英語を話せるようになるには?シンプルな3ステップ勉強法を紹介する
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラが、ネイティブの監修のもと、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
英語を話せるようになるには、どのように勉強すればいいのでしょうか?
大勢の人が、英語教材や英会話スクールで勉強したり、海外留学したりして試行錯誤していますが、なかなか英語を話せるようにならないのが現実です。
そこで今回は、大人になってから英語を勉強して、英語を話せるようになるには、どのように勉強すればいいかをお話しします。
学校や英会話スクールで教えている従来の方法とはまったく違いますが、すでに大人になってしまった日本人が英語を話せるようになるのに大きな効果があります。
今までの勉強法で上達を実感できないなら、この勉強法を実践して早く英語を話せるようになってください。
英語の基礎を身に付ける
英語を話せるようになるには、英会話スクールや海外留学でいきなり外国人と英会話から始めるのは効果的ではありません。
最初は、一人勉強で基礎を固めた方が、何倍も効率的に英語が身に付きます。
いきなり外国人と英会話を始めるというのは、野球に例えるなら、まったく野球をしたことのない人が試合に出場するようなものです。
試合で活躍できないのは当然のこと、基礎のできていない状態で試合だけしても野球は上達しません。
効率よく上達したいなら、最初はキャッチボールやバッティングの練習をして基礎を固め、それから試合に出るのが正解です。
これと同じように、英語を話せるようになるには、最初に基礎を身に付けてから、外国人との英会話に挑戦するのが正しい順序です。
基礎 | 実践練習 | |
野球 | キャッチボール・バッティング練習など | 練習試合 |
英語 | 基礎文法・単語・フレーズの練習など | 英会話スクールなど |
まずは基礎を固めてから練習試合(英会話)するのが、英語を話せるようになる近道ゆうことやな!
英語の文法は基礎を押さえる
中学や高校の授業では、ネイティブでも知らないような細かい文法ルールまで、徹底的に暗記させられます。
でも、日常的な英会話では、中学で習うレベルの文法を知っていればほとんど何でも言うことができます。
だからまずは、中学レベルの文法を勉強しましょう。
とは言っても、試験に出るような細かい文法ルールを暗記する必要はありません。
どのような順に言葉を並べるかという基本事項をざっくりと理解できたらOKです。
英語を話す上で一番重要なのは、基本の5文型です。
第1文型:主語 + 動詞(例)I ran.
第2文型:主語 + 動詞 + 補語(例)My name is John.
第3文型:主語 + 動詞 + 目的語(例)I have a dog.
第4文型:主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語(例)My father gave me a car.
第5文型:主語 + 動詞 + 目的語 + 補語(例)I call my sister Christine.
文法は嫌いやなあ。
目的語とか補語とか、ぜんぜん意味が分からんわ。
そういう文法用語は重要やない。
重要なんは、どういう順に言葉を並べるかゆうことや。
「My father gave me a car.」やったら、「me(私に)」「a car(車を)」という順に並んでるやろ。
これを間違えて、「My father gave a car me.」と言うてしもたら、「父は、車に私をくれた」になってしまう。
こういう間違いをせんように、ざっくりとでいいから文法を勉強することが大事なんや。
たとえば、日本語の場合
私は(主語)英語を(目的語)勉強します(動詞)
という語順ですが、英語では
私は(主語)勉強します(動詞)英語を(目的語)
という語順です。
正しい英語を話せるようになるには、このような英語の文法を知っておく必要があります。
何も難しいことはありません。
文法の勉強は、書店で売られている基礎文法の教材を読んで理解すれば完了です。
難しい文法書を読むのは苦痛ですし挫折の原因になるので、できるだけ分かりやすい本を選びましょう。
どの教材がいいか聞かれたときに私が紹介しているのは、「中学英語がまるごとスッキリわかる本」です。
もちろん、他の本でもかまいません。
こうした文法の本を読んで、中学で習うレベルの文法をザックリと理解したら次に進みます。
文法を体で覚える
基礎文法を理解できたら、次は英会話のために文法を体で覚えるための練習をします。
というのは、文法の本を読んだだけでは、文法を頭で理解しただけなので、英会話で文法を使いこなせるようにはならないのです。
もちろん、文法の問題集を10冊解いても、英会話で文法を使いこなせるようにはなりません。
正しい文法で英語を話せるようになるには、そのための専用の練習が必要です。
そのための練習というのは、瞬間英作文の練習です。
瞬間英作文というのは、日本語文を見てすぐに英語に訳して言う練習のことです。
たとえば、
「あの人が好きだなんて信じられない」
という日本語文を見て、すぐに英語で
I can't believe that you like him.
のように言います。
また、
「あなたがまだ仕事をしているなんて信じられない」
という日本語文を見て、すぐに英語で
I can't believe you are still working.
のように言います。
このように瞬間英作文の練習をすると、以下ができるようになります。
- 時間をかけて考えなくても、パッと英語が出てくるようになる。
- 英会話のときに正しい文法で話せるようになる。
- 練習した英文以外のことも話せるようになる。
- TOEICなどの文法問題で、考えなくても正しい答えが分かるようになる。
また、言葉が出てこなくて気まずい沈黙の時間を過ごすことになったり、相手の言うことを聞くだけになったりしてしまいます。
さらに、頭をフル回転させてやっと言葉が出てきたと思ったら、単語が1つだけポンと出てきたり、デタラメに単語を並べたデタラメ英語になったりします。
瞬間英作文トレーニングをしっかりしておくと、文法を意識しなくても正しい文法で言葉が出てくるようになります。
独学で英語を話せるようになるには、瞬間英作文は必須の勉強法です。
瞬間英作文トレーニングにおすすめの本で、書店で購入できるものとしては、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」があります。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』については、以下のページを参考に読んでください。
⇒ どんどん話すための瞬間英作文トレーニングの感想・レビュー
英語を話せるようになるには、とにかく外国人と英語を話したいと思いがちですが、すこし我慢して瞬間英作文で基礎を固めましょう。
その方が、結果的には何年、何か月という時間を節約することにつながります。
身の回りのことを英語で話せるようにする
ここまでのステップをしっかりやれば、文法を体で覚えることができます。
つまり、英語を話すための基礎ができたことになります。
次は、身の回りのことを英語で話せるようになるための準備をします。
外国人に会ったときには、必ず自己紹介など自分の身の回りのことを話しますよね。
だから、身の回りのことをしっかり話せるように準備しておけば、仲良くなれる可能性が高くなるからです。
身の回りのことを英語で話せるようになるための準備としては、以下を行います。
- 話したい話題について英作文する。
- 添削サービスで添削してもらう。
- 完璧に覚えてしまう。
最初から英作文するのが難しい場合は、最初は日本語で書いて、辞書を見ながらそれを英語に訳してもかまいません。
添削サービスは、インターネットで「英語 添削」などと検索すれば、英文を添削してくれるサービスが見つかります。
条件の合うサービスを選んで修正してもらいましょう。
修正された英文は、声に出して練習して完璧に覚えてしまいます。
添削してもらうときは、文法的に間違っているところをチョコチョコっと修正してもらうだけではダメや。
それだけやったら、文法的に正しいけど変な英語になってしまうからな。
「ネイティブならこう言う」という自然な表現に直してもらうのがポイントや。
正しい発音を覚える方法
発音の仕方が分からない場合は、ネイティブに英語で録音してもらって、同じように言う練習をします。
録音してくれるネイティブは、英会話スクールの先生にお願いするか、ココナラなどのクラウドソーシングで見つけます。
オンライン英会話スクールの先生にお願いする場合は、スカイプの会話を録音すれば簡単です。
Windows 7まではTapurという無料ソフトで録音できたのですが、Windows 10以降はうまく動作しないようです。
「スカイプ 録音」などと検索して、ご利用のパソコンにあった録音ソフトを探してみてください。
なお、録音ソフトが見つからなければ、パソコンのスピーカーの近くにスマホを置いて録音すればいいかと思います。
録音してくれる人をクラウドソーシングで見つける場合は、ココナラで「英語 録音」などと検索すれば簡単に見つかります。
英語を話せるようになるには、英作文を見なくてもスイスイ出てくるまで声に出して練習することがポイントです。
添削してくれる会社を見つけたり、録音してくれる外国人を見つけたり・・・
いろいろ面倒くさいなあ。
面倒くさい場合は、有料で僕がぜんぶ引き受けてもええよ。
興味のある人はメールしてな。
できるだけたくさん英語を話す
ここまでできたら、ネイティブを相手にできるだけたくさん英語を話しましょう。
野球に例えるなら、練習試合の段階ですね。
最初の練習相手としては、オンライン英会話スクールの先生がおすすめです。
オンライン英会話スクールは、5,000円程度の授業料を支払えば毎日でも英語を話すことができるし、先生はしんぼう強くあなたの英語を聞いてくれます。
英会話スクールを利用するときのポイントは、以下のとおりです。
- レッスン時間の8割はあなたが英語で話す。
- 英作文したことを題材にして話す。
- 理解できなかったことを質問してもらう。
- 間違った部分を修正してもらう。
英語を話せるようになるには、「あなたが話して先生が聞く」というレッスンにしてください。
そして、理解できなかった箇所を質問してもらい、あなたが質問に回答します。
たとえば、
先生:日本の生け花と欧米の生け花は何が違いますか。
あなた:日本の生け花は・・・
この形式で英会話レッスンを行うと、否が応でも英語を話さなければいけないので、あなたの英語力はグングン伸びていきます。
このようなレッスンをできるだけ頻繁に受けましょう。
できれば毎日レッスンを受けるのがおすすめです。
英会話レッスンを活用する方法については、以下の記事を読んでください。
⇒ 英会話教室の効果を10倍引き出す勉強法!失敗しない11テクニック
英語を話せるようになるには
ここでは、英語の初心者が大人になってから英語を話せるようになるには、どのように勉強すればいいかについてお話ししました。
すでに経験されているように、中学や高校のときの方法で勉強したり、英会話スクールに行ったりしても、ほとんどの人は英語を話せるようになりません。
でも、この記事で紹介した勉強法なら、今まで何をやっても英語を話せるようにならなかった人でも効果が出ます。
どれくらいの期間の勉強が必要かは、現在のあなたの英語力によって変わってきますが、
瞬間英作文の練習 ⇒ 4週間
英作文と英会話の練習 ⇒ 6週間
きっと効果を実感できるはずです。
自由に英語を話せるようになるには
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子供のときソフトボールが下手くそで、子供会の試合に出るのが嫌やった。
自分のところ(ライト)にボールが来ないようにいつも祈ってた。
今考えたら、キャッチボールの練習もろくにせずに練習試合ばっかりやったから上達するわけがなかったんや。
英語の勉強でもこれと同じことや。