「故障」を表す英語表現14選|例文を使って使い分け方も解説
あなたは「故障」を英語で表現できますか?
実は、「故障」や「故障する」を意味する英語表現は14個もあります。
しかし、それぞれの表現で故障したものや故障の程度など細かいニュアンスが異なるため、正しく使い分けることが大切です。
この記事では、「故障」や「故障する」を意味する英語表現14個の意味と使い方について、例文を用いて詳しく解説します。
読み終わる頃には、状況に応じて正しく使い分けられるようになっているでしょう。
ぜひ、英語学習に役立ててください。
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目次
- 1 「故障」や「故障する」を表す英語表現14選
- 1.1 bug「(システムなどの)故障」
- 1.2 error「(システムなどの)故障」
- 1.3 breakdown「(機械などの)故障」
- 1.4 failure「(機械などの)故障」
- 1.5 malfunction「機械や電子機器などが正しく作動しない状態」
- 1.6 outage「電力の供給や通信などが中断された状態」
- 1.7 out of order「故障中」
- 1.8 glitch「技術的な問題」「一時的な不具合」
- 1.9 technical issue「コンピュータやソフトウェアなどの技術的な問題」
- 1.10 downtime「システムや機械が運用をストップしている期間」
- 1.11 system failure「システム全体が正常に機能しない状態」
- 1.12 technical glitch「技術的な問題や不具合」
- 1.13 do not work「作動しない」
- 1.14 Something is wrong with 〜「〜の調子がおかしい」
- 2 「故障」を表す英語表現はたくさんある!正しく使い分けよう!
「故障」や「故障する」を表す英語表現14選
「故障」や「故障する」を意味する英語表現は14個あり、それぞれ下記の通りです。
- bug
- error
- breakdown
- failure
- malfunction
- outage
- out of order
- glitch
- technical issue
- downtime
- system failure
- technical glitch
- do not work
- Something is wrong with 〜.
ここでは、それぞれの表現の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説します。
これを読んで、それぞれの表現を正しく使い分けられるようにしましょう。
bug「(システムなどの)故障」
聞いたことがある人も多いと思いますが、“bug”は、コンピュータプログラムの中にあるエラーや欠陥のことを指します。
“bug”は可算名詞です。
また、“bug”には「故障」以外にも「昆虫」という意味もあります。
それは、1940年代にアメリカのHarvard Mark Ⅱというコンピュータが作動中に変な挙動を示し、回路内部に入り込んだハチが原因であったからです。
この出来事がきっかけで、コンピュータのプログラムの誤作動を”bug”と呼ぶようになりました。
英文を読む際には、「故障」と「昆虫」のどちらの意味で使われているのか文脈で判断するようにしてください。
最新のアップデートのおかげで、ソフトウェア内のいくつかの故障が解消されました。
error「(システムなどの)故障」
“error”はシステムやプロセス、機械などが壊れて不具合が生じている状態を示し、基本的には前項の”bug”と同じ意味で使われます。
「故障」以外にも「間違い」や「誤作動」という意味で使われることもあるため、ぜひセットで覚えておきましょう。
マイケル、このエラーを診てもらえますか?
breakdown「(機械などの)故障」
“breakdown”も「故障」を意味する英語表現ですが、工場の発電機など大きな機械や設備が完全に機能しなくなった状態のことを指すことが一般的です。
高速道路におけるその車の故障は、今朝大渋滞を引き起こしました。
failure「(機械などの)故障」
“failure”は、機械・装置・システムなどが正常に作動しない状態を表す表現でよく使われます。
「失敗」という意味で覚えている人が多いかもしれませんが、「故障」という意味も持つためこれを機にぜひ覚えてください。
エンジンの故障が原因で、その飛行機のフライトは遅延しました。
malfunction「機械や電子機器などが正しく作動しない状態」
機械や電子機器などが正しく作動しないときには、”malfunction”という表現を使用することが一般的です。
名詞だけでなく、動詞として「誤動作する」「機能不全である」といった意味で使うこともできます。
「マルファンクション」と発音してください。
“mal-”はラテン語に由来のある接頭辞で、下記のような否定的な意味を持ちます。
- 悪い
- 不適切な
- 誤った
そのため、「”malfunction”は”誤った+機能”=機械や電子機器などが正しく動作しない」となるわけです。
ビジネスシーンやTOEICでよく使われる単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
重要な文書を保存しようとしたとき、私のパソコンは正常に機能しなくなりました。
outage「電力の供給や通信などが中断された状態」
“outage”は電力の供給や通信などのインフラが中断された状態を指します。
“power outage”「停電」というフレーズで使われることが多いです。
ぜひ覚えておきましょう。
突然の停電によって、その村は数時間にわたり暗闇の中にあった。
out of order「故障中」
“out of order”は「故障中」を意味する表現で、公衆トイレやエレベーターなどの貼り紙で見かけることが多いでしょう。
“order”は「注文」という意味ですが、”out of order”は直訳すると「注文の外」、つまり「要望に応えられません」ということです。
このエレベーターは故障中です。階段かエスカレーターをご利用ください。
glitch「技術的な問題」「一時的な不具合」
“glitch”は、画面の乱れといった技術的な問題や一時的な不具合などちょっとした故障を表現したいときに使います。
また、動詞として「バグる」という意味で使われることもありますが、カジュアルなスラング表現であるため使用する場面や相手には十分気をつけてください。
ソフトウェアの小さな技術的な問題は、時としてシステム全体を破壊することもあります。
technical issue「コンピュータやソフトウェアなどの技術的な問題」
コンピュータやソフトウェアなどの技術的な問題は、”technical issue”と表現します。
「問題」と聞くと、”problem”を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、”issue”は”problem”よりも「抽象的な問題」を指すことが一般的です。
コンピュータやソフトウェアなどの技術的な「問題」は、「抽象的」なものであることからここでは”problem”の代わりに”issue”を使います。
ビデオ会議に使用するソフトウェアの技術的な問題によって、会議は延期になった。
downtime「システムや機械が運用をストップしている期間」
“downtime”は、「システムや機械が運用をストップしている期間」のことです。
ITだけでなく、製造や医療などさまざまな業界で使用されています。
また、「(学校や仕事が終わったあとや週末など)ゆっくりとくつろぐ時間」という意味で使われることもあり、こちらは日常会話で耳にすることもあるでしょう。
どちらの意味で使われているかは、文脈から判断してください。
サーバーのメンテナンス期間中 、私たちの企業サイトは運用をストップしていました。
system failure「システム全体が正常に機能しない状態」
“system failure”は「システム全体が正常に機能しない状態」を指します。
「全体に」という意味からも想像できるように、重大な影響を与えるほどの不具合や故障を指すことが特徴です。
予約システム全体が正常に機能しなくなってしまったため、その航空会社は多くのフライトをキャンセルしなくてはなりませんでした。
technical glitch「技術的な問題や不具合」
“technical glitch”も”system failure”と同様に「技術的な問題や不具合」を表す表現ですが、”glitch”の項でも説明したように、こちらは一時的で小さなエラーや不具合を指すことが一般的です。
システム全体への影響度の大きさによって、それぞれの表現を使い分けるようにしてください。
オンライン登録システムの技術的な不具合によって、多くの生徒が自分たちのコースを登録できませんでした。
do not work「作動しない」
“do not work”は「作動しない」という意味を表す動詞です。
“work”=「働く」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、”work”には「(機械などが)動く」という意味もあります。
これを機にぜひ覚えてください。
私のパソコンが動きません。このパソコンを5年以上使ってきました。新しいパソコンを買うべきですね。
Something is wrong with 〜「〜の調子がおかしい」
“Something is wrong with 〜.”は「〜の調子がおかしい」という意味を持つ英語表現で、日常会話で耳にする機会が多いでしょう。
“wrong”=「間違い」というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、「問題がある」という意味で使われることもあります。
たとえば困っていそうな人に” What’s wrong?”と声をかけることがあり、これは「どうしましたか?何か問題がありましたか?」という意味です。
“Something is wrong with 〜”の「〜」の部分に、調子が悪いものや故障しているものを入れてください。
この記事では、「故障」や「故障する」を意味する英語表現14個の意味と使い方について例文を用いて詳しく解説しました。 それぞれの表現で故障したものや故障の程度など細かいニュアンスが異なるため、正しく使い分けることが大切です。 この記事を参考にしながら、ぜひ英語学習に役立ててください。お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。 詳しい練習法については、無料の動画セミナーで公開しています。
私の部屋のトイレの調子が悪いです。部屋に来てみてもらえますか?「故障」を表す英語表現はたくさんある!正しく使い分けよう!
今回は「故障」の英語について説明します。
たくさんの言い方があるので、最後まで読んで正しい使い分けをマスターしてください。