「叱る」は英語で?10種類の表現と会話で使いこなす学習テクニック
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「叱る」は英語でどう言えばいいでしょうか?
「母親が子供を叱る」と「上司が部下を叱る」では、英語では違う言葉が使われるので、正しく使い分けなければ誤解されかねません。
そこでこの記事では、相手や状況に応じて異なる「叱る」の英語表現を紹介します。
「上司が部下を叱る」と言いたいときに、母親が子供を叱るときの表現を使うなど、ネイティブに変に聞こえる英語を使わないように、正しい使い分けを覚えてください。
なお、覚えた英語表現を英会話で自由に使いこなせるようになるための勉強法について、『英会話の勉強法!独学3ステップ学習なら迷わずにペラペラになれる』で詳しく説明しています。
あわせてお読みください。
目次
「叱る」と「怒る」の違い
「叱る」の英語表現について説明する前に、間違えて使われることが多い「叱る」と「怒る」の違いについてお話しします。
日常会話では、「上司に怒られた」「先生に怒られた」のような言い方をよく聞きます。
しかし、「叱る」と「怒る」には以下の表に示すような違いがあるため、正しく使い分ける必要があります。
怒る | 叱る |
感情的 | 理性的 |
自分のため | 相手のため |
過去に執着している | 未来を見据えている |
怒りと勢いまかせ | できるだけ冷静に |
自分の言いたいことを言う | 相手に伝わるように話す |
感情まかせ | 伝わるように試行錯誤 |
相手を批判する | 相手を認める |
叱るときに怒りの感情が交ざることもありますが、この記事で説明するのは、主に「叱る」の方です。
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(親が子供を)叱る
親や先生が子供を叱るときの英語は「scold」です。
怒りながらガミガミと叱るイメージです。
上司が部下を叱るときや、大人を叱るときには使いません。
I scolded my son because he didn’t tidy up the room.
息子が部屋を片付けていなかったので、私は彼を叱りました。
※「tidy up」=片付ける
My wife scolded our daughter because she came home two hours later than the promised time.
家に帰るのが約束より2時間も遅かったので、妻は娘を叱りました。
※「promise」=約束する
怒りながら叱る
部下が失敗したときなど、怒りながら叱るという状態が発生することがあります。
こういうときには、「get mad at + 人」(人を叱る)を使います。
「mad」には「気が狂った」という意味があり、そこから想像できるように、淡々と説教をするというよりは、怒りにまかせて叱るというイメージです。
My boss got mad at me because I couldn’t meet the quota for this month.
私は、今月の売り上げのノルマを達成できなかったことを上司に叱られました。
※「quota」=ノルマ
My son’s teacher got mad at him as he didn’t do his homework.
私の息子は、宿題をしていなかったことを先生に叱られました。
(口語)怒鳴って叱る
失敗などをガミガミと怒鳴って叱るときには「chew + 人 + out」を使います。
スラング的な表現なので、気楽な会話のときに使うようにしましょう。
She chewed him out as he was late for a date.
彼女は、彼がデートの待ち合わせに遅れたことを叱りました。
I chewed the waiter out because his service wasn’t good.
ウエイターの対応が悪かったので、私は彼を叱りました。
(口語:大人を)叱る
何か悪いことをした人を「非難する」「叱る」ときの英語は「tell off」を使います。
大人と子供の両方に対して使えますが、口語的な表現なのでフォーマルな場面では使いません。
The teacher told him off for chattering in the class.
先生は、クラスでおしゃべりをしていたことで彼を叱りました。
※「chat」=おしゃべりをする
The teacher told him off for not answering loudly enough.
先生は、彼の返事の声が小さかったことを叱りました。
なお、上司が部下を叱るときには「tell off」ではなく「reprimand」を使います。
(上司が部下を)叱責する
「上司が部下を叱責する」など、立場が上にある人が「叱る」ときの英語は「reprimand」を使います。
公式に叱責するという意味があるので、ちょっと叱っただけのときには使いません。
I reprimanded my subordinate because he always comes up with excuses.
私は、言い訳ばかりすることで部下を叱りました。
※「subordinate」=部下
I was reprimanded by the boss as my work speed is slow.
私は、仕事のスピードが遅いと上司に叱られました。
その他の言い方
説教する
先生が生徒に説教したり、親が子供に説教したりするときの「叱る」の英語は「lecture」を使います。
「lecture」には「講義」という意味の名詞形もありますが、ここで使うのは「説教する」という意味の動詞形です。
A stranger lectured me when I was smoking at the station.
私は、駅でタバコを吸っていたら知らない人に説教されました。
怒鳴る
「叱る」という「より大声で怒鳴る」という意味の英語は「yell at ~」です。
強い怒りの感情を表しているので、「叱る」というより「怒る」に近いと言えます。
The manager yelled at his subordinate who was sleeping during a meeting.
部長は、会議中に居眠りをしていた部下に怒鳴りました。
警告する
将来的に起こる可能性がある危険や問題について警告するときは「warn」を使います。
I warned my subordinate not to be late to work.
私は、仕事には絶対に遅刻しないように部下に警告しました。
注意する
危険や問題について事前に知らせるときの「注意する」を表す英語は「warn」を使います。
My wife warned me that the plate was still very hot.
妻は、皿がまだとても熱いことを私に警告しました。
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アドバイスする
改善策などを伝えるときは「advise」を使います。
「叱る」というよりは「助言する」というイメージです。
He advised his subordinate not to do emailing during a meeting.
彼は、会議中は電子メールのやり取りをしないように部下に忠告しました。
覚えた表現を会話で使いこなすには
この記事では、「母親が子供を叱る」、「上司が部下を叱る」など、相手や状況に応じて異なる「叱る」の英語表現を紹介しました。
これらの表現を正しく使い分けることで、ネイティブが違和感を覚えない自然な英語を話すことができます。
会話で使いこなすためのコツ
このような表現を覚えるときは、以下のように単語と意味だけ覚えても英会話で使いこなせるようになりません。
単語と意味だけ覚えても、使い方が身に付かないので受験やTOEICのような筆記試験では役に立っても、英会話では役に立たない知識が身に付いてしまいます。
英会話で役に立つ知識を身に付けるコツの1つは、以下のように英文ごと覚えることです。
The teacher scolded the students for making a mess.
先生は、散らかしたことで生徒を叱りました。
英文ごと覚えることで、使い方が身に付くので英会話で使いこなせるようになります。
英会話を身に付けるには、このような勉強法のコツを知っているかどうかで上達スピードに大きな差が出てしまいます。
英会話がモリモリ上達する勉強法のコツについては、以下のメールマガジンを読んでください。
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