「させる」の英語※何かしてもらうときに便利な動詞7選
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は、「~させる」は英語でどう言えばいいかを説明します。
たとえば、「子供に勉強させるには、どうすればいいでしょうか?」と言うときの「させる」です。
こういうときに使う言葉を文法用語では使役動詞と言い、「make」「have」「let」「get」の4種類があります。
この記事では、これら4種類を使って「してもらう」や「させる」を英語で言う方法を説明します。
目次
強制的に「させる」ときの英語
強制的に「させる」という意味の英語は「make」です。
「make」には、嫌なことを無理にでもさせるというイメージがあります。
I am going to make you pay for this.
後悔させてやるからな。
(これに対して代価を払わせてやります)
※「pay for~」=~の代価を払う
I am going to make you cook tonight whether you like it or not.
It's your turn, remember?
嫌でも今夜は料理をしてもらうからね。
(あなたが好きかどうかにかかわらず、今夜はあなたに料理をさせる予定です)
自分の番であることを覚えているでしょうね。
※「whether or not」=~かどうかにかかわらず、「turn」=番
Could you please make Takashi clean his room today?
I can't stand the mess!
今日、タカシに自分の部屋を片付けさせて。
散らかり具合が我慢できないから。
※「stand」=我慢する、「mess」=混乱
Just watch me. I am going to make it happen.
見ていてよ。実現させるから。
(それを起こらせてあげます)
やって当然のことをさせる
義務や仕事など、やって当然のことを「させる」というときの英語は「have」です。
「have」は、少し硬い感じがする表現で、オフィスなどで使用されるきちんとした英語という感じがあります。
ニュアンス的には、「無理やり~させる」という強制的な意味ではなく、「~してもらう」というイメージがあります。
I'll have him call you as soon as he gets back.
彼が戻りしだい、すぐに折り返しお電話させます。
※「get back」=戻る
I ‘ll have the waiter bring a glass of water right away, sir.
お客様、係りの者(ウェイター)に直ぐ水をお持ちさせます。
※「bring」=持ってくる、「right away」=すぐに
Have her finish the report by tomorrow morning.
彼女に、明日の朝までに報告書を仕上げるようにさせてください。
許可する
「許可する」というイメージの英語は「let」です。
「let」は、堅苦しいところのない柔らかい表現です。
If you want to go out with your girlfriend tonight, I ‘ll let you use my car.
今晩彼女と出かけたいのなら、僕の車を使っていいよ。
(あなたが私の車を使うことを許可します)
I ‘ll let you know about it when I get the update on Tom's condition.
トムの状態について新しい情報が入ったら、君に知らせるよ。
I ‘ll let you drink from my glass.
私のグラスから飲ませてあげます。
⇒「仲良くしようぜ」という意味。
I am sorry, but I will have to let you go.
残念ですが あなたを解雇します。
(あなたを行かせてあげる必要があります)
説得して何かをさせる
説得やお願いをして何かを「させる」ときの英語は「get」です。
「get」は「make」より柔らかいイメージがあり、「get+人+to不定詞」という形で使われます。
I finally got Tadashi to tell me the truth about how he really feels about his wife.
ようやくタダシに、自分の妻についてどう思っているのか本音を聞き出すことができました。
(タダシに本音を言わせました)
※「finally」=ついに、「really」=本当に
My long-time girlfriend got me to find a decent job after fooling around for years.
長いことブラブラしていたけれど、長年付き合ってきた彼女に促されて、きちんとした仕事を探すことにしたよ。
(長年、ブラブラした後に、長く付き合っている恋人が、私にきちんとした仕事を見つけさせました)
※「decent」=キチンとした、「fool around」=ブラブラする
I finally got my roommate to do the dishes.
やっとルームメイトにお皿を洗わせたわ。
※「do the dishes」=皿を洗う
一番強力!「無理やり~させる」の英語
嫌がることなどを人に「無理やりさせる」「強制的にさせる」ときに使う英語は「force」です。
意味的には使役動詞の「make」に似ていますが、「force」の方がもっと強く強制するというニュアンスがあります。
「force」には名詞と動詞があり、名詞としては「力」「暴力」「暴力による強制」「軍隊」などの意味があることからも、「force」がかなり強い意味を持っていることが想像できるはずです。
以下に、「force」を使って「無理やり~させる」という意味を表す例文を紹介します。
He forced me to sign the contract.
彼は、無理やり私に契約に署名させました。
「force」は、上の例文のように「force+人+to+動詞」という言い方と、「force+人+into+~ing」という言い方があります。
意味に違いはありません。
He forced me into signing the contract.
彼は、無理やり私に契約に署名させました。
また、受動態で使うと、「無理やり~させられた」という意味を表すことができます。
I was forced to work overtime.
私は、無理やり残業させられました。
※「overtime」=時間外に
使役動詞の強制力の強さの順序
使役動詞の「make」「have」「let」と、使役動詞と同じような意味を持つ動詞「force」「get」の強制力の強さは、おおまかに以下のような順序です。
force>make>have>get>let
つまり、「force」は「力づくで~させる」というニュアンスがあり、「let」は「自由に~させる」という感じですね。
make:(したくないことを)させる
have:やって当然のことをさせる
get:説得してさせる
let:許可する
「無理やりさせる」のと「やって当然のことをさせる」のでは意味がまったく違うので、間違って使わないように注意しましょう。
その他のよく使う「~させる」の英語フレーズ
ここまでに紹介した以外に、「~させる」という意味のよく使われる英語フレーズを紹介します。
感動させる
「感動させる」の英語としては、「move」がよく使われます。
「move」は「感動させる」という意味なので「私は感動した」と言いたいときは受動態で使います。
That movie was so great. I was moved!
映画は素晴らしかった。感動しました。
心配させる
「心配させる」の英語としては、「worry」がよく使われます。
Sorry for making you worry.
心配させてごめんね。
Don't make me worried.
私を心配させないでくれ。
リラックスさせる
「リラックスさせる」の英語としては、そのまま「relax」を使えます。
This song relaxes me.
この曲を聞くと、私はリラックスします。
(この曲は私をリラックスさせます)
Cats help me feel relaxed.
猫は、リラックスした気分にさせてくれます。
反映させる
「反映する/反映させる」の英語としては「reflect」があります。
「reflect」には「(鏡に)反射する」という意味があり、以下の英文のように受動態で使うと、「反映される」という意味になります。
My opinion was reflected in the company’s policies.
私の意見は、会社の方針に反映されました。
英会話を独学でマスターする勉強法
この記事では「~させる」は英語でどう言えばいいか、使役動詞の使い方を説明しました。
どれも日常英会話でよく使う表現なので、覚えておいて活用してください。
ただし、よく使う表現を暗記しただけでは、英会話が自由にできるようにはなりません。
英語で自由に話せるようになるためには、そのための専用の勉強が必要です。
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