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臨機応変を英語で何ていう?8つの表現の意味と使い方を例文付きで解説

 2024/12/05 今日のフレーズ
この記事は約 15 分で読めます。
臨機応変に対処する

あなたは「臨機応変」を英語で表現できますか?

実は、「臨機応変」を意味する英語表現は8つありますが、それぞれの表現で使用すべき場面や状況が異なります。

本記事では、「臨機応変」を意味する8つの英語表現の使い方について例文を用いて解説するだけでなく、「臨機応変」と同じような意味を持つ英語表現についても紹介します。

アキラ

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そもそも「臨機応変」とは?

そもそも「臨機応変」とは、状況や相手に応じて柔軟に対応することを意味します。
あらかじめ決まった型やルールにとらわれず、その場で最適な判断や行動を選ぶことです。

例えば、ビジネスの場面で予期せぬトラブルが発生したとき、冷静に状況を見極めて対応策を変えることが「臨機応変」の好例です。

ちなみに、日本語の場合「臨機応変」と同じような意味を持つ四字熟語が2つあり、それぞれ以下の通りです。

「臨機応変」と同じような意味を持つ四字熟語

意味

当意即妙(とういそくみょう)

その場に合った対応を即座に行うこと

融通無碍(ゆうずうむげ)

何にもとらわれない行動・考え

「臨機応変」を意味する英語表現

「臨機応変」を意味する英語表現は8つあり、それぞれ以下の通りです。

  • play it by ear
  • 〜according to circumstances
  • rise to the occasion
  • quick on one’s feet
  • flexible
  • adaptable
  • versatile
  • resourceful

本章では、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。

play it by ear

もともとの意味は「楽譜なしで演奏する」です。
itの部分は変わることがあります。

A: Let’s play the weekend plans by ear.
A: 週末の予定はその時になってから決めよう
B: That sounds good.We can decide based on the weather.
B: それはいいね。天気によって決められるね。
A: Yes, let’s hope for good weather!
A: そうだね、いい天気になるといいね!

〜according to circumstances

“〜according to circumstances”は、「状況に応じて」「場合によっては」という意味を表す英語表現です。

“according to 〜”は「〜によって」「〜に応じて」を意味し、”circumstances”は「状況」を意味することから、「状況に応じて」という意味になります。

あらかじめ決められた行動ではなく、その場の事情に合わせて柔軟に対応する際に使われます。

日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で活用できる汎用性の高い表現です。

We will change our plan according to circumstances.
状況に応じて計画を変更します。

You should act according to circumstances rather than sticking to the original plan.
元の計画に固執するよりも、状況に応じて行動すべきです。
※「act」=行動する、「rather than」=〜よりもむしろ、「stick to 〜」=〜に固執する

The meeting may be canceled according to circumstances.
状況によっては会議が中止になるかもしれません。

rise to the occasion

“rise to the occasion”は、「困難な状況にうまく対応する」「期待に応える」という意味を持つ英語表現です。
プレッシャーがかかる場面や普段以上の力が求められている状況で、必要な能力を発揮する際に使われます。

ビジネスの重要なプレゼンやスポーツの試合など、成功が強く期待される場面で耳にすることが多いでしょう。

Jane rose to the occasion and handled the crisis perfectly.
ジェーンはその場に応じて見事に危機を乗り越えました。
※「handle」=対処する、「crisis」=危機

I was nervous about the presentation, but I managed to rise the occasion.
プレゼンに緊張していたが、なんとかうまくやり遂げた
※manage to + 動詞の原形「かろうじて〜する」

James is known for his ability to rise the occasion under pressure.
ジェームスは、プレッシャーの中でも状況に応じて力を発揮することで知られています。
※「be known for 〜」=〜で知られている、「ability」=能力、「under pressure」=切迫した状況で

quick on one’s feet

 “quick on one’s feet”は、「素早く考え、機転を利かせて行動できる」という意味を持つ英語表現です。
特に、予期しない出来事に対して、即座に冷静な判断を下し、柔軟に対応できる能力について言及する際によく使われます。

また、”think on one’s feet”も「即座に考え、判断・対応する」という同じような意味を持つ英語表現です。

You need to be quick on your feet when dealing with unexpected questions.
予期しない質問に対応するには、機転の速さが必要です。
※「deal with 〜」=〜に対処する、「unexpected」=予期しない

Being quick on your feet is essential when you work in customer service.
カスタマーサービスの仕事では、機転の速さが不可欠です。
※「essential」=不可欠である

During the negotiation, he showed how quick on his feet he is.
交渉中、彼がいかに機転が利くかがよくわかりました。
※「negotiation」=交渉

flexible

“flexible”は「柔軟な」「融通が利く」という意味を持つ英語表現です。

人、考え、計画、スケジュールなど幅広い対象に使えます。

相手や都合に合わせて柔軟に予定変更に対応できる人や、異なる意見を受け入れられる人に対してポジティブに表現する際に使われることが多いです。

「臨機応変」「状況に応じて変えられる」といったニュアンスも含まれています。

You need to be flexible when working in a fast-changing environment.
変化の激しい環境で働くには柔軟である必要があります。
※「environment」=環境

Being flexible helped him adapt quickly to life abroad.
柔軟な姿勢のおかげで彼は海外生活に早く馴染めました。
※adapt「適応する」

Our company is looking for someone who is flexible and open-minded.
当社は、柔軟で心の広い人材を求めています。
※「look for 〜」=〜を探す、「open-minded」=心が広い


adaptable

“adaptable”は「適応力がある」「柔軟に対応できる」という意味を持つ形容詞です。

単に柔軟なだけでなく、積極的に新しい状況や環境に順応できるポジティブなニュアンスが含まれています。

人だけでなく、システム、デザイン、カリキュラムなど幅広い対象に使われます。

Meghan is very adaptable and quickly adjusted to her new role.
メーガンは非常に適応力があり、新しい役割にすぐに慣れました。
※「adjust to 〜」=〜の調整をする、〜に順応する

You need to be adaptable when working with people from different cultures.
異文化の人々と働くときには、適応力が求められます。

His adaptable nature helped him thrive even in difficult situations.
彼の適応力のある性格が、困難な状況で成功する助けになりました。
※「nature」=性質、性格、「thrive」=繁栄する、成功する

versatile

“versatile”は「多才な」「多用途の」「柔軟にさまざまな場面で活躍できる」という意味を持つ形容詞です。
「ヴァーサタイル」と読み、人・モノ・スキルなど幅広い対象に使えます。

複数のスキルや、用途に対応できる柔軟さを褒めるときによく使われる表現です。

Andy is a versatile employee who can handle various tasks.
アンディーはさまざまな業務をこなせる多才な社員です。
※「employee」=従業員、「various」=さまざまな

A versatile actor can adapt to a wide range of roles.
多才な俳優は幅広い役柄に対応できます。
※「range」 =範囲

We are looking for a versatile designer who can work across multiple platforms.
私たちは複数のプラットフォームで活躍できる多才なデザイナーを探しています。
※「across」=〜を越えて、「multiple」=複数の

resourceful

“resourceful”は、「機転が利く」「問題解決能力が高い」「工夫して乗り切る力がある」という意味を持つ形容詞です。

困難な状況や限られた資源のなかでも、自分で創意工夫して打開できる人物を表す際に使われます。

単に賢いだけでなく、「厳しい環境下での柔軟な対応力」や「実行力」にフォーカスしたポジティブなニュアンスを持つのが特徴です。

Michael is a resourceful manager who can handle unexpected challenges.
マイケルは予期せぬ課題にも対応できる機転の利くマネージャーです。

Being resourceful is crucial when you work in a startup environment.
スタートアップ環境で働くには、機転が利くことが不可欠です。
※「crucial」=不可欠な、「environment」=環境

Thanks to his resourceful thinking, the project stayed on track despite the problems.
彼の工夫のおかげで、問題があってもプロジェクトは順調に進みました。
※「thanks to 〜」=〜のおかげで、「stay on track」=順調に進む、「despite」=〜にもかかわらず

「臨機応変」と同じような意味を持つ英語表現

最後に、以下の3つの「臨機応変」と同じような意味を持つ英語表現の使い方について例文を用いて詳しく解説します。

  • go with the flow
  • take it as it comes
  • let nature take its course

go with the flow「流れに任せる」

“go with the flow”は、「流れに身を任せる」「周囲に合わせて行動する」という意味を持つ英語表現です。

“flow”は「流れ」を意味します。
状況や周りに雰囲気に逆らわず、自然な流れに従って柔軟に行動することを表します。

When traveling in a new country, it’s often best to go with the flow.
初めて訪れる国では、流れに身を任せるのが一番です。

He’s the type of person who just goes with the flow and adapts easily.
彼は流れに身を任せてすぐに適応するタイプの人です。

Sometimes you have to go with the flow and trust that things will work out.
時には流れに身を任せて、物事がうまくいくと信じる必要があります。
※「trust」=信頼する、「work out」=問題が解決する、良い結果に結びつく

take it as it comes「成り行きに身を任せる」

“take it as it comes”は、「成り行きに身を任せる」「起こったことにその都度対処する」という意味を持つ英語表現です。

未来のことをあれこれ心配せず、状況が起こったときに落ち着いて対応する姿勢を表します。

プレッシャーを感じやすい場面は、不確定な未来に対して気持ちを楽にしたい際に使われることが多いです。

I’m not making detailed plans; I’ll just take it as it comes.
細かい計画は立てないで、成り行きに身を任せるつもりです。
※「detailed」=詳細な

Instead of worrying about every possibility, try taking it as it comes.
あらゆる可能性を心配するより、成り行きに身を任せてみてください。
※「instead of 〜」=〜の代わりに、「possibility」=可能性

Sometimes the best approach is to stay calm and take each day as it comes.
時には落ち着いて一日一日を成り行きに任せるのが一番です。
※「calm」=落ち着いた

let nature take its course「自然の成り行きに任せる」

“let nature take its course”は、「自然の成り行きに任せる」「自然に任せて無理に干渉しない」という意味を持つ英語表現です。

物事を人為的に操作せず、時間の流れや自然なプロセスに任せるという前向きで穏やかなニュアンスが含まれています。

医療や人生の選択、ビジネス、恋愛など、結果を急がず見守るべき場面で使われることが多いです。

After the surgery, the doctors decided to let nature take its course.
手術のあと、医師たちは自然の成り行きに任せることにしました。
※「surgery」=手術

We planted the seeds and now we just have to let nature take its course.
タネを植えたので、あとは自然の力に任せるしかありません。
※「seed」=タネ

In relationships, sometimes you need to let nature take its course without forcing anything.
人間関係では、無理に動かそうとせず自然の流れに任せることが必要なときもあります。
※「relationship」=関係、「without」=〜なしで、〜せずに、「force」=〜を強いる

「臨機応変」を意味する英語表現を使いこなそう!

「臨機応変」を意味する英語表現は8つあり、それぞれ以下の通りです。

  • play it by ear
  • 〜according to circumstances
  • rise to the occasion
  • quick on one’s feet
  • flexible
  • adaptable
  • versatile
  • resourceful

しかし、それぞれの表現で、使用すべき状況や場面が異なります。
本記事を参考にしながら、正しく使い分けられるようにしましょう。

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アキラ

アキラ

株式会社トランス・ダイナミック代表取締役。原田メソッド認定パートナー。
ニュージーランドとアメリカで留学・就職を経験。中学生・高校生・社会人に英語指導をしたあと翻訳者として独立。TOEICは、試験勉強を一切せずに一発で940点。

現在は、翻訳事務所を運営しながら、英語学習者向けの情報配信、英会話教材の開発・販売、翻訳通信講座の運営を行っています。

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