mentionの意味と使い方を例文で解説!関連表現&類似表現も紹介
「”mention”と”say”の違いってなに?」
「”mention”の後に”about”は必要なの?」
「”mention”って動詞?名詞?」
あなたはこのような疑問を感じたことはありませんか?
“mention”の意味や使い方を正しく理解できている英語学習者は少ないです。
この記事では、”mention”の意味と正しい使い方について例文を用いて解説します。
“mention”の関連表現や類似表現も紹介するため、英語表現の幅が広がるでしょう。
上記の質問・疑問に自信を持って答えられない人は必読です!
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目次
mentionの意味と使い方を例文で確認しよう!
“mention”は動詞も名詞も同じ形で、さらに下記のようにさまざまな意味を持ちます。
- 「〜のことについて簡単に述べる」「〜に言及する」
- 「〜を人に言う」「〜に触れておく」
- 「人に〜とちょっと言っておく」
- 「〜の名を挙げる」
- 「言及」「陳述」「記載」
- 「表彰」
ここでは、それぞれの意味と使い方について例文を用いながら解説します。
「〜のことについて簡単に述べる」「〜に言及する」
“mention”が持つ意味と聞いて一番に思い浮かべるのが、「〜のことについて簡単に述べる」、または「〜に言及する」ではないでしょうか?
これは「それは言及に値します。」のように、文書やフォーマルな場面での会話に使われることが多いです。
校長先生はスピーチの中でその恐ろしい交通事故について言及しました。
「〜を人に言う」「〜に触れておく」
この意味で使われる場合は、”mention + 目的語(「〜を」「〜に」に該当する語句) + to + (代)名詞 ”という形になります。
例文を使って確認しましょう。
マチルダは彼にあなたの名前を言った。
「人に〜とちょっと言っておく」
この場合は、”mention + to +人 + that + 主語 + 動詞”という形で使われることが一般的です。
“to +人”は省略されることもあります。
前項とは異なり、発言した内容について詳しく触れる場合はこちらを使ってください。
私の母は私に今夜雪が降るから早めに帰ってくるようにと言った。
「〜の名を挙げる」
“mention”は、「〜の名を挙げる」という意味で使われることもあります。
この場合は、“choose”や”name”に書き換えることが可能です。
ドロシーは12星座の名前を全て英語で挙げました。
「言及」「陳述」「記載」
“mention”は動詞も名詞も同じ形です。
そのため、名詞形である「言及」「陳述」「記載」などの意味も持ちます。
この場合の”mention”は不可算名詞として扱うため、気をつけましょう。
大統領からは、その議員の汚職についての言及がありませんでした。
「表彰」
名詞の”mention”には「表彰」という意味もあります。
この場合は可算名詞として扱われるため、日本語訳に迷った場合は語尾が複数形になっているか、あるいは冠詞の”a”がついているかどうかで判断してください。
そのコンテストで特別賞に選ばれて満足でした。
mentionの語源・由来
“mention”の語源・由来は、ラテン語で同じ意味を持つ”mentio”であるとされています。
“mens”が「心」、そして”-o”は名詞の接尾辞です。
古代から現代まで”mention”の意味や使い方が変わっていないことが分かりますね。
“mention”と”say”の意味と使い方の違いは?
“mention”と”say”はいずれも「言う」を意味する語ですが、厳密にはニュアンスや使い方が異なるため使い方には気をつけましょう。
”say”は何かを具体的にハッキリと「言う」、または「述べる」のに対して、”mention”は特定の人物や事柄に対して「触れる」と軽く言及する程度であるという違いがあります。
また、使い方も異なるため注意してください。
具体的に言うと、目的語に伴う語句が異なるということです。
目的語とは「〜を」や「〜に」に該当する語句のことで、動詞の直後に伴います。
“say”は「言っている内容そのもの」を目的語として伴うのに対して、”mention”は「言っている対象」を目的語に伴います。
“say”と”mention”の違いをそれぞれ例文で確認しましょう。
オードリーは気候変動について言いました。
Audrey mentioned the climate change in her speech.
オードリーはスピーチの中で気候変動について触れました。
違いは分かりましたか?
上の文章は「気候変動」が話の中心、つまり言っていることの内容です。
しかし、下の文章はスピーチ全体の中で「気候変動」に関する言及や話題は一部分でしかありません。
“mention about 名詞”の使い方に関する注意点
mention”は他動詞です。
つまり、直後に「〜に」や「〜を」に該当する目的語を伴います。
そのため、「〜について言及する」と表現する際に”mention about”としてしまう人がいますが、これは誤りです。
しかし、”mention”を名詞として使って「〜に関する言及・陳述」と表現する場合は、”mention + about〜“という使い方でも問題ありません。
“mention”の品詞によって使い方が異なるため注意してください。
mentionと同じ意味を持つ英単語
”mention”と同じ意味を持つ英単語は3つあり、下記の通りです。
- refer
- cite
- note
ここではそれぞれの単語と”mention”の違いについて詳しく解説します。
refer
“refer”は「言及する」という意味を持つ動詞です。
下記のように、注目や関心を浴びるために人やモノの名前を挙げる際に使うことが多いです。
あなた、私のこと話しているの?
cite
“cite”は「引用する」や「引き合いに出す」という意味で使われることが多いですが、”mention”のように「言及する」や「名前を挙げる」という意味もあります。
“mention”と同じような使われ方をしますが、厳密はニュアンスが少し異なり、”cite”は「確認のために言及する」「例を挙げる」といった使われ方をすることが一般的です。
学術論文ではあなたの個人的な経験は例として挙げられません。
note
“note”も「言及する」という意味がありますが、「〜ということに注意する」のように注意喚起する際に使われることが多いです。
私たちの教授は、卒業論文を来週の火曜日までに提出するように注意しました。
mentionを使った英語表現
最後に、下記の3つの”mention”を用いた英語フレーズの意味と使い方を紹介します。
- Not to mention 〜
- Don’t mention that.
- as mentioned 〜
いずれのフレーズも日常生活で耳にしたり目にしたりすることが多い表現です。
ぜひマスターしましょう。
Not to mention 〜
“Not to mention〜”は、「〜と言うまでもなく」を意味する英語表現です。
既に述べられた事柄に加えて、他にも重要なことがあることを強調する際に使います。
アキコはスペイン語を流暢に話せます。英語は言うまでもありません。
Don’t mention that.
“Don’t mention that.”は、直訳すると「そんなことを言わないで。」という意味になり、状況によってニュアンスが異なるため気をつけましょう。
たとえば、誰かがあなたの秘密や恥ずかしいことを暴露した際に、「それに触れないで」「黙ってほしい」と言いたいときに使います。
他にも誰かにお礼をされたときに、”You’re welcome.”「どういたしまして。」と同じニュアンスで「そんなこと言わなくていいよ」と使うことも可能です。
カジュアルな場面で使うことができ、かつ汎用性が高いフレーズなのでぜひ覚えておきましょう。
as mentioned 〜
“as mentioned 〜”はビジネスなどフォーマルなシーンでよく使われる表現で、「〜で述べたように」や「前述の通り」を意味します。
下記のような形で使われることが多いです。
フレーズとして覚えておきましょう。
- as mentioned in the introduction 「導入部分でもお話しましたが」
- as + 主語 + mentioned「〜が言ったように」
- as mentioned above「前述の通り」
メラニーが言ったように、まずはこの問題を解決することから始めるべきです。
mentionの意味と使い方を覚えて正しく使いこなそう!
この記事では、”mention”の意味と使い方について例文を用いて解説しました。
“mention”は名詞と動詞が同じ形であるため、下記のようにさまざまな意味を持ちます。
- 「〜のことについて簡単に述べる」「〜に言及する」
- 「〜を人に言う」「〜に触れておく」
- 「人に〜とちょっと言っておく」
- 「〜の名を挙げる」
- 「言及」「陳述」「記載」
- 「表彰」
それぞれの見分け方のポイントについて解説しました。
それを参考にしながら正しく使いこなせるようにしましょう。
また、”mention”を使った下記の3つの表現は日常生活でよく使われるものであるため、これを機にセットで覚えてください。
- Not to mention 〜「〜を言うまでもなく」
- Don’t mention that. 「それを言わないで」「どういたしまして」
- as mentioned 〜「〜で述べたように」
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、mentionの意味と使い方ついて説明します。
日常会話でよく使われるので、この記事を最後まで読んで使い方を覚えてしまいましょう。