英語の命令文の作り方、基礎から応用まで7分で解説します
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こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、命令文の作り方について説明します。
命令文とは、「~しなさい」のように命令するときに使う表現です。
かなり強い言い方のように思いがちですが、日常会話で「ちょっと待って」のような気軽な言い方でも使えます。
また、「~しなさい」だけでなく「~しないで」など、いろいろな応用が利きます。
日常英会話では必須の表現なので、この記事を読んで命令文をマスターしてください。
目次
命令文とは?
命令文とは、「~しなさい」「~してはいけない」「~しよう」など、命令、禁止、提案するときに使う表現です。
Wait a minute.
ちょっと待て(命令)。
Don't speak so loudly.
そんなに大声で話すな(禁止)。
※口語では「Don't speak so loud.」と言うこともあります。
Let's go shopping this weekend.
この週末に買い物に行きましょう(提案)。
英語の命令文の作り方
英語の命令文は、「単純な命令文」、「禁止/否定の命令文」、「提案の命令文(~しましょう)」の3種類に分けられます。
以下にそれぞれの命令文の作り方を説明します。
単純な命令文
「単純な命令文」では、動詞の原形を文頭に使い、文末はピリオド「.」を付けます。
「you」などの主語は使いません。
Clean your room.
部屋を掃除しなさい。
Study English harder.
英語をもっと熱心に勉強しなさい。
be動詞を使う命令文
命令文の文頭には、一般動詞だけでなくbe動詞を使うこともできます。
以下にbe動詞を使う命令文の例文を紹介します。
Be kind to old people.
お年寄りには親切にしなさい。
Be quiet.
静かにしなさい。
命令形を作るときのコツは、最初に「you」を主語にして英文を作ることや。
You are kind to old people.
あなたは年寄りに親切です。
それから「you」を消して、動詞を原形にしたら完成。
上の英文だったら動詞は「are」やから原形の「be」に戻して、「Be kind to old people.」になる。
「Kind to old people.」やったらあかんのんか?
命令文は動詞で始めなあかんのや。
禁止/否定の命令文
「~してはいけない」という意味の禁止/否定の命令文では、「Don’t + 動詞の原形」を使います。
Don’t drink to much.
(酒を)飲み過ぎないで。
Don't do such a thing.
そんなことをしないで。
Don't be silly.
馬鹿なことを言うなよ(するなよ)。
提案の命令文(~しましょう)
「~しよう/~しましょう」という意味の「提案」の命令文では、命令文の前に「Let's」を付けます。
Let's meet at my house at three.
3時に私の家で会いましょう。
なお、「Let's」を使う英分を否定文にするには「Let's not」を使います。
Let's not talk about it.
それについて話すのは止めましょう。
命令文の主語と強調の仕方
命令文は、基本的に動詞の原形で文が始まり、通常は文頭にあるはずの主語は存在しません。
しかし、命令文には主語がないのではなく、文頭の「You」が省略されていると考えてください。
つまり、
Close the door.
ドアを閉めなさい。
という命令文は、
You close the door.
の「You」が省略されているわけです。
そして、命令を強調したり誰に命令しているのかを明確にしたりするには、動詞の前に「you」を付けます。
Christine:Open the box, Hiroshi.
クリスティーン:ヒロシ、箱を開けて。
Hiroshi:You open the box.
ヒロシ:お前が開けろよ。
Don't you be afraid!
怖がらないで。
命令文と「must」の書き換え
「must」には「~しなければならない」という意味があるので、命令文に似た意味の英文を作ることができます。
Clean your room.
↓
You must clean your room.
あなたは部屋を掃除しなければなりません。
Don't drink too much.
↓
You must not drink too much.
(お酒を)飲み過ぎてはいけません。
「must」の使い方について詳しくは、『「must」の意味と使い方|9分で学ぶ助動詞の基礎から応用』を読んでください。
命令文の受動態
命令文の受動態は、以下の形で使われます。
(目的語)を~させろ。
以下に、命令文の受動態の例文を紹介します。
Let the cause of this accident be published.
この事件の原因を公開させろ。
※「cause」=原因、「publish」=公開する
ただし、命令文の受動態は文語的な表現で、英会話ではあまり使われません。
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この記事では、命令文の作り方を説明しました。
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