「気にしないで」は英語で?シチュエーション別に使える19の表現を例文付きで紹介!


あなたは「気にしないで」を英語で表現できますか?
英語には「気にしないで」というニュアンスをもつ表現が数多くあります。
この記事では下記の4つの状況に分けて、「気にしないで」を意味する英語表現を19個紹介します。
- 相手に謝られたとき
- 相手に感謝やお礼をされたとき
- 落ち込んでいる相手を励ましたいとき
- 「お構いなく」という意味で言いたいとき
状況によって正しく使い分けられるようになりましょう。

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目次
- 1 気にしないで=Don’t mind.ではないのか?
- 2 お礼に対して言う「気にしないで」の英語フレーズ6選
- 3 謝られたときに使う「気にしないで」の英語フレーズ8選
- 3.1 Don’t worry about it. 「それについては気にしないで。」
- 3.2 Please don’t be sorry. 「謝る必要ないよ。」
- 3.3 It doesn’t matter. 「そんなこと問題じゃないよ。」
- 3.4 It happens to the best of us. 「誰にでも起こりうることだから。」
- 3.5 It’s not a big deal. 「大したことじゃないよ。」
- 3.6 All right. / Alright. / It’s alright.「大丈夫だよ。」
- 3.7 Never mind. 「気にしないで。」
- 3.8 I don’t mind. 「気にしてないよ。」
- 4 相手を励ますときに言う「気にしないで」の英語フレーズ3選
- 5 「お構いなく」という意味で使う「気にしないで」の英語フレーズ2選
- 6 状況によって使うべき「気にしないで」を意味する英語フレーズは異なる!正しく使い分けよう!
気にしないで=Don’t mind.ではないのか?
何かミスや失敗をした相手に対して「気にしないで」と励ますために「ドンマイ」と言ったことはありますか?
「ドンマイ」は英語のDon’t mind.を短縮した表現です。
そのため、「気にしないで」を意味する英語フレーズ = Don’t mind.と考える人は多いのではないでしょうか?
しかし、ネイティブはDon’t mind.とは使いません。
私自身、オーストラリアに暮らしていて1度も耳にしたことがないです。
そのため、英会話では使わないほうが無難でしょう。
お礼に対して言う「気にしないで」の英語フレーズ6選
相手から「ありがとう」とお礼を言われたときに「気にしないで」「大したことではないから」と謙遜したフレーズで返答したい場合、下記の6つのフレーズのいずれかを使うことが一般的です。
- Not a problem. / No problem.
- Don’t mention it.
- No worries.
- That's ok.
- You're welcome.
- It's no trouble at all.
それぞれのフレーズのニュアンスについて、例文を用いて解説します。
Not a problem. / No problem.「問題ないよ。」
Not a problem. または No problem.は相手からのお礼に対して、「大したことじゃないから気にしないで。」と言いたいときに使う表現です。
宿題を手伝ってくれてありがとう!
B: No problem.
気にしないで。
Don’t mention it. 「お礼されるほどのことではないよ。」
Don’t mention it. は直訳すると「そんなこと言わないで」となり、お礼や感謝を述べてきた相手に対して、謙虚な気持ちで返答したいときに使います。
ネイティブがよく使う表現です。
今夜、パーティーに招待してくれてありがとう。
B: Don’t mention it.
お礼されるほどのことではないよ。
No worries. 「大丈夫。」
No worries. はオーストラリアでよく使われるスラングです。
お礼に対して「どういたしまして。」というニュアンスで使うこともありますが、謝罪に対して「心配しないで」と言ったり、相手からの依頼に対して「もちろん、いいですよ」と言ったりと、さまざまな場面で活用できます。
遅れてごめん!
B: No worries.
大丈夫。
That’s ok. / It’s ok. 「気にしないで。」「大丈夫だよ。」
“That’s ok.”あるいは” It’s ok.”も「気にしないで。」「大丈夫だよ。」を意味する表現で、お礼を言われたときに使います。
また、「謝罪」に対して「気にしないで」と言いたいときにも使えるため、汎用性が高いです。
ぜひ覚えておきましょう。
いずれもカジュアルでフレンドリーな場面で使います。
A: 待っててくれてありがとう。
B: That’s ok. I didn’t mind at all.
B: 気にしないで。まったく気にならなかったよ。
You’re welcome. 「どういたしまして。」
“You’re welcome.”は「どういたしまして。」を意味する英語表現で、相手に”Thank you.”とお礼を言われたときに反射的に使う人も少なくないでしょう。
相手の感謝に対して礼儀正しく応じる際に使える表現で、「気にしないで。」と同じ意味を持ちます。
カジュアルな場面だけにとどまらず、フォーマルな場面やビジネスシーンでも使えるため、便利な表現です。
A: 迅速なご対応ありがとうございます。
B: You’re welcome. Let me know if you need anything else.
B: どういたしまして。他に何かあったら教えてください。
It’s no trouble at all. 「かまいませんよ。」
誰かに感謝されて、「全然手間じゃないよ。」「気にしないで。」と優しく返したい場面で使えるフレーズが、” It’s no trouble at all.”です。
カジュアルなシーンだけでなく、ビジネスシーンで使っても問題ありません。
フォーマルながらも親しみやすい印象を与えられるでしょう。
気遣いを表現しながらも、相手に安心感を与えたいときにピッタリのフレーズです。
A: 駅まで迎えに来てくれてありがとう。
B: It’s no trouble at all! I was nearby anyway.
B: 全然気にしないで!ちょうど近くにいたし。
謝られたときに使う「気にしないで」の英語フレーズ8選
「ごめんなさいと」謝られたときに使える「気にしないで」を意味するフレーズは8個あり、下記のとおりです。
- Don’t worry about it.
- Please don’t be sorry.
- It doesn’t matter.
- It happens to the best of us.
- It’s not a big deal.
- All right. / Alright. / It’s alright.
- Never mind.
- I don’t mind.
基本的には、お礼を言われたときに使用するフレーズとは異なるのでしっかりと使い分けましょう。
Don’t worry about it. 「それについては気にしないで。」
Don’t worry. は、自分のことを心配する相手に対して「心配しないで。」と言いたいときや、謝罪に対して「それについては気にしないで。」と言いたいときに使います。
カジュアルとフォーマルの中間のレベルのフレーズですが、命令文なので目上の人には使わないほうが無難でしょう。
もし丁寧さを出したいときは文頭か文末にpleaseをつけてください。
お皿を割ってしまってごめんなさい。弁償したほうが良いですか?
B: Don’t worry about it. I bought it at Daiso.
それについては気にしないで。ダイソーで買った食器だから。
Please don’t be sorry. 「謝る必要ないよ。」
Please don’t be sorry. は「謝らないでください。」という意味の表現です。
pleaseを文頭か文末につけると丁寧な言い方になり、目上の人やビジネスなどのフォーマルな場面で使えます。
しかし、pleaseを抜くと友達に言ったり、カジュアルな場面で使えます。
ごめんなさい。今渋滞につかまっていて、あなたのパーティーに遅れそうなの。
B: Please don’t be sorry. Drive safe.
気にしないでください。安全運転で来てくださいね。
It doesn’t matter. 「そんなこと問題じゃないよ。」
イギリス英語でよく使われる表現で、謝罪してきた相手に対して、「そんなこと問題じゃないよ。謝るほどではないよ。」と言いたい時に使います。
しかし、ぶっきらぼうな言い方をしてしまうと「どうでもいい。」と投げやりな言い方をしているように捉えられるので、言い方には気をつけましょう。
花瓶を壊してしまってごめんなさい。
B: It doesn’t matter.
謝るほどではないよ。
It happens to the best of us. 「誰にでも起こりうることだから。」
これは少し応用的な表現です。
直訳すると「それは私たちの中で最も恵まれた人にも起こる」という意味になることから、「誰にでもあることだから」と相手をフォローするような意味に派生しました。
あぁ!あなたへのプレゼントを持ってくるの忘れちゃった!
B: It happens to the best of us.
誰にでも起こりうることだから気にしないで。
It’s not a big deal. 「大したことじゃないよ。」
dealは「対処する」や「取引」以外にも「量」「程度」という意味もある単語です。
そのため、このフレーズは「たいしたことじゃないよ。」というニュアンスを持ちます。
スラングで活用する” No biggie.”はこの表現から来ており、同じ意味です。
ごめんなさい!また間違った方法でやっちゃった。
B: It’s not a big deal.
大したことじゃないよ。
All right. / Alright. / It’s alright.「大丈夫だよ。」
All right. / Alright. / It’s alright. は、相手からの謝罪に対してだけでなく、あなたの体調を気遣う相手に対して「大丈夫だよ。」と伝えたいときにも使える便利なフレーズです。
ごめんね。もっと早くに電話しておくべきだったね。
B: It’s alright.
大丈夫だよ。
Never mind. 「気にしないで。」
Never mind.は「あまり重要なことではないから、気にしないで」というニュアンスを持つ表現です。
この表現は謝罪を言われたときだけでなく、相手からお礼や感謝を述べられたときに「気にしないで」と言いたいときや、相手に言いたいことが伝わらず、「もういいや」と投げやりな気持ちになったときにも使います。
ごめんなさい。あなたに先に伝えておくべきだったね。
B: Never mind.
大丈夫、気にしないで。
I don’t mind. 「気にしてないよ。」
“I don’t mind.”は、相手から謝られたときに「気にしないで。」「大丈夫だよ。」と優しく伝えるのに適した表現です。
しかし、小さなミスや間違いに対する謝罪に対する返答には相応しいですが、重大な過失や深刻な問題に対しては使わないほうが良いでしょう。
また、冷淡で無関心な様子を表現する際に使われる”I don’t care.”とは異なります。
“I don’t mind.”は相手の謝罪に対して前向きな態度を示す表現です。
それぞれ正しく使い分けるようにしてください。
A: うっかりあなたの足を踏んじゃいました。ごめんなさい!
B: I don’t mind. It didn’t hurt at all.
B: 気にしないで。全然痛くなかったよ。
相手を励ますときに言う「気にしないで」の英語フレーズ3選
最後に落ち込む相手に対して、「大したことじゃないよ。気にしないで。」と励ましたいときには下記の3つのフレーズを使います。
- Forget about it.
- Don’t sweat it.
- No harm done.
それぞれのフレーズのニュアンスと使い方を例文を用いて説明します。
Forget about it. 「もう忘れて。」
Forget about it. は「考えたって仕方がないんだから、もう忘れて」というニュアンスを持つ表現です。
Forget it.も同じ意味です。
相手を励ますときだけでなく、謝罪する相手に対して「気にしないで」と言いたいときにも使えます。
ごめんなさい。約束を破るつもりはなかったんだよ。
B: Forget about it.
もういいよ。気にしないで。
Don’t sweat it. 「気にしないで。」
これは直訳すると「汗をかくな」という意味になります。
心配事があったり不安になると冷や汗をかきますよね?
その汗を指しています。
スラングであるため、友人など親しい人を励ますときだけに使いましょう。
また試験に落ちちゃったよ。
B: Don’t sweat it. Never give up.
気にしないで。諦めちゃだめだよ!
No harm done. 「気にしなくていいよ。」
これはカジュアルな表現で、失敗や過ちなどによって損害や不都合が生じた時だけに使うので、使うタイミングには気をつけてください。
あぁ! またトーストを焦がしちゃった!
B: No harm done. We have some more bread and you can cook it again.
気にしなくていいよ。他にもまだパンがあるし、また焼けばいいよ。
「お構いなく」という意味で使う「気にしないで」の英語フレーズ2選
「お構いなく」という意味で使う「気にしないで」の英語フレーズは2種類あり、それぞれ下記のとお理です。
- Don’t bother.
- Don’t worry about me.
本章では、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて解説します。
Don’t bother. 「お構いなく。」「気にしないで。」
相手が何かをしようとしているときに「気にしないで。」「わざわざそんなことしなくて大丈夫だよ。」と伝えたい場合は、” Don’t bother.”を使います。
少しそっけない印象を与える可能性があるため、優しく伝えたい場合は、” Don’t bother, but thank you.”「気にしないで、でもありがとう。」と言うと、より丁寧な印象を与えられます。
また、” Don’t bother me.”という表現がありますが、これは「私の邪魔をしないで。」という意味になり、「気にしないで。」とは意味や使用する場面が大きく異なるので注意してください。
A: この書類を印刷しておきましょうか?
B: Don’t bother. I’ll do it later.
B: 気にしないで。あとで自分でやるよ。
Don’t worry about me. / Don’t mind me. 「私のことは気にしないで。」
誰かが自分を気遣ってくれて「大丈夫だから気にしないで。」「お構いなく。」と伝えたいときには、” Don’t worry about me.”、あるいは” Don’t mind me.”を使いましょう。
どちらも「気にしないで。」という意味を持つ表現ではありますが、厳密にはニュアンスが異なります。
“Don’t worry about me.”の場合は、”worry”「心配する」という単語が入っていることから、「私のことを心配しなくて大丈夫だよ。」と伝えて相手を安心させたいときに使うことが一般的です。
一方、” Don’t mind me.”は自分が邪魔になりそうな場面で「私のことは気にしないで。」と伝えたいときに使います。
いずれも表現も相手に気を遣わせずにリラックスした雰囲気を作るのに便利な表現です。
状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。
A: 一人で本当に大丈夫?
B: Don’t worry about me. I’ll be fine.
B: 気にしないで。大丈夫だから。
(会議中に部屋に入ったとき)
Don’t mind me. Just grabbed my notebook.
気にしないでください。ただノートを取りに来ただけですから。
状況によって使うべき「気にしないで」を意味する英語フレーズは異なる!正しく使い分けよう!
この記事では下記の4つの状況別に使える「気にしないで」を意味する英語フレーズを19個紹介しました。
- 相手に謝られたとき
- 相手に感謝やお礼をされたとき
- 落ち込んでいる相手を励ましたいとき
- 「お構いなく」という意味で言いたいとき
どのシチュエーションも日常生活の中でよく起こります。
そのため、「気にしないで」というフレーズを使う機会は頻繁にあるはずです。
それぞれの状況に合わせて正しく使い分けられるようにしてください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
詳しい練習法については、無料のメールマガジンで公開しています。
今日は、「気にしないで」は英語でどう表現すればいいかを紹介します。
シチュエーション別に紹介するので、あなたが知りたい「気にしないで」が見つかるはずです。
最後まで読んで、友達との会話で使ってみてください!