「絵で見てパッと言う英会話トレーニング」で英語は上達するのか?
英会話教材を使って英会話を練習しても、なかなか英語がパッと口から出てくるようにはなりません。
学校英語やTOEICの教材、英会話フレーズ集などで勉強しても、残念なことに英会話は身に付かないんですよ。
いくら気合いを入れて勉強しても、ほとんどの人は以下のようになってしまいます。
- よく使われる英会話フレーズを覚えたけれど、実際の英会話のときに口から出てこない。
- 教材に載っている日本語を英語に訳せるけど、英会話は苦手。
- 文法も単語も覚えたし、ある程度は英文を読める。でも、英会話が苦手。
- TOEICで高得点を取れるようになったけれど、英会話が苦手。
こんな状態になりたくないですよね。
せっかく英語を勉強するなら、外国人と向かい合ったときに英語がパッと出るようになりたいですよね。
そこで、この記事では、英会話のときにパッと英語が口から出て来るようになる教材『絵で見てパッと言う英会話トレーニング』を紹介します。
絵を使う勉強法は、英会話上達にとても効果があると言われていますが、この教材はどうなのでしょうか?
この記事を読んで確認してください。
なお、独学で英語を話せるようになる勉強法について詳しくは、『英会話の勉強法!独学3ステップ学習なら迷わずにペラペラになれる』を読んでください。
イラストを使う英会話トレーニングがおすすめの理由
書店の英会話コーナーに行くと、大量の教材が売られています。でも、そのほとんどには文字ばかり書かれていて、絵(イラスト)はあまり描かれていません。
挿絵が使われている教材でも、「文字がギッシリの教材はウンザリするから、気分転換のために挿絵を入れました」という程度の使い方しかされていません。
こういう挿絵は、気持ちをなごませる効果はあっても、英会話上達にはつながりません。
でも上手に活用すれば、絵を使う英会話トレーニングは効果バツグンなんですよ。
子供向けの英会話教材って、イラストがたくさん使われていますよね。
あれは、子供はまだ文字を読む能力が低いという理由もありますが、イラストを使った英会話トレーニングは効果が高いからなんです。
どうしてかというと、文字だけで勉強した場合、どうしても日本語と英語を関連付けてしまいますよね。
たとえば、「people」という言葉を見たり聞いたりしたとき、「人々」という日本語に翻訳してから、それが何を意味するのか理解するというステップになってしまいます。
こんなふうに日本語を間に挟んだ理解の仕方だと、理解するのに時間がかかるので英会話のスピードに付いていけません。
また、英会話で「people」という単語を使いたい場合にも、「人々って英語で何だっけ?」と考えてから「people」という単語を思い出す必要があるので、パッと英語を話すことができません。
一方、絵(イラスト)を使って英語を学ぶと、イメージと英語を頭の中で関連付けることができるので、日本語に翻訳しなくても理解できるようになります。
間に日本語を挟む必要がないので、英語を聞いたとたんに理解することができます。
逆に、英語で話すときにも、日本語で考えずに最初から英語が出てくるので、パッと言葉が出てくるようになります。
このように、絵(イラスト)を使う英会話トレーニングは、とても高い学習効果があります。
教材があまりない理由は、絵は大きなスペースを取るので、例文ごとに絵を掲載していたら、少ししか例文を掲載できないためではないか思います。
『絵を見てパッと言う英会話トレーニング』の特徴
『絵を見てパッと言う英会話トレーニング』は、イラストに登場する人物に話しかけるつもりで英会話を練習する教材です。
1ページに2つから4つのイラストが掲載されていて、その絵を見て登場人物と英語で話す形で練習します。
たとえば、上の画像で右側ページ左上の画像なら、「今夜は仲間と夕食。思い切って先生も誘ってみよう」と考えているシチュエーションです。
そして「先生、私たちごはん食べに行くんですけど、先生もどうですか?」と英語で声をかけたいと想定しています。
先生に話しかけているつもりで、これを英語で言います。
ポイントは、「先生、私たちごはん食べに行くんですけど、先生もどうですか?」を英語に翻訳するのではなく、このような状況でどう声をかけるかを考えることです。
次のページには、日本語を英語に訳したものではなく「Would you like to join us for dinner tonight?」(今夜、夕食に参加しませんか?)という回答例が書かれています。
『絵を見てパッと言う英会話トレーニング』は、このようにイラストを見て、シチュエーションに合ったセリフを練習することで、日本語を挟まずに英語で話すトレーニングをします。
外国人と向かい会ったときに言葉が出て来なくて困っているなら、このような練習法が効果的です。
さらに英会話が上達する勉強法
『絵を見てパッと言う英会話トレーニング』を使って練習すると、和文英訳のように日本語を英語に変換するスキルではなく、最初からパッと英語で話すスキルを伸ばすことができます。
でも、イラストを使う教材の弱点の1つは、以下のような簡単なセリフしか扱えないことです。
富士山は、ここからはちょっと遠すぎますね。
秋葉原は、きっと気に入ると思いますよ。
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長いセリフを使うと、人によって言い方に大きな違いが出てくるので、回答例を作ることが難しいからです。
もう1つの弱点は、イラストは大きなスペースを取るので、どうしても例文の数が少なくなってしまうことです。
このような弱点を克服するには、瞬間英作文の教材と想像力を活用します。
瞬間英作文とは、短い日本語文を見て瞬間的に英語で言うトレーニングのことです。
試しに少しやってみましょう。以下の文を英語で言ってください。
「私の娘は、4時頃には、学校にいました。」
「マイコは、今朝、忙しかったです。」
パッと言えましたか?
答えは以下のとおりです。
My daughter was at school around four o’clock.
Maiko was busy this morning.
瞬間英作文では、こういう短い英作文のトレーニングを繰り返し行うことで、パッと英語が口から出てくるようになります。
じっくり考えて英文和訳をするのではなく、考え込まなくてもパッと英語が出てくるまで練習するのがポイントです。
瞬間英作文の練習をするときは、たとえば以下のように外国人が目の前にいることを想像して、話しかけているつもりで練習します。
そうすることで、イラストを使う以上に大きな効果を出すことができます。
それに、自分の想像力を使って練習すれば、イラスト教材にこだわらなくても、やりたいだけ練習することができます。
まとめ
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング』は、日本語を介さずに英語で話すための練習ができる教材です。
英会話のときに、考え込まずにパッと言えるようになるために効果的です。
英語を勉強しているけれど、実際の英会話では言葉が出て来ない人におすすめします。
ただし、これだけでは練習量が十分ではありません。
もっとたくさん練習するには、以下のページの『ステップ2:基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする』で説明している方法で練習してください。
瞬間英作文トレーニングについて詳しくは、『英会話の勉強法!独学3ステップ学習なら迷わずにペラペラになれる』の「ステップ2:基礎文法を「知っている」から「使える」にアップグレードする」を読んでな!