される超重要な部分です。

履歴書がイマイチでは、一次審査で落とされるので、面接を受けてあなたの良さをアピールすることすらできません。

『英文履歴書の書き方』で、履歴書の書き方をしっかりと学んで魅力的な履歴書を作れば、書類審査に合格して、面接を受けるチャンスが巡ってきます。

人生を左右する重要事項なので、特に丁寧に履歴書を作ることをおすすめします。

仕事に必要な英語を自由に話せるようになる勉強法

すばらしい英文履歴書を作って、就職・転職に成功したら、職場で英語を使いこなして仕事をする必要があります。

仕事に必要な英語を自由に話せるようになる勉強法は、メール講座で説明しています。

以下のページから無料で参加してください。

不要になればいつでも解除できますので、気軽にどうぞ。

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アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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