40歳を過ぎて英語を始めるならTOEICの勉強は捨てなさい

小さな子どもはすぐに英語を話せるようになるのに、大人になってからでは英語はなかなか身に付きません。
20歳や30歳くらいならともかく、40歳を過ぎると「今からでも英語って身に付くのかな?」と不安に感じることもあると思います。
でも、もし40歳でも間に合うなら、今からでもぜひ英語を身に付けたいですよね。
そこで今回は、40歳になってから英語を身に付けるには、
- どのような勉強をすればいいか
- 何を捨てるべきか
- TOEICってどうなの?
40歳を過ぎてからは、若者と同じ勉強をしていては、いつまでたっても英語は身に付きません。
でも、40歳という年齢に合った方法で勉強すれば、驚くほど短期間に英語は上達しますよ。
なお、若者から老人まで最短で英語を身に付ける方法については『独学で英会話を身に付ける3ステップ勉強法』を読んでください。
目次
英会話のグループレッスンは時間のムダ
英会話スクールで勉強しようと考えたとき、グループレッスンにするかマンツーマンレッスンにするか悩むところだと思います。
でも、迷わずにマンツーマンレッスンを選んでください。
なぜなら、英会話スクールでやりたいことは、「英語を話す練習」ですよね。
でもグループレッスンでは、他の人が話している間は黙って聞いていなければいけないので、一番肝心な「英語を話す時間」が少ししか取れません。
たとえば、5人のグループで1時間のレッスンを受けるなら、半分の30分くらいは先生が話す時間で、残りの30分を5人で分けることになります。
30割る5なので、あなたが話す時間はたったの6分。週に2回レッスンを受けたとしても週に12分です。
こんな短い時間では、英会話は上達しません。
また、会話の内容も、あなたが本当に話したい話題を選ぶことができなくなってしまいます。
たとえば、本当は取引先との会話を練習したい場合でも、先生が用意した話題や他の生徒の話題に付き合う必要が出てきてしまいます。
自分に関係ない話題について話す練習をしても意味がありません。
だから、英会話スクールで勉強するなら、グループレッスンは避けましょう。
英語力ゼロではマンツーマンレッスンを受けても効果がない
グループレッスンがダメならマンツーマンレッスンを受けようと考えると思いますが、英語の完全な初心者は、マンツーマンレッスンを受けても英語は上達しません。
なぜなら、英会話というのは、すでに知っている言葉を声に出して言うことですが、まだ十分な知識のない状態では、英会話レッスンを受けても何も言えることがないからです。
英語の完全な初心者が英会話レッスンを受けても
- 「え~っと」と言いながらどう言えばいいか考えるだけで時間が過ぎていく。
- 先生が言ったことを反復させられる。
- 沈黙に耐えきれなくなった先生の無駄話を聞かされる。
だけでレッスンが終わってしまいます。
だから、英語の完全な初心者は、まず単語や文法、例文などを覚えて、基礎を固めてからマンツーマンのレッスンを受けましょう。
なお、英会話スクールを活用する方法については、以下の記事を読んでください。
単語をひたすら覚えても英会話はできない
高校や大学の受験やTOEIC・TOEFLのような筆記試験では、単語をたくさん覚えたら点数アップに直結します。
でも、単語をたくさん覚えても英会話力アップに直結しません。
なぜなら、単語を覚えても、その使い方を身に付けていなければ、自分で英文を作って使いこなすことができないからです。
使い方を身に付けるには、単語だけでなく英文ごと覚える必要があります。
さらに、その単語を使って自分で英文を作ってみると、さらに効果があります。
効率よく単語を覚えて、しかも英会話で使えるようになる勉強法は、以下の記事を読んでください。
40代になってからの英語の勉強法
英語の勉強は、小さな子ども、10代、20代など、年齢によって異なる方法で勉強する必要があります。
40歳を過ぎてから英語を勉強するのに、小さな子どもが英語を身に付ける方法をマネしても効果はありません。
ここでは、40歳を過ぎてから英語を勉強するときにするべきこと、するべきでないことをお話しします。
TOEICの勉強は捨てる
「何を勉強すればいいか分からないから、とりあえずTOEICの勉強をしよう」と考えると、必ず失敗します。
なぜなら、頑張ってTOEICで900点を超える点数を取れるようになっても、英会話力アップにはつながらないからです。
TOEICの参考書や問題集を使って勉強しても、身に付くのは高校受験や大学受験と同じような試験テクニックです。
試験テクニックを身に付けても、現実社会では何の役にも立ちません。
もし、就職や転職のためにTOEICで高得点を取りたいならTOEICの勉強をするのもいいですが、そうでないならTOEICには関わらないようにしましょう。
時間と労力のムダになります。
40歳を過ぎてから英語を勉強するなら、ムダなことはすべて切り捨てて、重要なことだけに集中するべきです。
なお、それを理解した上でTOEICの勉強をする場合は、以下の記事が参考になるかと思います。
ネイティブ発音は捨てる
40歳を過ぎてからいくら練習しても、ネイティブと同じような発音は身に付きません。
英語には日本語に存在しない音がたくさんあるため、40年以上、日本語で生活してきた私達が身に付けるのは、きわめて不可能に近いと言えます。
それなら、ネイティブに理解してもらえるレベルまで発音を練習したら、それで十分と割り切って、それまで発音練習に使っていた時間を他の勉強に使うべきです。
アクセントのある英語でも通じますし、「大人になってから勉強して英語を身に付けた人」ということが伝わるので、「頭のいい人」という印象を与えることができます。
細かい文法ルールを捨てる
文法的に正しい英語を話すことが好ましいですが、あまり正確な英語にこだわる必要はありません。
たとえば、「he has」と言うべき所を「he have」と言ってしまうようなミスはよくあります。
「a」と「the」を間違えたり、「at」「of」「on」を間違えたりすることもよくあります。
40年以上日本語だけで生活してきた私達が英語を話そうとすると、どうしてもこういうミスは出てしまうものなのです。
もちろん、ミスはない方がいいのですが、あまり気にしすぎると何も話せなくなってしまいます。
だから、間違えるのを恐れて何も話さないより、「少しくらい間違えていても理解してもらえればOK」と割り切って、ガンガン話しましょう。
その方がコミュニケーションが取れるし、英語の上達も早くなります。
ニュアンスは捨てる
よほどの上級者でないかぎり、ニュアンスの違いは気にしなくてもかまいません。
私は「この言葉とこの言葉のニュアンスの違いを教えてください。」と質問されることがありますが、言葉のニュアンスの違いは、かなり上級者になってから考えることです。
初心者がニュアンスまで気にしていたら何も言えなくなってしまいます。
ニュアンスを気にするヒマがあったら、少しくらい変な英語でもいいのでたくさん話した方がコミュニケーションに役立ちます。
基礎力を付けるには暗記は避けられない
「暗記」というと、受験生時代の詰め込み勉強を連想するため、時代錯誤で効率の悪い勉強法というイメージがつきまといます。
過度な詰め込み勉強の結果、頭でっかちで応用力のない人材が増えたのも事実でしょう。
でも、英語を身に付ける上で、基礎の英単語や例文の暗記は避けられません。
基礎となる部分を確実に暗記して初めて、それらを使いこなす応用力が身に付きます。
基礎が固まらない状態で、英会話スクールや留学で外国人と話すのは、素振りもろくにしたことがない人が、野球やテニスの試合に出るようなものです。
完敗すること間違いなし。
効率よく英語を身に付けようとして、基礎が固まらないうちに変な教材や英会話スクールに手を出すと、必要以上に遠回りすることになります。
まずは、基礎を固めることから始めましょう。
英語は知力というより運動能力
英語は学校で習う学科の1つなので、どうしても「知識」という印象が強くあります。
でも、英語を身に付ける過程は、知識を身に付ける過程というより、運動を身に付ける過程に近いものがあります。
サッカーや野球のようなスポーツでも、ピアノなどの楽器でも、最初は上手く体が動かないけれど、繰り返し反復練習をしていると考えなくても体が動くようになってきます。
英語もこれと同じで、繰り返し練習することで考えなくても話せるようになってきます。
頭の中であれこれと考えている段階では、時間をかけて英文を読むことはできても、リアルタイムな英会話はできません。
英語能力は、運動と同じように単調な反復練習を繰り返すことで身に付くものなのです。
まだ十分に話せない・・・と遠慮しない
ある程度基礎を固めたら、思い切って外国人に話しかけてみましょう。
まだ十分な英語力がないからと引っ込み思案になっていると、いつまでたっても英語を話す機会はやってきません。
ぎこちない英語でもいいので、何を話すか前もって考えてから思い切って話しかけてみるのです。
その勇気がなかなか出てこないなら、最初はオンライン英会話スクールで練習して、慣れてきたら直接話しかけてみるといいでしょう。
もっと英語が上達してから外国人に話しかけようと考えてきたら、「もっと上達してから・・・」を理由に永久に先延ばししてしまいます。
下手でもいいので、とりあえず話してみることをおすすめします。
まとめ
この記事では『40歳を過ぎて英語を始めるならTOEICの勉強は捨てなさい』から、40歳以降での英語の勉強法についてお話ししました。
40歳を過ぎてから英語を勉強するなら、「本当に自分に必要なことは何か?」、「何は必要でないか?」をしっかりと見極めて、必要なことだけに集中するべきです。
発音の練習に時間を割いてもネイティブのような発音は身に付きませんし、ニュアンスの違いを覚えようと努力しても、40年以上も日本語だけで生きてきた私達に身に付くものではありません。
それよりも、もっと大切なことに時間と労力をつぎ込みましょう。
大切なこととは、話の内容です。
少しくらい発音にクセがあっても、微妙なニュアンスを間違っていても、しっかりした内容の話なら間違いなく外国人を納得させられます。

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