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「社長」って英語で何て言うの?関連表現とその他の役職の英語表現を紹介します

 2024/05/28 英会話
この記事は約 11 分で読めます。
社長の英語
Yui
こんにちは。英語ライターのYuiです。
今回は「社長」の英語についてお話しします。

日常的によく使われる言葉なので、最後まで読んでマスターしましょう。

あなたは「社長」を英語で表現することはできますか?

また、「社長」と「代表取締役」の違いを知っていますか?

実は、日本で一般的に使われている「社長」を意味する英語表現は”President”一語しかありません。

“CEO”という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、それは厳密には「社長」を意味する英語表現には該当しないのです。

また、「社長」と「代表取締役」はイコールであると考えられがちですが、実は大きく異なります。

さらに、日本には「社長」だけでなく「部長」や「専務」などさまざまな役職がありますが、アメリカなどの英語圏の国々にはその種類がさらに多いです。

肩書きを知ること、そしてその英語名がわかることは下記の点で大いに役立ちます。

  • 取引先の相手の社内での立場や職責が イメージできる
  • 相手の立場にふさわしい対応ができるので、相手と良好な関係を築きやすい

この記事では、「社長」を意味する英語表現とその関連表現、そしてその他の役職の英語表現について詳しく解説します。

外国人と取引することが多いビジネスマンの方は、ぜひ参考にしてください。

アキラ

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そもそも「社長」と「代表取締役」の違いは?

同じ人物が「社長」と「代表取締役」を務めているケースもありますが、必ずしも「社長」=「代表取締役」になるわけではないので注意が必要です。

日本の会社法によって、代表取締役は「『株式会社』の代表」を指すことが定められています。

つまり、合同会社のように「株式会社」には当てはまらない企業には、「代表取締役」が存在しないということです。

また、下記のように「法律用語」という観点でも「社長」と「代表取締役」は異なります。

  • 代表取締役=法律用語である
  • 社長=法律用語ではない

「社長」という言葉は法律で定められていません。

そのため、日本では「会社で一番偉い人」のことを「社長」と呼ぶことが一般的で、本来「代表取締役」である人に対して「社長」と呼んでも問題はないということです。

「社長」を意味する英語表現は”President”

日本で一般的に使用されている「社長」に該当する英語表現は”President”です。

そして、”President”は「社長」の他にも下記のようにさまざまな意味を持つことから、区別をするために「会社の社長」のことを”Company President”と表現することもあります。

  • 大統領
  • 総裁
  • 学長
  • 議長

なお、イギリス英語で「社長」を表現したいときは、”President”ではなく”Managing Director”(MDと略されることもある)や、”Executive Director”(EDと略されることもある)を使う方が一般的なので覚えておきましょう。

“President”を使った例文を確認します。

This morning, I was moved by our President’s speech.
今朝私は社長のスピーチに感銘を受けました。

Jason is a president of the company.
ジェイソンはその会社の社長です。

「代表取締役」を意味する英語表現はない

前章で、「代表取締役」は日本の会社法で「日本国内の株式会社の代表者」と定義されていることを説明しました。

企業の代表者の呼称は国によって異なります。

つまり、「代表取締役」という役職は日本固有のもので、英語圏の国には存在しないということです。

あえて「代表取締役」を英語で表現すると、”Representative of Director”が最も近いですが、イギリスやアメリカではほとんど使用されていません。

代表取締役を英語で表現したい場合は、イギリス英語では”Managing Director”か”Executive Director”、アメリカ英語では”CEO”と表現するのが一般的です。

“President”と”CEO”「最高経営責任者」の違いは?

前項でも登場しましたが、会社の肩書きで”CEO”を目にしたり耳にしたりしたことがある人もいるでしょう。

“CEO”は”Chief Executive Officer”の頭文字を取ったもので、「最高経営責任者」という意味になります。

言い換えると、”CEO”は社内の経営方針を決定したり執行したりする経営陣のトップに立つ人のことで、日本の企業における「代表取締役」に近い肩書きです。

厳密に言うと”President”と”CEO”は異なり、CEOの方が上の役職を指します。

それは、”CEO”は「社内の経営方針を決定・執行する経営陣のトップ」を指すのに対して、”President”は「決定した経営戦略に従って事業計画の決定や実行を司る役職」であるからです。

アメリカでは”CEO”が「企業のトップ」で、”President”は「現場のトップ」という意味合いで使われています。

ちなみにアメリカの会社では、中小企業や子会社には”CEO”という役職は存在しません。

自分の役職が”CEO”であることをアメリカ人に紹介すると、「大企業のトップ」であるというイメージを持たれてしまう可能性が高いので気をつけてください。

また、場合によっては1人で「社長」と「最高経営責任者」を兼任しているケースがあります。

その場合は、”CEO and President”と表現しましょう。

“CEO”を使った英語の例文を確認します。

Our CEO announced a new plan to expand our business into a new international market.
私たちのCEOは、海外に新たな市場を開拓してビジネスを拡大するための新規計画を発表しました。

Geoff became a CEO at 42, which was much quicker than anyone imagined.
ジェフは42歳でCEOになったのですが、それは誰もが考えているよりもずっと早かったです。

“CEO” ”CFO” “COO”の違いは?

前章では、“CEO”は「最高責任者」を意味する語で、”President”とは異なることを説明しました。

しかし、他にも”CFO”や”COO”のように、”CEO”に似た肩書きが数多くあります。

それらの意味は、それぞれ下記の通りです。

肩書き(英語名)

正式名称

肩書き(日本語名)

CTO

Chief Technology Officer

最高技術責任者

CIO

Chief Information Officer

最高情報責任者

(情報システムやIT関連業務の最高責任者)

CFO

Chief Financial Officer

最高財務責任者

(企業の資金調達や財政管理を行う最高責任者)

COO

Chief Operating Officer

最高執行責任者

(CEOの右腕として社内業務のマネジメントを管理する最高責任者)

CJO

Chief Judicial Officer

最高法務責任者

CMO

Chief Marketing Officer

最高マーケティング責任者

英語の略名で肩書きを言われても、何を意味するのか即座に理解できるようにしましょう。

【一覧表で確認】「社長」関連の英語表現

下記の表は、「社長」関連の英語表現をまとめたものです。

「社長」関連の英語表現

日本語

next President

次期社長

President’s Secretary

社長秘書

President’s office

社長室

・message from the President

・the company President’s greeting

社長挨拶

・take the chair of the President

・assume the presidency

・become President

社長に就任する

be elected President

社長に選任される

step down as Company Chairman

社長の座を退く

【一覧表で確認】「社長」以外の役職の英語名

最後に、「社長」以外の役職の英語名を紹介します。

肩書き(英語)

肩書き(日本語名)

Acting President

社長代理

Senior (Executive) Vice President

副社長

Board Chairman

取締役会長

Vice Chairman

取締役副会長

・Senior (Executive) Managing Director

・Senior (Executive) Vice President

専務

・Chairman

・Chairperson

会長

・Managing Director

・Senior Vice President

常務

Board Director

取締役

・Chief of Headquarters

・General Manager

本部長

・General Manager

・Department Manager

部長

Sales Manager

営業部長

・Administrative Manager

・Chief of General Affairs

総務部長

・Treasurer

・Financial Director

財務部長

・Acting General Manager

・Assistant Manager

部長代理

Assistant General Manager

次長

・Manager

・Section Head

課長

・Assistant Director

・Deputy Section Manager

課長補佐

 

・Assistant Section Chief

・Deputy Manager

課長代理

・Section Head

・Senior Staff

・Chief

係長

・Chief

・Supervisor

主任

・Senior Adviser

・Executive Adviser

執行役

Staff

一般従業員

Auditor

監査

・Branch Chief

・Branch Manager

・Branch Office Manager

・Store Manager

・Office Manager

支店長

・Factory Director

・Factory Manager

・Plant Manager

工場長

アメリカでは日本ほど明確な上下関係が存在しない役職があるため、「副社長」「専務」「常務」いずれも”Senior Vice President”と表現することができます。

企業や業界によって役職名は異なるため、どの役職が偉いのか判断するのが難しいですが、英語では肩書きの中に”Executive”や”Senior”が含まれている場合は上級の役職を指すことが一般的です。

肩書きだけで上下関係を把握するのが難しい場合は、会議における席順や会話中の互いの態度などを観察しながら把握すると良いでしょう。

「社長」など役職を英語で表現できるようになろう!

この記事では、「社長」を意味する英語表現とその他関連表現について紹介しました。

日本で一般的に使用される「社長」を意味する英語表現は”President”です。

「社長」が「最高経営責任者・代表取締役責任者」を兼任することもありますが、基本的には「社長」と「最高経営責任者・代表取締役責任者」は異なります。

「最高経営責任者」や「代表取締役責任者」を表す英語表現は”CEO”です。

さらに、日本には、「社長」だけでなく「部長」や「専務」などさまざまな役職がありますが、アメリカなどの英語圏の国々にはその種類がさらに多いです。

肩書きを知ること、そしてその英語名がわかることで、相手の仕事内容をイメージできたり、相手と良好な関係を築くのに役立ったりすることから、「社長」や「最高経営責任者・代表取締役責任者」以外の役職や肩書きを表す英語表現についてもしっかりマスターしましょう。

なお、お決まりフレーズを言うだけでなく、自分の言葉で英語を話せるようになるには、 “ある練習” が必要です。

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ライター紹介 ライター一覧

Yui

Yui

高校で英語教員として8年勤めた後、オーストラリアに留学し、モナッシュ大学院観光学部に入学。2021年に卒業した後、現地企業でマーケターとして勤務しました。現在はライターとしてオーストラリアで活動しています。

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