becomeの意味と使い方|be動詞/turn/getとの違いも徹底比較!
あなたは”become”の意味と使い方に自信はありますか?
“be動詞”や”turn”、”get”との区別はできますか?
この記事では、上記の質問に自信を持って「はい」と答えられない方のために、”become”の意味と使い方について詳しく解説します。
読み終わる頃には自信を持って”become”の意味や使い方を理解し、正しく使いこなせるようになるでしょう。
“become”は日常生活でもよく使う単語です。
しっかりと使い方を理解しましょう!
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目次
“become”の意味と使い方
“become”は「〜になる」という意味を持つ一般動詞です。
Aという状態や存在からBという状態や存在に変わるといった「変化」をニュアンスとして持ちます。
“become”の過去形と過去分詞形と、それぞれの読み方は下記のとおりです。
現在形 |
過去形 |
過去分詞形 |
become(ビカム) |
became(ビケイム) |
become(ビカム) |
過去形は”o”が”a”になるだけで、過去分詞形は現在形と同じです。
混同しないように気をつけてください。
そして”become”の使い方は自動詞と他動詞で異なります。
ここでは自動詞と他動詞それぞれの”become”の使い方について詳しく解説します。
自動詞の” become”の使い方
自動詞の”become”には下記の4つの使い方があります。
- become + 名詞
- become + 形容詞
- become + 過去分詞
- what + become of
ここではそれぞれの使い方について、例文を用いながら分かりやすく解説します。
become + 名詞
“become + 名詞”で「〜になる」という意味になります。
下記のように、名詞の部分には職業や立場にあたるような言葉を伴うのが一般的です。
彼はプロのバスケットボール選手になりました。
My sister gave birth last year, so I became an aunt.
私の妹が去年出産したので、私は叔母になりました。
※give birth「子供を産む」
become + 形容詞
次に、”become + 形容詞”で「〜の状態になる」という意味になります。
上記にもありますが、基本的に”become”は「変化」を表す動詞です。
「歳をとる」「背が高くなる」のような「変化」を表現したいときに使ってください。
週に2回ジムに行くようになってからトムは健康的になりました。
The interviewee became nervous more and more as the interview went on.
面接が進むほど、応募者はますます緊張していました。
become + 過去分詞
“become + 過去分詞”の「過去分詞」の部分に下記のような「〜させる」という意味を持つ動詞を伴うことで、「〜という状態になる」という意味になります。
- surprise「驚かせる」
- excite 「ワクワクさせる」
- satisfy「満足させる」
- please「喜ばせる」
- tire「疲れさせる」
例文を確認してみましょう。
先生が地球温暖化について教えるためにボードゲームを使ったときに、ジェニファーは気候変動について興味を持ちました。
Akari became so excited when she heard that her parents would take her to Tokyo Disneyland this weekend.
アカリは今週末、両親が彼女を東京ディズニーランドに連れて行ってくれると聞いて、とても興奮しました。
what + become of
“what + become of”は少し特殊な表現です。
“become of 〜”で「〜はどうなるのか」という意味を表し、「〜」の部分には人やモノを伴います。
また、”what”や”whatever”が主語になり、疑問文として使われることが多いです。
スティーブンはどうなりましたか?
What became of the bag which was stolen on the train the other day?
先日電車で盗まれたバッグはどうなりましたか?
他動詞の” become”の使い方
他動詞として”become”を使う場合は、第3文型(S + V + O)の文型になるため、直後に目的語(「〜を」や「〜に」に当たる語句)になる名詞か代名詞を伴うことが必要です。
これで「〜に似合う」あるいは「〜にふさわしい」という意味で使われます。
そのスカート、あなたに似合っているわよ。
That haircut doesn’t become him.
あの髪型は彼に相応しくありません。
“be” と“become”の違いは?
“be”と”become”は似ていますが、意味や使い方が異なります。
ここでは、be動詞の意味と使い方について例文を使いながら解説します。
“be”動詞の意味
be動詞は「〜である」や「いる・ある」といった存在や状態を表す意味を持った動詞です。
“become”のように「変化」を表しません。
be動詞は、主語や時制によって下記のように形を変える必要があります。
英語 | 日本語 | be動詞(現在) | be動詞(過去) |
I |
私は |
am |
was |
we |
私たちは |
are |
were |
you |
あなたは・あなたたちは |
are |
were |
she |
彼女は |
is |
was |
he |
彼は |
is |
was |
it |
それは |
is |
was |
this / that |
これは / あれは |
is |
was |
they / these / those |
彼(女)らは(それらは) / これらは / あれらは |
are |
were |
一方で、”become”には過去形や過去分詞形があるため、時制や文法によって形を変えることがありますが、主語によって形が変わることはありません。
この点が大きな違いです。
be動詞の使い方
be動詞は主語や時制によって形を変える必要があることを前項で説明しましたが、下記のようなケースの場合は、主語や時制に関係なく”be”を伴います。
ここでは、それぞれのケースについて例文を用いて解説します。
助動詞のあと
助動詞とは「動詞を助けて、動詞の意味を広げる機能を持ったもの」で、下記がその代表例です。
助動詞 | 主な意味 |
can / could |
できる |
will / would |
〜だろう |
may / might |
〜かもしれない |
shall / should |
〜だろう・〜すべき |
must |
〜しなくてはならない |
これらの助動詞の後には動詞の原形を伴う必要があります。
そのため、be動詞を伴う際には”be”を置いてください。
明日は晴れるでしょう。
英語の助動詞についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も併せて読んでください。
不定詞
不定詞とは”to + 動詞の原形”の形をとるもので、下記の3つの用法に分かれます。
“to”の直後に動詞の原形を伴う必要があることから、be動詞の場合は主語や時制に関係なく”be”を使ってください。
私は宇宙飛行士になりたいです。
不定詞についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も併せて読んでください。
命令文
命令文はその名の通り「〜しなさい」「〜するな」のように相手に何かを強制したり禁じたりするときに使う表現です。
動詞の原形から始まることから、be動詞を使う際には”Be 〜.”という文になります。
静かにしなさい!
“become”と”get”の違いは?
“become + 形容詞”あるいは”become + 過去分詞”の”become”は、”get”に置き換えることが可能です。
使い方は同じですが、”get”の方が”become”よりカジュアルな印象を与えます。
また、”become + 形容詞”と”get + 形容詞”についてはニュアンスが異なります。
「一度その状態になったら長期間変わらないもの」を表現したいときには”become”を、「変化しても短い期間で再び変化したり、元の状態に戻ったりする可能性が高いもの」を表現したいときには”get”を使うことが一般的です。
使い方に注意しましょう。
その知らせを聞いてすぐにボブは怒りました。
Rachel got busy after she started her new job.
新しい仕事を始めてからレイチェルは忙しくなりました。
“become”と“turn”の違いは?
“turn”も「〜になる」「〜に変わる」という意味を持ち、物事の変化を表すときに使いますが、下記の点で”become”と異なるので注意しましょう。
“turn”は”get”と同様に一時的な変化を表すとともに、「全く異なるものに変化する」ときに使います。
それに対して、”become”は”get”や”turn”よりも変化してからその状態が長く続くこと、変化する前の原形をとどめているものに使います。
例文を確認しましょう。
葉の色が黄色に変わりました。
It was very cold this morning, but it turned hot.
今朝はとても寒かったのに、今は暑くなりました。
“become”の意味と使い方をマスターして正しく使おう!
この記事では、”become”の意味と使い方、そしてbe動詞、turn、そしてgetとの違いについて詳しく解説しました。
“become”は「〜になる」という物事の変化を表すときに使う動詞で、下記のようにさまざまな使い方があります。
【自動詞の場合】
- become + 名詞
- become + 形容詞
- become + 過去分詞
- what + become of
【他動詞の場合】
- S + become + O(目的語)
そして、変化してからの継続性や、変化の度合いによって”turn”や”get”と区別することが必要です。
いずれの動詞も日常会話でよく使います。
これを機に、それぞれの動詞の意味や使い方の違いを知って正しく使えるようにしましょう。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は、becomeについて説明します。
中学英語で習う基本動詞ですが、かなり応用が利いて便利な言葉ですよ。