「どういたしまして」は英語で?ネイティブの使い分け7パターン
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、「どういたしまして」は英語でどう表現すればいいかについてお話します。
「どういたしまして」と言えば、中学生のときに英語の授業で習う「You are welcome.」が一番知られていると思いますが、その他にもいろいろな言い方があります。
そして、目上の人に「どういたしまして」と言うとき、親しい友達に「どういたしまして」と言うときなど、ネイティブはそれぞれ違う表現を使い分けています。
この記事では、「どういたしまして」の英語をニュアンス別に7つに分けて説明します。
覚えて置いたらそのまま使えるので、今日から英会話で活用してください。
目次
丁寧な「どういたしまして」の英語
最も一般的な「どういたしまして」の英語は、やはり「You're welcome.」です。
「ネイティブは『You're welcome.』なんて言わないんだよ」なんてことを聞くことがありますが、そんなことはありません。
日常的によく使われます。
A:Thank you, my son.
坊や、ありがとう。
B:You're welcome, sir/ma'am.
光栄です。
「You're welcome」の後に、「sir」や「ma'am」を付けると丁寧で尊敬の気持ちを伝える言い方になります。
特に、年上の人や上司など目上の人に対して言うときには、男性には「sir」を使い、女性には「ma'am」を付けます。
気楽な会話の場合
親しい人との会話では、「You're welcome.」より気楽な「No problem.」がよく使われます。
A:Thanks for helping me out on this one.
この件で私を助けてくれてありがとう。
B:No problem.
いいんですよ。
もっと丁寧な表現にしたければ、「No problem.」の後に「sir」や「ma'am」を付けたり、「Mr. Anderson」(アンダーソンさん)や「Mrs. Oleson」(オルソンさん)のように名前を付けたりします。
Mrs. Oleson:Thank you. Laura.
ありがとう、ローラ。
Laura:No problem, Mrs. Oleson.
どういたしまして、オルソンさん。
「喜んでもらえて嬉しい」と伝えたいとき
誰かにプレゼントをあげて、「ありがとう。これほしかったんです。」と言われたときには、「気に入ってもらえてうれしい」という気持ちを伝えたいですよね。
そんなときは、「I am glad you like it.」(あなたがそれを気に入ってくれてうれしいです)を使います。
Thank you so much for this nice gift.
素敵なプレゼントをありがとう。
I am glad you like it.(I am so happy that you like it.)
どういたしまして。
(気に入ってもらえてよかったです)
直接的に「どういたしまして」と言うわけではありませんが、「気に入ってくれてうれしい」という意味なので、日本語では「どういたしまして」という意味と重なります。
日本は謙遜の文化やから「つまらないものですが・・・」って言うけど、欧米人からすると「つまらないモノなんかいらん!」ということになる。
「つまらないものですが・・・」に対応する英語フレーズとしては、「I hope you like it.」(気に入ってもらえるといいのですが)がある。
A:Thank you. I love it.
ありがとう。気に入りました。
Oh, you're welcome. I am glad you like it.
どういたしまして。気に入ってもらえてうれしいです。
こちらこそありがとう
「ありがとう」と言われたときに、「いえいえ、こちらこそありがとう」と言いたいときもあると思います。
そういうときの答え方を紹介します。
A:Thank you so much.
どうもありがとう。
B:Thank you!
こちらこそ!(お礼をいうのはこちらのほうですよ)
「Thank you.」に対して「Thank you.」と言うときのポイントは、語尾を上げながら「you」を強めに言うことです。
こうすることで、「こちらの方こそ、お礼を言わせてください」という意味を伝えることができます。
A:You guys are doing a good job.
君たち、なかなか良い仕事ぶりだな。
B:Thank you, sir! My pleasure, sir!
ありがとうございます。光栄です。
「My pleasure」は、「『ありがとう』と言ってもらえてうれしいです」という気持ちを伝えるときに使います。
上の言い方は、軍隊などで部下が上官に答えるときによく使われる言い方で、はきはきとした口調で繰り返されることが多いです。
「Thank you」「My pleasure」のように繰り返すことで、気持ちがより伝わりやすくなります。
「you guys」やったら「あなたたち男性たち」ってのが直訳やけど、実際は女性を含むときでも「あなたたち」って意味でよく使われる。
「you」だけでも「あなたたち」って意味があるけど、「you」には「あなた」という単数の意味もあるから「guys」を付けることで、複数形ということを明確にしてるわけや。
A:Thank you for dropping me off at the station.
駅まで車で送ってくれてありがとう。
B:You're welcome. My pleasure.
いいえ、いいんですよ。
※「drop~off」=~を車で送る
気にしないでください
「何てことないので気にしないで」というときの言い方を紹介します。
A:I am so glad you prepared everything for us.
我々のために全部用意してくれて本当に感謝します。
B:Oh, think nothing of it. It is nothing.
気にしないでください。
(そんなことを考えないでください。何でもありませんよ)
他には、以下のようなフレーズもよく使われます。
It's OK.
That's OK.
It's all right.
That's all right.
上の4つはどれも、「いいですよ」という意味ですね。
もう少しフォーマルに言いたいなら、以下のようにも言えます。
Don’t mention it. Pleasure is mine.
何でもありませんよ。お礼を言うのはこちらの方です。
「Don't mention it.」は、直訳では「そんなことは言わないでください」という意味ですが、「お礼なんて不要ですよ」という意味で使うことができます。
親しい友達に言う場合
非常に親しい友達などに気軽に使える表現を紹介します。
A:Thanks for the tips.
情報をありがとう。
B:Hey, anytime, man. Don't worry about it.
いつでもどうぞ。気にしないで。
「anytime」は「いつでもどうぞ」というニュアンスがあります。
なお、「man」は男性に呼びかけるように話すときに使う表現です。
A:Thank you for letting me know in advance.
前もって知らせてくれてありがとう。
B:Sure. Sure thing.
全然かまわないですよ。
「Sure.」や「Sure thing.」は、「いいえ」「何でもありませんよ」という意味でアメリカでよく使われます。
A:Thank you for your time.
お時間をありがとう。
B:It's no bother. No worries (at all).
いいえ、いいのですよ。
「bother」は「面倒」という意味があるので「no bother」は「面倒ではありません」「何てことありません」という意味になります。
また、「No worries」は、「Thank you」に対して使われる「気にしないで/心配しないで」という意味の表現で、オーストラリアやニュージーランドでよく使われます。
いえいえ、いいですよ~
最後に、最も気軽な感じの「どういたしまして」の英語を紹介します。
「ah-hah」(アハ)と「mm-hm」(ウフッ/ウーフッ/ンーフッ)です。
これらも「どういたしまして」の意味で気楽によく使われます。
「いいえ~」「いいよ~」というニュアンスです。
ちなみに、「aha-huh」と「mm-hm」 は、会話のときに「それで?」「ふんふん」という感じに、「話を聞いていますよ」と先を促すときの決まり文句です。
この2つを繰り返して言っていれば、こちらは何も言わなくても、ずっと失礼なく自然な流れで話を聞いていられるかもしれません。
英会話を独学で身に付ける勉強法とは?
この記事では、「どういたしまして」の英語を紹介しました。
お決まりフレーズばかりなので、覚えておいて今日から英会話で使ってください。
ただし、お決まりフレーズを覚えるだけでは、英会話を身に付けることはできません。
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