英語の原級とは?英会話に必須の4パターンを11分で解説します
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは!
英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今回は、比較級の原級について説明します。
原級とは、「うちの息子とお宅の息子さんは同じくらいの背の高さですね」みたいに「AとBは同じくらい」と言うときに使う表現です。
ちょっとした応用で「私なんか、奥様ほどキレイじゃありませんわよ。ホホホ」とか「隣のご主人、あなたの2倍も稼いでるらしいわよ」のようなことも言えるようになります。
日常会話でとても便利な表現なので、この記事を読んでマスターしてください。
原級とは
原級とは、「このリンゴとあのリンゴは大きさが同じ」のように、比べるものの程度が「同じ」であることを示すときに使う表現です。
原級は、以下の形で使います。
(主語は、~と同じくらい・・・です)
例文)
This apple is as large as that one.
このリンゴは、あのリンゴと同じくらいの大きさです。
「形容詞・副詞」の箇所には、以下のような形容詞や副詞が入ります。
much:(量が)多い
many:(数が)多い
long:長い
tall:背が高い
heavy:重たい
fast:速い
well:上手に
early:早く
slowly:ゆっくり
frequently:頻繁に
fluently:流ちょうに
では、他の例文を見てみましょう。
My daughter Hiromi swims well.
娘のヒロミは上手に泳ぎます。
上の英文に「私と同じくらい」という意味を加えるには、「上手に」という意味の副詞である「well」と「as~as」を使って以下のように言います。
My daughter Hiromi swims as well as I.
娘のヒロミは、私同じくらい上手に泳ぎます。
もう1つ例文を紹介します。
This new movie is interesting.
この新しい映画は面白い。
上の英文に「あの古い映画と同じくらい」という意味を加えてみましょう。
This new movie is as interesting as that old one.
この新しい映画はあの古い映画と同じくらい面白い。
「one」は「movie」を指す代名詞です。
代名詞「one」の使い方については、『英語の代名詞とは?5種類の代名詞を基礎から12分で解説します』の『不定代名詞』を読んでください。
形容詞の後ろに名詞がある場合は、「as + 形容詞 a/an + 名詞 as」の形になります。
Mr. Niegawa is a good teacher.
ニエガワ先生は、よい先生です。
↓
Mr. Niegawa is as good a teacher as Mr. Tanaka.
ニエガワ先生は、田中先生と同じくらいよい先生です。
もちろん、名詞が複数形のときは、「a/an」は不要です。
My son has many toys.
息子はたくさんのオモチャを持っています。
↓
My son has as many toys as yours.
息子は、あなたの息子と同じくらいたくさんのオモチャを持っています。
否定文の作り方
原級の否定文は、以下の形で作られて、「~ほど・・・ではない」という意味になります。
(主語は、~ほど・・・ではありません)
My wife is as tall as you.
私の妻は、あなたと同じくらい背が高い。
上の英文はbe動詞の英文なので、否定文にするにはbe動詞の後ろに「not」を入れます。
My wife is not as tall as you.
私の妻は、あなたほど背が高くありません。
「as~as・・・」の否定文は、「・・・ほど~でない」や。
もう1つ例文を紹介します。
My daughter Hiromi speaks English as fluently as my husband.
娘のヒロミは、夫と同じくらい流ちょうに英語を話します。
上の英文は一般動詞「speak」を使う英分なので、否定文にするには「does not」を使います。
My daughter Hiromi does not speak English as fluently as my husband.
娘のヒロミは、夫ほど流ちょうに英語を話しません。
もう1つ例文を紹介します。
My husband can cook as well as I.
夫は、私と同じくらい上手に料理することができます。
上の英文は助動詞「can」を使う英分なので、否定文にするには「cannot」を使います。
My husband cannot cook as well as I.
夫は、私ほど上手に料理することができません。
「動詞の否定」の箇所は、be動詞、一般動詞、助動詞など、どのような動詞を使うかで異なります。
詳しくは、以下の記事を読んでください。
⇒be動詞の否定文の作り方
⇒一般動詞の否定文の作り方
⇒助動詞の否定文の作り方
「~倍」の言い方
「as・・・as~」の前に「数字 + times」を付けると、「twice(two times)」(2倍)、「three times」(3倍)、「four times」(4倍)など「~の〇〇倍・・・です」という英文を作ることができます。
Her watch is as expensive as mine.
彼女の時計は、私の時計と同じくらい高価です。
(同じ値段です)
↓
Her watch is three times as expensive as mine.
彼女の時計は、私の時計の3倍高価です。
My husband walks as fast as I.
夫は、私と同じくらい速く歩きます。
↓
My husband walks twice as fast as I.
夫は、私の2倍速く歩きます。
My kids have as many toys as their friends.
私の子ども達は、彼らの友達と同じくらい多くのオモチャを持っています。
↓
My kids have twice as many toys as their friends.
私の子ども達は、彼らの友達の2倍多くのオモチャを持っています。
ほんなら「半分の大きさ」みたいに「半分」はどう言うたらええんやろ?
Tokyo tower is half as tall as Tokyo Skytree.
東京タワーは、東京スカイツリーの半分の高さです。
「3分の1倍」みたいに分数を使うときは、「a(one) third」(3分の1)、「two thirds」(3分の2)、「a(one) quarter」(4分の1)みたいに分数を使う。
England has a quarter as many people as the US.
英国には、アメリカ合衆国の4分の1の人口があります。
英語での分数の言い方については、『「分数」の英語|3/13などの読み方と正しく伝わる簡単テクニック』を読んでな。
「できるだけ~」の言い方
比較級の原級は、以下の形で使うと「できるだけ~する」という意味を表すことができます。
主語 + 動詞 + as + 形容詞・副詞 + as possible.
(主語は、できるだけ~する)
My sister studies English hard.
私の妹は英語を一生懸命に勉強します。
↓
My sister studies English as hard as she can.
私の妹は、できる限り一生懸命に英語を勉強します。
I cooked dinner.
私は、夕食を作りました。
I cooked dinner as fast as I could.
私は、できる限り速く夕食を作りました。
上の英文では「cooked」が過去形なので、それに合わせて後ろの「can」は過去形の「could」になります。
「as + 形容詞・副詞 + as + 主語 + can」 の「主語 + can」の部分は、「possible」(可能な/できる)に置き換えることができます。
Please come back home as soon as you can.
↓
Please come back home as soon as possible.
できるだけ早く家に帰って来てください。
「主語 + can」でも「possible」でも意味は同じです。
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事では、比較級の原級について説明しました。
日本で生活しながら英語を身に付けるには、このような文法から始めるのが近道です。
でも、文法を覚えるだけでは英語を話せるようになりません。
自由に英語で話せるようになるには、そのための勉強が必要です。
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