「with」の使い方|すっきり整理して使える6つの意味と用法
「with」の使い方で悩むことはありませんか?
「with」は英語の勉強を始めて最初に習う前置詞なのに、使い方が意外に難しいですよね。
とにかく意味がたくさんあるので、何が何やら分からなくなることもあると思います。
そこでこの記事では「with」の使い方を6つに分けてまとめました。
ややこしく思える「with」ですが、頭の中で整理してしまえば使い方で悩むことはなくなります。
この記事を読んで、頭の中で「with」をすっきりと整理してしまってください。
記事の後半では、この記事で紹介した例文のオーディオを【動画】で公開しています。
発音も覚えて、今日から英会話で活用してください。
なお、「with」の使い方を覚えたら、英語会話のときに自由に使いこなせるように練習してください。
そのための勉強法は『英会話の勉強法!独学3ステップ学習なら迷わずにペラペラになれる』で詳しく説明しています。
あわせてお読みください。
目次
~とともに(随伴・付加)
「with~」の形で「~と一緒に/~とともに」という意味を表すことができます。
「with」の使い方として最もよく知られているのがこれですね。
Hiroshi still lives with his parents.
ヒロシは、まだ両親と暮らしています。
I saw my daughter in the train with her boyfriend.
私は、電車の中で恋人と一緒にいる娘を見ました。
She always wears these pants with these shoes.
彼女は、このズボンをいつもそのクツと一緒にはきます。
~を持って(特性・所有・携帯)
「with」の使い方の2つ目は、「~を持って・~を身に付けて」という意味の「with」です。
モノを持っている場合でも、長い髪や青い目など体の一部を持っている場合でも使えます。
また、「カーナビ付きの車」などモノに対しても使えます。
My daughter came back home with a birthday cake.
娘は、誕生日ケーキを持って家に帰ってきました。
Look at the tall man with a baseball cap. He is my new boyfriend.
野球帽をかぶっている背の高い男性を見てください。彼は私の新しい彼氏です。
I bought a new house with a swimming pool.
私は、プール付きの家を買いました。
A girl with long hair talked to me when I was on my way home.
家に帰る途中で、髪が長い少女が私に話しかけてきました。
You should take your umbrella with you today.
今日は、傘を持って言った方がいいですよ。
「take ~ with + 人」という1つの表現や。
この「with + 人」の部分は日本語には訳せんから、こういう表現だと覚えるしかない。
「take」を使う表現については、下の記事も参考に読んでな!
~を用いて(道具・手段)
「with」の使い方3つ目は、「~で、~を用いて」など道具・手段を表す方法です。
「~を使って」という意味なので、「with」を「using」に置き換えても同じ意味を出すことができます。
My daughter hit her husband over the head with a frying pan.
娘は、彼女の夫の頭をフライパンで叩きました。
※hit-hit-hit
My son finished his homework with his friend's help.
息子は、友達に助けてもらって宿題を終えました。
Cut the garlic into small pieces with a sharp knife.
鋭いナイフでニンニクを細かく切ってください。
~のせいで(原因・理由)
「with」は「~のせいで、~があるので」という原因や理由を表すこともできます。
以下に、例をいくつか紹介します。
「with hunger」=空腹のために
「with pneumonia」=肺炎のために
「with cold」=寒さのために
She jumped with surprise when I talked to her from behind.
私が後ろから話しかけたとき、彼女は驚いて飛び上がりました。
Her son blushed with embarrassment when his mother kissed him in front of his friends.
彼女の息子は、彼女が友達の前で彼にキスしたとき、恥ずかしくて赤面しました。
※「blush」=赤面する、「embarrassment」=恥ずかしさ
My chihuahua trembled with fear when he saw a large dog.
私のチワワは、大きな犬を見たとき恐怖で震えました。
付帯状況の「with」
付帯状況の「with」を使うと、文末などに動作や状況を付け加えることができます。
「付帯状況」という文法用語は覚えなくてもいいので、使い方だけ覚えておきましょう。
付帯状況の形は、以下の3つです。
with + 名詞 + 動詞の過去分詞形(~ed)
with + 名詞 + 形容詞
My daughter was crying in the room, with tears running down her cheeks.
娘は、ほほに涙を流しながら、部屋で泣いていました。
※「tear」=涙、「cheek」=ほほ
My father said “No”, with his eyes closed.
父は、目を閉じたまま「ダメだ」と言いました。
Don't talk with your mouth full.
口をいっぱいにして話してはいけません。
(食べ物をほおばったまま話してはいけません)
付帯状況の「with」は、名詞を主語として訳し、動詞(形容詞)を述語として訳すと分かりやすい。
「with tears running down her cheeks」なら、「with」は無視してbe動詞を加えてみる。すると、
tears are running down her cheeks
涙がほほを流れていました
という意味になる。
上で紹介した英文なら以下のように「with」は「そのとき」などと訳して考えると分かりやすい。
My daughter was crying in the room
娘は部屋で泣いていました。
with tears running down her cheeks
(そのとき)ほほに涙が流れていました。
こんなふうに考えると、「ほほに涙を流しながら~」のように右から左に逆戻りせずに理解することができる。
残り2つの英文も同じように考えることができる。
My father said “No”
父は、「ダメだ」と言いました。
with his eyes closed.
(そのとき)彼の目は閉じていました。
Don't talk.
話してはいけません。
with your mouth full
(そのとき)口をいっぱいにして
文法の教科書に載っているのとは違う考え方やけど、英語の語順のまま理解できるから、こんなふうに考えた方が実用的や。
「along with」の意味と「with」との違い
「along with」の意味は、「~に加えて」と「~とともに」の2つです。
My son ate some chocolates along with some cookies.
息子は、クッキーに加えてチョコレートも食べました。
※eat-ate-eaten
My boss planned the project along with her subordinates.
私の上司は、部下とともにプロジェクトを計画しました。
「along with」と「with」の意味は何が違うん?
「along with」と「with」では、「with」の方がいろいろな意味がある。
つまり、「with」の方が用途が広いわけや。
だから「along with」は「with」に置き換えられるけど、「with」を「along with」に置き換えることはできない。
たとえば、以下の英文の「along with」は「with」に置き換えられる。
My son ate some chocolates along with some cookies.
でも、以下の文の「with」は「along with」に置き換えられない。
My son finished his homework with his friend's help.
【動画】オーディオを聞いて正しい発音を覚えよう!
この記事で紹介した例文のオーディオを動画で公開しています。
発音も覚えて、今日から英会話で活用しましょう。
「with」の使い方:英会話で使いこなすには
この記事では、いろいろな意味があってややこしい「with」の使い方を6つに分けてまとめました。
これらを覚えておけば、「with」の使い方に困ることはないはずです。
覚えた表現を英会話で使いこなすコツ
この記事で説明した「with」の使い方は、そのまま覚えただけでは英会話で使いこなせるようにはなりません。
頭の中で理解しただけでは、受験英語やTOEICのような筆記試験には対応できても、英会話では役に立たないのです。
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