間接疑問文の作り方、英語が苦手な人も安心の簡単3ステップ
このコンテンツは、現役のプロ翻訳者であるアキラがネイティブの翻訳者と協力して、日常英会話で使う表現や勉強法をできるだけ分かりやすい言葉を使って説明するメディアです。
こんにちは。英会話ハイウェイ運営者のアキラです。
今日は中学3年の英語の授業で習う「間接疑問文」について、文法が苦手な人でも分かるように基礎から説明します。
文法が苦手な方も「文法は嫌い」なんて言わずに最後まで読んでいただきたいと思います。
だって、間接疑問文は英語学習でかなり重要度が高いんですよ。
なぜなら、英会話では、ネイティブは間接疑問文をバシバシ使ってくるので、間接疑問文を理解できなければ相手の言っていることを理解できないからです。
もちろん、間接疑問文を知らなければ、自分が言いたいことを英語で正しく言うこともできません。
日常英会話では子供でも普通に使う表現なので、間接疑問文を知らなければ英会話は不可能と言っても過言ではないくらいです。
それくらい重要なので、中学生のときに文法が苦手だった人でも分かるように、以下のように疑問文の基本から説明します。
- 「Yes/No」で答える疑問文の作り方
- 「いつ」「何を」「どのように」など疑問詞を使う疑問文の作り方
- 間接疑問文の作り方
英会話で必ず役に立つ表現なので、この機会に間接疑問文を使いこなせるようになってください。
なお、上の1と2に自信がある場合は、3の「間接疑問文の作り方」から読み始めても大丈夫です。
正しい勉強法で学んで、最短で英語を身に付けてください。
目次
ステップ1:「Yes/No」で答える疑問文の作り方
間接疑問文を作るには、「Yes/No」で答える疑問文の作り方を知っている必要があります。
そこで、間接疑問文について説明する前に、疑問文の基礎の基礎である「Yes/No」で答える疑問文の作り方を説明します。
「そんなこと分かってる!」という方は、ここは読み飛ばして『間接疑問文の作り方』から読み進めても構いません。
でも、数分で読める内容なので、確認のために読んでおくことをおすすめします。
「Yes/No」で答える疑問文を作るには、以下のいずれかを行います。
- 「be動詞」の英文:主語とbe動詞を入れ替える。
- 「一般動詞」の英文:文頭に「Do」、「Does」、「Did」のいずれかを付けて、動詞を原形に戻す。
「be動詞」を使う英文
be動詞を使う英文を疑問文にするには、主語と動詞を入れ替えます。
You are Japanese.
あなたは日本人です。
↓
Are you Japanese ?(主語と動詞を入れ替える)
あなたは日本人ですか?
be動詞を移動するだけなので簡単です。
「一般動詞」を使う英文
一般動詞を使う英文を疑問文にするには、文頭に「Do」、「Does」、「Did」のいずれかを付けて、動詞を原形に戻します。
He plays tennis.
彼はテニスをします。
↓
Does he play tennis ?(文頭に「does」を付けて動詞を原形に戻す)
彼はテニスをしますか?
They went to the library yesterday.
彼らは昨日、図書館に行きました。
↓
Did they go to the library yesterday?(文頭に「did」を付けて動詞を原形に戻す)
彼らは昨日、図書館に行きましたか?
これが分かったら安心してステップ2に進めるで!
ステップ2:疑問詞を使う疑問文の作り方
「~はどこですか」「いつ~しますか」「どのように~しますか」「どこで~しますか」など、場所や時間、方法などを尋ねるときは、「Yes/No」で答える疑問文の文頭に「What」、「When」、「How」、「Where」などの疑問詞を付けます。
「Yes/No」で答える疑問文の文頭に「What」、「when」、「how」、「Where」などの疑問詞を付ける。
以下に例を紹介します。
Is your father in his office.
あなたのお父さんは事務所にいますか。
↓
When is your father in his office?
あなたのお父さんは、いつ事務所にいますか。
Do you go to your office?
あなたはオフィスに行きますか。
↓
How do you go to your office ?
あなたはどのようにオフィスに行きますか。
Did she come here?
彼女はここに来ましたか。
↓
When did she come here ?
彼女はいつここに来ましたか。
あまり難しく考えずに、「Yes/No」で答える疑問文の文頭に「What」、「when」、「how」、「Where」などの疑問詞を付けるだけです。
ここまで理解できたら、下の間接疑問文の作り方を読んでください。
ステップ3:間接疑問文の作り方
疑問文には、「直接疑問文」と「間接疑問文」の2種類があります。
直接疑問文とは、以下のように疑問を直接的に問いかける疑問文のことです。
Are you from Japan?
あなたは日本の出身ですか。
Do you speak English?
あなたは日本語を話しますか。
What is your favorite sport?
好きなスポーツは何ですか。
間接疑問文とは、英文の中に、時間や場所、方法などを聞くための「もう1つの疑問文」が入っている疑問文のことです。
まずは説明のために、日本語の間接疑問文を見てみましょう。
下の例文で[ ]で囲った部分が「もう1つの疑問文」です。
この日本語文は、以下の2文に分けることができます。
あなたは知っていますか。
(Do you know?)
父はいつここにいましたか。
(When was my father here?)
間接疑問文を英語で作るには、このような2つの文を1つに組み合わせます。
ただし、以下のようにそのまま並べるだけでは間違いです。
× Do you know when was my father here?
間接疑問文を英語で作るには、以下のルールに従ってください。
- 前半の英文はそのまま使う。
- 後半の英文は、「疑問詞 + 主語+ 動詞」という語順に変える。
- 前半と後半をつなげる。
つまり、以下のように英文を整えます。
Do you know → そのまま
2. 後半の英文は、「疑問詞 + 主語+ 動詞」という語順に変える。
When was my father here → when my father was here
3. 前半と後半をつなげる。
Do you know when my father was here ?
あなたは、父がいつここにいたか知っていますか。
例として、もう1つ間接疑問文の作り方を見てみましょう。
この日本語文は、以下の2文に分けることができます。
あなたは知っていますか。
(Do you know?)
彼女はいつここに来ましたか。
(When did she come here?)
この例文では、後半部分に一般動詞が使われています。
間接疑問文を英語で作るには、このような2つの文を1つに組み合わせます。
ただし、以下のように単に並べるだけでは間違いです。
× Do you know when did she come here ?
すでに説明したように、間接疑問文を使って正しい英語を話すには、以下のように英文を整える必要があります。
Do you know → そのまま
2. 後半の英文は、「疑問詞 + 主語+ 動詞」という語順に変える。
When did she come here → when she came here
3. 前半と後半をつなげる。
Do you know when she came here ?
あなたは、彼女がいつここに来たか知っていますか。
「come」が過去形の「came」に変わってるのはなんで?
間接疑問文では、後半部分を疑問形から「疑問詞 + 主語+ 動詞」の形に変える必要があるやろ。
「did she come here」の「did」を取ったら動詞の「come」を過去形の「came」に変える必要があるわけや。
なお、間接疑問文では、以下のように前半部分が疑問文でないケースもあります。
I don’t know.
私は知りません。
Where will you go tomorrow?
あなたは明日どこに行くのですか?
この場合も、先ほどと同じように、最初に語順を整えます。
Where will you go tomorrow? → Where you will go tomorrow
次に、これら2つの英文をつなげます。
I don’t know where you will go tomorrow.
私は、あなたが明日どこに行くのかを知りません。
間接疑問文のポイントは、後半部分を「疑問詞 + 主語+ 動詞」の語順に変えることや。
もし「疑問詞 + 主語+ 動詞」の語順に変えるのを忘れていたら、ネイティブには理解できへんのんか?
「Do you know where is he now?」みたいな言い方やな。
それでも通じるけど正しい言い方ではないな。
でも、正しい文法で話そうとしてモジモジしているよりは、間違った文法でもいいのでガンガン話す方がええよ。
考えすぎたら話すタイミングを逃してしまうからな。
そうするわ!
関係代名詞の練習
それでは、関係代名詞を使う英作文の練習をしてみましょう。
まずは、以下を英語で言ってください。
頭の中で英作文してから読み進めてください。
↓
この文は、以下の2文からできていますね。
私は知っています。
I know.
あなたはどこにいましたか。
Where were you?
これらをつなげると、以下のようになります。
I know where you were.
私は、あなたがどこにいたのかを知っています。
もう1つ練習してみましょう。
以下の日本語文を英語で言ってください。
これも、頭の中で英作文してから読み進めてください。
↓
この文は、以下の2文からできていますね。
彼女は知りません。
She doesn't know.
あなはたスーパーで何を買いましたか。
What did you buy at the supermarket?
これらを1つにつなげると、以下のようになります。
She doesn't know what you bought at the supermarket.
彼女は、あなたがスーパーで何を買ったかを知りません。
英作文できた?
できた!
「buy」の過去形と過去分詞形は「bought」やから「what you bought」になるわけやな。
例外1:「if / whether」を使う間接疑問文
間接疑問文には、「What」や「when」、「how」など疑問詞を使う間接疑問文に加えて、「~かどうか」という意味の「if」や「whether」を使う間接疑問文もあります。
例を挙げると
Do you know if(whether)she will go to the party?
彼女がパーティーに行くかどうか知っていますか。
のような場合です。
「if」と「whether」は何が違うん?
使い方によっては意味が違ってくるけど、ここでは同じ意味と考えてええよ。
それでは、「if」や「whether」を使う間接疑問文について説明します。
まずは、以下の日本語の例文を見てください。
この文は、以下の2文からできています。
私は決められません。
(I can’t decide.)
私たちは、今そこに行くべきですか。
(Should we go there now?)
このような2つの英文を1つにまとめて間接疑問文を作るには、以下の手順に従います。
- 前半の英文はそのまま使う。
- 後半の英文は、「if」または「whether」+「主語+ 動詞」という語順に変える。
- 前半と後半をつなげる。
つまり、最初に以下のように英文を調整します。
Should we go there now → if (whether) we should go there now
そして次に、前半と後半をつなげます。
I can’t decide if(whether) we should go there now.
私は、私たちが今そこに行くべきかどうか決められません。
「if/whether」を使う間接疑問文の練習
では、「if/whether」を使う間接疑問文の英作文を練習してみましょう。
以下の文を英語で言ってください。
頭の中で英作文してから読み進めてください。
↓
この文は、以下の2文からできていますね。
私は知りません。
I don't know.
娘はオーストラリアに行きたいですか。
Does my daughter want to go to Australia?
これらをつなげると、以下の英文ができます。
I don't know if (whether) my daughter wants to go to Australia.
私は、娘がオーストラリアに行きたいかどうか知りません。
例外2:「think」を使う間接疑問文
英文の前半部分に「think」が使われるときは、これまでとは違う語順の間接疑問文を作る必要があります。
以下に例文を紹介します。
この例文は、以下の2文からできています。
あなたは思いますか。
(Do you think?)
彼はいつ来ますか。
(When will he come?)
このように前半部分が「think」を含む場合、間接疑問文を作る具体的な手順は、以下のとおりです。
- 前半の英文はそのまま使う。
- 後半の英文は「疑問詞 + 主語+ 動詞」という語順に変える。
- 後半部分の疑問詞の後ろに、前半部分を入れる。
つまり、「think」を使う間接疑問文の英文は以下のように作ります。
Do you think → そのまま
2. 後半の英文は「疑問詞 + 主語+ 動詞」という語順に変える。
When will he come → when he will come
3.後半部分の疑問詞の後ろに、前半部分を入れる。
When do you think he will come?
これと同じように「hope」「imagine」「believe」を使う英文も同じ語順になります。
以下に例を挙げます。
Do you hope?
あなたは希望しますか。
Where will they come back?
彼らはどこに戻ってきますか。
↓
Where do you hope they will come back ?
彼らがどこに戻ってくることをあなたは希望しますか。
「think」を使う間接疑問文の練習
では、「think」を使う間接疑問文の練習をしましょう。
頭の中で英作文してから読み進めてください。
↓
この文は、以下の2文からできていますね。
あなたは思いますか。
Do you think?
彼女はカバンの中に何を持っていますか。
What does she have in the bag?
これらの英文をつなげると、以下のようになります。
What do you think she has in the bag?
あなたは彼女がカバンの中に何を持っていると思いますか。
できましたか?
ややこしいな!
こんなこと考えながら英会話できへんわ・・・
時制の一致とは?
間接疑問文では、「Did you know」など前半部分が過去形の場合は、後半部分も過去形にするというルールがあります。
これを時制の一致と言います。
I know what this is.
これが何であるか私は知っています。
↓
I knew what this was.
これが何であるか私は知っていました。
Do you know what she likes?
彼女が何を好きかあなたは知っていますか。
↓
Did you know what she liked?
彼女が何を好きかあなたは知っていましたか。
「彼女が何を好きだったかあなたは知っていましたか」の間違いと違うか?
英文をそのまま日本語に訳したらそうなるな。
でも、時制の一致のせいで間接疑問文の後半部分が過去形になったときでも、後半部分は現在形に訳した方が日本語としては正しい。
つまり、「Did you know what she liked?」の「what she liked」の部分は「Did you know」の影響で過去形になってるけど、本当は現在のことを話しているということや。
だから、
Did you know what she liked?
彼女が何を好きであるかあなたは知っていましたか。
のように訳すのが正しいわけや。
英語を自由に話せるようになるには
この記事では、間接疑問文の作り方を英語の初心者でも分かるように基礎から説明しました。
間接疑問文は、英語を話すときも英文を読むときも必ず役に立つ重要表現ですので、この機会にしっかりと身に付けてください。
英語を自由に話せるようになる勉強法
この記事では間接疑問文について説明しましたが、文法を覚えるだけでは英語を話せるようにはなりません。
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ここまでは私も分かるわ!