「疲れた」の英語表現19選【例文つき】
あなたは「疲れた」を意味する英語表現を知っていますか?
知っている場合は、いくつの表現を挙げられますか?
「疲れた」という表現は日常的によく使われる表現であることから、19種類もの表現が存在します。
そして、それぞれの表現で疲れの程度やどのような疲れを感じているのかといった細かいニュアンスが異なるため注意が必要です。
この記事では、「疲れた」を意味する英語表現19個の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
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目次
「疲れた」を意味する英語表現10選
一般的によく使用される「疲れた」を意味する英語表現は10個ありますが、それぞれの表現で何が疲れているのか、あるいはどの程度疲れているのかニュアンスが若干異なります。
ここでは、それぞれの英語表現の意味や使い方について例文を使って詳しく解説します。
tired「疲れた」
「疲れた」を意味する英語表現と聞いて真っ先に思い浮かべるのが”tired”である人は、少なくないでしょう。
肉体的な疲労と精神的な疲労いずれにも使うことができるため汎用性が高いです。
直前に”so”や”very”、あるいは”extremely”などを伴えば、「とても疲れた」と表現することができます。
また、他にも”be tired of 〜”「〜にうんざりしている」、”be tired from 〜”「〜で疲れている」という熟語で使われることも多いです。
セットで覚えておきましょう。
これらの熟語表現についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
私はとても疲れました。
tired out「疲れ果てた」
“tired out”も”tired”と同様に「疲れた」を意味する表現ですが、疲労の度合いが異なります。
こちらは、「もうこれ以上は何もできないほど疲れ果てた」という意味です。
ブラジルへの長期の出張によってジェームスは疲れ果てているように見えました。
weary「(心が)疲れた」
“weary”は、“be weary of 〜”「〜にうんざりしている」や”be weary from 〜”「〜が理由で疲れている」という使われ方をすることが多いです。
”tired”と同様に「身体が疲れている」ときにも使えますが、「精神的に疲れている」ときに使うことが一般的である点が異なります。
正しく使い分けるようにしましょう。
その母親はわんぱくな息子たちにうんざりしています。
fatigue「疲労困憊の」
“fatigue”は、下記のようなことが原因で深刻な疲労を感じたときに使用する表現であることから、日本語にすると「疲労困憊の」というイメージが最も近いです。
- 病気
- 体調不良
- 働きすぎ
- 睡眠不足
医師がよく使う表現で、フォーマルな響きがあります。
また、”heat fatigue”で「夏バテ」という意味です。
セットで覚えておきましょう。
毎日働きすぎていることが原因で、マーティンは疲れ切っています。
spent「(体力や気力を)使い切った」
本来”spent”は「(時間やお金を)費やした」を意味する英語表現ですが、そこから派生して「体力や気力を費やした、使い切った」を意味する表現としても使われるようになりました。
クタクタに疲れ切ってしまい、もう何もする気力も起こらないというときに使うことが一般的です。
新しいプロジェクトのため今月はとても忙しかったです。もうクタクタです。
drained「(エネルギーを)使い果たした」
“drained”も”spent”と同様に疲れ切っているときに使う表現です。
本来”drain”は「排出する」「流出する」を意味する表現ですが、そこから派生して「自分のエネルギーを流出して、もうエネルギーが残っていない」=「疲れ切った」という意味で使われるようになりました。
カスタマーサービス部門のスタッフは1日中顧客からの問い合わせが鳴り止まなかったため疲弊しています。
exhausted「ぐったりしている」
“exhausted”は「疲れ切っている」、さらに「疲れすぎてもうこれ以上動けない」というときに使われる表現です。
長時間の労働や激しい運動など、体力や気力を激しく消耗した場面でよく耳にします。
1日中山でハイキングしたため、スティーブは完全にぐったりしています。
worn out「疲れ果ててボロボロの状態の」
“worn out”は本来「擦り切れてボロボロになった」という意味を持つ英語表現です。
そこから派生して「疲れ果ててボロボロの状態の」という意味を持つようになりました。
“exhausted”と同様に「疲れ果ててもう動けない」状態を指します。
長時間労働や多大なストレスによって疲れが蓄積している状態を指すのにピッタリの表現です。
ジョナサンはマラソンを完走しました。今彼は疲れ果ててボロボロの状態です。
burned out「燃え尽きた」「めっちゃ疲れた」
「燃え尽きた」を意味する”burned out”は、「めっちゃ疲れた」という意味で使うこともあります。
何かを達成するために頑張って努力し、やる気がなくなってしまった状態を指すことが一般的です。
要求の多い上司と数年間一緒に働いて、キャロラインは燃え尽きてしまいました。
feel run down「エネルギーを完全に使い果たした」
“feel run down”は疲れを通り越して「体調がすぐれない」あるいは「怠い」という状態を表現する際によく使われる表現です。
体力の低下や健康不良状態について示すこともあります。
先週仕事がとても忙しかったので、体調がすぐれません。明日は療養休暇を取ろうと思います。
【スラング編】「疲れた」を表す英語表現9選
前々章では、一般的によく使われる「疲れた」を意味する英語表現を10種類紹介しました。
実は、「疲れた」という表現は日常的によく使われる表現であることから、スラング的な表現も数多くあります。
ここでは、スラングとして使われている「疲れた」を意味する英語表現が表すニュアンスと使い方について、例文を使いながら詳しく解説します。
wiped out「(気力も体力も全て奪われるほど)疲れた」
本来”wipe out”は「拭き取る」「一掃する」という意味を持ちますが、そこから派生して「気力や体力が全て奪われるほど疲れ果てた」という意味で使われるようになりました。
数時間に及ぶ勉強が理由でオードリーは精神的にも肉体的にも疲労困憊です。
out of gas「何かをするエネルギーが足りない」
“out of 〜”にはさまざまな意味がありますが、「〜がない」「〜を失って」という意味があります。
そのため、”out of gas”で「ガソリン(エネルギー)がない、不足している」という意味になるのです。
非常にカジュアルな表現であることから、使用する相手や場面には気をつけましょう。
今日は採用面接を受けたのですが、それは1時間以上にも及びました。今ヘトヘトです。
dead tired「死ぬほど疲れた」
“dead tired”は単語そのものが意味する通り、「死ぬほど疲れた」を意味する英語表現です。
非常にカジュアルな表現であるため、ビジネスなどフォーマルな場面では使うのを控えてください。
鎌倉への日帰り旅行で死ぬほど疲れました。どこもかしこも非常に混雑していました。
bushed「疲れ果てた」
本来”bush”には「茂み」や「薮」といった意味がありますが、「茂みの中を迷って歩き続けると疲れる」というイメージから「疲れる」という意味でも使われるようになりました。
1日中外で働いた後、ジョンは疲れ果てて帰宅後すぐにベッドに倒れ込みました。
beat「疲れ果ててフラフラの」
本来”beat”は「殴る」や「打つ」という意味を持つ英単語です。
そこから「何かに打ちのめされてフラフラになっている状態」がイメージされることから、「疲れ果ててフラフラの」という意味でも使われるようになりました。
今日ジムに行ってたくさん運動したため、今疲れ果ててフラフラです。
knackered「エネルギーを使い果たすほど疲れた」
“knackered”はイギリス英語のスラング表現で、「エネルギーを使い果たすほど疲れた」という意味を表します。
エネルギーが完全になくなってゼロの状態になったときに使われることが一般的です。
アンは帰宅するために運転しているときに、目を開き続けることがとても難しいほど疲れていました。
shattered「心身が疲弊した」
“shattered”は、「心身が疲弊した」という意味を持つイギリス英語のスラングです。
心身が完全に疲弊し、壊れそうになっている状態を表すときに使われます。
激しいワークアウトをした後、ジョセフは心身ともに疲弊ししばらく動けませんでした。
stonkered「(1日楽しんだ後に)疲れた」
“stonkered”も同じくイギリス英語のスラングです。
しかし、パーティーやイベントなどの長時間の楽しみや活動によってエネルギーを使い果たし疲れてしまったときだけに使う表現なので、使用する場面には気をつけましょう。
昨晩、一晩中踊り続けていたため、サラは疲れ果てていました。
out of steam「エネルギーがなくなった」
“out of gas”の類似表現に” out of steam”があります。
これは直訳すると「蒸気がなくなった」、つまり「エネルギーがなくなった」という意味です。
意欲や力が尽きていまい、もう何もやりたくない状態のときに使います。
期末テストの後、ペネロペは疲れすぎて何もやる気が出ませんでした。彼女は必死に勉強しすぎてほとんど寝ていないからです。
【番外編】「疲れ」を意味する英語の名詞
この記事では「疲れた」を意味する表現を数多く紹介しましたが、最後に名詞「疲れ」を意味する英語表現を5つ紹介します。
- tiredness
- fatigue
- weariness
- exhaustion
- lassitude
セットで覚えましょう。
「疲れた」を意味する英語表現はたくさんある!場面によって正しく使い分けよう!
この記事では、「疲れた」を意味する英語表現を19個と、名詞「疲れ」を意味する英語表現5つを紹介しました。
それぞれ下記の通りです。
一般的に使われる「疲れた」を意味する英語表現 |
– tired – tired out – weary – fatigue – spent – drained – exhausted – worn out – burned out – run down |
カジュアルな場面で使用される「疲れた」を意味する英語のスラング |
– wipe out – out of gas – dead tired – bushed – beat – knackered – shattered – stonkered – out of steam |
名詞「疲れ」を意味する英語表現 |
– tiredness – fatigue – weariness – exhaustion – lassitude |
さまざまな表現がありますが、それぞれの表現で疲れの程度や、何が疲れているのかなど細かいニュアンスが異なります。
ただ、「疲れた」という意味だけで覚えるのではなく、これらの細かいニュアンスまで覚えて正しく使えるようにしましょう。
ちなみに、疲れている相手にかける言葉「お疲れ様」に関する英語表現を知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。
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今回は「疲れた」は英語でどう表現するかについてお話しします。
いろいろな言い方があるので、最後まで読んで使い分けをマスターしましょう。