「ところで」の英語表現16選!ビジネスで使える表現と例文を紹介!


あなたは「ところで」を英語で表現できますか?
おそらく、真っ先に思い浮かぶのがby the wayでしょう。
実は英語にはby the way以外にも「ところで」を表す表現や類似表現が数多くあります。
それぞれカジュアルな表現からビジネスなどの場面で活用できるフォーマルな表現まで多彩です。
この記事では、「ところで」を意味する英語表現を16個紹介します。
話題を切り替える時に、by the way以外の表現を使うことに興味がある方は必読です。

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「ところで」を表す英語表現10選
まずは、「ところで」を意味する比較的カジュアルな英語表現を9個紹介します。
下記の通りです。
- By the way…
- So
- Oh and…
- Anyway
- Speaking of 〜
- Also
- That aside
- Now that you mentioned it
- Actually
- Well
- By chance
それぞれ例文を使いながら見ていきましょう。
By the way「ところで」
最も一般的な「ところで」の訳として使われる表現です。
会話の中で話題を変える際に自然に使用できます。
ところで、新しい仕事はどう?
By the way, I heard you(re moving to New York. Is that true?
ところで、ニューヨークに引っ越すと聞いたのですが、本当ですか?
※「move to 〜」=〜に引っ越す
By the way, don’t forget about the meeting tomorrow morning.
ところで、明日の朝の会議を忘れないでくださいね。
So 「ところで」
soはさまざまな意味を持つ語ですね。
形容詞の場合は「とても」という意味を表し、接続詞の場合は「だから」という意味になります。
そして接続詞のsoにはもう1つ意味があり、それが「ところで」です。
ところで、いつ会える?

Oh and … 「そういえばさぁ」
Oh and…は最も砕けた表現です。
話の途中で違う話題を思い出したときに使うこともできますが、すでに話をしようと決めていたことをさも今思い出したかのように使うネイティブが多いです。
そういえばさぁ、この間の日曜日のデートはどうだったの?
Oh, and I forgot to tell you – I saw Emma at the mall yesterday.
そういえばさぁ、昨日モールでエマを見かけたんだよ。
Oh, and did you hear that Mike got a new job?
そういえば、マイクが新しい仕事に就いたって聞いた?
Anyway 「ところで」
Anywayは「とにかく」という意味もありますが、「ところで」と話を切り替える際に使用することができます。
ネイティブがよく使う表現です。
また、anywaysと使うこともありますが、これも「ところで」を意味し、スラングとして使います。
友達同士などカジュアルな場面でのみ使用することが一般的なので気をつけましょう。
ところで、今日すごく天気がいいよね。
Anyway, what were you saying before we got interrupted?
ところで、中断される前に何を話していたんだっけ?
※interrupt「邪魔をする」
Anyway, let’s get back to the main topic.
ところで、本題に戻ろうか。
Speaking of 〜「〜といえばさぁ」
speaking of の後には名詞を入れます。
情報を補足する際に使うことが多く、日本語にすると「ちなみに」というニュアンスが最も近いです。
レイチェルと言えばさ、この間結婚したんだよ!
Speaking of movies, have you seen the new Marvel film?
映画といえばさぁ、新しいマーベル映画見た?
Speaking of Sarah, she just got promoted last week.
サラといえばさぁ、先週昇進したんだよ。
※promote「昇進する」
Also 「それとね」
alsoはついでに念押しをする際に使用することをおすすめします。
また、連続して使用すると、本題がかすんでしまうため多用しないように気をつけましょう。
ジョセフは大学で歴史学を専攻しています。また、ダブル・ディグリー・プログラムに参加しているため、心理学も専攻しています。
I bought some apples. Also, I got some bananas for the smoothie.
りんごを買ったよ。それとね、スムージー用にバナナも買った。
Please send me the report. Also, include the updated budget file.
レポートを送ってください。それから、更新された予算ファイルも含めてください。
※「include」=〜を含む、「update」=〜を更新する、「budget」=予算

That aside 「それはさておき」
asideで「傍に」という意味です。
thatは話していた話題をさすことから「それはさておき」という意味になります。
それはさておき、明日のプレゼンの準備はできた?
That aside, we still need to finish the presentation by tomorrow.
それはさておき、プレゼンは明日までに仕上げないとね。
The weather was terrible during the trip. That aside, we had a great time.
旅行中は天気が最悪だったよ。それはさておき、すごく楽しかったけどね。
Now that you mentioned it 「そういえば」
Now that S +Vで「SがVするので」という意味を表す構文です。
そのため、このフレーズを直訳すると「あなたがそれについて述べたので」となり、そこから派生して「そういえば」という意味になりました。
突然何かを思い出して、「そういえば、あれはどうなったの?」というニュアンスを出したいときに使います。
そういえばさぁ、テオと君の間には何があったの?
Now that you mentioned it, I saw her at the station this morning.
そういえば、今朝駅で彼女を見かけたよ。
Now that you mentioned it, I think I left my phone in the car.
そういえば、車にスマホを置いてきたかも。
Actually 「そういえば」
相手が話している話題と関連している内容で話題を変える際にactually を活用します。
トーンを上げてactuallyと発音すると、話題を変えることが明らかでわかりやすくなるでしょう。
ジェームスは昨日仕事を辞めたの。
B: Actually, I changed my job last week.
そういえば、私、先週転職したんだ!
Actually, I saw Tom at the café this morning.
そういえば、今朝カフェでトムを見かけたよ。
Actually, I’ve been to that restaurant once before.
そういえば、そのレストランには前に一度行ったことがあるよ。
Well 「さて」
wellは文頭に置いて「ええと」と考えながら話をする際に使うこともできますが、「さて」「そうえいば」「そうそう」と話を切り替える時に使うことも可能です。
日常会話の中でよく使用されますが、Eメールなどの書き言葉でも使われることがあります。
さて、明日の会議について話そうか?
Well, what should we do next?
さて、次はどうしようか?
Well, I think it’s time to go.
さて、そろそろ行く時間だ。
By chance「ところで」「もしかして」
“By chance”は、「ところで」「もしかして」という意味を持つ英語表現です。
カジュアルな会話からフォーマルなシーンまで幅広く活用できる汎用性の高い表現ですが、やや控えめで遠回しな印象を与えるため、相手に配慮した聞き方をしたいときに使えます。
ところで、フランス語を話せる人を知っていたりしますか?
Were you, by chance, at the concert last night?
ところで、昨夜はあのコンサートにいましたか?
Did you meet him by chance?
もしかして彼に偶然会ったの?
「ちなみに」の英語は?
「ところで」と並んでよく使われる表現に「ちなみに」があります。
「ちなみに」は、前の話題に補足情報を付け足すときに使われる表現で、漢字では「因みに」と書きます。
「ちなみに」の英語としても、by the wayがよく使われます。
by the way以外の言い方としては、以下の表現がよく使われます。
- Incidentally(ちなみに、ついでながら)
- for your information(参考までに)
- Just for the record(念のため、一応言っておきますが)
ビジネスなどフォーマルな場面で使える「ところで」の英語表現5選
続いて、ビジネスや接客などフォーマルな場面で使用する「ところで」を意味する英語表現を5つ紹介します。
下記の通りです。
- Incidentally
- On a different note
- To change the subject
- Apropos
- Come to think of it
1つずつ詳しく説明します。
Incidentally 「話が逸れますが」
Incidentallyは、by the wayと同様に違う話題を持ってくる際に使用する表現です。
by the wayと比較するとフォーマルな場面で使用することをおすすめします。
話が逸れますが、あなたはニューヨークに出張に行ったことはありますか?
Incidentally, have you met our new team member?
話が逸れますが、新しいチームのメンバーにはもう会いましたか?
Incidentally, the deadline has been moved to next Friday.
話は逸れますが、締切は来週の金曜日に変更になりました。
On a different note「余談になりますが」
この表現は話題をガラッと変えるというよりは、追加で何かを言及したいときに前置きとして使用します。
エミリーは有能な人です。余談になりますが、彼女は帰国子女です。
On a different note, have you decided on your summer vacation plans yet?
余談になりますが、夏休みの予定はもう決めましたか?
On a different note, the cafeteria will be closed next Monday.
余談になりますが、来週の月曜日は食堂がお休みです。
To change the subject 「話は変わりますが」
subjectは国語や数学のような「科目」を表しますが、「話題」や「テーマ」という意味もあります。
To changeの部分は不定詞の名詞的用法であるためchangingと動名詞に変えることも可能です。
話は変わりますが、今日の午後の会議はなくなりました。
To change the subject, have you decided on a venue for the party?
話は変わりますが、パーティーの会場はもう決まりましたか?
※「venue」=開催場所
To change the subject, I’ve been thinking about taking an online course.
話を変えるんだけど、オンラインコースを受けようかと思っているんだ。
Apropos 「ついでながら」
aproposは既出の話題に情報を加える際に使います。
しかし、日常会話などカジュアルな場面で使用されることはほとんどありません。
メールや書類などの書き言葉として使用されることが一般的です。
ついでながら、私たちの工場は来月閉鎖されます。
Apropos of your earlier comment, I completely agree with your point.
ついでながら、さっきのご意見には私も完全に賛成です。
※earlier「さっきの」
Apropos our discussion last week, I’ve found new useful articles.
先週の議論に関連してですが、いくつかの有益な記事を見つけました。
※「article」=記事
Come to think of it 「そういえば」
come to think of itは、when I come to think of itを短くした表現で、「そういえば」「考えてみれば」とふと何かを思い出したときに使います。
英文の冒頭に持ってくることが一般的です。
そういえば、ジェイミーにしばらく会ってないな。彼は元気にしている?
Come to think of it, I never got an email back from Melanie.
そういえば、メラニーからメールの返信をもらってないな。
Come to think of it, we haven’t had a team lunch in months.
そういえば、もう何ヶ月もチームでランチしてないね。
「ところで」という表現を身につけて上手に話題を切り替えられるようになろう
英語で「ところで」を表すフレーズはby the wayだけではありません。
話題を変えるためのフレーズや英単語は、下記のように16種類あります。
それぞれニュアンスや、使用できる場面が異なるためしっかりと違いを押さえて使い分けられるようにしましょう。
- By the way 「ところで」
- So 「ところで」
- Oh and… 「そういえばさぁ」
- Anyway 「ところで」
- Speaking of 〜 「〜と言えばさぁ」
- Also 「それとね」
- That aside 「それはさておき」
- Now that you mentioned it 「そういえば」
- Actually 「そういえば」
- Well 「さて」
- By chance「ところで」「もしかして」
- Incidentally 「話は逸れますが」
- On a different note 「余談になりますが」
- To change the subject 「話は変わりますが」
- Apropos 「ついでながら」
- Come to think of it 「そういえば」
なお、こうした表現を英会話のときに自由に使えるようになるには “ある練習” が必要です。
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今日は、「ところで」を表す英語を紹介しますね。
ビジネスなどフォーマルな場面で使える表現も紹介するので、最後まで読んでください。