英語は言い換えが命!中学英語だけで9割話せるテクニックを公開
英文法や単語はかなり勉強したのに、英会話になると言葉が出てこないってことはありませんか?
日本語でなら言えるし、誰かが言うのを聞いたときは理解できるのに、それを英語で言おうとすると、どう表現したらいいか分からない。
もどかしいですよね。
そこで今回は、言葉が出てこなくて、もどかしい思いをしている人のために、言いたいことを簡単な表現に言い換えて英語で言う方法を紹介します。
この記事を特に読んでほしいのは、
- 英会話や英作文で、どう表現したらいいのか分からない人。
- 単語や文法は詳しいのに英語を話せない人。
- 人が話す英語は理解できるのに、自分では話せない人。
- 自分では英語で言えないことを人に教えてもらったときに「な~んだ。そんな簡単な表現でいいのか」と思ったことのある人。
です。
この記事で紹介する英語の言い換えを使えば、簡単な表現を使って何でも言えるようになります。
なお、英語で何でも言えるようになる勉強法について詳しくは、独学で英会話が身に付く3ステップ勉強法のページで説明しています。
英語が口から出てこない理由
家族で海外赴任したら、子供だけ先に英語ペラペラになってしまって、親はいつまでたっても英語を話せないという話を聞いたことはありませんか?
子供が言語を学ぶのは本当に早いんですよね。
でも、大人は本当に上達しない・・・
大人になってからでは英語が上達しない原因の1つに、すでに日本語の思考回路ができあがっていることがあります。
だから、何かを考えるときに、どうしても日本語で考えてしまうんですね。
しかも、何十年もかけて高度な表現を自由に使いこなせるように鍛えられているので、英語に訳しにくい難しい表現を思いついてしまうのです。
たとえば、職場に好きな異性がいるとします。
あなたは彼(彼女)と親しくなりたくて仕事を手伝ってあげたり、事あるごとに話しかけたりします。
それでも何の反応もなくて、友達に「これって脈なしかな?」と言おうとしています。
英語でどう言いますか?
「脈」は英語で「pulse」ですが、「pulse」は「脈拍」や「鼓動」のことなので、明らかに文脈に合っていないですよね。
「脈なし」って英語でどう言えばいいのでしょうか?
英語が上手は人は、言い換えが上手
英語を上手に話す人は、言い換えが上手です。
つまり、難しい表現を簡単な表現に置き換えて、シンプルな英語で表現するのが上手なんですね。
先ほどの「これって脈なしかな?」なら、「彼は私のことを好きじゃないと思いますか?」、「彼は誰か他の人が好きなのかしら?」など、同じような意味の別の言い方に置き換えられますよね。
簡単な言い方に言い換えてから、英語で言うわけです。
これなら「脈なし」を英語で言えなかったとしても、
Do you think he doesn't like me?
彼は私のことを好きじゃないと思う?
のように中学英語だけで言えます。
英会話が上手な人は、こんなふうに難しい日本語でも簡単な表現に言い換えて、簡単な単語と文法だけで英語を話しています。
日常会話は、こんな簡単な単語とシンプルな文法で成り立っているので、言い換えが上手くできれば日常会話で困ることはないのです。
日常会話はこんなもんや。日本人どうしの会話でも、短い言葉のやり取りがほとんどやろ?
英語でも同じことや。
逆に、難しい単語や文法を使って話すと不自然に聞こえる。
英会話は言い換えが9割
こうした英語の言い換えテクニックを学べる本を紹介します。
「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる」(奥村美里著)です。
帯に「直訳しようとするから話せない」と書かれているように、私達が英語を話せない理由の1つは、日本語で考えたことをそのまま英語に訳そうとすることです。
日本語の表現力と英語の表現力に大きな違いがあるため、英語では表現できないのです。
でも、最初に考えた日本語をもっとシンプルな表現に言い換えてから英語で言うと、意外なほど簡単に英語で表現することができます。
この本に紹介されている例文をいくつか紹介するので、英語ではどう言えばいいか考えてみてください。
あなたの話はつじつまが合わないのよ
(128ページより)
「『つじつまが合わない』って英語でどう言えばいいのかな?」と考えても出てこないと思います。
でも、同じような意味の別の表現に置き換えてから考えたら、すんなりと英語で表現できるはずです。
たとえば、以下の文ならどうでしょうか?
あなたの話はわからない。
I don't understand your story.
少し意味が離れすぎと思いますか?
それなら
あなたの話は論理的じゃない。
Your story is not logical.
ならどうですか?
意味的に近くなりましたよね。では、
あなた(の言っていることは)筋が通らない。
You don't make sense.
ならどうでしょう?
これなら問題なさそうですね。
もう1つ練習してみましょう。
夫は服に無頓着だ
(129ページより)
↓
↓
↓
どんなふうに言い換えて、どんな英語で言いましたか?
夫は服に興味がない。
My husband isn't interested in clothes.
これなら意味的に悪くないですね。
では、これならどうでしょう?
夫は着るものを気にもしない。
My husband does'nt care about what he wears.
これもいいですね。ただ「what he wears」という関係代名詞があるので少し難易度が高くなります。
夫は何でも着る。
My husband wears anything.
かなりザックリした言い方ですが、言いたいことは伝わります。
こんなふうに、簡単な言い方に置き換えてから英語で言えば、簡単な単語とシンプルな表現で英語を話すことができます。
「無頓着」って英語で何て言うん?
たはっ。何を聞いていたのやら・・・
英語が上達しない人によくある失敗としては、「無頓着」に対応する単語を探してしまうことがある。
辞書を引いたら無頓着に対応する単語が載っているけど、そんなふうに次々と単語を覚えても切りがない。
次々と新しい単語を覚えるのではなくて、すでに知っている言葉で表現できないか考えることが大切なんや。
日本語で考えてから訳していては時間がかかるのでは?
ここで紹介したテクニックは、英語を話すために以下の3ステップを踏むことになります。
- 日本語で考える。
- シンプルな日本語表現に置き換える。
- シンプルな英語で表現する。
本当は、ステップ1と2を飛ばして最初から「シンプルな英語で表現する」ができればいいのですが、まだ英語を話せない人がいきなり英語で話すのは困難です。
だから最初は、ステップ1~3という段階を踏んで練習するわけです。
もちろん、3つのステップを踏むので、最初から英語で考えて英語で話すよりも長い時間がかかります。
でも、このような段階的な方法に慣れてきたら、自然と最初から英語で言えるようになってきます。
まとめ
英語を上手に話せるようになるには、次々と新しい単語を覚えたり、難しい文法を覚えたりするより、すでに知っている簡単な単語、シンプルな文法を使いこなす練習をする方が効果的です。
そのためには、頭に思い浮かんだ日本語をいったんシンプルな表現に置き換えて、それからシンプルな単語と文法を使って英語にします。
これができるようになると、ガリガリ勉強しなくても、言いたいことを英語で自由に言えるようになります。
本当にそんなシンプルな言い方でええんか?