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willとbe going toの違い|微妙に違うニュアンス8種

 2023/10/24 文法
この記事は約 13 分で読めます。
willとbe going toの違い
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
willとbe going toはどちらも中学の英語の授業で習いますが、どちらも「~するつもりです」とか「~する予定です」という意味と習ったのではないでしょうか?

もちろん、それは間違いではありませんが、実際はwillとbe going toには違いがあります。
大まかな意味は同じなので、もしあなたが英会話初心者なら、どちらを使ってもかまいませんが、少し英会話に慣れてきたら、正しい使い分けを練習した方がいいですね。

あなたは「未来形」と聞いて何を思い浮かべますか?

おそらく大半の人が中学校で学んだ”will”や”be going to”を思い浮かべるでしょう。

それは間違いではないのですが、実は”will=be going to”ではありません。

いずれも「未来」を表す表現ではありますが、厳密にはニュアンスが異なります。

この記事では、”will”と”be going to”の意味と使い方の違いや、”will”や”be going to”以外の「未来」を表す表現について例文付きで詳しく解説します。

アキラ

英会話ハイウェイでは、10年以上の経験を持つ翻訳者のアキラとYui、ネイティブ翻訳者が、日常英会話で使う表現や勉強法、翻訳の仕事について分かりやすく説明しています。

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中学生でも分かる!willとbe going to の違いと使い分け

“will”と”be going to”はいずれも「未来」のことを表すときに使う表現です。

多くの人が”will= be going to” と中学校の頃に学んだのではないでしょうか?

しかし、厳密には”will”と”be going to”の意味は異なります。

下記の表を見てください。

“will”の意味「(今決めたこと)〜をする」
「(予想できないこと)〜だろう」
「〜しますよ」
「絶対に〜する」
“be going to”の意味 「〜するつもりだ」
「(確定していたこと)〜だろう」 
「〜に行くつもりだ」

それぞれ「未来」のことを表す表現ではありますが、ニュアンスが若干異なるのが分かるでしょうか?

“will”は、今そのときに決めたことや不確定な未来や予測について話すときに使い、”be going to”は、既に確定する未来や予定など確実に起こることについて話すときに使われます。

たとえば、下記の2つの文章を比べてみましょう。

I will be a teacher.
私は教師になります。

I am going to be a teacher.
私は教員になるつもりです

いずれも未来を表す文章ですが、前者の文章は「今教師になることを決めた」というニュアンスがあり、後者の方は「前からずっと教師になることを夢見ており、それが実現する」というニュアンスになります。

イメージがつきましたか?

それぞれの違いについては、次章以降で例文を用いながら詳しく確認していきます。

“will”の意味と使い方

“will”には主に下記の4つの意味があります。

  •  「(今決めたこと)〜をする」
  • 「(予想できないこと)〜だろう」
  •  「〜しますよ」
  • 「絶対に〜する」

ここでは、それぞれの意味と使い方について、例文を用いて解説します。

「(今決めたこと)〜をする」

前章で少し触れましたが、未来のことであっても、今やることを決めて「〜する」と表現するときに”will”を使います。

例文を確認しましょう。

A: This room is so cold.
この部屋はとても寒いですね。

B: I will turn on a heater.
暖房をつけます

この場合、「部屋が寒い」と言われて、「今暖房をつけることを決めた」ことから”be going to”ではなく”will”を使います。

「(予想できないこと)〜だろう」

予想できないこと、または確実に起こるとは言えない出来事に対して「〜だろう」と表現したいときに、”will”を使います。

例文を見ましょう。

I think many animals and plants will become extinct within 100 years because of global warming.
地球温暖化の影響で、100年以内に多くの動植物が絶滅すると思います。

※become extinct=絶滅する

この場合、地球温暖化も動植物が絶滅することも確実な未来ではありません。

あくまで「推測」です。

「〜しますよ」

「〜しますよ」と誰かに申し出るときにも”will”を使います。

A: I’m too busy to walk my dog now.
今忙しすぎて犬の散歩に行けそうにないの。

B: OK. I’ll do it.
わかった。僕が行くよ

犬の散歩に行けないと言うAさんに対して、自分がやるよとBさんが申し出ています。

このような場面で”will”を使うことが可能です。

「絶対に〜する」

「絶対に〜する」という強い意思を表明するときに“will”を使うこともできます。

洋画や海外ドラマの結婚式の誓いの場面で、”I will.”と言っている場面を見たことはありますか?

この場合の”will”は未来というよりも、本人の強い意思として使われていると考えた方が自然です。

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“be going to”の意味と使い方

“be going to”には下記の3つの意味があります。

  • 「〜するつもりだ」
  • 「(確定していたこと)〜だろう」
  • 「〜に行くつもりだ」

それぞれの意味と使い方について、例文を用いて解説します。

「〜するつもりだ」

“be going to”は、前から予定していたことや計画していたについて「〜するだろう」と表現したいときに使います。

「確定している」ニュアンスがあるため、遠い未来よりも、明日や今週末のように近い未来のことについて言うことが多いです。

A: What are you going to do during this Easter holiday?
今度のイースター休暇で何をする予定ですか?

B: I’m going to visit my uncle in Hokkaido.
北海道にいる叔父を訪ねるつもりです

「(確定していたこと)〜だろう」

「〜するつもりだ」と同様に既に確定していることや、100%起こることに対して「〜だろう」と言いたいときに”be going to”を使います。

They’re dominating the game. They’re going to win the game.
彼らは相手を圧倒しています。この試合に勝つでしょう

※dominate=優位に立つ、支配する

「〜に行くつもりだ」

「〜に行くつもりだ」= be going to go to 〜 とする人を多く見かけますが、”go to”が2回続いてしまうためくどいです。

そのため、”be going to 場所”だけで「〜に行くつもりだ」という意味を表せるようになりました。

Zelda is going to the Ueno Zoo tomorrow to see a giant panda.
ゼルダは明日、パンダを見るために上野動物園に行くつもりです。

【カジュアルな使い方】be gonna V原形

洋画や洋楽で”gonna”を目にしたり耳にしたりしたことはありますか?

“be動詞 + gonna + V原形”は、“be動詞 +  going to + V原形”の形を崩してカジュアルな形にしたものです。

※V原形=動詞の原形

“gonna”は「ゴナ」と読んでください。

日常会話でよく使う表現ですが、フォーマルな場面や書き言葉では使わないように気をつけましょう。

Suzan is gonna study abroad in New Zealand this summer.
スーザンは、この夏にニュージーランドに留学に行くつもりです。

“will”と”be going to”以外の「未来」を表す表現

「未来」を表す表現=”will”または”be going to” と考えがちですが、実はこの2つ以外にも未来を表す英語表現があります。

下記の4つです。

  • be V-ing
  • 現在形
  • be about to V原形
  • be to V原形

※V=動詞

ここではそれぞれの用法の意味と使い方について例文を使って解説します。

be V-ing

“be 動詞+V-ing”=現在進行形「〜しているところだ」と認識している人も多いでしょう。

その認識は正しいのですが、実は“be 動詞+V-ing”は、変更することができる個人的な未来の予定を表す際に使えます。

また、近い未来を表すことが特徴です。

現在進行形との区別は、文中に”tonight”や”tomorrow”のように未来を表す単語があるかどうかで判断してください。

We’re having lunch at a new Italian restaurant near our office today.
私たちは今日、オフィスの近くにある新しいイタリアンレストランでランチを取る予定です。

現在形

現在形を使って「未来形」のニュアンスを出すこともできます。

その場合、“be 動詞+V-ing”とは異なり、変更することができない公の予定について表すことが一般的です。

The test takes place next weekend.
そのテストは来週末に実施されます。

「未来形」を表す“be 動詞+V-ing”の例文と比較してみてください。

We’re having lunch at a new Italian restaurant near our office today.
私たちは今日、オフィスの近くにある新しいイタリアンレストランでランチを取る予定です。

ランチの予定は変更可能な個人的な予定です。
このように変更可能な予定は、“be 動詞+V-ing” で表現します。

一方、テストの日程については公のもので、既に決定しているものであることから変更することができません。

このような場合は、“be 動詞+V-ing”ではなく、現在形を用いて未来の意味を表現します。

be about to V原形

“be about to V原形”で「今まさに〜しようとしている」という意味になり、「今すぐ起きる未来」について表現することができます。

「まさに今」という状態であることから、未来形によく使われる”tomorrow”や”next month”などの未来を表す語句は使われません。

Jane got a phone call when she was about to leave her office.
ジェーンはオフィスをまさに出ようとしたところで、電話がかかってきました。

be to V原形

“be to V原形”は下記のように5つの意味を持つフレーズで、それぞれの意味は文脈で判断します。

そして、これらの5つの意味のうちの1つが未来形を表す表現です。

  • 決められた未来「〜することになっている」
  • 命令「〜すべきである」
  • 運命「〜する運命である」
  • 不可能「〜できない」
  • 目的・意図「〜するために」

ただの「未来形」ではなく、「〜することになっている」と決められた未来であることから、”be going to”にニュアンスが似ています。

The emperor is to visit Australia next week.
天皇は来週オーストラリアを訪問することになっています。

“will”と”be going to”を正しく使い分けよう

この記事では、”will”と”be going to”の違いについて例文を使って詳しく解説しました。

いずれも「未来」を表す表現ですが、厳密には下記のように少しニュアンスに違いがあります。

“will”の意味「(今決めたこと)〜をする」
「(予想できないこと)〜だろう」
「〜しますよ」
「絶対に〜する」
“be going to”の意味 「〜するつもりだ」
「(確定していたこと)〜だろう」 
「〜に行くつもりだ」

それぞれの違いを踏まえて正しく使い分けられるようにしましょう。

また、下記のように”will”や”be going to”以外にも「未来形」を表す表現があります。

  • be V-ing
  • 現在形
  • be about to V原形
  • be to V原形

これらについても併せて押さえておきましょう。

なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。

詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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